2017/08/01 - 2017/08/01
147位(同エリア1233件中)
tadさん
松江城が新制度のもとで、国宝に復活した。もともと戦前には国宝であったのだが、戦後、国宝制度の変更で、重要文化財に格下げされていたのだ。ところが、3年前ごろ、天守閣は1611年完成のままであることが判明し、再び国宝の天守となった。めでたい!
この天守閣が本物であることは、既に随分前に見物したこともあり、知っていた。その後、再訪した時には、城の周りの堀を一周する船にも乗ったことがある。今回は国宝化した後、なにか資料展示などの変化なども期待して入場したのだが、それほど変更されたようには見えなかったが。。ただ、あらためて入城すると、木造の簡素にして重厚な本物の日本の天守だと思う。築城後400年を越えてもしっかり天守閣は立っている!
私の好きな日本の国宝の天守閣をもつ本物の城、姫路城、松本城に続くものだ。犬山城も国宝だが、私は自分の格付けでは、こちらの松江城が第3位に位置するだろうと思う。鉄筋コンクリートのイミテーションの天守閣には私はまったく関心がない。そんなものに無駄に公金を使う必要はまったく感じない。
今回思ったのは、天守閣の周辺の庭などの整備や再利用が進んでいて、普通の公園みたいになっている部分もあり、少し違和感があった。後に建造された神社や洋館などが目立ち、本来もっとあったはずの門や櫓等があまり目立たないせいもあるだろう。国宝化された以上、ここは勝手な改造や新築などは制限されるだろうが、、。
- 旅行の満足度
- 5.0
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松江城 名所・史跡
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近づくとバランスが変わる。離れたほうがプロポーションがいいとおもう。。
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この祈祷札が発見され1611年以前に完成したことが判明した。
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天守閣の最上階。かなり広い!
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周囲を一巡り。
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退出
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今となっては、ここには不要な建物だ。
興雲閣 美術館・博物館
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大手門からレイクラインのバスに乗ると、小泉八雲旧宅の前を通る。バスの車窓から撮影。
日本文化を英語で広く海外に紹介してくれたラフカディオ・ハーン(小泉八雲)は、当時は大英帝国の一部だったダブリンで幼いころ過ごしている。2011年3月11日(!!)にたまたま私はダブリンに到着し、宿泊したホテルの近所に彼の旧住居があるのを見た。ハーンの作品は多少は英語で読んでいる。
勿論、松江の小泉八雲記念館を詳しく見学したことがある。その時読んだ記録で、今でもはっきり覚えているのは、彼は後の東京帝国大学でも先生をしていたが、評判のいい先生だったのに、追われるように契約を切られた。
後釜がロンドンから帰ってきた夏目漱石だったが、漱石は教師としては人気がなく、学生たちが両者を比較した記録などを、この城の近くの小泉八雲記念館で読んだものだ。小泉八雲を先生と慕う学生達は、当然、憤慨した記録を残している。
漱石はロンドンではうつ状態で、人にあまり会わず、宿舎に閉じこもっていたようだ。英文学研究、英語教育研究で留学費用をもらったのだが、帰国してからは、そのどちらにも成果をあげていないようだ。日本語だけの人気作家になってしまった。。。小泉八雲旧居 名所・史跡
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小泉八雲記念館の前をバスは通過。
江戸時代の日本を海外に本格的に紹介した人のなかで、フォン・シーボルトと幕末維新期のアーネスト・サトウ、それに明治期のラフカディオ・ハーンは、いづれも傑物だ。私は退職後、彼らの著作や日記類をかなり読んできたので、国内の日本人による観察とは異なる、日本に関する当時の様子をかなり読んだ。
こういったどちらにも組しない人たちの著作を読むと、日本の大河ドラマや歴史小説などには問題が多いことを知ることになるだろう。。。題材が歴史学に基づくものではなく、小説家や脚本家に頼っている限りは、想像たくましい内容になってしまうのは当然だろう。小泉八雲記念館 美術館・博物館
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