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長年の念願かなってのチベット・カイラス巡礼に行ってきました。チベットに魅せられる理由は沢山あります、世界の屋根と呼ばれる険しい地形、昔ながらの信仰を守るチベット仏教、宗教を問わず精神世界に影響力を持つダライラマ、、、しかしチベット旅行は簡単ではありません。過去に2度ほどチベット旅行を計画しましたが、予算・日程・政情の理由から諦めていました。今回全ての問題がクリアできそうなこともあり、念願かなってのチベット旅行、そして西チベットの聖地カイラスの巡礼もついに実現しました。<br /><br />残念ながら、チベットは今も自由に旅行することはできず、外国人は必ずツアーに参加する必要があります。カイラスへのツアーはあまりなく、あったとしてもカイラスは秘境の地であり、何が起きるか分かりません。信頼できるツアーを探すのが今回の一番の課題でした。ただ日程とツアーを決めてしまえば、後は何もありません。運を天に任せるのみです。それではチベットの首都ラサに向けて出発です。

憧れのチベット大横断、ラサへ旅立ちの時 (Epic journey to Tibet begins)

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2017/05/26 - 2017/05/28

21位(同エリア166件中)

旅行記グループ 2017 チベット大横断の旅

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ノーーウォリーズ

ノーーウォリーズさん

長年の念願かなってのチベット・カイラス巡礼に行ってきました。チベットに魅せられる理由は沢山あります、世界の屋根と呼ばれる険しい地形、昔ながらの信仰を守るチベット仏教、宗教を問わず精神世界に影響力を持つダライラマ、、、しかしチベット旅行は簡単ではありません。過去に2度ほどチベット旅行を計画しましたが、予算・日程・政情の理由から諦めていました。今回全ての問題がクリアできそうなこともあり、念願かなってのチベット旅行、そして西チベットの聖地カイラスの巡礼もついに実現しました。

残念ながら、チベットは今も自由に旅行することはできず、外国人は必ずツアーに参加する必要があります。カイラスへのツアーはあまりなく、あったとしてもカイラスは秘境の地であり、何が起きるか分かりません。信頼できるツアーを探すのが今回の一番の課題でした。ただ日程とツアーを決めてしまえば、後は何もありません。運を天に任せるのみです。それではチベットの首都ラサに向けて出発です。

旅行の満足度
4.5

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  • チベット17日間の旅の経路です。最初は成都からラサまで飛行機で飛んで東チベットを空から眺め、ラサからツアーでエベレストベースキャンプと聖地カイラス山へ往復(巡礼トレッキング3日含む)し西チベットを陸路横断、そして帰路はチベット鉄道でラサから北へ向かい西寧へ。移動距離(陸路のみ)4555kmはチベット大横断といってもよいでしょう。地図を見ただけで興奮が高まります。

    チベット17日間の旅の経路です。最初は成都からラサまで飛行機で飛んで東チベットを空から眺め、ラサからツアーでエベレストベースキャンプと聖地カイラス山へ往復(巡礼トレッキング3日含む)し西チベットを陸路横断、そして帰路はチベット鉄道でラサから北へ向かい西寧へ。移動距離(陸路のみ)4555kmはチベット大横断といってもよいでしょう。地図を見ただけで興奮が高まります。

  • 旅の出発は成都から。ここに予約したチベットの現地ツアー会社「Tibet Vista」の成都支店がありフライトチケットとパーミットの原本(フライトの場合コピー不可)を受け取ります。このツアー会社は大手で他よりやや高かったですが、確実にカイラスまで行くには実績のあるツアーが良いと思い決めました。<br /><br />パーミットは空港のチェックインカウンターで念入りにチェックされ、これがないと飛行機に乗れません。チケットは正規料金で買ったため、10時間の成都までのフライトより2時間の成都・ラサ間のフライトの方が高くつきました。<br />

    旅の出発は成都から。ここに予約したチベットの現地ツアー会社「Tibet Vista」の成都支店がありフライトチケットとパーミットの原本(フライトの場合コピー不可)を受け取ります。このツアー会社は大手で他よりやや高かったですが、確実にカイラスまで行くには実績のあるツアーが良いと思い決めました。

