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 ソ連崩壊・新生ロシアの誕生から25年。モスクワの町はどんどん変わりつつある。新しい高層建築が各所に建てられただけでなく、市内中心部が見違えるほどきれいになった。

【ロシア最新事情】変わりゆくモスクワの街角

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2016/07/16 - 2016/07/17

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JIC旅行センター

JIC旅行センターさん

 ソ連崩壊・新生ロシアの誕生から25年。モスクワの町はどんどん変わりつつある。新しい高層建築が各所に建てられただけでなく、市内中心部が見違えるほどきれいになった。

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  • ■「モスクワ・ジャムの日」と歩行者天国<br /><br />2016年7月16日(土)~17日(日)<br />マネージ広場、赤の広場~ニコルスカヤ通り<br />ボリショイ劇場前、ラジュデツヴェンカ通り~クズネツキー・モスト~トヴェルスカヤ通り<br /><br /> 昨年7月に訪れたモスクワでは、赤の広場周辺の中心部で「モスクワ・ジャムの日」というイベントが行われていた。いくつかの広場や通りが大きなジャムの壺や花のアーチ、屋台で飾られ、歩行者天国になっており、親子連れや若い男女で賑わっていた。<br /><br /> マネージ広場の横から赤の広場に続く通り道、赤の広場のグム百百貨店横からルビャンカまでつながるニコルスカヤ通り、ボリショイ劇場前の広場、ジェツキーミールの手前から始まるラジュデツヴェンカ通り、クズネツキー・モストがトベルスカヤ通りにぶつかるまでの通り、トベルスカヤの自由広場の前など、華やいだお祭り気分で溢れていた。<br /><br /> 通りの真ん中には各種のジャムの屋台、そのほかハチミツ、アイスクリーム、菓子・パン、小物・アクセサリー、陶磁器などの屋台が連なっており、要所々々に小さなステージや広場があって、軽快な音楽が鳴っている。詩の朗読、ギター演奏などもやっていて、通りの両側に張り出したカフェのオープンテラスでは人々が食事や飲み物を楽しんでいる。通りは花や植木で飾り付けられ、ちょっといい感じの散策路が広がっていた。

    ■「モスクワ・ジャムの日」と歩行者天国

    2016年7月16日(土)~17日(日)
    マネージ広場、赤の広場~ニコルスカヤ通り
    ボリショイ劇場前、ラジュデツヴェンカ通り~クズネツキー・モスト~トヴェルスカヤ通り

     昨年7月に訪れたモスクワでは、赤の広場周辺の中心部で「モスクワ・ジャムの日」というイベントが行われていた。いくつかの広場や通りが大きなジャムの壺や花のアーチ、屋台で飾られ、歩行者天国になっており、親子連れや若い男女で賑わっていた。

     マネージ広場の横から赤の広場に続く通り道、赤の広場のグム百百貨店横からルビャンカまでつながるニコルスカヤ通り、ボリショイ劇場前の広場、ジェツキーミールの手前から始まるラジュデツヴェンカ通り、クズネツキー・モストがトベルスカヤ通りにぶつかるまでの通り、トベルスカヤの自由広場の前など、華やいだお祭り気分で溢れていた。

     通りの真ん中には各種のジャムの屋台、そのほかハチミツ、アイスクリーム、菓子・パン、小物・アクセサリー、陶磁器などの屋台が連なっており、要所々々に小さなステージや広場があって、軽快な音楽が鳴っている。詩の朗読、ギター演奏などもやっていて、通りの両側に張り出したカフェのオープンテラスでは人々が食事や飲み物を楽しんでいる。通りは花や植木で飾り付けられ、ちょっといい感じの散策路が広がっていた。

  •  ボリショイ劇場の前の広場にも花のトンネルがあり、中央の噴水の周りに屋台が出ていた。<br /><br /> モスクワ市内では、9月の「モスクワの日」、12月のクリスマス市場、年末年始の新年イベントなど、定番のイベントのほか、こういったミニ・イベントが度々開かれて、ちょっとしたお祭り気分が何回も味わえるようだ。

     ボリショイ劇場の前の広場にも花のトンネルがあり、中央の噴水の周りに屋台が出ていた。

     モスクワ市内では、9月の「モスクワの日」、12月のクリスマス市場、年末年始の新年イベントなど、定番のイベントのほか、こういったミニ・イベントが度々開かれて、ちょっとしたお祭り気分が何回も味わえるようだ。

