スイス・オーストリアの自然と歴史を求めて（要約版）

2017/07/25 - 2017/08/10

2年振りにスイスとオーストリアに行って来ました。前半1週間は娘と孫との3人旅、後半は友人との山歩きの旅でした。目的は概ね達しましたが、最大の目的のひとつだった、エーデルワイスが咲き乱れているという場所が、あろうことか山崩れで通行不能に。あと２日早ければ間に合ったのですが、運が悪ければ巻き込まれていたかもしれないので、まだ運に見放されていないと理解することにしました。
現地での行動日は16日間あり、1日単位で旅行記を作成しようと思いますが、時間がかかりそうですので、行った先の全体像が分かるような要約版を先に作ることにしました。
下記のようなものです。

　　7月25日　　到着日。グリンデルワルト　メンリッヒェン（大雨）
　　 　26日　　ツェルマット　（グリンデルワルトの天気が悪いため急遽　　　　　　　　日帰りで）
　 　　27日　　グリンデルワルト（多少天候回復してハイキング）
　 　　28日　　ルツェルン経由でチューリッヒへ｡ 世界的に有名になった　　　　　　　　動物園見学。
　 　　29日　　娘たちを空港で見送り、世界遺産のスイス・テクトニッ　　　　　　　　　ク・アリーナへ。
　　 　30日　　友人とトッゲンブルク経由でエンガディンのシルス・マリ　　　　　　　　アヘ。
　　 　31日　　フォルクラ・スルレイ、ディアヴォレッツァ、ムント・ペ　　　　　　　　ルス。
　　8月 1日 スイス国立公園内の山歩き　（エーデルワイスの畑くらい　　　　　　　　のところ）
　　　　2日　　フルチェラスからアルプ・ムント経由でフェックスの谷
　　　　3日　　ソリオ見物後、イタリアのキアヴェンナに行き、更にサ　　　　　　　　　ンモリッツでセガンティーニ美術館見学
　　　　4日　　ムオタス・ムラーユからムラーユ湖経由フォルクラ・ム　　　　　　　　　ラーユ往復
　　　　5日　　フリューエラ峠経由でチューリッヒへ移動し、ウィーン　　　　　　　　　　へ。
　　　　6日　　ヴァルトフィアテル地方へ。ツヴェットル修道院、ラポッ　　　　　　　　　テンシュタイン城、ケシの村、マリア・ターフェルル教　　　　　　　　　会、アルトシュテッテン城を見学
　　　　7日　　メルク修道院、シェーンビュール城、アックシュタイン　　　　　　　　　　城、ヴィレンドルフのヴィーナス発見場所見学、
　　　デュルンシュタインを経てウィーン
　　　　8日　 ウィーン市内見物
　　　　9日　　ハインブルクの教会（ハイドンが聖歌隊員になった教　　　　　　　　　　　会）、ブラウンベルク山からドナウ川を見下ろし、
　　　 シュロスホーフ城見学、デュルンクルートでハプスブル　　　　　　　　　クとボヘミア王オットカルの戦場跡。
　　夕方帰国の途へ。

今回は、娘が34年振りのスイスだったので、定番コースに、また友人は全て私にお任せとの希望でしたが、ウィーン以外は行ったことがないので、やはりポピュラーな場所になってしまいました。
多少目新しさを出すために、スイスでは国立公園のハイキングを、オーストリアでは前回ゆっくり見物出来なかったので、ほぼ同じコースを再訪し、最後にスロバキアとの国境地帯、マルヒ平野周辺の史跡を見物しました。
移動はほぼ全てレンタカーを使い、約2000キロ走りました。
写真は全部で5千枚くらい撮りましたが、満足出来るものが少なく、旅行記の作成を張り切っていたのに、ちょっと残念な気がします。何とかお見せできる内容になるよう努力します。旅行記の数が多くなります故、いつもご覧頂いている方々には、その都度コメントを頂くと心苦しいですので、どうぞお気を使わず気軽にご覧下さいますよう。

エリア スイス

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 3.5
• グルメ: 4.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 50万円 - 100万円
• 交通手段: 鉄道 レンタカー
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

初日。雨の切れ間にホテルのベランダから見えたフィーシャーヘルナー連山。
そのチャンスにメンリッヒェンまで行ったが、出かけると雨になり、気温零度、
帰って来たら雨が上がり、娘（雨女）と孫（雨男）のせいだと本人たちも自覚。

2日目。　雨のグリンデルワルトに見切りをつけて、電車でツェルマットへ。
ゴルナーグラートからリッフェルベルクまで歩いて下りた。

3日目。グリンデルワルトに来て何も出来ないのでは残念と、霧の中をユングフラウヨッホまで行ったが成果なし。下りて来たら見え始めた。あと5時間頑張っていたらね。アイガーグレッチャー駅からアルピグレンまでハイキング。

