２度目のロンドン ２　全員避難してください！

2017/05/29 - 2017/06/11

テート・モダン美術館をでてから水上バスに乗船。
大英博物館、ナショナルギャラリーと徒歩で移動した後、
いったんホテルにもどり夕食。
コヴェントガーデンのロイヤルオペラハウスまで再び歩きます。
そのオペラ劇場で…

5月29日羽田発、ロンドン（ヒースロー）着（JAL）
5月31日ロンドン（ガトウィック）発、マドリード着（イベリアEX）
6月04日マドリード発、フランクフルト着（LATAM航空）
6月05日フランクフルト発、ハバナ着（CONDOL航空）
6月10日ハバナ発
6月11日トロント経由 羽田着（エアカナダ）

エリア ロンドン(イギリス)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

テート・モダンからグローブ座はすぐそこ。こちらは外から眺めるだけ。

シェイクスピア グローブ シアター 劇場・ホール・ショー

グローブ座前のバンクサイドピアから水上バスに乗ります。
地下鉄同様、オイスターカードで乗船できます。
乗り込む前にこの機械の黄色い丸の部分にタッチするのを忘れないこと。

料金は6.5ポンドだったような。地下鉄から比べると高ーい！気がしますが、遊覧船に乗ることを考えると割安です。

一番前のお父さんがやけに張り切って外を眺めていました。息子は風景にはあまり興味がない様子。

HQS Wellingtonが見えてきました。

エンバンクメントピアで下船します。このさいもオイスターカードを改札機にタッチします。

売店のわきを通って橋の上へ。

大英博物館まで歩きます。ビビンバ屋さん。お腹すいてるけど我慢です。

大英博物館では北斎展をやっています。

北斎展は料金がかかります。

ナショナルギャラリーまでもどってきました。輪になったデモ隊が気勢をあげています。

プラカードに「ナイジェリアとイギリス政府のせいで300万人以上のビアフラの子供たちが餓死した」と書いてありますね。
子ども頃に飢えたビアフラの子供たちの写真を見た覚えがあります。
また何か悲惨なことが起きているのでしょうか。
イスラエルの国旗を振っているのはなぜでしょう。

このキャラクターはまだ人気なのか。

去年とは入口の場所が変わっていました。

子どものうちから美術館が親しみのある場所になるのはいいですね。

ターナーのコーナーです。

「雨、蒸気、スピード」いちばんのお気に入りです。
去年も一時間ほど眺めてました。

機関車でくっきりはっきりと描かれているのは煙突だけ。
内臓をさらけ出しているかのような正面部分と無蓋客車に詰め込まれた旅客たち。
雨のなかを疾走する姿はあまりにも怪しげ。
この世のものではないかのよう。

一見、猛スピードで走っているかのような印象だが、前を逃げていく野ウサギにはけっして追いつけない。
野ウサギは長い橋の手前で線路に迷い込み、列車に追いかけられて橋を上を逃げはじめた可能性が高い。
それから推測すると野ウサギに追いつけない列車の速度はそれほどでもないのかもしれない。

解体される帆船を曳く蒸気船のタグボートの絵。

構図は似ていて、こちらも煙突がくっきりと描かれている。しかし幻想的な雰囲気にはとぼしい。近代の夜明け的雰囲気。
やっぱり「雨、蒸気、スピード」が好きだなあ。

ナショナルギャラリーを出てトラファルガー広場をながめる。ビアフラのデモの人たちもようやく解散するようです。

ホテルまで10分かかりません。もどって無料の夕食をいただきます。

ワイン類も無料です。コーヒーもあります。下の冷蔵庫にあるビールを取ろうとしたら、そちらは有料でした。

デザートにアイスクリームをいただきました。

ホテルを出てコヴェントガーデンに向かいます。

15分ほどでコヴェントガーデンに到着。

コヴェントガーデン側の入口が閉鎖されていたので、ロイヤルオペラハウスの正面入口から入ります。

出し物はドニゼッティの「愛の妙薬」というラブコメディ。軽快なメロディにわかりやすい歌詞。日本のように舞台の上に字幕が出るのですが、英語オンチの私でもばっちしなんですから、たわいない話です。
アディーナに恋をしているちょっと間抜けな男がいます。アディーナが「トリスタンとイゾルデ」を読みながら、媚薬のことを話すのを聞いて、村にやってきたインチキ薬売りにイゾルデの媚薬が欲しいと頼みます。

ロイヤル オペラ ハウス 劇場・ホール・ショー

手に入れた媚薬というのが、相手に飲ますのではなく自分用のもの。本当はただのワインなので、一本まるまる飲みほし、さっそく効き目が出てきたぞ！とすっかり気が大きくなってー。 いよいよ盛り上がってきたぞ～という瞬間に、オーケストラの演奏に奇妙な異音が混じって、まるで警戒警報。なんだろ？
「ただいま火災が発生しました。全員外に避難してください！ くり返します。全員避難してください！」のアナウンス。

いっせいに席を立ちます。天井桟敷の席なので、下がつかえていて階段にたどり着くこともできません。煙に巻かれてもしものことがあってもオペラハウスでよかった。いかがわしい店ばかりの雑居ビルとかだったら、死にきれないところだよ、などと呑気なことを考えながら、のろのろ下りていきました。

インチキ薬売りが村人を惑わすために焚いた花火の燃えかすが何かに引火したようです。

建物の外で皆さん公演が再開されるのを待っています。年齢層が高いせいか、騒ぐ人もなく、誰もが落ち着いていて静かです。
話の結末は気になりますが、明日の朝の便に乗らなくてなりません。ここは退散するのが賢明と判断しました。