2017/06/25 - 2017/07/05
107位(同エリア368件中)
ランドムさん
およそ半年かけてアマルフィ海岸の旅行を計画し、様々な媒体を通じて、現地の情報を仕入れ、準備万端な状態で出発しました。けれど、やはり現地に行ってみないとわからないことは出てくるものです。この記事では旅行中に遭遇した誤算や失態をいくつか紹介していきたいと思います。
*関連記事*(よろしければ、こちらもどうぞ)
<南イタリアのグルメな大人の社会見学に行こう> http://4travel.jp/travelogue/11264685
<アクティブ&ロマンティック!アマルフィ海岸の海を楽しむ方法> http://4travel.jp/travelogue/11265890
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道 船 タクシー 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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6/25~6/28はアマルフィに夫婦で滞在し、周辺の街の観光だけでなく、レモン果樹園のツアーやシーカヤックのツアーに参加。
この間は誤算やハプニングはなく、計画通りで平穏にアマルフィでの旅行を堪能します。
最初の誤算は、6/29にありました。
この日は、ワイナリーの見学をするために、アマルフィからフェリーでサレルノへ向かいます。予定は、以下の通りでした。
10時 アマルフィ港出発
11時過ぎ サレルノ港到着。タクシードライバーと待ち合わせ。
11:15~16:30 ワイナリー見学ツアー
16:30~ サレルノ街中散策アナンタラ コンヴェント ディ アマルフィ グランド ホテル ホテル
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朝、SNSを通じて、携帯の番号をドライバーに教えます。現地での連絡用に、イタリアに着いてから契約した携帯の番号です。
すると、先方から、今日は具合が悪いから、同僚のドライバーが向かうと返して来ました。それならそうと、こちらから連絡をする前に、一報欲しいものです。
まぁ、実際に迎えに来るドライバーの連絡先は手に入ったので、途方に暮れることはないだろうと高を括ります。 -
フェリーの出発が10分ほど遅れ、サレルノの港にも遅れて到着することになりました。遅れていると連絡した方がいいのかなと悩んでいると、電話がかかってきました。
「どこにいるのか」と、ドライバーから。ちょっとたどたどしい英語。
「フェリーが遅れて10分後くらいに到着する」と答えましたが、いまいち伝わらず、もう一度同じ質問を返して来ます。
「とにかく10分後に港で」ということを伝え、電話を切ります。
なんとなく、嫌な胸騒ぎを覚えますが、その胸騒ぎは的中します。 -
出発と同じく、10分遅れで港に到着します。しかし、ドライバーらしき人は見つかりません。
電話をし、到着したことを告げると、片言の英語で「○○○にいる」と言われます。けれど、土地勘がないため、どこのことを言っているのかもわからず。何度かどこなのか聞いてみます。が、埒が明きません。
とりあえず、自分たちが目印になる場所に移動した方がいいと判断し、電話を一旦切り、港近くの巨大な像の前に移動。大きな荷物を引きずってなので、ちょっと大変です。
改めてこちらから電話をし、居場所を伝えます。向こうもなんとなくわかったのか、一旦電話を切られます。
そして、数分後、前方の道路に車が止まり、運転席から男性が出て来て、手を振ります。おそらく、あれがそうだろうということで近づきます。
お互いの名前を確認し、なんとか落ち合うことに成功。そして、ドライバーから英語はあまりできないと言われます。やはり、そうでしたか。。。
結局、予定よりも30分以上遅れてワイナリーへ向かうこととなりました。
大きな荷物を引きずって、ウロウロしたため、朝からどっと疲れが出ました。 -
その後の行動は予定通りで、二つのワイナリーを見学します。
どちらのワイナリーでも、美味しいワインをたくさんテイスティングでき、楽しい時間を過ごせました。
午前のすったもんだはどうでも良くなって来ます(笑) -
ワイナリーの滞在時間も想定よりも延びて、サレルノには18時頃に到着。
半日一緒だったドライバーとも別れ、ホテルにチェックイン。
夜のサレルノに繰り出し、少し観光しようと思って、ホテルのオーナーに相談したら、19時にはだいたいのところが閉まってしまうことが判明。
なので、外に出てサレルノの夜の雰囲気を味わって、この日の行動は終了。
うーん。最初のドタバタがなければ、少しは観光できたかな。残念。
待ち合わせ場所は分かりやすい場所にしておくようにお願いするべきだったと、反省しました。 -
6/30
