2017/09/13 - 2017/09/14
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motogenさん
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『新日本風土記』等の旅番組を目にすると、
「一度、こんなところに行ってみたいね・・・」
「日本一周の旅ができるといいなあ・・」
と言ってはみたりするものの、ただ口に出すだけで、消極的な暮らしが続いていました。
何しろ日本の宿泊料金は年金生活者にとっては途方もなく高いもので、1週間や2週間も夫婦で泊まり歩くなんてことは、あり得ないのです。
できる旅は、東南アジアの貧乏旅行のみ。
ところが最近、近所に引越ししてきた老夫婦が、軽トラックを改造したキャンピングカーに乗っていました。
ネットで情報を集めると、箱型の軽自動車にベッドを作り、全国各地を車中泊で旅する人たちがいるのです。
これはいけるかも?
面白半分で中古車販売店を回ってみると、それなりの中古車がありました。
軽自動車なら維持費も安い。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
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車中泊でよく利用されているエブリイの商用車です。
荷台はフラットで、長さ1700mm、幅は1250mmあって、セミダブルのマットが設置できます。
問題は車重と空気抵抗に対するエンジンパワー。
オートマでは坂道で苦労すると聞き、5速マニュアル車を探します。 -
車両価格が38万円。
新品のタイヤに履き替えて、オイルや部品交換などの整備を済ませ、新たに車検をとり直して、諸費用混みで46万円。
この車を手にすれば、否応でも車中泊旅行への背中を押されるだろう。
人生は短いもの。
叶えられそうな夢には挑戦すべし。 -
衝動買いしてしまいました。
ネット情報を頼りに、アイリスオーヤマのメタルラックを3つ組み合わせて台を作り、その上に楽天で買った50mm厚の高反発マットを乗せてみました。
専用ベッドは10万円以上しますが、2万円を大幅に切る価格でベッドが完成。 -
ベッドの下には荷物を格納します。
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眠る時には窓を遮光したり、寒い夜は保温できる装備が必要です。
やはり専用キットは数万円。
アルミ張りの5mm厚シートで自作することにしました。
窓の形に合わせてカットして、マジックテープで固定 -
背面1枚、左右の横面に6枚。
前面は売られている太陽光遮断シート。
数千円で完成しました。 -
洗濯物を干せるロープは百円ショップで、取り付け金具はホームセンター。
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一番の出費はカーナビでした。
専用オプションのカーナビは15万円。
悩んだ末に見つけたのは、パナソニックのポータブル型の『G1100VD』で、通販で4万円。
アンテナ取り付けや配線など、少し苦労しましたがなんとか完成。 -
新城に向かって出発します。
目的は車中泊とはどんなものか、そのお試しですが、一人きりでは寂しいので、女房を説き伏せての二人旅です。
猫のクロも一緒です。
最初の目的地は『鳳来三河三石道の駅』に設定しました。 -
時刻は9時過ぎ、天竜川に架かる浜北大橋を渡ります。
気分ルンルンですが、クロは情緒不安定でニャーニューと鳴き続けています。 -
天竜川西岸の浜北市は、園芸や植木産業の盛んな地域。
緑の大地を走っていきます。 -
地域鉄道の天竜浜名湖線に沿って走る362号線に出ました。
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あまりにも猫のクロが鳴き叫ぶので、道端に車を止めて、
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「いい子、いい子」します。
ところが近くを走る車が恐くて、クロは山の中に逃げ込もうと暴れます。
首輪に紐がつけてあったため、危うく危機を回避。 -
鳴き続けるクロを乗せて、線路に沿って西進すると、
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この先は引佐、三ケ日となる。
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重い車重にエンジンパワーは大丈夫かと心配されたが、車は快適に走ってくれる。
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おおっ!
この辺りは、気賀の関所跡や龍潭寺(りょうたんじ)、竜ヶ岩洞(りゅうがしどう)がある地域だ。
ここを右折して、 -
北方を目指してアルセルを踏むと、
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しだいに山間地域に入り込み、
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トンネルが現れた。
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かなり長いトンネルだ。
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それを抜けると下り坂となって、
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突然、山と山の間隙の上空に、すごい橋が出現したではないか。
新東名高速道路だ。 -
なんと高い橋桁だ!
驚き、興奮してシャッターを押す女房だが、 -
その先に第一目標の『道の駅・鳳来三河三石』の気配がし、
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そのまま走ると予想どおりに現れた道の駅。
広い駐車場に車は少なく、何か寂しげだ。道の駅 鳳来三河三石 道の駅
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クロ、着いたよ!
さあ出ておいで。 -
こちらの建物は綺麗なトイレで、
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売店やレストランはこっちの建物。
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レストランといってもこんなもので、
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売店には地域の特産物が並び、人の良さそうなおばさんが店番している。
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表には井伊谷三人衆のキャラクターと、柿本城址の案内板。
柿本城・・・
どこかで聞いたような名前。
この辺り、桶狭間で今川義元が亡くなってからは、今川と武田と家康が抗争を重ねた場所で、 -
店のおばさんに柿本城址の場所を聞くと、歩いて15分ほどだと教えてくれた。
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道の駅のすぐ裏に寺があって、城址には寺の境内から登って行くらしい。
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なるほど、屋根付きの門があって、
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物静かに由緒ありげなお寺が建っていた。
満光寺。 -
境内の脇から城址に向かう山道が続いていて、
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クロを連れて登って行くと、
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赤い社のきつねのお稲荷さん。
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日頃運動不足の女房は、少し登るだけで息切れを起こすが、
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これも鍛錬、健康増進と、励まし励まし登らせる。
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すると山頂付近に木の柵が見え、
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この柵の中が本丸だ。
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でも今は何もなく、杉の木が乱立していて、
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石碑があるのみだ。
規模からいえば、城というより小さな砦かな・・・ -
この急斜面が自然の守りとなっていたのだろう。
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どんな形の構造物があったかは分らないが、本丸、出丸、二の丸、三の丸なんてのがあって、やはり城なのだ・・・
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クロは相変わらず、なかなか言うことを聞いてくれず、連れて歩く苦労は並大抵のものではありません。
ネコとイヌの違いを知りました。
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車中泊の練習、道の駅に泊まってみよう
この旅行記へのコメント (1)
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- trat baldさん 2017/09/18 06:20:26
- 目が信用して無いね!車と運転を(^o^)クロちゃん賢い。
- 日本全国津々浦々に出来た道の駅のお陰でドライブ旅行の最大の難関であるトイレ対策が出来るようになったのはP.Cによるネット検索(Map)の進化と共にアウトドアには嬉しい限りですね。
先を見越したとは云うものの車を買っちゃったmotogenさんの決断にはびっくり&拍手!
僕の予想では将来は後部座席を外して窓側に立てかけるベッドと広くなった室内での簡単な調理&飲食+冷暖房対策に向かうな(^o^)
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