2017/06/17 - 2017/06/18
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chonchanさん
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平成中村座は十八代目中村勘三郎さんが「江戸の芝居小屋の雰囲気の中で芝居見物を」との思いから作り上げたものです。
場所により仮設の小屋だけでなく既存の劇場の場合もありますが、今回は東京(浅草)大阪(大阪城)に続き、名古屋城の中に建てた仮設の小屋での公演です。
母を同行していたため、一日目は夜の部を観て宿泊し、翌日昼の部を観て帰宅するスケジュールにしました。
表紙は平成中村座の劇場入口です。
6/17(土)のぞみ221号 東京(10:00)-名古屋(11:41)着 普通車指定席
名古屋平成中村座 夜の部 15時半開演 19時半終演
ウェスティンナゴヤキャッスルホテル泊 スーペリアツイン
6/18(日)名古屋平成中村座 昼の部 11時開演 14時10分終演
のぞみ238号 名古屋(16:40)-東京(18:23)着 普通車指定席
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 新幹線
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
久しぶりに東京駅にやって来ました。
こちらは駅にある待合所です。
混雑していましたが何とか席をゲットして発車時間を待ちます。
ジェラ君とスヌ君も初めての新幹線乗車です。 -
土曜日なので、とても混んでいて2人席は取れませんでした。
三人掛けの通路から2席です。お隣は新横浜まで空席でしたのでジェラ君とスヌ君に座ってもらいました。 -
あっという間に名古屋に到着です。
宿泊先のウェスティンは、名古屋駅から離れていますが1時間に1本のシャトルバスが出ています。
丁度12時発のバスに乗れたので、ホテルでランチを頂いてから名古屋城の中にある中村座に向いました。
タクシーで東門まで行ってもらい、すぐにのぼりが見えてきました。 -
出演者の名前が書かれたのぼりがずらっと並んでいます。
風が吹くとひっくりかえるので写真が撮りずらかったです。 -
ようやく中村座の木戸口に到着です。
手前には「中村座」ののぼりがあり、奥に見えるのが芝居小屋です。 -
のぼりと中村屋の紋「角切銀杏(すみきりいちょう)」が見えますね。
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こちらが劇場の入口です。
左右には上演演目の看板(絵)が描かれています。 -
こちらが左側にある夜の部の演目の看板(絵)です。
右から「義経千本桜(よしつねせんぽんざくら)」、「弁天娘男女白波(べんてんむすめめおのしらなみ)」、「仇ゆめ(あだゆめ)」です。
「義経千本桜」は子狐が鼓にされてしまった両親を慕い、義経の家来:佐藤忠信(さとうただのぶ)に化けてその鼓を持つ静御前に付き添いますが、本物の忠信と鉢合わせしてしまい正体が知れてしまいます。しかし義経は親を思う子狐を自分の境遇と重ね合わせ、鼓を子狐に授けます。子狐は喜んで、夜討を企む連中を打ち負かすと古巣へと帰って行きました。
「弁天娘男女白波」は有名な「弁天小僧菊之助」のお話です。
美しい娘に化けた弁天小僧が、浜松屋という大店(おおだな=立派な店)で悪さをしようとしますが、奥から現れた侍によって正体がばれてしまい、もろ肌を脱いで「知らざあ言って聞かせやしょう」と自分の素性を話し、小金をもらって仲間と店を後にします。しかしこの侍こそが盗賊の首領・日本駄右衛門でした。
その後追手を逃れて稲瀬川に勢揃いした白浪五人男は名のり」をあげて・・・。
傘をもった5人が次々と名のりをあげる有名中の有名な演目です。
「仇ゆめ」は舞踊劇です。
壬生川のほとりの野に棲む狸は、島原の深雪太夫に心底惚れてしまいます。
太夫が憧れる舞の師匠に化けて会いに行き自分の想いを伝えると、師匠に片想いしていた太夫は大喜び。しかし本物の師匠が現れて狸の正体が知れてしまいます。
