2017/05/03 - 2017/05/06
128位(同エリア784件中)
はちゅさん
遠藤周作の小説『沈黙』に感化されて、長崎の隠れキリシタンの歴史に触れてみたくなり、長崎旅行を思い立ちました。
なかでも五島列島はキリシタンに対する厳しい弾圧が行われた場所。
この旅では潜伏キリシタンの歴史と文化に触れることが目的です。
五島列島行きは1泊ツアーを利用しました。
福岡発のバスツアーに長崎港から現地参加するプランです。
キリシタン洞窟クルーズや教会めぐり、名物の五島うどんなど、五島ならではの体験をたくさんすることができました。
それでは、Let's Go To GOTO!
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□5/3 池島炭鉱体験ツアー(長崎泊)
■5/4 五島列島ツアー1日目 (福江島泊)
■5/5 五島列島ツアー2日目(長崎泊)
□5/6 外海地区観光
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長崎港で福岡からバスでやって来たツアーのみなさんと合流し、ここから五島列島の福江島に向かうフェリーに乗ります。
ツアーは大半が福岡からの方で、数名が長崎の方、そして本州から参加したのは我々だけでした。 -
フェリーの中でお弁当が配られました。
長崎港から福江港までは約2時間、結構長いです。 -
福江島に到着。
福江島は五島列島の中心となる島で、最も栄えています。 -
バスに乗り、観光開始です。
最初に見えてきたのは石田城跡。
黒船の来航に備えて造られたお城です。
現在はなんと、この敷地内に高校があるんだそうです。
どうりでジャージ姿の若者がゾロゾロ出てくるわけですね。 -
バスの車窓に見えてきたのは昔の武家屋敷だった一帯です。
石垣の上に石が積み重ねられていて、他ではあまり見ない形です。
外部からの侵入者があった時に石の音でそれを知らせるために造られたそうです。 -
バスは福江港のある東側から一気に西側へと向かっていきます。
途中、白亜の美しい教会が見えました。
水ノ浦教会です。
車窓からだけど、五島列島にやってきたんだという実感が湧いてきて、テンションが上がります。 -
最初の観光地、魚藍観音展望所に着きました。
ここからは高浜海水浴場が一望できます。
天気が良ければ美しいエメラルドグリーンの海が見えるそうですが、今日は曇りで残念。 -
透明度が高そうです。
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高浜海水浴場に来ました。
岬の先の方にあるのが先ほどいた魚藍観音展望所です。 -
夏になれば海水浴客がたくさん来るのだとか。
ほとんどが島外からの人なんだそうです。 -
バス移動の間の風景にも五島ならではのものが多く見えました。
こちらはキリスト教徒の方のお墓です。
現在でも他の地域に比べて五島にはカトリック教徒が多いのです。
潜伏していた時代の隠れキリシタン独自の信仰を、現在もひっそりと守り通している人々もいるそうです。 -
井持浦教会です。
五島の教会は内部の撮影が禁止されているところが多く、内部の写真はありません。
レンガ造りの外観が目を引きます。 -
井持浦教会の横には日本で最初のルルドがありました。
ルルドとは、フランスのルルドという村で起きた奇跡にちなんで作られた、泉の湧く洞窟です。
五島のあちこちから信者が石を持ち寄り、本場ルルドの洞窟に似せたルルドが作られました。 -
ルルドに安置されたマリア像は、当時本場フランスから取り寄せられたものです。
色あせることもなく鮮やかなその姿こそ、まさに奇跡。 -
ただの水道ではありません。
聖なる泉です。
本場ルルドの水が混入されているらしく、病を治すと言われています。 -
次なる名所は大瀬崎断崖。
福江島の西の端に位置するここは、新緑が美しい場所でした。
岬の先の方に小さく小さく見えるのは灯台です。 -
灯台をアップで。
どうやら歩いて行くこともできるようです。 -
荒々しい海岸線、昔のキリシタンの人はこういうところにも潜伏していたのでしょうか。
小説・映画の「沈黙」のシーンを思い出さずにはいられません。 -
本日の夕食は、かやぶき屋根の古民家を活用した『椿茶屋』というお食事処です。
五島豚やイカ、魚、野菜などを囲炉裏で焼いて食べます。
シメに五島うどんも食べられて、満足。 -
ホテルは福江島の中心部にある『コンネ・ホテル』。
「コンネ」とは、こちらの言葉で「来てね」という意味なのだとか。
1年ほど前にオープンしたばかりで、とてもスタイリッシュできれいでした。 -
2日目です。
