2017/06/11 - 2017/06/12
8位(同エリア501件中)
akikoさん
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- クチコミ9件
- Q&A回答2件
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ベルンは、アーレ川沿いに建設された中世都市。赤褐色の屋根が連なる中世の街並みが美しく、街全体が世界遺産になっています。
12世紀に街を開いたツェーリンゲン大公ベルトルト5世は、狩りで最初に捕えた獲物の名前を町の名前にしようと考え、その動物が熊(独: Bär)ベーレンだったところから町の名前がベルンになったということです。熊はベルン州旗にも描かれ、街には熊のモチーフが至る所で見ることができます。
ベルンでの楽しみは、中世の香りがする旧市街を見ることと、もう一つ、趣向を凝らした噴水を見ることでした。噴水が設置されたのは16世紀頃からだったらしく、水飲み場としてだけでなく、社交場、洗濯場などの役割もあったのだとか。特に旧市街にある11基の噴水にはそれぞれ逸話があるそうで、ベルン市民にも愛されているそうです。
ベルンの街歩きは、ベルン中央駅から街が一望できる高台にあるバラ公園へ向かうところから始まりました。
- 旅行の満足度
- 4.5
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ベルンを訪ねる日の朝、8時台の電車に乗るために、アッペンツェル駅に来ていました。
8:30 Appenzell---9:07 Gossau, 9:20 Gossau--11:39 Bern という行程で、ゴッサウで1回乗り換え、ほぼ3時間かけてベルンに向かう予定でした。 -
この日のベルンへの電車旅は、いろんな方とお会いする縁を感じる不思議なものでした。
まずは、左の写真のご夫婦。ゼーアルプ湖を見終えた帰りの駅で電車を待つ間にお互いの山歩きについて少しお話をしたのがきっかけでした。その後、その日の夕方、アッペンツェルで夕食を食べた後、そして翌朝、朝の散歩の時もお会いし「また会いましたね。半日で3回も!」と笑顔。お二人は米国サウス・カロライナ州から来られていて、アッペンツェルでは4日滞在しながらいろんなハイキングを楽しまれているようでした。そして私がアッペンツェルを去るこの朝、また駅でお会いするとは・・・
写真は撮らなかったのですが、アッペンツェルの駅で地元の女性と知り合いになり、乗り換え駅Gossauまで、いろんな話をしました。中立永世国としての国民の義務について知りたいと思い、下手な英語で尋ねると、旦那さまを例に話してくれました。20歳になると最初に基礎訓練を17週間受け、その後は一般市民として暮らし、50歳まで毎年3週間再訓練を受けるのだそうです。ピストルなどの武器も自分で管理するのだとか。でも、政府があまり防衛にお金をかけないようになってきたので、崩れつつあるのよ、とも。
右上のご家族は、センティス山の麓に住む方達で、これからヨーロッパ周遊の旅に出かけるということでした。私が一人で座っていて座席が空いていたので、「荷物を置いてもいい?」というところから話が始まりました。話の流れで「スイスでも嫁・姑問題があるよ。それはインターナショナルなマター」だと笑っておられました。そうなんですね~~
右下の素敵な女性は、チューリッヒから乗ってきた方で、「日本人の友達がいるの」と話しかけられました。話を聞いていくと、セルビアでプロのバレリーナをされているとのこと。「今からジュネーブでレッスンがあるのよ。」「インスタもやってるので、見て!」と見せてくれました。そこにはとても美しいバレリーナの姿がありました。「ベオグラードに来たら、連絡してね。」と言ってくれましたが・・・社交辞令ですよね(^_-)
ふだん、電車の中でこのようにお話をすることはないのに、このアッペンツェルーベルン間だけは、何人もの人と親しく話をすることになるという、とても不思議な経験をしました。 -
そうこうしているうちに、11時半過ぎにベルン中央駅に到着しました。
中央駅の外観は、中世の街並みが残る古都の駅とは思えないとても近代的な駅でした。 -
駅前広場は透明の波打つ天蓋が施され、路面電車(トラム)とバスの停留所となっていました。
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この日宿泊するホテルは駅から数分のところにありました。
まずはホテルに荷物を預けて、駅前のバス停で10番ラインのバスに乗り、街全体が眺められるバラ公園(Rosegarten)に向かいました。 -
バスの中も次の停留所がどこか表示されるので、迷うことなくRosegartenで下車できました。
歩いて数分のバラ公園のゲートに到着しました。 -
この公園は墓地として使用されていた場所を利用し、バラ園として1913 年に一般開放され、入園無料の公園となっています。
公園内は、噴水やモニュメントなどがあり・・・ 広い芝生広場は、市民の憩いの場所にもなっていて、家族連れや カップルなどのほのぼのとした光景が見られました。 -
その中で、一人で座っている妖精のような女の子がいました。思わず遠くからパチリ☆
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バラ公園なので、園内には至る所にバラが咲いていました。