    パーミットは空港のチェックインカウンターで念入りにチェックされ、これがないと飛行機に乗れません。チケットは正規料金で買ったため、10時間の成都までのフライトより2時間の成都・ラサ間のフライトの方が高くつきました。

  • 飛行機の搭乗前の列、90%が漢民族で、雰囲気から殆どがラサ在住の中国人の様です。観光客はほとんど見かけません。

    飛行機の搭乗前の列、90%が漢民族で、雰囲気から殆どがラサ在住の中国人の様です。観光客はほとんど見かけません。

  • 成都・ラサ間のフライトは東チベットの上を飛び、機内から見える景色も絶景です。険しい山々が見えます。この区間は外国人には開放されていないため陸路移動は不可、飛行機から景色を楽しみます。この辺りで有名な山はミニヤコンカや梅里雪山がありますが、航路からは遠く離れているので見えません。チベット自治区の上空あたりからはご覧の様に雪景色が続いています。

    成都・ラサ間のフライトは東チベットの上を飛び、機内から見える景色も絶景です。険しい山々が見えます。この区間は外国人には開放されていないため陸路移動は不可、飛行機から景色を楽しみます。この辺りで有名な山はミニヤコンカや梅里雪山がありますが、航路からは遠く離れているので見えません。チベット自治区の上空あたりからはご覧の様に雪景色が続いています。

    梅里雪山 山・渓谷

  • 険しい地形が続くなか、長い氷河が見えてきました。これは東チベットの3大氷河のひとつ来古氷河でしょうか。

    険しい地形が続くなか、長い氷河が見えてきました。これは東チベットの3大氷河のひとつ来古氷河でしょうか。

  • Google Mapで来古氷河を見ると形はよく似ています。北側から見ているので地図は反転しています。

    Google Mapで来古氷河を見ると形はよく似ています。北側から見ているので地図は反転しています。

  • 暫くして周りよりひときわ高い山がそびえています。上空10000mから見てもすぐ近くに見えます。奥の山はナムチャバルワ(南迦巴瓦峰)、標高7782mでしょうか。チベット自治区東側では最も高い山です(写真は北側から見ています)。<br />

    暫くして周りよりひときわ高い山がそびえています。上空10000mから見てもすぐ近くに見えます。奥の山はナムチャバルワ(南迦巴瓦峰)、標高7782mでしょうか。チベット自治区東側では最も高い山です(写真は北側から見ています)。

  • Google Mapで地形図を見ると2つの大きな山とその後ろの川といい間違いはないかと(地図は反対の南側から見ています)。フライト中は80%は雲に覆われていたのですが、幸運にもチベット自治区東側のハイライトの来古氷河、ナムチャバルワを上空から見ることができました。<br />

    Google Mapで地形図を見ると2つの大きな山とその後ろの川といい間違いはないかと(地図は反対の南側から見ています)。フライト中は80%は雲に覆われていたのですが、幸運にもチベット自治区東側のハイライトの来古氷河、ナムチャバルワを上空から見ることができました。

  • ラサ Lhasaの街が上空から見えます。ラサは開発が進んでおり郊外には工場の様な味気ない建物が並んでいます。これは見たくなかった景色でしたが。

    ラサ Lhasaの街が上空から見えます。ラサは開発が進んでおり郊外には工場の様な味気ない建物が並んでいます。これは見たくなかった景色でしたが。

  • 飛行機はラサから川に沿って進み、高度を落として最後に180度のターンをするとラサの空港が見えます。分かりにくいですが右上の白くて細いラインが空港です。<br />

    飛行機はラサから川に沿って進み、高度を落として最後に180度のターンをするとラサの空港が見えます。分かりにくいですが右上の白くて細いラインが空港です。

  • ラサの空港に到着、中国にしては古くて小さな空港ですが、フライトの本数は多く中国全土に飛んでいます。建物を出る前に再度パーミットのチェックがあり外で待っていたガイドとご対面です。<br />

