大谷石のオブジェに灯された明かりが幻想的　～大谷石夢灯りイベント＠大谷公園平和観音～

2017/08/14 - 2017/08/14

　先月、山中湖ロッジに出かけて以来、旅行記ネタになるようなお出掛けはしていない。そろそろ、4travelに旅行記をアップしたくてウズウズしてきた。（これって4travel病か？！）さりとて、お盆休み中に遠出すれば渋滞に巻き込まれること必至。そこで、自宅から30分のところにある大谷石資料館近くの平和観音像がある公園で１４，１５日に開催される「大谷石夢灯り」なるイベントを見に行ってきた。

エリア 宇都宮(栃木)

• 旅行の満足度: 4.5

• 交通手段: 自家用車

　夕方5時少し前に市営の大谷駐車場へ。ときどきあいにくの小雨が降る天気ではあるが、イベントが見頃になる6時半くらいからは駐車場待ちになりそうなので早めに自宅を出た。
　このイベント、毎年8月14，15日に行われていて、今年で11回目。

　公園入口には、祭りの定番の露店が並ぶ。大谷石の窯で焼いたピザなんてのが大谷石の産地らしい。

平和観音の前の大谷公園の広場に小さな大谷石のオブジェが並べられている。その数、およそ2200個。

主催者だけでなく、訪れた人が思い思いにろうそくに火をともしていく。

　大谷石の岩盤を彫って作られた平和観音像。（写真は4年前の春に撮影したもの）
　終戦後まもなく、昭和23年から6年かけて、第二次世界大戦による戦没者の霊を弔い世界平和を祈念するために大谷観音の前立として彫刻された。東京藝術大学教授・飛田朝次郎氏の指導で大谷町の石工・上野波造氏らが製作にあたった。

少しづつ火が灯されたろうそくの数が増えていく。

すでにイベント開催スタートの5時から一時間が過ぎた。

　大谷石は宇都宮市北西部の大谷地区特産の凝灰岩の一種。柔らかくて加工がしやすく、蔵、塀、石垣、敷石など建築用石材として重宝されてきた。温かみのある独特の風合いがあり、鑑賞用のオブジェも盛んに作られている。

　このイベントで使われているオブジェは、粗削りで加工中に失敗した廃材が利用されているようだ。

　広場の周囲は、大谷石を切り出した後の巨大な大谷石岩盤に囲まれていて、そこに滝を模したＬＥＤイルミネーションが飾られている。

色とりどりの蝋燭が並べられたこの一角が人気で、人だかりがすごい。撮影ポジションを確保するのも順番待ち。

　以前は平和観音もライトアップされていたようだが、今年は無し。
　イベントの趣旨は、町おこし。終戦直後に戦没者の慰霊のために建立された平和観音の前で終戦記念日とその前日に開催されるのだから、あらためて戦争と平和について市民に考えてもらうという趣旨を盛り込んでもよいと思うのだが、そういう意図は全くないらしい。チト残念ではある。

縦位置で。
本当は人物は入れたくないのだが、それは無理というものだ。あえてスローシャッターにして人物はブラして肖像権の問題回避。

滅多に使うことがないクロスフィルターを付けて撮ってみた。

滝のイルミネーションも入れて

しつこくもう一枚

もう一枚。クロスフィルターなんぞ使うのは不自然かな～
使い方が下手くそだけなのかもしれないが・・・

少しポジションを移動し、クロスフィルターを外して撮影

昼間の光の下ではやや青みを帯びた色合いの大谷石だが、ろうそくの光で照らされた大谷石は、一層温もりを感じさせる。

アップで

できるだけ人が入らないようなアングルで。

高々２０ｍ四方の狭いエリアだが、奥行き感を出そうと四苦八苦。

得体の知れない白いモノは、撮影中に前を横切った人が持っていたタブレットの光の軌跡。しゃがんで撮影している人も動いているので、背後のろうそくの明かりが透けて見える。なにやら幽霊写真のような・・・

こちらは、円筒形の大谷石に色とりどりのビー玉を埋め込んだオブジェ。中のろうそくの明かりでビー玉がカラフルに輝いている。

またまたクロスフィルターを付けてみた。

雨脚が強くなってきたので退散！　2時間ほどのミニミニ小旅行。