220種類ものバラが展示されているのだそうです。 -
バラ公園はベルンの街の東端の高台にあって、奥は街を望める展望スペースになっています。
その展望スペースから見えた景色は・・・ -
イチオシ
このような旧市街の美しい街並みでした。
高台から見える旧市街は、エメラルドブルーのアーレ川がU字形に湾曲して取り囲んでいました。
かつてツェーリンゲン大公ベルトルト5世がこの街を都にする決め手が、川に三方が囲まれた地形が防御に適していたからだったそうです。 -
パノラマ風に撮ってみました。
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赤褐色の屋根の建物が所狭しとが建ち並んでいます。
真ん中にある背の高い尖塔は、大聖堂の塔。 -
左のほうを見ると、ニーデック橋を赤いトロリーバスが通っているところでした。
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位置をずらして見ると、ニーデック橋近くのニーデック教会と教会を中心に建ち並ぶ家々が見えました。
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これは、右方面のコルンハウス橋だと思います。背後ににベルン中央駅の西に広がる新市街のビル群が見えました。
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園内にはレストランやカフェがあり、食事を楽しむ人で賑わっていました。
眺めの良い公園で食事なんて、いいですね! -
この坂道は、旧市街の方に続いていて、街からバラ公園に来る時に上がってくる道です。
実は、この坂道が結構しんどいようだったので、楽してバスで来ることにしたのでした。 -
坂道の途中から、先ほど見たコルンハウス橋が見えました。
その下には、まるでマリンブルーの入浴剤をたっぷり入れたようなアーレ川が流れていました。 -
旧市街の中心部が大きく見えてきました~
よく見ると、メインストリートに旗がたくさん飾られているのがわかりました。 -
坂道を下ると、「ベーレングラーベン」と呼ばれるクマ公園に行き当たりました。
1857年に街の中心に熊公園が作られましたが、老朽化や動物愛護の点から新しい熊公園がこの場所に建設されたそうです。
ベルンの観光名所の一つで、ベルンのシンボル・ヒグマが飼育されています。ヒグマは何千年もの間、スイスの森林地帯で生きてきた動物なのだそうです。 -
「ニーデック橋」の橋の上にやってきました。
橋の上自体は装飾もなくただのコンクリートの道路なんですが・・・ -
橋の上からの眺めは大変美しく、ベルンを代表する景色が見えました。
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イチオシ
左側が旧市街で、半島が突き出ている東端になります。
左の尖塔は『ニーデック教会』の塔で、前方の橋は『ウンタートーア橋』です。 -
これは、橋の反対側の景色で、奥に大聖堂の塔が見えています。
赤褐色の屋根を見てください。ドーマーと呼ばれる屋根窓がどの家にも付いています。室内への採光・通気が目的みたいですが、景観的にも優れていると感じました。 -
この鐘塔は橋からも見えた『ニーデック教会』のものです。
ニーデック教会のある場所は、もともとベルン発祥の砦があったところで、13世紀に破壊されたニーデック城の跡に作られたそうです。ここが街の発祥の地だと知り、訪ねてみようと思いました。 -
この像は、ニーデック橋を下った、ニーデック教会前の広場にあったものです。
ベルンを築いたツェーリンゲン大公ベルトルト5世と、狩りで最初に仕留めたクマが一緒に立っています。
ここが街の発祥の地だということで像が立っているのですね。 -
重々しいドアを開け、教会に入ってみました。
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教会内部の様子です。
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教会横には小さな広場があり、谷の底に下りる階段がありました。
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小さな広場からハンギングフラワーが可愛い民家が見えました。
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谷の底に下りる階段を下っていきます。
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谷の底、アーレ河畔に出ました。
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ここはレンテトーアと呼ばれ、かつての荷揚げの場所だったそうです。
昔の様子を描いた絵が壁に残されています。 -
アップにしたものです。
ニーデック教会の下に広がった町の様子が描かれています。アーレ川を船が行き来し、川に面したところに荷揚げ場があるのがわかります。 -
ニーデック橋の先にある『ゲレヒティッヒカイト通り』にやってきました。