    ラサの空港に到着、中国にしては古くて小さな空港ですが、フライトの本数は多く中国全土に飛んでいます。建物を出る前に再度パーミットのチェックがあり外で待っていたガイドとご対面です。

  • 到着時には晴れていたのに空港を離れる時はごらんの様に砂嵐が発生。チベットの天気は変わりやすいと言われますが、早速それを実感します。<br />

    到着時には晴れていたのに空港を離れる時はごらんの様に砂嵐が発生。チベットの天気は変わりやすいと言われますが、早速それを実感します。

  • ラサに着いた時は雨が降っています。5月にしては珍しいようです。ラサでは雨でもその周りの山では雪になっているでしょう。<br />

    ラサに着いた時は雨が降っています。5月にしては珍しいようです。ラサでは雨でもその周りの山では雪になっているでしょう。

  • ラサは標高3600m、着いた初日は高山病になりやすいので、ゆっくり休むのが良いです。しかしようやく来たチベット、休むのなんてもったいない。ホテルの周りのチベタン地区をゆっくりと散策します。ゆっくり、ゆっくりと。それでもこの写真を撮った歩道橋に上がるのにも息が切れます。これが高度3600mの世界です。中国の時間は北京時間に統一されるため、チベットでは時間が大幅に遅れます。5月なら日が沈むのは9時過ぎ。ゆっくりとサンセットのラサを楽しめました。<br />

    ラサは標高3600m、着いた初日は高山病になりやすいので、ゆっくり休むのが良いです。しかしようやく来たチベット、休むのなんてもったいない。ホテルの周りのチベタン地区をゆっくりと散策します。ゆっくり、ゆっくりと。それでもこの写真を撮った歩道橋に上がるのにも息が切れます。これが高度3600mの世界です。中国の時間は北京時間に統一されるため、チベットでは時間が大幅に遅れます。5月なら日が沈むのは9時過ぎ。ゆっくりとサンセットのラサを楽しめました。

  • ツアー2日目、この日はツアーメンバーとの顔合わせ(5ヶ国から来た全部で8人)とラサ市内観光。まずはノルブリンカ宮殿 Nobulingkaへ向かいます。広い中国式の公園の様な場所で緑に囲まれています。その中にダライラマ縁の宮殿が点在しています。<br />

    ツアー2日目、この日はツアーメンバーとの顔合わせ(5ヶ国から来た全部で8人)とラサ市内観光。まずはノルブリンカ宮殿 Nobulingkaへ向かいます。広い中国式の公園の様な場所で緑に囲まれています。その中にダライラマ縁の宮殿が点在しています。

    ノルブリンカ 城・宮殿

  • 宮殿と言うより邸宅という雰囲気の夏の宮殿。ここはダライラマ14世が夏の間過ごした場所です。説明には現在のダライラマ14世の名前があります。この名前を見たのはチベットではここだけでした。ダライラマ14世は中国国内では存在しないものとして扱われており彼の写真の所持も禁止です。よってその代わりにダライラマ13世やパンチェンラマ10,11世の写真をよく見かけます。<br />

    宮殿と言うより邸宅という雰囲気の夏の宮殿。ここはダライラマ14世が夏の間過ごした場所です。説明には現在のダライラマ14世の名前があります。この名前を見たのはチベットではここだけでした。ダライラマ14世は中国国内では存在しないものとして扱われており彼の写真の所持も禁止です。よってその代わりにダライラマ13世やパンチェンラマ10,11世の写真をよく見かけます。

  • 続いて、ラサの西側の郊外にあるデプン寺 Drepung Monasteryへ。敷地に入るとチベット仏教のゲルグ派創始者であるツォンカパが迎えてくれます。ここはゲルグ派6大寺のひとつでかつては2000人の層が修行していた場所です。<br />

    続いて、ラサの西側の郊外にあるデプン寺 Drepung Monasteryへ。敷地に入るとチベット仏教のゲルグ派創始者であるツォンカパが迎えてくれます。ここはゲルグ派6大寺のひとつでかつては2000人の層が修行していた場所です。