5日目。娘たちを空港で見送って、グラールス州のエルムヘ。ユネスコ世界自然遺産のスイス・テクトニック・アリーナ、中でもこのマルティンの穴（Martins Loch)は有名。時間的制約から遠望しただけ。アルプス造山運動のころの地層の重なりが表面に出ている。

6日目。友人とエンガディンへ移動する途中、トッゲンブルク地方にちょっと立ち寄り。ケーサールックからのヴァーレン湖の眺め。

7日目。エンガディン初日。　フォルクラ・スルレイヘ。次にディアヴォレッツｱに行き、ムント・ペルス山の途中まで。

8日目。　スイス国立公園へ。ムント・ラ・シェーラ(Munt la Schera)周辺なら、探さなくても見つかるくらい、エーデルワイスが咲いていると聞いた場所に。
歩行7時間かけたが、休んで景色を見ている時間が多かったので、実質的には4時間くらい。時間が足りずにこのルートのハイライトである山頂までは行かず。（暑くてその気になれなかったのが正しい）

エーデルワイスにもいくつか種類があり、これは白さが美しかった。

9日目。　シルス・マリアからフルチェラスに登り、湖を２つだけ見物して、アルプ・ムントを経由するルートでフェックスの谷のクルティンスへ｡そこから歩いてシルス・マリアへ戻り。写真を撮りながらゆっくり歩行8時間。アルプ・ムントの放牧小屋では、日本に行って来たばかりという牧童とお話し。

10日目。毎日歩くのではと、今日はソリオの村を見物に。山を見るなら光線状態が順光となる午後の方がいいのかもしれないが、朝の清々しさが美しい。
お昼はイタリアのキアヴェンナまで足を伸ばした。午後はサンモリッツのセガンティーニ美術館ヘ。

シルス湖の朝。早起きして毎日見に行きました。

マロヤ峠から見たシルス湖の朝。

11日目。　今日は楽な行程にしようとムオタス・ムラーユの展望台に。ここだけでは勿体ないので、歩いて1時間ちょっとのムラーユ湖まで標高差260ﾒｰﾄﾙを歩く。更に、一人でその先のムラーユ峠(Fuorcla Muragl)まで行き、帰りは谷筋の
ルートで展望台に戻り。結局5時間くらい歩いてしまった。

13日目。オーストリアのヴァルトフィアテル地方は12世紀ころの城が多いので有名。ラポッテンシュタイン城は大変立派で2回来たがいずれも内部が見られなかった。今回は、事前に見学可能か確かめておいた。　ツヴェットルの修道院、ケシの村(Mohndorf)、巡礼教会マリア・ターフェルル、第一次大戦の契機となったサライェボで暗殺された、皇太子フェルディナントの夏の居城アルトシュテッテン城を見学。

14日目。　世界遺産メルクの修道院、シェーンビュールの城、アックシュタイン城、ヴィレンドルフのヴィーナスが発見された場所に。デュルンシュタインを見物してからウィーンへ戻り。

15日目。友人はツアーに加わってザルツブルク観光に行ったので、一人でウィーン市内を見学。　

16日目。行動最終日。ドナウ川に沿って下流に走り、ハイドンが聖歌隊員として
活動したハインブルクの教会と、カルパチア山脈のもっとも西に属することになっているブラウンベルク山に登る（車で）。次に、2005年以降修復が進んでいるオイゲン公の城、シュロスホーフへ。バロック庭園が美しい。最後に、1278年のハプスブルク王ルドルフと、ボヘミア王オットカルの決戦の場であるデュルンクルートへ。記念碑の前で往時に思いを馳せて旅を終えることとした。

この旅行記へのコメント （8）

• cheriko330さん 2018/02/13 12:04:09

  大自然の要約版

  Rolleiguyさん、こんにちは♪
  
  新年のご挨拶もしないまま２月になってしまいました。
  大変失礼いたしました。この冬は、寒波続きでしたが
  それも今日までで、こちらは明日からは暖かくなるよう
  です( ^ ^ )Y
  そちらも大雪で大変でしたね。
  
  先日は私のお恥ずかしい内容の旅行記をご覧下さって
  本当にありがとうございました。
  本来、私は旅行記など全く作成する気もなくて、口コミの
  アップのみの予定でした。
  たまたま日にちを変えて同じツアーに行かれた方の旅行記を
  私が見つけて、連絡を取ったところ「同じツアーの
  旅行記を是非に・・」と言われ作成することになりました。
  北の三都を巡る、なかなか良いツアーでした。
  それが、その分だけのつもりが嵌ってしましましたが
  それも、もうネタ切れです。
  