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通りの両側に旗が掲げられ、通りに彩りを添えています。
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ベルンは中世の時代から湧き水が豊富で市民や馬の水の供給源として100以上もの噴水があったそうです。
これは【正義の女神の噴水】です。(ちなみに、ゲレヒティッヒ通りのゲレヒティッヒとは「正義」という意味だそうです)
目隠しをされた正義の女神ユスティティア。目を隠しているのは「物事を先入観で見ない」という公平と正義を表し、正邪の判断をする秤を左手に、裁きの剣を右手に構えています。
*噴水のコメントは、『とっても個性的!ベルン旧市街の噴水巡り11選』のウェブサイトを参考にさせていただきました。 -
女神の下には、教皇・スルタン・皇帝・市長の半身像があります。それぞれ神政・君主制・貴族制・共和制を象徴しているのだとか・・・
上を向いてる男性は、スルタンでしょうか。何か意味ありげです。 -
次にやってきたのは、ラートハウス(市庁舎)です。
ベルンの中心街は、1405年の大火で全焼し・・・木造だった家々は石造りへと変わっていき、これが今では中世を思わせる街の景観の原型となったそうです。
この建物も1405年の火災の後再建され、教会施設を除けば、一番古いゴシック様式の建物なのだとか。 -
装飾が美しい建物の上部。
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市庁舎の前に、【旗手の噴水】がありました。
甲冑に身を包んだ勇ましいフェンネルが、ベルン市の旗を勇ましく掲げています。フェンネルは軍隊を率いるリーダーとしてベルン市を守る役割を担っていた人物です。現在もこうしてベルンを見守りながら市庁舎前の広場に立っています。 -
市庁舎の隣にあるカトリック教会
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これは、【クロイツガッセ噴水】です。
オベリスク風の柱だけで、像はなくあっさりした噴水です。 -
水が流れ出る部分を見ると、魚の口から長い吐水口が出ていました。
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クラム通りを進んでいくと【サムソンの噴水】がありました。
これは、旧約聖書の士師記13章~16章に登場する人物サムソンの像を施した噴水で、「目の前に現れたライオンを子山羊を裂くように裂き殺した」という怪力なサムソンの寓話を象っているそうです。 -
巨人サムソンがライオンの口をこじ開けているところ。
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クラム通りを逆に進んでいますが、通りの先にはベルンを象徴する時計塔が見えてきました。
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その時計塔の前に【ツェーリンゲンの噴水】がありました。
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ベルンの創始者ツェーリンゲンの記念碑です。
甲冑を装着したベルンのシンボルの熊がツェーリンゲン家の旗を掲げています。頭に兜を被っていため一見ツェーリンゲン公ベルトルト5世かと思ってしまいますが、よくよく見てみると熊なのです。足元にも熊がいて、金のブドウのようなものを食べています。 -
『時計塔 』(ツァイトグロッケントゥルム)
時計塔は、城壁の中央に西門として防備のために建てられたのですが、1405年の火事で焼けおち、1770年頃に石造りのバロック様式で再建されたそうです。 -
上の時計は、単なる時刻のみ表示し、金色の長針、短針には太陽と月の装飾が施されています。
下の天文時計の文字盤には、ローマ数字と星座のシンボルが描かれ、複雑ならせんや目盛で日付、星座の象徴、月の位置まで示されています。
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塔の周囲には神の姿絵など、宗教的モチーフのアート作品が配置されています。 -
これは仕掛け時計で、毎正時の4分前から動き出し、雄鶏が時を告げ、ベルンのシンボルの熊の行列が踊り、道化師が鐘を鳴らします。
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時計塔下の通路を通り、裏側にやってきました。
裏側と言っても、駅の方から歩いてくると、マルクト通りの終わるところに時計塔があります。そしてこちら側が見え、天文時計の方が裏側になります。
ところで、駅から西に向けてブロックごとに「シュピタール通り」→「マルクト通り」→「クラム通り」→「ゲレヒティクカイト通り」と1本の通りがなぜブロックごとにこのように呼び方が変わるのか不思議だったのですが・・・
町の規模が拡大するとともに、西へ西へと発展してきたと関係があって、市街地の拡大にともなって、門(塔)を作ったので、門ごとにブロックが分かれ通りの名前も異なっていったのだそうです。 -
通りの名前が変わり、『マルクト通り』を赤いトロリーバスが通っていきます。