揚屋の亭主は狸を懲らしめようと可笑しな舞を踊らせたりしてからかった挙句「太夫を連れていくには千両箱が必要だ」と言って千両箱を餌に狸を捕まえてさんざんに打ちのめします。瀕死の深手を負いながら最後にひとめ会いたいと狸は深雪太夫のもとへたどり着き、束の間の幸せな時間を過ごして息絶えます。狸の一途な想いと太夫の優しさが哀しくも美しい幕切れとなります。
夜の部は「狐」と「狸」と「女に化けた男」のお話で、「化かされる」のを楽しむ演目が並びましたね。
ラストは中村座ならではの小屋の後ろを開けて借景を楽しむ趣向になっています。 -
右側は昼の部の演目で右から「寿曾我対面(ことぶきそがのたいめん)」、「封印切(ふういんぎり)」、「お祭り」です。
「寿曽我対面」は曽我の十郎・五郎兄弟の仇討ちのお話です。
工藤祐経の館に大勢の大名が集まっているところへ祐経を仇と狙う曽我兄弟が対面し、血気盛んな弟:五郎が挑みかかろうとするのを冷静な兄:十郎が止めます。
工藤は兄弟に討たれる覚悟で狩場の通行証を与え再会を約束して別れます。
「封印切」は近松門左衛門の『冥途の飛脚』をもとにしたお話で、飛脚問屋亀屋の養子である忠兵衛が遊女梅川を身請けしようと手付の50両を払いますが残りの金が工面できず困っていると飛脚仲間の丹波屋八右衛門が現れ、梅川を身請けすると言い出します。大事な公金(預かっているお金)を持っていた忠兵衛は八右衛門と言い争ううちにはずみで封印が切れてしまい自暴自棄になって次々と封印を切り、梅川を身請けします。相思相愛の二人が晴れて夫婦になれたと喜ぶ周りをよそに、封印を切ったことを梅川に打ち明け二人で死ぬことを覚悟して旅立ちます。
封印切りは公金横領で、切った時点で死罪になるほどの大罪です。
嫌な男に身請けされるなら、惚れた相手と死んだほうが幸せというのは遊女の哀しい運命なのでしょうか。
「お祭り」は舞踊です。
山王祭の日。屋台囃子が賑やかに聞こえるなか、ほろ酔気分のいなせな鳶頭が馴染みとなった女性との惚気話を始めます。そして、若い者たちが鳶頭に打ってかかるのを振り払う賑やかな所作が見せ場です。
昼の部は出演者勢ぞろいの華やかな場面で始まります。
「封印切」では哀しい最後を予感させる終わり方で観客に余韻を残します。
「お祭り」は打って変わって粋でいなせな鳶頭が活躍し、こちらもラストは借景を楽しむ趣向です。 -
看板の下には提灯がありました。
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故・十八代目中村勘三郎さんです。
手前にあるのは「手」です。
残念ながら触れることはできません。 -
樽酒と勘三郎さんです。
外だけでなく、中でも目をきかせて見守ってくださっていますね。 -
こちらは2階正面にある4席のみの「お大尽席」です。
36,000円と高額ですが、お茶子さんが付き切りで面倒を見てくれて、お弁当、お土産などがつくので大人気ですぐに完売してしまいます。
人気といえば今回の名古屋平成中村座は発売と同時に即日完売で、通常は当日に売り出す立ち見を前売りで売り出したほどです。
私は幸いにも良席をゲットできたのですが、追加は諦めざるを得ませんでした。 -
舞台の上にある大提灯です。
今回も「隠れミッキー」ならぬ「隠れ勘三郎さん」が18か所あります。
これはディズニーが大好きだった勘三郎さんにちなんでの遊び心。
提灯の左下にある「勘三郎さんの目」が分かりますでしょうか。 -
こちらは花道の下にある「勘三郎さんの目」です。
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定式幕にもありました。
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こちらは2階席の下にある提灯のそばです。
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こちらは今年2月の「桃太郎」のポスターです。
二人の孫の間に勘三郎さんの目があります。 -
夜の部が終わって外に出ると提灯に明かりがともっていました。
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昼間とは違う表情の中村座です。
その2に続きます。
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