  スイス、オーストリアの旅も昨年になってしましましたね。
  要約版の写真選びは大変だったことでしょう。
  どのお写真も綺麗でうっとりと魅せられました☆
  ヨーロッパをドライブでなんてことは私には不可能ですが
  Rolleiguyさんが行かれた山等も、いくつかは行きたいです。
  そしてエーデルワイスでも見れたら最高の気分でしょうね♪
  
  今年もまた、ご計画がおありでしょうね。楽しみですね。
  Rolleiguyさんの旅行記は、お写真も内容も素晴らしくて
  また時々おじゃまさせて下さいね。
  
  予防注射もしていませんが、風邪一つ引いていません。
  このまま気を抜かずに行きたいです。
  Rolleiguyさんもお忙しいと思いますが、お健やかに
  お過ごし下さいね。
  今頃ですが、今年もよろしくお願いいたします_(._.*)_
  
  cheriko330
  

  Rolleiguyさん からの返信 2018/02/13 21:06:15

  RE: 大自然の要約版

  cheriko330さん
  今晩は。そうでしたね。いつもお名前を拝見していると、時候の挨拶などなくても
  （勝手に）身近な存在だと思い込んでしまいます。こちらこそ失礼致しました。
  そちらは寒さや雪で大変のようですね。改めて日本の冬はどこでも寒いのだと思わされます。12月に比べて日が長くなり、春はそこまでと感じるのですが。
  cherikoさんの旅行記はいつも楽しく拝見しています。
  旅行記はガイドブックではないので、私は新しいか古いかにはあまり関心がありません。
  いつの時代（大袈裟か？）のでも、その時代を感じることが出来ますし、一人ひとりの感性や視点の多彩さを楽しむことが出来ます。日本にも辻村伊助の「スウイス日記」があり、もう100年も前のものですが、今でも楽しませてくれる本だと思います。
  私もcherikoさんと同じく、読んで頂くととても嬉しいのですが、自分の旅記録として
  残してみたいという気持ちで作っています。ネットで読めなくなると困るので、
  データでそのまま残せないかと思うのですが、パソコンはあまり得意でないので、
  ワード文書に写真と文書を張り付けています。でもプリントしようとすると旅行記ひとつで50ﾍﾟｰｼﾞにもなるので、それも出来ずにいます。もっといい方法があるのかもしれませんね。
  今年の旅行はまだ全く計画していません。7，8月にまたコンサート（東京）があり、その時期は最後の練習で旅行が難しくなるかと思い、予約しにくいのです。一人ならいつでもと
  思うのですが、ちょっと侘しい気もしてどうしようか悩んでいます。体力と気力、そしておあしの制約で、あと何年海外旅行出来るか分からないので、悩む前に決めてしまうのがよいのかもしれませんが。
  今年のインフルエンザは身近でかかったのは孫だけで、私はワクチンを打ったおかげか
  今のところ大丈夫です。
  暑くなったり寒くなったり、体調管理が難しい時期です、どうぞご自愛くださいますよう。
  
  Rolleiguy
  
  
  
  
  
  

• poodle714さん 2017/08/19 13:20:39

  またご一緒にスイスへ行けるといいですね

  Rolleiguyさん、こんにちは
  お久しぶりです。
  
  楽しみにされていたお孫さん達とのスイス旅行は、いかがでしたか？
  Rolleiguyさんも、2年ぶりの渡瑞で張り切っておられたのではと思います。
  お嬢様の仕事のご都合で4日という限られた日程の中、フルサービスで
  スイスを案内され、ほっとしていらっしゃいますよね。
  私は、特にスイスに本当に久しぶりにいらしたお嬢様のご感想が一番
  うかがいたいです。
  
  また、後半はご友人とのスイス旅ということで、一度のご旅行で2回分
  楽しんでこられたようですね。
  テイストの違うそれぞれの旅行記を、Rolleiguyさんの美しいお写真と
  共に、これからも楽しみに見せていただきたいと思います。
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　poodle714

  Rolleiguyさん からの返信 2017/08/19 15:53:09

  RE: またご一緒にスイスへ行けるといいですね

  poodle714さん
  ご無沙汰しております。コメントを有難うございます。
  今回の旅行は、じじがスイスとオーストリアに行くから、もし行くならスポンサーに
  なるよ、と始まったものです。娘の妹、弟は既に何度も連れて行ったので、娘にとっては
  仕事の忙しさで行けなかった過去の挽回という側面もありましたが、実際に
  行きたかったのはルーブル美術館だったようで、スイスもいいけれど、自分がｽｲｽに
  いたのは小学校2年生までだったので、余り記憶もないから懐かしさは感じない、という
  率直なコメントでした。でも母子2人での旅自体が滅多にないので、親子で楽しんではいました。poodle714さんは今年は海外旅行のご予定はないのですか？
  また珍しい場所の旅行記を期待しています。
  