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マルクト通りには2基噴水があり、これは【射手の噴水】です。
甲冑を身にまとった兵士の姿を象った像。その兵士の足もとには銃を構えた小熊が潜んでいます。射手の噴水とい名はその銃を構えた小熊に由来すると言われているそうです。 -
『マルクト通り』
通りの両側には、アーケードが続いていて、全長6kmにわたるヨーロッパ最長のアーケードだと言われているそうです。屋根が付いているので、晴雨を問わずショッピングを楽しむことができます。 -
これは、通りの先に見えた『牢獄塔』です。
牢獄塔は、1250年に建てられ100年間街、 街の西側を外敵から守るために入口の門として 活躍し、その後は女性専用の牢獄として使われたためその名がついているのだそうです。(女性専用の裏には意味があるようです・・・)
牢獄塔の前には・・・ -
【アンナ・ザイラーの噴水】があります。
アンナ・ザイラーは、自らの財産すべてを投資し、貧窮者のためにベルン市に初めての病院を作った女性だそうです。
これは、ブドウ酒に水を混ぜている姿で、亭主に節制させようとしている女性市民を描いているそうですが、アンナを讃える像でもあるのだとか・・・ -
牢獄塔の下部のアーチ状通路を抜け、マルクト通りを見たところです。
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牢獄塔の反対側です。ちょうど、路面電車が牢獄塔の下を抜けるところでした。
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次に、『キルヒェンフルト橋』にやってきました。
アーレ川がこの辺りで、高低差があるため右の方に流れ込み、川幅が広がっていました。 -
イチオシ
左に目をやると、このアングルの景色も素敵でした♪
アーレ川の上の高台に旧市街の家並みが続き、大聖堂の塔がその中に立っています。 -
100mの高さを誇る大聖堂の尖塔はスイス随一の高さだとか。
着工から完成までには400年以上も費やしたそうです。 -
反対側の景色です。
緑色のドーム屋根は、スイス連邦議会議事堂のもので、アーレ川に面して建っています。まるで宮殿のように見えます。 -
次に、先ほどキルヒェンフルト橋から見えた大聖堂にやってきました。
大聖堂前広場に、【モーゼの噴水】がありました。
これは、旧約聖書に出てくる紀元前13世紀頃に活躍したイスラエルの民族指導者であり、預言者のモーゼの像。「出エジプト記」の有名な逸話「モーゼの十戒」に基づき、モーゼの頭からは2本の光線が出ているのが特徴なのだとか。 -
「十戒」の銘版を示しているモーゼ。頭上の2つが光線なのですね~
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これが『大聖堂』(ミュンスター)です。正式名は『聖ヴィンセンツ大聖堂』(Munster of Berne)。
この大聖堂も火災後1421年から建設が始まり1893年に完成。400年以上かかったことになります。 -
この大聖堂に来るのを楽しみにしていました。
楽しみにしていたのは・・・このタンパンの素晴らしい彫刻です! -
この圧倒される彫刻は、エルハント・キュンク(Erhart Kung)の彫刻『最後の審判』です。
一番外側のアーチ中央にキリストがいて、その左右にマリアと洗礼者ヨハネが、その左右にそれぞれのシンボルを抱えた十二使徒の姿があります。
二番目のアーチには8人の預言者が、三番目のアーチにはキリストの受難具を抱えた5人の天使がいます。
その下の丸窓の両側には、天使がトランペットを吹き、審判の開始を告げているのだそうです。 -
外側のアーチ~三番目のアーチ部分のアップです。
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外側のアーチにいるシンボル(アトリビュート)を抱えた十二使徒の左半分。
例えば、鍵を持った聖ペテロ。ペテロがキリストより天国の鍵を授けられたことに由来していると言われます。
次の杯を持っているのは聖ヨハネ。毒杯を与えられ、信仰の力を示したければ飲み干してみせよと迫られたことに由来しているそうです。 -
正義の女神が剣を構えている上には・・・
大天使ミカエルが剣を振り上げている姿があります。 -
大天使ミカエルは、反対の手に善悪の秤を下げ、人間の魂を秤に掛けて天国に行く者、地獄に行く者を振り分けます。
この像では、まるで美しい女性天使のように見えます。 -
こちらは「地獄行き」の人たち。
業火に焼かれる者、凍った川に閉じ込められた者などが描かれています。 -
対してこちらは、「天国行き」の人たち。
金色の門があり、天使が王冠を持って迎えています。
以前に、(仏)コンクのサントフォア教会のタンパンの最後の審判を見たことがありますが、この大聖堂のタンパンは美しさでは勝るものの、サントフォア教会の方が地獄・天国の描かれ方がよりリアルに描かれていたような気がします。 -
大聖堂の裏手に行くと、菩提樹の並木の向こうにアーレ川に面した展望台がありました。
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アーレ川を望む高台から、川沿いの家並みや・・・