今日は福江島を離れて、上五島へ移動します。
そしてこの移動を利用して行われる「キリシタン洞窟クルーズ」、楽しみにしていました。
早速ツアーでチャーターしてある船に乗り込みます。 -
キリシタン洞窟クルーズは、福江島から若松島への移動を利用してキリシタン洞窟に立ち寄る形でした。
船で45分ほど進むと、荒々しい岸壁の島々が見えてきました。
明治初期の激しい弾圧を逃れて、この辺りの離島にキリシタンの人々が隠れ住んだそうです。
住むと言ってもこんな何もない岩だらけの険しい島。 -
岩の隙間に真っ白なキリスト像が見えてきました。
隠れ住んでいたキリシタンが食事のために煮炊きをしていたところ、その煙を船に見つけられ捕まってしまったという場所です。 -
後年建てられたというキリスト像をズーム。
この像は3mもあるそうです。
この奥に洞窟があり、キリシタンが隠れ住んでいました。
ここは個人ではまず行くことが難しい場所です。
現地発のツアーもあり、中には上陸できるツアーもあるようです。 -
若松港に到着しました。
今日はここから観光バスで新上五島町の中通島を観光します。
中通島もその昔、迫害から逃れようと多くのキリシタンが移り住んだ島です。
しかしこの地も安住の地ではなく、激しい迫害や弾圧が行われたのでした。 -
中ノ浦教会です。
1925年に建てられました。
教会内部の壁には五島のシンボルでもある椿の花がデザインされていました。
その椿の花は花びらが4つしかなく、十字架を表しているそうです。
教会内は撮影禁止のため、写真がないのが残念です。 -
この教会にもルルドがありました。
マリア像の周りにあるのはバラの木で、5月下旬になると像の周りがバラで真っ赤に彩られるそうです。
行かれる方はぜひバラの季節に。 -
中ノ浦教会は小さな入り江に面しています。
風がない日には水面に教会が映って絵になるらしいです。 -
バスでどんどん移動です。
海の向こうに見えてきたのは石油備蓄基地。
日本でも珍しい、海の上にあるという洋上備蓄方式です。
バスツアーはガイドさんがいろんなことを説明してくれるので助かります。 -
お昼ごはんです。
楽しみにしていた五島うどん!
割烹扇寿というお食事処で、「五島地獄炊きうどん」の昼食です。
釜揚げよりももっと煮立ったうどんで、麺は細めでコシはあまりありません。
あご出汁のつゆとの相性も抜群、ちゅるちゅるといくらでも食べられそうです。
おいしかったので昼食後、近くのスーパーで五島うどんとあご出汁の粉末を自分へのおみやげに購入。 -
頭ヶ島教会へやってきました。
珍しい石造りの教会で、教会へ続く階段のあたりは神社のような趣も感じます。
この教会が建つ前、キリシタンへの弾圧が激しかった頃に神社風の外観でカムフラージュしたという説もあるのだとか。
教会内部はちょっとメルヘンチックなかわいい内装でした。 -
頭ヶ島教会は信者たちが島内から切り出した石を積み重ねて、長い年月をかけて造られました。
写真では窓の形がありますが、窓を作る予定だった場所が資金難のために作れなかったというエピソードもガイドさんから教えてもらいました。 -
頭ヶ島教会のそばには大きなキリシタン墓地がありました。
キリシタンの方のお墓は墓石の上に十字架が乗っているのが特徴です。 -
お次は坂本龍馬ゆかりの広場です。
この地で亡くなった仲間を弔うために、龍馬が駆け付けたというゆかりの地です。 -
蛤浜ビーチです。
お空が真っ暗でどよんとした雰囲気ですが、晴れの日には白い砂浜と青いビーチが広がっているそうです。
お天気が悪くて本当に残念。 -
レンガ造りの青砂ヶ浦教会です。
内部の写真はありませんが、他の教会よりも広くステンドグラス・祭壇などが豪華でした。 -
ついに最後の観光地、矢堅目の駅です。
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このあたりの特産である塩を作る工房を見学しました。
釜で直火炊きするという、昔ながらの製法で、多大な時間がかかるそうです。
見学中も直火が熱い! -
煮詰まった塩を数日寝かせて、やっと出来上がった塩の山。
ミネラルが豊富です。
お土産屋さんも併設されていたので、卓上の塩を数種類購入しました。 -
ついに五島列島の1泊2日の観光を終えました。
奈良尾港からフェリーで長崎港へと帰ります。
「祈りの島」と呼ばれるだけあって、数多くある教会に魅了されました。
島がたくさんあり見どころも点在しているため、ツアーで効率よく周れ、地元ガイドさんのキリシタンに関するお話もたくさん聞けて、とても満足のいく旅となりました。
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