    デプン寺 寺院・教会

  • これが本堂です。中は大きな集会所で僧がお経を読んだり瞑想できるスペースがあります。残念ながらラサにある寺では内部の写真は禁止なので撮ってないのですが、中にはシャカムニ(釈迦牟尼)、ジャンパ(未来仏)、歴代のダライラマのなど、チベット仏教界のオールスターが揃っています。<br />

    これが本堂です。中は大きな集会所で僧がお経を読んだり瞑想できるスペースがあります。残念ながらラサにある寺では内部の写真は禁止なので撮ってないのですが、中にはシャカムニ(釈迦牟尼)、ジャンパ(未来仏)、歴代のダライラマのなど、チベット仏教界のオールスターが揃っています。

  • デブン寺の敷地は広く多くの建物で構成されていますが、ガイドによると多くが非公開ということで3つほどの建物しか見ることができませんでした。写真はデブン寺からラサの街を眺めたところ、天気は回復してきました、山の頂上は雪で覆われています。<br />

    デブン寺の敷地は広く多くの建物で構成されていますが、ガイドによると多くが非公開ということで3つほどの建物しか見ることができませんでした。写真はデブン寺からラサの街を眺めたところ、天気は回復してきました、山の頂上は雪で覆われています。

  • 午後からはセラ寺 Sera Monasteryへ。これらラサの4大名所には外国人はガイドなしで入ることができず、入口ではチェックがあります。テントの下にいる2人が見張っています。中国語の話せる日本人なら紛れて入ることもできるかも知れませんが、見つかったら本人だけでなくツアー会社も罰則があります。なので私は試してはいませんが。

    午後からはセラ寺 Sera Monasteryへ。これらラサの4大名所には外国人はガイドなしで入ることができず、入口ではチェックがあります。テントの下にいる2人が見張っています。中国語の話せる日本人なら紛れて入ることもできるかも知れませんが、見つかったら本人だけでなくツアー会社も罰則があります。なので私は試してはいませんが。

    セラ ゴンパ (色拉寺) 寺院・教会

  • セラ寺の本堂です。この中にも巨大なジャンパ(未来仏)の像があります。<br />

    セラ寺の本堂です。この中にも巨大なジャンパ(未来仏)の像があります。

  • 本堂入口には輪廻を示す丸い壁画が。現世で良いカルマを積むことで来世は輪の上(幸福)に行けると信じるチベタン達がこの前で一心不乱に五体投地をしています。<br />

    本堂入口には輪廻を示す丸い壁画が。現世で良いカルマを積むことで来世は輪の上(幸福)に行けると信じるチベタン達がこの前で一心不乱に五体投地をしています。

  • 午後3時ごろにセラ寺名物の問答を見学します。2人1組で、問題を出す方、答える方と分かれて次々だされる問題に答えます。「さあ、答えは!?」と言う時の手を振るジェスチャーがクイズ大会のそれみたいです。セラ寺もゲルグ派6大寺のひとつで大きいです。しかしセラ寺で見たのは、ここと本堂とタンカ作成の小屋だけで物足りない気分です。

    午後3時ごろにセラ寺名物の問答を見学します。2人1組で、問題を出す方、答える方と分かれて次々だされる問題に答えます。「さあ、答えは!?」と言う時の手を振るジェスチャーがクイズ大会のそれみたいです。セラ寺もゲルグ派6大寺のひとつで大きいです。しかしセラ寺で見たのは、ここと本堂とタンカ作成の小屋だけで物足りない気分です。

  • この日の夜はウェルカムディナーとカルチャーショーです。カルチャーショーは予め知らされていなかったので思わぬサプライズでした(ガイドブックには別途60ドルと書いていたので)。観光客向けとはいえ、写真のマスクの踊りは祭りの時しか見れないはずです。<br />

    この日の夜はウェルカムディナーとカルチャーショーです。カルチャーショーは予め知らされていなかったので思わぬサプライズでした(ガイドブックには別途60ドルと書いていたので)。観光客向けとはいえ、写真のマスクの踊りは祭りの時しか見れないはずです。