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反対の西側には『キルヒェンフルト橋』が見えます。
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大聖堂裏手からの景色を楽しんだあと、牢獄塔近くに戻り、どこかでひと休みできないか探していたら・・・
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牢獄塔近くにLOTSCHBERGというお店があり、
ベリーパフェをオーダーして、ひと休みしました(*^^*) -
ひと休みのあとホテルに戻り、チェックインをして・・・また街歩きを再開したのでした。
まだ見ていない噴水を探していると、コルンハウス通りに【子喰い鬼の噴水】がありました。
鬼が裸の子供を袋に詰め込み、順番に子供たち食べいくという恐ろしい像なんです。 -
諸説あるようですが、「クリスマス時期になると悪事を働いた子供を罰しに鬼が来る。」というアルプス地方の国民伝承に基づいているそうです。
幼児たちの泣いて怖がる顔がリアルで・・・「悪いことをしたら、鬼に食べられるよ」という、子供達への警告は効き目が絶大に違いありません。 -
コルンハウス通りを歩いていると、ベルヒトルト5世の勇壮な騎馬像がアーレ川が交差する手前の公園にありました。
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ベルンを築いたベルヒトルト5世像がこんなところにもあったのですね。
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コルンハウス橋からの眺め。
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また牢獄塔の近くに戻り、シュピタル通りにある噴水を見に行きました。
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これは、シュピタル通りにある【バグパイプ吹きの噴水】です。
穴の空いた靴を履いてバグパイプを演奏する男性像。中世時代に貧しい音楽家たちを讃えたものだそうです。 -
ほぼ、メインストリートにある噴水を見終えたので、
キルヒェンフェルト橋から見えたブンデスハウス (スイス連邦議会議事堂)も見てみようと思いやってきました。
ブンデスハウスはスイス連邦議会が使用する議事堂です。アーレ川越しの姿が宮殿のようでしたが、正面から見る姿も優美で、切妻壁、緑色をしたドーム屋根が目を引きました。 -
議事堂の裏手にも展望スペースがあり・・・
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このような自然豊かな景色が望めました。
写真にはうまく写りませんでしたが、雪を頂いたベルナーオーバーラント山群も見えていました。 -
議事堂の正面側に戻ると、一見女王に見える女性像がありました。
誰なのか、像の周りを見てもプレートがなく、、、近くにいた大学生らしき人に尋ねてみました。 -
「この女性はヘルヴェティアだよ」と教えてくれました。
親切にも、「うまく説明できないけど、2フラン硬貨にこの女性が描かれているんだ」と言って、財布を取り出し探してくれました。 -
せっかく出してくれたので、写真を撮らせてもらいました。(ピントが合ってませんが・・・)
あとで調べてみると・・・「ヘルヴェティアはスイスを象徴する女性に擬えられ、「スイスの母」とも呼ばれ、長い外衣を着用し、槍とスイス国旗が描かれた盾を持つ。そして通常は編んだ髪と、連邦の象徴としてのリースを持っている。」と書かれていました。
硬貨の表は、ヘルヴェティアの立像で、左手でスイスの国旗を描いた盾に身を支え、右手に槍を持っている。まわりにスイスのカントーン(州)数の22個の星が描かれています。 -
大聖堂の前をまた通り、メインストリートの方に行くと・・・
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相対性理論で有名なアインシュタインの家がありました。
1903年~1905年まで(24歳~26歳の頃)チューリッヒ工業高等学院の同級生だった 妻のミレーバマリッチと息子と一緒に住んでいました。 ここが、特許庁に勤めながら自らの研究を進めていたベルン時代を過ごした 部屋だそうです。 -
通りを歩いていると、噴水の水を汲んでいる人がいました。
吐水口から出てくる水は湧き水だそうで、今でも飲料水として飲めるのだそうです。 -
メインストリートの石畳の道を見ると、真ん中に泉をつなぐ地下水路が通っていることがわかります。耳をすますと、ゴーゴーと水が流れる音がしました。
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夜になりました。
ホテルがブンデス広場のすぐ近く、大変便利なところにありました。
夜景が美しそうだったので、軽めの三脚を持って昼も訪ねた観光スポットに行ってみることにしました。
まずは、すぐ近くのブンデスハウスの夜の姿です。 -
キルヒェンフェルト橋から大聖堂方面をパチリ!
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ベルビューパレスホテルとブンデスハウス方面もパチリ!
