2017/06/06 - 2017/06/09
641位(同エリア4223件中)
tadさん
日本の博物館のベストだと思われる東京国立博物館に、この3月の二日連続の訪問に続いて、また、やってきた。3月の時は、常設展は、桜の花見に因んだ展示が多かった。で、今回は、かなり展示品が入れ替わっていた。ここ、数年、繰り返しここに来ているのは、常設展なのに、入れ替えが多いと気が付いたからだ。大英博物館も当然入れ替えはあるが、中心的な世界的宝物は、いつでも、必ず見られるが、日本の博物館は方針が異なるようだ。国宝もここでは、毎回、入れ替わっている。ほんの一部の国宝を少しづつ見せる仕組みになっているといったほうがいい。だから、しばらく、繰り返し来るしかないと、わかった。
で、このところ、萩美術館で葛飾北斎の富嶽三十六景を2週連続で鑑賞したので、その勢いを維持したまま、東京に乗り込んだ。初日は移動日だが、二日目は、朝の九時半前に到着し、開館を待った。一日中滞在し、博物館内のレストランゆりの木で好きな麺を食べ、午後も休みを入れながら、本館、平成館、東洋館、資料館とまわった。資料館では館員の方に質問したり、資料を調べたりした。特に北斎に関してだ。
一枚目は本館の入り口の写真。この看板には、北斎の赤富士がでているから、当然、この版画が見られると思うだろう!私も大いに期待しなから入館した。萩美術館でも見ていない作品だ。。。で、浮世絵の部屋から開始。北斎は確かに六枚あったが、富嶽三十六景からは一枚もなかった。でも、今回は三月とは異なる展示が多かったので、十分楽しめた。
資料館では、過去の国立博物館での北斎の展示資料などを調べた。北斎の特別展示はやっているが、海外から多くを借りてきたようだ。次の機会を待ちたい。東京の他の北斎展示は、可能性としては、すみだ北斎美術館と太田美術館があるが、今は私の見たい作品ではないことがわかり、行くのをやめた。結局、北斎に関しては萩美術館以上のものは、現在の東京では見られないとわかった。看板と写真パネルと絵葉書でしか、富嶽三十六景は見れないようだ。
で、とうとう、この日、最後に土産コーナーで、近年、本格的に昔と同様の方式で、木版画で製作した富嶽三十六景の一枚である「山下白雨」を額にいれて購入した。富士の中腹で稲光が見える版画だ。2万1千円くらいだった。この前、実物を萩美術館で家内と見たばかりのものなので、いい記念になる。
- 旅行の満足度
- 5.0
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富嶽三十六景が展示されていると、誰でも思うだろうが、実際には一枚も展示されていない!!国の一番大きい博物館がこんなことをしていいのか?
看板に偽りと言われても仕方ないのでは?東京国立博物館 美術館・博物館
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次の六枚、葛飾北斎が展示されていた!富嶽三十六景よりは小型の版画だ。
新版大道図彙からの六枚。人物像が生き生きしている! -
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今回はこの6枚の北斎を見れただけでもよしとしよう。kindle版の北斎漫画で見ていた描写力が、目の前で見られた!
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ここからは歌川広重の版画
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菖蒲と燕
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荻生徂徠の書。儒学者は、漢文は読めたが、中国語が本当に喋れたのは、この徂徠くらいだったと聞いたことがある。日本の語学は昔から喋れなかったのだ。。。
漢文を日本語で読み下す練習をいくらしても中国語、漢語の実際的習得は不可能だ。英語の教育も英文和訳をやっている限りは似たようなもので、いつまでも会話が下手糞な日本人が輩出しつづける。。。 -
徂徠の書
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俵屋宗達のほうではなく、尾形光琳の風神雷神を初めて見た。
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光反射あり。
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谷文晁は葛飾北斎の三年後に生まれている。同じ世代だが、こちらは、お抱え絵師だ。
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一部並べる。
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真面目に描いているが。。幕府のお抱えになると、こういう真面目な、面白みのない作品が尊重されるのだろう。。
葛飾北斎の作品とは好対照だ!恐らく人間性も好対照だったのでは?
北斎は上にぺこぺこしない。私の好きな音楽家ベートーヴェンとは時代も人物も少し似ている!ベートーヴェンは北斎より10年後に生まれている。 -
あれ!?この前、4月に国立近代美術館で見たのと同じ萩原守衛の31才の遺作だ!ただし、色が違う!こちらは、説明を読むと、オリジナルの石膏鋳型を持っていて、新しく鋳造したものだとのこと。
国立近代美術館の萩原守衛の像の写真は、次。
http://4travel.jp/travelogue/11233475 -
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こちらは東洋館のインド・ガンダーラの仏像。お釈迦様と同じ、アーリア系の顔だ。東洋に仏教が伝播した後は、アジア顔になってくる。
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上の全体像。
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国宝の埴輪。6世紀。茨木出土。
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本館の窓から。東洋館の左側とこの庭園の間に、「レストランゆりの木」があり、そこの五月つゆそばがお気に入りだ。この日も食べた。あっさり系の好きな方にはおすすめの麺だ。
ゆりの木 グルメ・レストラン
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平成館は考古学展示になった。
東京国立博物館 美術館・博物館
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表慶館は一般展示は今のところ、ない。
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法隆寺の宝物を展示しているところ。今回は入らなかった。
東京国立博物館 美術館・博物館
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この奥の建物が資料館。素晴らしいコレクションのようだった。北斎についても、過去の出版物のチェックができた。この4月からは、国立博物館で共同のデータベースが公開されていることも紹介された。Colbaseという。ただし、まだ発足したばかりで、不備が多い。
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退出前にもう一度本館を撮影。
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