スペイン・ポルトガル、じっくり女一人旅　(13) ブラガ、教会めぐりが楽しい「祈りの町」

2017/08/07 - 2017/08/07

ブラガの町に移動しました。
また、どんな目に遭うのか、と戦々恐々でしたが、せっかく来たのだから、少しは気にいる町にも行きたい。なるだけ心を白紙にして、臨もうと思っていました。

そして、幸い、ブラガの町は、気に入りました。
ホテルも、よかった。まあ、今までのイタリアやスペインでは当たり前のことが、得難いポルトガルでは、一番よかったホテルとなりました。

エリア ブラガ(ポルトガル)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 タクシー
• 旅行の手配内容: 個別手配

ポルトガルに入ってから、失望しまくりの日々でしたが、ブラガの町でやっと、いつもの感覚で利用できるホテルにめぐりあい、気に入った町に出会えました。

ここ、あちこちで、花をたくさん咲かせていて、青空と花とを添えると、素敵な景色になります。

ブラガの町の顔が、このボン・ジェズスの教会です。
町から、バスで15分ぐらい郊外に走ったところにありますが、町の中心部から、望遠で写すと、こんな感じです。
教会から、下まで幾何学模様の美しい階段が続いてます。

祈りの町と言われるブラガには、あちこちに教会があります。

町から、25分ぐらい歩いたところに、ショッピングモールがあります。
なかなかの規模で、映画館やフードコートがあり、何度か通いました。
町の雰囲気はいいのですが、かといって、見る物が多いわけでもなく、映画を見ることで、4泊の時間を埋めれるのです。
映画がポルトガル語吹き替えなら、同じ映画を勉強のつもりで、二度見ることもできるのですが、残念ながら、あまりいい映画にはめぐまれず、サンチャゴ・で・コンポステーラの、アート系の映画館みたいなのがあったらなぁ、と残念でした。

この町の観光案内所、この白い建物がそうなのですが、ものすごく目立ちます。その他の町では、苦労して探すのですが、やはり、観光案内所は、これぐらい派手なのがいいですね。
しかも、ここの女性スタッフは、英語も上手で、いろいろおしゃべりできました。
映画館を教えてもらった時に、「モールは今は、移民だらけだから」というので、意味がわからなかったのですが、ポルトガルは、2008年の経済危機のあと、多くのポルトガル人が、フランスやドイツやらへと、出稼ぎに行き、彼らが夏休みに帰省して、物価の安いポルトガルで、日用品を買いまくるのだそうです。
そのため、モールでは、安売りをしたりして、移民たちで混雑すると。

なるほど、ブラガの町も、人は多いのですが、ポルトの観光客が、目を釣り上げて観光に奔走するのと違い、ここは、帰省して、友人や家族と、カフェでかたらい、町を散歩する。
だから、彼らのゆったり感、幸福感が町を埋めていて、歩いていても、観光客を暑苦しく思う、ということがありません。

ブラガのホテル。古いホテルなんですが、メンテがパーフェクト。
ポルトやコインブラが、新しい建物なのに、欠点だらけ、というのと真逆でした。
なので、心地よく滞在できました。

旧市街への入り口の門です

これは、早朝ウォークの時につかまえた景色です。
よく磨かれた窓なのか、朝日が強烈に反射して、その光がつくる景色でした。

町の広場にある、顔の建物

その前にある噴水の池に映った姿を生かしてみました

この大通りは、帯状にたくさんの花を咲かせてました

さて、いよいよ目玉スポットの、ボン・ジェズスです。
バスが苦手な私ですが、決まった角っこから、半時間起きにバスが出て、その時間も、毎時10分と40分と、固定されているので、わかりやすかったです。
バスで麓まで行き、そこからは、階段かケーブルカーです。
私は、行きはケーブルで上がり、帰りは歩いて降りました。

階段沿いには、キリストの磔刑の各場面が、堂内に作られてます。

本堂の建物内には、ゴルゴダの丘の場面が

町を見下ろしてます。

階段を降り始めます。

この幾何学模様は、一見の価値ありです。

一連の白い階段のあとも、森の中を、くねくねと階段が続き、これ、登るとやっぱりきつそうです。

この町には、ミチザキという和食店があり、その名前からてっきり、日本人の店と思い、出かけていきました。
ところが、じつは、ブラジル日系三世の人がやってる店で、私は店主に日本語で話しかけたら、「お父さ～ん」と父親を呼び、「日本語の人が来たからよろしく」とバトンタッチされました。
ランチには、お弁当のスタイルで、8から10ユーロで、うまくメニューを作り、ランチは満席の人気です。そして、夜は居酒屋料理を出していると。
私は、お得なランチでなく、さすがにひと月半旅して、食べたくなった和食メニューにこだわって、単品で注文しました。

最初に味噌汁。
スープだもんね。

次にざる蕎麦
パスタだもんね

これはお弁当で、他人が注文したものですが、写真を撮らせてもらいました。
お弁当は、魚、肉、野菜と三種類あるそうで、これは魚。刺身や寿司が中心です。

これは、横で食べている、お父さんの肉のお弁当。
春巻きと、豚の生姜焼き。

私はさらに、茄子の田楽と、豚の生姜焼きを食べました。
タパス的な感覚なので、量が少なく、ご飯を追加して、さらにデザートも食べました。
なので、20ユーロぐらいになっちゃいましたが、味は、なかなかよかったです。
アイスクリームは、抹茶とゴマをひとつずつ、入れてもらいました。

彼のお父さんは、ブラジルに住んでいて、今回、息子の開店から半年あまり経過して、初めてポルトガルに来られて、この日初めて、息子さんの料理を食べられたそうです。

たまたま、そんな日に出くわして、カウンターで、お父さんと二人、おしゃべりしながら食べました。どっちがどっちの話し相手をしているのか。
お父さんは、半年、トヨタで仕事をしたそうで、日系でもあるので、カタコトの日本語。私のカタコトのポルトガル語と、スペイン語で、おしゃべりしてました。
なかなか、楽しい体験でした。

夕日を受けて、上半分がピンク色に輝いている教会

これ、ブラガの駅です。
けっこうモダンな建物です。
でも、入線する列車の情報が、地下と上で違っていて、私は混乱して、電車を乗り間違えてしまいました。
もっとも、同じ方向へ行くものですから、そのまま乗っていていいと言われ、結果的には問題なくポルトに戻れました。

これ、小さな祠なんですが、とても人気のあるお堂で、たくさんの人がお参りしてました。こんな場所って、どこにでもあるんですね。

ここのモールで、映画を見る前にランチしたときに、Indi goというファーストフードの店で、インド料理。
パンは、注文してから、焼きたてをくれます。ナンですが、日本で食べるのとはちょっと違うけど、とても美味しく気に入りました。
連続二度、エビのカレーと、チキンのカレーのランチ。
塩辛い料理が続くと、スパイスに飢えてくるので、イタリアでも、ここでも、久しぶりに食べるスパイシー名料理は、最高です。

このパルケ、なかなか巨大なモールで、フードコートも最高でした。

バーバラ庭園。
ほんとに素晴らしく花が咲き乱れてます。