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ライトアップされた時計塔まで来ました。
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クラム通り&クロイツガッセ噴水や・・・
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ニーデック教会も・・・
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そして、東端のウンタートーア橋あたりまでやってきました。
ウンタートーア橋の上部を見ると、バラ公園の展望台あたりもオレンジ色の明かりがついていました・・・ -
メインストリートから1本中に入ったミュンスター通りに移動し、大聖堂を見に来ました。
尖塔上部が黄金色に輝き夜のベルンを照らし、ファサードのタンパン部分もライトアップされていました。 -
クラム通りに戻り・・・再び、時計塔の方に向かいます。
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ほとんど人通りがないクラム通りと時計塔の夜の姿を写真に収め、この日の街歩きは終了です!
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翌朝になりました。これが宿泊したBeren am Bundesplatz ホテルです。
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この日は、マッターホルンの見えるツェルマットに向かうことになっていました。
朝食を食べ、最後にまだ見ていなかったアールベルガー通りにある【リフリの噴水】を見ておきたくなり、朝の散歩がてら見に行くことにしました。 -
シュピタル通りは、黄色や赤のトラムが行き交っていました。
奥がベルン中央駅になっています。 -
中央駅からすぐのアールベルガー通りに【リフリの噴水】を見つけました。
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石弓の名手リフリを象った像です。足元に子熊を引き連れ、石弓の部隊の隊長として堂々たる姿で立っています。帽子の立派な羽飾りが印象的です。
これで、ほぼ有名な噴水は見て回りました。まだ見ていないところはあるかもしれないけれど、ベルンの街歩きはこれで満足です(*^^*) -
牢獄塔を通って、ホテルに戻ることに・・・
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赤いトラムがやってきました。この姿を最後に撮って、ベルンを去ることにしました。
ベルンはスイスの首都なのに人口13万人のスイス第4の都市。旧市街は徒歩圏内にあり、街歩きがしやすく・・・大変美しい古都でした♪
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この旅行記へのコメント (8)
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- こあひるさん 2017/07/19 18:58:40
- カラフルな噴水!
- akikoさん、こんばんは。
ベルン、美しい街ですね〜。
噴水の像がカラフルでビックリ。こういうタイプの噴水は見たことがありません。噴水探しするだけでも楽しめそうです。
メインストリート・・・揃った家並みに、規則正しくフラッグがはためいていて、とても印象的ですね〜。
昼間も美しいと思いましたが、夜景はいつまでも眺めていたい美しさですね〜。フォトジェニックさに驚きました。
こあひる
- akikoさん からの返信 2017/07/20 23:20:21
- RE: カラフルな噴水!
- こあひるさん、こんばんは〜
> ベルン、美しい街ですね〜。
ベルンは小さな町ですが、さすが首都としての品格があり、旧市街+エメラルドグリーンのアーレ川の景色は美しかったです。
> 噴水の像がカラフルでビックリ。こういうタイプの噴水は見たことがありません。噴水探しするだけでも楽しめそうです。
そうなんです。趣向を凝らした造りの噴水が芸術的でしょ。私も噴水メインで街歩きをしたんですよ。地図を持って探すというゲーム感覚で楽しかったです♪
> メインストリート・・・揃った家並みに、規則正しくフラッグがはためいていて、とても印象的ですね〜。
チューリッヒでもそうでしたが、旗が美しい景観にいい働きをしていると思いました。 古い街並みによく似合いますよね。
> 昼間も美しいと思いましたが、夜景はいつまでも眺めていたい美しさですね〜。フォトジェニックさに驚きました。
そう言ってもらえてうれしいです。そういえば、こあひるさんもライトアップ(された景色)が好きだとおっしゃっていましたよね?私も夜景が大好きなんです。荷物になるのですが、軽めの三脚はいつも持っていき、都市部では夜もウロウロしています(笑)
akiko
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- milkさん 2017/07/17 21:43:20
- 懐かしいベルン
- akikoさん、こんばんは。
ベルンの旅行記、懐かしく拝見させて頂きました。
私が初めてヨーロッパ周遊の一人旅に出た時に立ち寄ったベルン。
当時はまだデジカメも出始めで、168MBのメモリーカードが最大でした。
その為、厳選して写真を撮っていたのであまり写真が残ってません...。
akikoさんのお写真を見て「そう言えば、こんな街並みだった!」と、思い出しました。
バラ園は確か歩いて行った記憶が...。
ここからの景色が素敵だったな〜。
噴水はこんなに沢山あったっけ??
