2017/06/04 - 2017/06/04
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deracineさん
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ガウディの設計した超豪邸カサ・ミラ&カサ・バトリョはいずれもバルセロナの目抜き通りグラシア通りに少し離れてあります
カタロニア広場近くのホテルから近く徒歩で行けるので好きな日時に見学できるチケットを日本から予約しました
これは便利で日程に余裕ができた日曜日にまとめて見学することに
私自身は昨年7月に両方とも見学済みですが今回初めて見た妻は女性ならではの視点で新しい発見をしてくれました
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カサ・ミラはガウディが54歳の時に設計したもので、1906年から1910年にかけて実業家のペレ・ミラとその妻ルゼー・セギモンの邸宅として建設、1984年にユネスコの世界遺産に登録された
「グラシア通り」という日本で言えば銀座中央通りのようなバルセロナでも有数のブランドショップ街。その一角にカサ・ミラは鎮座する
なお現地の人はカサ・ミラとは言わず La Pedrera(=石切り場)の愛称で呼ぶ
これはガウディが設計図を持たず職人がガウディの石膏モデルを見ながらそれこそ現場合わせで石を削って造ったことによるらしい -
カサ・ミラには一般見学者用にエレベーターがある(カサ・バトリョは身障者専用)
このエレベータを使い最初に屋上に上ると奇妙な顔をした煙突群が迎えてくれた
これはローマ兵の顔を模したもの
ガウディは普通は殺風景な屋上を詩情豊かなものにするためこのようなオブジェを造ったという -
屋上出口のリング状になった部分に工事中のサグラダ・ファミリアがすっぽりと入る絶好の撮影ポイントだが隣国の女性が自撮りに余念がなく、いつまでも占有し続けたので諦めた
昨年同じポイントで写真を撮ろうとしていたら、同じ考えのアメリカ女性がいて "Excuse me, please xxxxx" と強引にどかせたが私にはそのような勇気を持ち合わせていない -
カサ・ミラは住宅展示場ではなく実際今でも4世帯の住民が居住する
広さ300平米で家賃15万円*というから東京都下の賃貸マンション家賃並
*ただしこれには訳があって完成した当初家賃が一般職人の月給の10倍と高額の上奇抜な外観のため借り手が見つからなかった。このため三代にわたって値上げしないという契約がある
居住スペースも公開、そのうちの子供部屋に入ると妻は目ざとくドールハウスを見つけた -
イチオシ
ドールハウスの大きさは1m四方くらいで9区画に等分されている
食堂、居間、祈祷室などがあり、いわば「部屋の中の部屋」のようなものだ
同様のものはウィンザー城で見た経験があり、向こうのほうがもちろん立派だがこちらはゆっくりと自由に見られるのがうれしい -
カトリックの国らしくドールハウスにも祈祷室(?)があった
天井からぶら下がるシャンデリア、マリア様やイエス・キリストの絵、レースのテーブルクロスなど精緻だ -
これは台所
うちの娘も子供の頃「モコモコキッチン」というおもちゃの台所で遊んでいたが精密さのレベルが違う -
中庭のミニチュアもあった
窓のテラスを飾る鉢花や庭には小鳥のケージもある -
これは子供の部屋と思われる
中央に小さな円卓、壁際には小さなベッドそれに衣装タンスなどが見られる -
これはバスルーム
なおトイレが丸い穴の開いた板を置いているが当時はそのような形式だったのだろうか
これ以外にももう少しドールハウスを写した写真があるがガラスに自分たちの姿が映りこんでいるのでボツとした -
これはドールハウスではなくて本物の部屋
アイロン台などがあるので使用人の部屋と思われる -
大きな吊戸棚がある台所
小さなテーブルもあった -
バスルーム
サンパウ病院でもこのミントグリーンのに塗られた壁を見かけたがスペイン人はこれが健康によい色と思っているようだ -
書斎
以前トロントのカサ・ロマといおう豪邸でも書斎を見たが解説によるとあるじは本嫌いだったのでほとんど使用しなかったらしい
ここはどうだったのだろう -
バルコニーと岩のりのような手すり
事実ガウディは地中海海岸をイメージして愛する人にこの邸宅デザインを捧げたという
カサ・ミラは角地に位置するので眺めが良い
ここからグラシア通りを眼下に見ていっぱいやるのも悪くはないな~ -
明るい食堂
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夫人用の寝室と思われる
ベッドサイドにベビーベッドがあった -
カサ・ミラには3箇所に中庭がある
これはそのうち入り口に近い中庭で前回ここを見逃した -
階段の天井はカラフルな塗装仕上げ
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階段から入場口を見る