  • 街中ではなか見かけることのない美しいチベット民族衣装のダンスを楽しみます。<br />

    街中ではなか見かけることのない美しいチベット民族衣装のダンスを楽しみます。

  • 1時間ほど続いたでしょうか。色々なダンスを見れて良かったです。最後にはチベット各地の民族衣装を来たダンサーが勢ぞろい。<br />

    1時間ほど続いたでしょうか。色々なダンスを見れて良かったです。最後にはチベット各地の民族衣装を来たダンサーが勢ぞろい。

  • チベット各地の民族衣装の女性たち。どこまで本物に近いのかは分かりませんが、チベットとはいえ広く各地で違う文化があることは分かりました。<br />

    チベット各地の民族衣装の女性たち。どこまで本物に近いのかは分かりませんが、チベットとはいえ広く各地で違う文化があることは分かりました。

  • ショーが終わってもまだ外は明るいのでそのままポタラ宮殿へ。サンセットを眺めます。ポタラ宮殿の初めて見たの印象は、大きい、壮大、と期待を裏切りませんでした。サンセットの時は更に幻想的ですが、5月ごろは太陽は建物の反対側を照らすためサンセットの日が当たったポタラ宮殿ではありませんでした。<br />

    ショーが終わってもまだ外は明るいのでそのままポタラ宮殿へ。サンセットを眺めます。ポタラ宮殿の初めて見たの印象は、大きい、壮大、と期待を裏切りませんでした。サンセットの時は更に幻想的ですが、5月ごろは太陽は建物の反対側を照らすためサンセットの日が当たったポタラ宮殿ではありませんでした。

    ポタラ宮 (布達拉宮) 城・宮殿

  • 夜のポタラ宮殿はライトアップされています。<br />

    夜のポタラ宮殿はライトアップされています。

  • チベット3日目、この日は朝からいよいよポタラ宮殿 Potala Palaceへ。入場者数を管理しているので、中国の他の有名観光地の様に中国人団体客ですごく混雑しているわけではなく、適度な混み具合です。持ち物は厳しく制限され、カメラ持ち込みはOK(外部の撮影のみ)ですが、水の持ち込みも許されません。<br />

    チベット3日目、この日は朝からいよいよポタラ宮殿 Potala Palaceへ。入場者数を管理しているので、中国の他の有名観光地の様に中国人団体客ですごく混雑しているわけではなく、適度な混み具合です。持ち物は厳しく制限され、カメラ持ち込みはOK(外部の撮影のみ)ですが、水の持ち込みも許されません。

    ラサのポタラ宮歴史地区  城・宮殿

  • ポタラ宮殿の入口までエスカレータなどもちろんなく、歩いて上まで登らなくてはいけません。大した高さには見えないかもしれませんがここはチベット、標高3600mで来て3日目、この高さを登るのにもすごく息が切れました。<br />

    ポタラ宮殿の入口までエスカレータなどもちろんなく、歩いて上まで登らなくてはいけません。大した高さには見えないかもしれませんがここはチベット、標高3600mで来て3日目、この高さを登るのにもすごく息が切れました。

  • 入口の建物の中では音楽で向かえてくれました?ここだけが唯一ポタラ宮の内部で写真が許される場所です。<br />

    入口の建物の中では音楽で向かえてくれました?ここだけが唯一ポタラ宮の内部で写真が許される場所です。

  • その後、中庭の様な場所に出て、東側に白い宮殿、西側に赤い宮殿に分かれます。白い宮殿はダライラマの住居でノブリンカに似ています。寝室や瞑想をする部屋など日々の生活に使われていた跡があります。1959年までダライラマ14世が住んでいた場所です。ガイドによると1959年に中国による「平和的開放 Peaceful Liberation」によってダライラマ14世はインドへ向かったそうです。このガイドはチベット人でしたが、中国政府にそう言う事と命令されている様です。

    その後、中庭の様な場所に出て、東側に白い宮殿、西側に赤い宮殿に分かれます。白い宮殿はダライラマの住居でノブリンカに似ています。寝室や瞑想をする部屋など日々の生活に使われていた跡があります。1959年までダライラマ14世が住んでいた場所です。ガイドによると1959年に中国による「平和的開放 Peaceful Liberation」によってダライラマ14世はインドへ向かったそうです。このガイドはチベット人でしたが、中国政府にそう言う事と命令されている様です。