そうそう、旅していると不思議な事に同じ人に何度も会う事があるんですよね。
その時の旅行中も、フランクフルトでたまたま道を教えてあげた日本人の女の子とノイシュバンシュタイン城の麓で再会。
その後の周遊ルートが一緒だったので、スイスは一緒に周りました。
ホテルは別なので待ち合わせをするも、その前に違う場所で会っちゃったり(笑)
更に、日本に帰ってからも偶然合ってしまうと言う(^_^;)
たまたま、お互いの仕事場が近かった事もあるんですけどね。
他にもこんな偶然が何度かあります。
ご縁がある方とは何度も会うんですよね。
それも旅の楽しみです。
milk
- akikoさん からの返信 2017/07/17 22:53:18
- RE: 懐かしいベルン
- milkさん、こんばんは〜
milkさんはずいぶん前にベルンを訪れたのですね。
私は何回かスイスに来てるのですが、ベルンは初めてでした。チューリッヒやジュネーブより落ち着いた、日本でいうと京都のような街ですよね。
噴水は数えたら有名な噴水は11ありました。メインストリート以外にも市内に散らばっているので、それほど目立たないのですね。噴水は、どれも大きくて芸術品の趣がある素敵なものばかりで、見応えがありました。
バラ園の高台にある展望台からの眺めは、旧市街が一望できて、何より素晴らしいと思いました。高台までの坂道はしんどくても、行く価値は絶対ありますよね(^_-)-☆
milkさんにも、旅先で同じ人となんども会う経験があるそうですね〜 スイスを一緒に周った上に、日本に帰ってからも会われたんですって? 私より会った回数が多いとは・・・運命的なものを感じませんでしたか?
ご縁がある方とは何度も会うという、とても不思議なことってあるんですね! 私の場合、ノースカロライナから来られていたご夫妻の旦那さまは、先日「偶然ではなく、神様が巡り合わせてくれたんだ」とメールをくださいました。そんなに思っていただける人間ではないのに、恐縮してしまいました(笑)
同じような経験を聞かせていただいて、ありがとうございました^ ^
akiko
-
- kayoさん 2017/07/16 09:48:40
- 噴水
- akikoさん、おはようございます!朝からあついですね〜。
ベルンって皆さんの旅行記によく出て来るので写真では見た事があるのですが、
スイスの首都だったとは知りませんでした。
美しい古都の佇まいに、噴水好きの私には一度でいいから行ってみたいな〜っと
思った次第です。
サムソンの噴水は旧約聖書からくる寓話を元に作られていたのは勉強になりました。
ロシアやオーストリアでもサムソンの噴水と出会いましたが、
深く意味を追求しない私は、偶然に同じ像があるのはおかしいとは思いながら、
そのまま放置していて、本日謎が解明しました。
橋の上からの街の景色も美しいですね。緑の多い街というのが伝わってきます。
それに川の色、ホント入浴剤でも入れたような美しい色で、
水資源が豊富なようにも見受けられました。さすがスイス!
それにしてもスイスの街って旗が沢山立ってますね。
次はマッターホルンの絶景ですね。次も楽しみにしています!
kayo
- akikoさん からの返信 2017/07/16 16:54:56
- RE: 噴水
- kayoさん、こんにちは〜
毎日本当に暑いですね〜〜 これから本格的な夏の暑さが始まると思うと・・・´д` ;)な顔になります〜
> ベルンって皆さんの旅行記によく出て来るので写真では見た事があるのですが、
> スイスの首都だったとは知りませんでした。
チューリッヒとかジュネーブの方が首都らしいですよね〜
> 美しい古都の佇まいに、噴水好きの私には一度でいいから行ってみたいな〜っと
> 思った次第です。
ベルンの噴水は水が吹き上げる噴水ではなくて、水飲み場の方が近いのかもしれないのですが、装飾が凝っていて美しかったです。ぜひ、いつかベルンを訪ねてみてくださいね〜
> サムソンの噴水は旧約聖書からくる寓話を元に作られていたのは勉強になりました。
> ロシアやオーストリアでもサムソンの噴水と出会いましたが、
> 深く意味を追求しない私は、偶然に同じ像があるのはおかしいとは思いながら、
> そのまま放置していて、本日謎が解明しました。
謎が解けてよかったです^ ^ といっても、私も今までよく知らなかったのですが・・・(笑)ロシアやオーストリアにもサムソンの噴水があったのですね。ちゃんと覚えてるkayoさん、偉いです!
> 橋の上からの街の景色も美しいですね。緑の多い街というのが伝わってきます。
ベルンは、たった人口13、4万人の日本で言ったら小さな町に分類されそうな町で・・・アーレ川が流れる緑豊かなところでした。
> それに川の色、ホント入浴剤でも入れたような美しい色で、
> 水資源が豊富なようにも見受けられました。さすがスイス!