この日は遺跡とモッツァレラチーズ工場の見学を予定し、以下のようなスケジュールを立てていました。
7:40 サレルノ駅出発
8:30~10:00 パエストゥーム遺跡観光
10:15 タクシードライバーと待ち合わせ
10:30~14:00 モッツァレラチーズ工場見学+ランチ
15:00~16:30 サレルノ散策
17:00 フェリーでポジターノに出発
余裕を持った計画でしたが、この日も予想外の事態に一部陥ります。 -
遺跡の営業時間が8時半からだったため、その時間までには着くように、電車に乗ります。今回の旅行で初の電車移動です。
チケットはあらかじめオンラインで購入してあったため、そのままプラットホームで電車を待ちます。
10分遅れで電車が到着。昨日のフェリーといい、イタリアの交通はこんなもんですね。サレルノ駅 駅
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電車の到着は遅れたが、遺跡の入口には8時半前には到着。
しかし、今度は営業時間の8時半になっても、チケット販売の店員がなかなか来ない。他に時間を潰す場所はないため、入口で待つこと20分。ようやく店員が出勤。チケットを購入し、入場します。
イタリアって時間にルーズ。イメージ通りなんだけれど。ネプチューン神殿 史跡・遺跡
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プチハプニングはありましたが、パエストゥームの遺跡には朝一に訪問するのは正解でした。気温は高すぎないし、観光客もまばらなので、見学しやすいです。
神殿跡がダイナミックで、一番見ごたえがあります。また、見学する際はガイドブックを購入し、ガイドブックの解説を読みながら観光することがおすすめですね。ケレス神殿 史跡・遺跡
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遺跡観光後は、タクシーでモッツァレラチーズ工場に移動し、見学します。
遺跡近くの指定されたバーで待っていると、車から女性が降り、声をかけてきます。予約していたタクシーのドライバーです。
前日とは異なり、すんなり待ち合わせ場所で落ち合うことができ、ホッとします。
モッツァレラチーズ工場には予定通りの時間に到着し、見学に出ます。
そこでの見学は楽しく、昼食も格別で、また来たいと思えるところでした。 -
帰りも同じ会社からタクシーを呼び、駅まで送ってもらいます。順調。
電車に乗り、15時にサレルノ駅に到着。次の移動まで1時間半は使えるから、数カ所観光する余裕がありそうです。旧市街の観光スポットを巡ろうと考えます。
しかし、そこには誤算がありました。 -
観光スポットの一つミネルヴァ庭園にタクシーを使って行ったら、ミネルヴァ庭園の入口で警備員に呼び止められます。どうやら入るなと言われたようです。
理由もよくわからず、困った顔をしていると、腕時計に指をさして、何かを言ってきます。
(営業時間外?シエスタの時間か...?)
なんとなくそう察し、そこを後にします。
仕方がないので、近年できたばかりのフェリーターミナルまで歩いてみることにします。都市再生事業の一環で建設され、2年前にオープンしたばかりの施設。世界的に有名な建築家ザハ・ハディッドの作品ということもあり、寄れたら寄ろうと思っていた場所です。
ターミナルに向かって他にも歩いている人がいるので安心します。しかしそれも束の間。入口には鍵がかかっており、中に入ることができません。
「こっちもシエスタか!?」
どうしようもないので、ここからも立ち去ります。 -
そうこうするうちに、あまりあちこちを見る時間はなくなっていました。
フェリーの時間に間に合わなくなるのは大問題。
なので、結局、旧市街地の建物や下町の雰囲気を眺めながら、ゆっくり歩いて新市街地のフェリーターミナルに向かうことになりました。
サレルノはアマルフィ海岸沿いのまちとは違って、そこまで観光地化していない分、情報や言葉の壁を感じます。見所は色々ありそうなんですけれど、残念でした。サレルノの散策を楽しむには、イタリアの文化や慣習に精通しておく必要がありそうです。サレルノ大聖堂 (Duomo di Salerno) 寺院・教会
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7/3
翌朝が出国日となるため、この日のうちにナポリに移動することに。そこで、以下のような行動予定を立てました。
9:30 プライベート・シャトルでポジターノを出発
途中でエルコラーノ遺跡に1時間ほど見学
14:00頃 ナポリ到着
17:00 現地カメラマンとカメラレッスンしながら街歩き
この行程のポイントは、ポジターノからナポリへただ移動するのではなく、道中の観光スポットも効率よく回れるということと、治安の悪いナポリでも現地のカメラマンが行動を共にしてくれることで、いい写真を残しつつ、比較的安心して街を見て歩けるということにあります。 -