  • 赤い宮殿です。ポタラ宮の写真は誰の旅行記を見ても似たような写真と思うかも知れませんが、内部を撮影できないので、撮れる場所が限られてしまうためです。赤い宮殿の内部は期待を裏切りません。言葉で説明するのが難しいですが、仏像、本堂、歴代ダライラマの墓碑と全てが幻想的で来た甲斐がありました。<br />

    赤い宮殿です。ポタラ宮の写真は誰の旅行記を見ても似たような写真と思うかも知れませんが、内部を撮影できないので、撮れる場所が限られてしまうためです。赤い宮殿の内部は期待を裏切りません。言葉で説明するのが難しいですが、仏像、本堂、歴代ダライラマの墓碑と全てが幻想的で来た甲斐がありました。

  • 次の写真はポタラ宮の出口でした。反対側の北西側の景色です。幸いもポタラ周辺は高層ビルを建てることはできない様で、雰囲気を壊す建物は見当たりませんでした。<br />

    次の写真はポタラ宮の出口でした。反対側の北西側の景色です。幸いもポタラ周辺は高層ビルを建てることはできない様で、雰囲気を壊す建物は見当たりませんでした。

  • 午後からはジョカン Jokang Templeです。ここはゲルグ派6大寺のひとつではないですが、それ以上のチベット仏教の総本山とも言える場所です。ラサのチベット人街の中心にあり、いつも巡礼のチベット人と中国人観光客で賑わっています。<br />

    午後からはジョカン Jokang Templeです。ここはゲルグ派6大寺のひとつではないですが、それ以上のチベット仏教の総本山とも言える場所です。ラサのチベット人街の中心にあり、いつも巡礼のチベット人と中国人観光客で賑わっています。

    ジョカン (大昭寺) 寺院・教会

  • 周りの観光客も気にせず、一心不乱に五体投地する巡礼の人々。左側がジョカンの入口です。いよいよチベット総本山に突入です。<br />

    周りの観光客も気にせず、一心不乱に五体投地する巡礼の人々。左側がジョカンの入口です。いよいよチベット総本山に突入です。

  • 例によって撮影禁止なので、またも入口の壁画だけです。シャカムニ(釈迦牟尼)が描かれています。ラサの他の有名な寺より小さいのですが、ここは宝の山です。正面に巨大なチャンレースィとその隣にジャンパ像、別の部屋にはソンツェン・ガムポと2人の妻、インド顔ののグル・リンポチェ、目立たないですが、笑い顔のミラレパやタラ女尊もいて、チベット仏教初期のの主役が全員登場です。

    例によって撮影禁止なので、またも入口の壁画だけです。シャカムニ(釈迦牟尼)が描かれています。ラサの他の有名な寺より小さいのですが、ここは宝の山です。正面に巨大なチャンレースィとその隣にジャンパ像、別の部屋にはソンツェン・ガムポと2人の妻、インド顔ののグル・リンポチェ、目立たないですが、笑い顔のミラレパやタラ女尊もいて、チベット仏教初期のの主役が全員登場です。

  • 本堂を見終わった後は屋上に行くとご覧の様な黄金の屋根が、その下に本堂があります。ガイドとひととおり周ったのですが、じっくり見たかった私は満足できず、ここが今日のツアーの最終の場所だったので独りでもう一度最初から周った位、素晴らしい場所でした。<br />

    本堂を見終わった後は屋上に行くとご覧の様な黄金の屋根が、その下に本堂があります。ガイドとひととおり周ったのですが、じっくり見たかった私は満足できず、ここが今日のツアーの最終の場所だったので独りでもう一度最初から周った位、素晴らしい場所でした。