そうでしょ。石灰分が多いんでしょうね。聞くところによると、噴水は湧き水を利用しているそうです。
> それにしてもスイスの街って旗が沢山立ってますね。
国旗や州旗は絵になることもあるのでしょうが、愛国心も強いのだと思います。ヨーロッパにありながら、他の国に頼らず、自分たちの国は自分たちで守っているんですものね〜
> 次はマッターホルンの絶景ですね。次も楽しみにしています!
ありがとうございます。kayoさんの旅行記はまだまだ先がありそうですね。またお邪魔させてくださいね〜
akiko
-
- cheriko330さん 2017/07/15 16:52:53
- ベルンの街歩き ☆
- akikoさん、こんにちは(^^♪
今日は、この夏一番暑いかも!!
梅雨明けも間近でしょうか。
私が駆け足で回ったベルンの街を丁寧にご紹介して下さり嬉しいです。
何かのコラムに”ベルンへ行ったら11の有名な噴水を見ましょう”って
ありました。
全部見れたのですね。お写真がお上手なので、どの噴水も綺麗な色合いで
鮮明です。それぞれに謂れがありますね。見応えがありました。
大聖堂のお写真も細部まで綺麗に撮れて、akikoさんの詳しい説明が
分かりやすかったです。
改めて、よく見ると細部に渡り綺麗な彫刻ですね。
私の写真じゃ全く分かりませんでした。
旅の醍醐味は、色んな方と触れ合えることも楽しみです。でも
私の場合はakikoさんのように英語ができなくて残念、無念です。
今度ご一緒にベオグラードへ行きましょうo(^-^)o
きっと素敵な古都でしょうね。あ〜ぁ♪また行きたいところが増えました。
バラ公園からのベルンの街並みも、シーズンのバラの花も綺麗でした。
そして妖精もいましたね。本当にそものもですね。
お次は、ツェルマットでもリベンジお願いいたします(^_-)-☆
では、またその時に〜〜♪
cheriko330
- akikoさん からの返信 2017/07/15 22:52:28
- RE: ベルンの街歩き ☆
- cheriko330さん、こんばんは〜
本当にもう梅雨が明けたのではないかと思える暑さですね!
年々暑さがこたえてきているような気がします。
> 私が駆け足で回ったベルンの街を丁寧にご紹介して下さり嬉しいです。
先日、cherikoさんのベルンの旅行記を見せてもらい、スイスから帰ったばかりなのに、とても懐かしい思いがしました。一人でゆっくり街歩きができたので、写真も多く撮れコメントも書くことができました^ ^
> 何かのコラムに”ベルンへ行ったら11の有名な噴水を見ましょう”って
> ありました。
ベルンの噴水は、たぶん見どころのトップ3に入りますよね。美しい装飾が施された噴水なので、私もぜひ見たいと思っていました。地図を片手に噴水を探して歩きました(笑)
> 大聖堂のお写真も細部まで綺麗に撮れて、akikoさんの詳しい説明が
> 分かりやすかったです。
大聖堂のパンタンの彫刻も前もって見ていたので、興味を持っていたんです。昔の人が教会に来るたびに眺めた最後の審判の彫刻。それを見て自らを戒めていたんだろうな、とか想像しながら見てました。十二使徒や預言者などの姿も描かれていて、見応えがありました。
> 旅の醍醐味は、色んな方と触れ合えることも楽しみです。でも
> 私の場合はakikoさんのように英語ができなくて残念、無念です。
> 今度ご一緒にベオグラードへ行きましょうo(^-^)o
> きっと素敵な古都でしょうね。あ〜ぁ♪また行きたいところが増えました。
旅の醍醐味は、cherikoさんのおっしゃる通り、いろんな方と触れ合えることですね。帰国してからもバレリーナの方とノースカロライナのご主人とは、メールでやり取りさせていただいているんですよ。ベオグラード行きましょうか?そして、バレーの公演を見て・・想像が膨らみます〜(笑)
> バラ公園からのベルンの街並みも、シーズンのバラの花も綺麗でした。
> そして妖精もいましたね。本当にそものもですね。
ベルンの街は上から眺めた景色や下から見上げた景色が素敵ですね!バラ公園の高台から見下ろした街並みは、cherikoさんもご覧になったと思いますが、「おぉ〜」って言葉が出るほどキレイでした。妖精ちゃんも可愛いでしょ^ ^
> お次は、ツェルマットでもリベンジお願いいたします(^_-)-☆
cherikoさんの行かれた時は、お天気が良くなかったんですよね。なんとか、日本人橋からの朝焼けのマッターホルンも撮れたので、ツェルマット編も見てくださいね。いつも見ていただいて本当にありがとう〜〜(*^^*)
akiko
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