プライベート・シャトルは旅行前に業者に問い合わせて、一番安く受けてくれるところに予約を依頼しておきました。
ドライバーは約束通り、9時半にはホテルに到着。年配の男性で英語は片言。だけれど、陽気で話好き。2時間はずっと一緒なので、好感の持てる人で良かったです。
エルコラーノ遺跡やナポリに行く途中で、眺めのいいところにもちょっと寄ってもらえないかとリクエストしたら、快く引き受けてもくれました。ポジターノ 展望台 自然・景勝地
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また、ドライバーの提案で、ソレントのお土産屋にも立ち寄ります。
ちょうど買い忘れたお土産があったりしたため、ありがたかったです。
記念の写真も撮り、満足。 -
エルコラーノ遺跡に到着。ここはポンペイと同様にヴェスヴィオ火山の噴火で消失した街ですが、ポンペイよりも良好な状態で発掘され、多くの建物が残っているのが特徴です。
ドライバーには、1時間で戻ると言って、中を見学しにいきます。
大きな荷物を預けて観光できるので、楽でいいです。エルコラーノ 建造物
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遺跡には写真のように当時の壁画や装飾がそのまま残っており、興味深い遺跡でした。
それほど広くはないですが、ガイドを読みながら回っていると、あっという間に時間は過ぎ、見学に結局1時間20分くらいかかってしまいました。
外に出て、シャトルを降りたところに行ってみると、シャトルがいないことに気づきます。駐車場の方を見ても、それらしい車は見当たらない。
何かの間違いではと思い、急いで携帯を取り出します。
会社の番号を打っていると、別のタクシーのドライバーが声をかけてきました。
(営業か...?)
と訝しみましたが、私たちのドライバーが別の場所で待機しているから呼び出す、と伝えてくれました。
どうやら私たちが1時間で出てこなかったから、無料で路駐できる場所まで移動していたらしいです。移動する前に、私たちが出てきたら連絡をしてほしいと、声をかけてくれたドライバーにお願いしておいたとのこと。
時間通りに出てこなかった私たちが悪いのですが、冷や汗をかきました。 -
私たちの遅刻に、ドライバーは苛立ちを見せることもなく、相変わらず陽気に話しかけてくれます。
「もうちょっとしたら、噴火の溶岩の痕跡が見えるよ」
「ヴェスヴィオの山の麓まで住宅が建ち並んでいるけれど、そこに住もうなんて、とても正気とは思えない」
「昔は船乗りをやっていて、世界各国を回ったものだ」
など、話題は尽きないです。
ナポリに入ってからも、ちょっと回り道しながら、主要な施設の近くを通りがかり、その施設の紹介をしてくれて、最後までしゃべり通しでした。
そして、目的地であるホテルの近くに到着。
支払い金額は150ユーロと言われます。最初の見積もりは140ユーロでしたが、まぁエルコラーノ遺跡で延長したし、仕方ないかなと思い、150ユーロ支払います。
そしたら、なんとチップも欲しいと言われます。
「えっ?」
イタリアにチップ文化は本来はないので、チップを支払う必要はないです。しかし、ドライバーはアメリカやイギリスではチップを払うもんだし、こっちも色々な話をしたり、お土産屋に寄ったりしてサービスをしたから、その分のチップが欲しいと要求します。
ここでいざこざを起こすのも嫌なので、仕方なく10ユーロをチップとして支払います。ドライバーは満足し、笑顔で私たちを送り出してくれました。
なんか、後味の悪い移動になってしまいました。 -
気を取り直して、ナポリを楽しもうということで、ホテルにチェックイン後に、真のナポリピッツァの一号店にランチに行きます。
店名がついたピッツァがメニューにあったため、それを注文し、二人でシェアします。具がたくさんで美味しい。
ナポリピッツァは生地が特徴的ですが、生地単体だけで言えば、今では日本でも食べられます。ただ、乗っている具やソースは、イタリアの味だと強く感じます。日本で同じ具やソースの味にはなかなか出会えません。
具がたくさん乗ったピッツァを注文し、イタリアの味を堪能。大正解でした。チーロ ア サンタ ブリジーダ イタリアン
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カメラマンとは17時にサンテルモ城で待ち合わせであったため、そこに向かいます。
サンテルモ城は丘の上にあり、ナポリの街を一望できるところです。徒歩で行くよりもケーブルカーを利用する方が便利で楽なので、ケーブルカーの駅へ。
駅に着いてみると、またしても誤算。ケーブルカーが運休。念のため、近くの売店の店員に聞いてみると、動いていないと言う。仕方ないので、歩いて向かうことにします。