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出口前にはショップがありここを通らないと出られないというなかなか商売上手な設計
日本語の説明本もあった -
このように雨にもかかわらず人気だった
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イチオシ
次に少しグラシア通りを南に下がり今度はカサ・バトリョを見学した
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カサ・バトリョの隣もモデルニスモ建築のひとつ カサ・アマトリエール
なおこの写真はスマホ Nexus5 によるもの
明るい日中であればスマホの写真で十分だ -
ガウディが設計したと言われる街灯 もともとはガス灯だった
ベンチ付きなので散歩に疲れた人が休んでいた -
Casa Batlló( カサ・バトリョ)はもともと1877年に建設された
大繊維業者ジュゼップ・バッリョ・イ・カザノバスの依頼を受け1904年から1906年にかけてガウディが改築した
この改築でガウディは建物に5階と地下室を加え玄関広間を広げ階段や内壁を作り直した
また各部屋に曲線的なデザインを持ち込んでタイルやステンドグラスの装飾を施した
これは玄関で竜の背骨を思わせる階段の手すりが印象的 -
ラセン階段から入り口を俯瞰
日本語のオーディオガイドも料金に含まれている -
イチオシ
1階(=日本式では2階)居間の渦巻きを思わせる天井の模様
中心にはシャンデリアがある -
居間のドアなど
この邸宅には直線的な部分は存在せず、全てが曲線で構成されているという非常にユニークなデザイン
自然を師あるいは友としたガウディの思想が注入された邸宅だ -
居間の窓際の柱は骨のような形をしている
そのため「骨の家」とも呼ばれた -
居間の窓は海中の泡を連想させる大きなステンドグラス窓がある
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居間には掃きだしの窓があり、そこからルーフテラスに出られる
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ルーフテラスから眺めたカサ・バトリョの裏側
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カサ・バトリョにも中庭があり、海中を思わせる青い色に仕上げられている
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最後に屋上に上った
カサ・ミラ同様装飾された煙突群があるがこちらは破砕タイルで仕上げられている -
すし屋の湯のみ茶碗みたいにびっしりと魚へんの漢字が書かれたギャルを発見
これ以外にも「東京」と漢字で大書されたTシャツを着た青年も見かけた -
カサ・バトリョの屋上煙突
カサ・ミラのような人間の顔ではないようだ -
これは屋上の屋根が盛り上がった部分
屋根の稜線がドラゴンの背中のように見えるともいわれる -
屋上からブランドショップ Loewe(ロエベ)が入っているCasa Lleo i Morera(カサ・リュオ・イ・モレラ)の尖塔が見えた
花の建築家ドメネク・イ・モンタネールの作品らしく尖塔まで花で飾られていた -
ホテルの部屋からもよく見えるこの像はいったいどこの何の像なのだろう?
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カサ・バトリョの見学を終えグラシア通りを散歩した
写真はLoeweが入っている Casa Lleo i Morera
この豪邸も見学したかったが現在改装中のため見学不可 -
歩道が車道より広いくらいゆったりしたグラシア通り
おしゃれな店や豪邸も多く散歩して楽しい街だ -
イチオシ
ホテルから近いカサ・バトリョの夜景を見るため11時頃カメラと三脚を持って外出した
11時過ぎといっても6月は10時頃まで明るいので危険さはまったく感じなかった
カサ・バトリョ前にはまだ人影があった -
観光バスがテールライトの軌跡を残して走り去った
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カサ・バトリョの上には満月を過ぎた月が煌々と街灯と競うように明るく輝いていた
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月に照らされたドラゴンの背中のようなカサ・バトリョの屋根
魚や爬虫類のうろこを思わせるタイル、そして熱帯の海中を連想させる壁面の模様
ライトアップされたカサ・バトリョはいまや建物ではなく今にも動き出しそうな生命体のように感じられた
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