  • 最後に現状チベット内は自由旅行が認められていないので全く役に立たない情報ですが、これがラサの西バスターミナルの時刻表です。バスは東行きはシャングリラ、マッカム、チャムド等、西行きは、カトマンズ(2015年のネパール地震で外国人には国境閉鎖中)、亜東(インド、ブータンとの国境で領土紛争中)など現在ツアーでも行けない場所ばかりです。自由に外国人旅行者がバスに乗れる時は再び来るのでしょうか。もしそんなことがあれば飛んでまた戻ってきますが。

    最後に現状チベット内は自由旅行が認められていないので全く役に立たない情報ですが、これがラサの西バスターミナルの時刻表です。バスは東行きはシャングリラ、マッカム、チャムド等、西行きは、カトマンズ(2015年のネパール地震で外国人には国境閉鎖中)、亜東(インド、ブータンとの国境で領土紛争中)など現在ツアーでも行けない場所ばかりです。自由に外国人旅行者がバスに乗れる時は再び来るのでしょうか。もしそんなことがあれば飛んでまた戻ってきますが。

  • ラサで見かけた中国人向けのCITSチベットツアーのパンフレットを載せます。中国人には東チベット(林芝、墨脱あたり)に人気があるらしく、エベレストベースキャンプ行きより多くのツアーがありました。西チベット行きもありますが、カイラス巡礼ツアーはどこでも見つからず。また中国人向けツアーでも思ったより費用は高く、例えば4日間のエベレストベースキャンプ行きはエコノミーで4880元と、外国人向け英語ツアーと同じかそれ以上の値段です。

    ラサで見かけた中国人向けのCITSチベットツアーのパンフレットを載せます。中国人には東チベット(林芝、墨脱あたり)に人気があるらしく、エベレストベースキャンプ行きより多くのツアーがありました。西チベット行きもありますが、カイラス巡礼ツアーはどこでも見つからず。また中国人向けツアーでも思ったより費用は高く、例えば4日間のエベレストベースキャンプ行きはエコノミーで4880元と、外国人向け英語ツアーと同じかそれ以上の値段です。

  • 3日間のラサ滞在が終わりました。この旅行記にはチベット色が強い場所のみを載せたので、ラサはチベット人の街という印象があるかも知れませんが、残念ながら現実は違います。ラサ郊外にはご覧の様な高層住宅が次々と建設され、他の中国の都市と同じ様なコンクリートの街並みに変わってきています。<br /><br />チベット旅行の出発前にもうひとつの懸念がありました。ラサが殆ど中国化していてチベットらしさが失われていてガッカリするのではないかと。。。その答えはというと、確かに表面的にはラサは中国化が進んでおり一部のチベット地区以外は完全に中国の雰囲気です。しかしチベット人の精神には今でもチベットらしさは生きています。これには安心しました。しかし、これも将来は怪しいです。ひとつは教育によって若いチベット人に急速に中国化が進んでいること、チベット語の話せない若者もいるとか。そしてもうひとつはダライラマの世代交代、近い将来に起こりえます。次期ダライラマは確実に中国寄りになるか、もしくはダライラマ輪廻制度の終焉かもしれません。太陽が沈んだ後のチベット、どうなってしまうのでしょうか。。

    3日間のラサ滞在が終わりました。この旅行記にはチベット色が強い場所のみを載せたので、ラサはチベット人の街という印象があるかも知れませんが、残念ながら現実は違います。ラサ郊外にはご覧の様な高層住宅が次々と建設され、他の中国の都市と同じ様なコンクリートの街並みに変わってきています。

    チベット旅行の出発前にもうひとつの懸念がありました。ラサが殆ど中国化していてチベットらしさが失われていてガッカリするのではないかと。。。その答えはというと、確かに表面的にはラサは中国化が進んでおり一部のチベット地区以外は完全に中国の雰囲気です。しかしチベット人の精神には今でもチベットらしさは生きています。これには安心しました。しかし、これも将来は怪しいです。ひとつは教育によって若いチベット人に急速に中国化が進んでいること、チベット語の話せない若者もいるとか。そしてもうひとつはダライラマの世代交代、近い将来に起こりえます。次期ダライラマは確実に中国寄りになるか、もしくはダライラマ輪廻制度の終焉かもしれません。太陽が沈んだ後のチベット、どうなってしまうのでしょうか。。

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