  Rolleiguy
  

• akikoさん 2017/08/18 00:47:30

  シルス湖の美景

  Rolleiguyさん
  
  今回、スイスに16日も宿泊されたのですね！うらやましいです。
  しかも車で2000kmも移動されたとのこと、大自然を心ゆくまで満喫
  されたのでしょうね。
  
  先日テレビで多岐川裕美さん親子がレンタカーでパリからツェルマット
  手前まで巡る「世界ルーツ探検隊」という旅が放映されていて、車での
  気ままな旅も楽しそうだと感じました。
  
  Rolleiguyさんの行かれたところは半分以上は知らない場所なので、
  旅行記がとても楽しみですが、要約版のお写真を見て、特に早朝の
  シルス湖の幻想的な美しさに見惚れてしまいました。静かな青の世界
  から日の出のオレンジ色に変化していく景色は例えようもない美しさ
  ですね。感動して一生忘れられない景色になりそうです・・・
  
  少しずつでも旅行記がアップされるのを心待ちにしています♪
  
  akiko
  
  

  Rolleiguyさん からの返信 2017/08/18 09:42:58

  RE: シルス湖の美景

  akikoさん
  コメントを有難うございます。
  今回は、前半は天気が良くなくてあまりパットしなかったのですが、後半は安定した好天気で、楽しく山歩きが出来ました。登りに不安があったのですが、思っていた以上に歩けることが分かり、次回に向けて準備したいなと思っています。
  シルスは大観光地のような喧噪もなく、静かで美しいところです。朝の光は自然のなかだと
  思いがけない美しさを引き出すものだと、改めて思いました。要約版の表紙写真は、空と地面の明暗差が大きい時に、露出を平準化するために使用する、グラジュエーションフィルターを使ったものです。そのため、空の色が落ちて湖と同じ色になりました。実際は空が
  もう少し明るかったので、現実以上の色彩になりました。本文の中の写真の方が現実に近いです。今回は、行く前から天気が悪そうだと思い、そのほかにCBLレンズという、ホワイトバランスをかなり矯正してくれる道具も持っていきましたが、こちらは余り役に立ちませんでした。　策に溺れるということにならないようにせねばと思っています。
  近日中に次をアップしますので、ご覧いただけると嬉しいです。
  一向に夏らしくならないうちに秋になりそうですが、どうぞご自愛くださいますよう。
  Rolleiguy

• ドロミティさん 2017/08/15 02:27:14

  今からワクワクしています♪

  Rolleiguyさん、こんばんは^^
  
  要約版を拝見したら、今からワクワクして来ました。
  
  表紙のお写真、まるで溶け込んでいきそうなブルーです！
  
  大好きなソーリオ（ソリオって発音するのですね！）や、
  フルチェラスからフェックス谷の絶景をRolleiguyさんの
  旅行記で拝見するのが待ち遠しいです！
  
  グリンデルワルトはお天気が悪くて残念でしたね。
  でもお孫さんもしっかりハイキングできたようで良かったです。
  
  気長にお待ちしておりますので、旅のお疲れをしっかりとられてくださいね！
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄﾞﾛﾐﾃｨ
  

  Rolleiguyさん からの返信 2017/08/15 10:01:43

  RE: 今からワクワクしています♪

  ドロミティさん
  
  早速ご覧頂き有難うございます。
  シルス湖は本当に静かで美しい湖だと思いましたが、周囲に景観を崩すような建築物などがないことがとても大切だなと改めて思いました。
  ソリオの発音はソーリオの方が良いのかもしれません。アクセントのある母音は少し長く発音されますからね。今回、確かめたかったことに、ロマンス語の子音の発音があったのですが、残念ながら母語として話している人に会えませんでした。Scuolという町（村？）の発音がシュクオルなのかスクオルなのか、日本のガイドブックでも統一されておらず、とても気になっていたのです。ドイツ語を話す人は意外にもスを使っていましたが、一般的にはシュではなく母音のないシ(日本語のシでもない音）のようでした。
  フルチェラスからフェックスへの道は、去年ドロミティさんが歩かれた道とは多分違う山寄りの道でしたが、ここも静かでした。 フルチェラスで湖巡りをしようと思ったら、道を間違えて逆方向から回ることになったため、途中で引き返しました。２つ見るために結構な登りになってしまいました。
  エンガディンはまた行ってゆっくり滞在したいと思います。
  
  Rolleiguy