歩いてサンテルモ城に向かうのは、かなり勇気がいります。と言うのも、スカッパナポリという下町を通る必要があるのですが、そこはナポリの中でも治安の悪い地区として有名なところだからです。不安なので鞄は前にし、路地には入り込まないように気をつけながら、下町を通ります。サン テルモ城 城・宮殿
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30分かけて丘を登りきり、サンテルモ城に入ります。サンテルモ城の屋上に来て、外を眺めると、一面に広がるナポリの街と海が見渡せます。これはなかなかの絶景で、カメラマンがここを待ち合わせ場所に指定したのも頷けます。
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17時が近づいてきたけれど、カメラマンから何の音沙汰もないため、ショートメッセージを送ってみます。
すると、思いもしなかった返信がきました。
「日付を間違えていた」
びっくりしました。ルーズ過ぎて、言葉も出ません。 -
結局、現地に詳しい人に案内してもらいながら、街歩きをするということはできなくなり、二人で慣れない土地を散策します。
本当は、ポジリポの丘に夜景を撮りに行く約束もしており、楽しみにしていたので、残念でなりませんでした。
次からはリマインダーを出しておくことを肝に命じたいと思いました。 -
最終日の7/4
この日もちょっとしたハプニングに見舞われます。
ナポリ空港からローマ空港まで時刻通り到着。出国手続きも完了。
しかし、成田行きの便が機体整備のため、出発が2時間遅れることとなりました。
そういう事態はある程度想定していたため、持参していたPriority Passを使用し、空港内のラウンジで時間を潰すことにします。パラッツォ アラバルディエリ ホテル
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Priority Passが使えるラウンジは、モノレールに乗ってアクセスするE31-44エリアにありました。
成田行きのゲートから離れてはいましたが、2時間をロビーで過ごすよりはましなので、移動します。 -
ラウンジには軽食やドリンクがあり、好きなだけ飲食ができるサービスがあります。昼食をとっていなかったので、これ幸いと、あれこれ取ってきていただきます。ワインも注文します。
フリーWiFiもあり、雰囲気も落ち着いているため、ゆっくりするにはちょうどいいです。適当な時間までリラックスして過ごします。フィウミチーノ空港 空港
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しかし、思わぬところに落とし穴はあるものです。
時間を見計らって、モノレールに乗り、来た道を戻ります。
ところが、来た道を戻ったつもりが、★印のところで手荷物検査場に出てしまいました。引き返そうとしますが、他に道はなく、前に進むしかない。
どうやら、帰りのモノレールは、到着ゲートからの動線と合流してしまうようでした。ラウンジだけを利用しに、E31-44のエリアに行くということを想定されていないのでしょう。
検査が手間だったので、検査官にすでに手荷物検査は受けていると説明します。
が、検査は受けろと言わます。。。そりゃそうですよね。
仕方がないので、もう一度鞄からPCを出したり、ベルトを外したりなどして、検査場を通過します。
フライト情報の画面を見てみると、成田行きは搭乗中。焦ります。
このまま置いていかれるのは困る。
足早にゲートに向かいます。
ゲートに着いてみると、すでに搭乗の列はなく、大体の人は飛行機の中に乗ったようでした。けれど、係員から急がされることもなかったので、まだ大丈夫なんだと安心します。落ち着いて、チケットとパスポートを出し、無事に搭乗できました。
終わってしまってはなんともないですが、この一連のドタバタには内心ではヒヤヒヤしていました。 -
今回の旅行は入念に計画したつもりでしたが、細かいところで誤算や失態が生じるものですね。得られた教訓としては、
・分かりやすいところを待ち合わせ場所に設定する。
・休館や運休は行ってみないとわからないため、代替案を考える準備をする。
・シャトルを利用する際は、時間通りに行動し、ドライバーにはまっすぐ目的地に向かうように指示をする。(余計なサービスはいらないオーラを出す)
・プライベートでガイドを頼んだ際は、リマインダーを前日までに出しておく。
というところでしょうか。
それでも、旅行して楽しい地域なので、時間を無駄にしたということは一切なかったですね。
今回の滞在で全部を回りきることはできなかったので、いつかまた旅行に来ようと思います。その時までにイタリア語で話せるようになっているといいな。
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