外灘の建築物を歩く

2017/06/18 - 2017/06/22

　外灘の建築物を一つづつ見歩いてきました。ガイドブックに詳しくでているので、ここに取り上げる意義は薄いですが、自分としては、ゆったりと外灘の建築物の歴史を確認したのは初めてのことであり、記憶に残ることです。
黄浦遊歩道を歩いて浦東地区の高層ビル街を見るのも圧倒されますが、長いこと変わらない歴史を持つ建築群を巡るのもロマンティックです。
写真を撮るにあたっては、なるべく自動車を避けて撮ったつもりです。

エリア 上海(中国)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 3.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: ジェットスター・ジャパン
• 旅行の手配内容: 個別手配

外灘１号（旧亜細亜火油公司）。
1616年築、バロック折衷様式。
亜細亜火油公司は英国系石油会社。

外灘2号（旧シャンハイ・クラブ）現ウォールド―フ・アストリア上海オン・ザ・バンド。
1909年築、ネオ・ルネッサンス様式。
シャンハイ・クラブは、英国系の社交クラブ。

外灘3号（旧有利大楼）現、黄浦会。
1916年築、ネオ・バロック様式。
有利大楼はアメリカ系保険会社。

外灘5号（旧日清汽船上海支店）
1925年築。
日清汽船は、日系の海運会社で、4社が合同して1907年に設立。

外灘6号(旧中国通商銀行）。
1897年築、レンガ造りのクイーン・アン様式。
中国通商銀行は、中国人によって初めて開かれた銀行。

外灘の中でも、僕が一番好きな優美な建物です。

外灘7号（大北電報公司）現、バンコク銀行。
1907年築、ネオ・バロック様式。
大北電報公司は、デンマーク系通信会社。

外灘9号（輪船招商総局）
築年不明、レンガ造り。
輪船招商総局は、清末に李鴻章により創設された水運会社。

外灘12号（旧匯豊銀行）現、上海浦東発展銀行。
1923年築、新古典主義様式。
匯豊銀行は、香港の英国系銀行。

上海浦東発展銀行拡大。

外灘13号（旧江海関）現、海開大楼。
1927年築。
江海関は、租界の徴税機関。

外灘14号（旧交通銀行）現、上海総工会。
1940年築。
交通銀行は清朝が設立し、国民党政府が引き継いだ政府系銀行。

外灘15号(旧華俄道勝銀行）現、中国貿易中心。
1901年築。
上海最初の鉄筋コンクリート建築。
華俄道勝銀行は、帝政ロシアの銀行。

華俄道勝銀行の拡大。

外灘16号（旧台湾銀行）現、招商銀行。
1926年築、鉄筋コンクリート造。

外灘17号（旧字林西報）現、AIA。
1924年築、鉄骨造。
字林西報は、英国人経営の英字新聞。

外灘18号（旧麦加利銀行）
1923年築、正面の円柱はイオニア様式。
麦加利銀行は英国系銀行。

外灘19号(旧匯中飯店）現、スウォッチ・アート・ピース・ホテル。
1906年築、ビクトリア・ルネッサンス様式。
匯中飯店は、英国系ホテル。

外灘20号（旧沙遜大廈）現、フェアモント・ピース・ホテル。
1929年築、アール・デコ様式。
沙遜大廈は、ユダヤ系不動産王、サッスーンの本拠地。

和平飯店の文字が。

フェアモント・ピース・ホテル、正面。

外灘23号（旧中国銀行大楼）現、中国銀行上海分行。
1937年築、アールデコ様式。
中国銀行は、清末の戸部銀行の流れを汲む中国系銀行。

外灘24号（旧横浜正金銀行）現、中国工商銀行。
1924年築、古典主義様式。
横浜正金銀行は、日系銀行で、旧東京銀行、現在の三菱東京UFJ銀行。

中国工商銀行。

外灘26号(旧揚子保険公司）現、中国農業銀行。
1916年築、アール・デコ様式。
揚子保険公司は、アメリカ系保険会社。

中国農業銀行。

外灘27号（旧怡和洋行）
1920年築、ネオ・ルネッサンス様式。
怡和洋行は、英国系商社。

外灘28号（旧グレイラインビル）。
1922年築、英国新古典派ルネッサンス様式。
グレイラインは、英国系海運会社。

外灘29号(旧東方匯理銀行）、現、中国光大銀行。
1914年築、バロック風古典様式。
旧東方匯理銀行は、フランス系のインドシナ銀行。