  • ■市内はいつもどこかで道路工事中!「埋蔵金」探しとのウワサは本当か?<br /><br /> モスクワ市内では、いつもあちこちで道路工事が行われている。敷石をはがして入れ替えたり、歩道を整備して花壇を作ったり、見るたびに通りの姿が変わっている。<br /><br /> 市内のあちこちに工事現場があるのはやや見苦しいが、街は活気に溢れている。道路が整備され、町がきれいになっていくのはいいことだ。しかし、こんな小話もある。<br /><br />「何でモスクワはこんなに道路工事が多いんだ?」<br /><br />「そりゃあ、おまえ、前市長が大金をくすねてどこかに隠しやがったのよ。その埋蔵金を探して、新市長があちこち掘り返してるってわけさ」。<br /><br /> 当たらずとも遠からず。工事が多い理由は、それが市長や市の幹部たちの利権にもなっているからであるらしい。実際、2~3年前に修理して作り直した道路でも、平気で掘り返して、また新しい歩道を造ったり、花壇を造ったりしているところもあるようだ。それらの工事は、市幹部の関係者が経営する会社が受注し、さらに関連会社に仕事が回っていく。その過程で、「手数料」が次々と落ちていくという寸法だ。<br /><br /> 真偽のほどはわからないが、モスクワっ子は結構醒めた目で工事中の道路を眺めてもいる。

    ■市内はいつもどこかで道路工事中!「埋蔵金」探しとのウワサは本当か?

     モスクワ市内では、いつもあちこちで道路工事が行われている。敷石をはがして入れ替えたり、歩道を整備して花壇を作ったり、見るたびに通りの姿が変わっている。

     市内のあちこちに工事現場があるのはやや見苦しいが、街は活気に溢れている。道路が整備され、町がきれいになっていくのはいいことだ。しかし、こんな小話もある。

    「何でモスクワはこんなに道路工事が多いんだ?」

    「そりゃあ、おまえ、前市長が大金をくすねてどこかに隠しやがったのよ。その埋蔵金を探して、新市長があちこち掘り返してるってわけさ」。

     当たらずとも遠からず。工事が多い理由は、それが市長や市の幹部たちの利権にもなっているからであるらしい。実際、2~3年前に修理して作り直した道路でも、平気で掘り返して、また新しい歩道を造ったり、花壇を造ったりしているところもあるようだ。それらの工事は、市幹部の関係者が経営する会社が受注し、さらに関連会社に仕事が回っていく。その過程で、「手数料」が次々と落ちていくという寸法だ。

     真偽のほどはわからないが、モスクワっ子は結構醒めた目で工事中の道路を眺めてもいる。

  • ■モスクワのビルのペンキ塗り<br /><br /> トヴェルスカヤ通りをクレムリンの方へ歩いて行くと、ちょうどリッツカールトンホテル(旧インツーリストホテル)の向かい側のビルに、5~6人の作業員がぶら下がって作業しているのに出くわした。<br /><br /> 日本でよく見かけるビルの窓ふきかなと一瞬思ったが、よく見るとビルの壁のペンキ塗り。器用にハケを動かして壁を塗り替えていく。ソ連時代には、この国にはおよそメンテナンスという思想は無いのではないかと思ったこともあったが、さにあらず。道路工事もビルの壁塗りも、首都モスクワの街を美しく保つ努力という意味では、「ロシアも以前よりは結構変わってきたんだなぁ」と思える。

    ■モスクワのビルのペンキ塗り

     トヴェルスカヤ通りをクレムリンの方へ歩いて行くと、ちょうどリッツカールトンホテル(旧インツーリストホテル)の向かい側のビルに、5~6人の作業員がぶら下がって作業しているのに出くわした。

     日本でよく見かけるビルの窓ふきかなと一瞬思ったが、よく見るとビルの壁のペンキ塗り。器用にハケを動かして壁を塗り替えていく。ソ連時代には、この国にはおよそメンテナンスという思想は無いのではないかと思ったこともあったが、さにあらず。道路工事もビルの壁塗りも、首都モスクワの街を美しく保つ努力という意味では、「ロシアも以前よりは結構変わってきたんだなぁ」と思える。

  • ■モスクワ市内を電動車イスが行く!空港では障害者用トイレを発見!<br /><br /> これまで、モスクワやペテルブルグの街で、車イスに乗っている人を見かけたことはほとんどなかった。ロシアでは、建物の入口は段差だらけでスロープはまずないと言ってよい。地下鉄の「高速エスカレーター」に車イスで乗るのは介助者がいても極めて危険、まず不可能だ。もちろん街の通りも段差が多くバリアだらけだ。道路を渡る地下道の階段にはスロープが設置されているものもあるが、その傾斜はかなり急で、車イス用とは思えない。自転車か台車のようなものを転がして上り下りするためのものだろう。<br /><br /> 今のところ、ロシアの街はまだまだ障害者に優しくないどころか、障害者にとって危険な要素に満ちている。<br /><br /> ところがである。昨年7月に「モスクワ・ジャムの日」イベントで歩行者天国になっていたクズネツキー・モストからトヴェルスカヤ通りに出たところで、歩行者天国に自走して入ってくる電動車イスとすれ違ったのだ。思わずあとを追いかけて写真に収めた。車イスは、通りに並ぶ屋台の電源ケーブルのカバー(高さ2~3㎝)を軽々と乗り越えて、歩行者天国の人混みを縫いながら走って行った。

    ■モスクワ市内を電動車イスが行く!空港では障害者用トイレを発見!

     これまで、モスクワやペテルブルグの街で、車イスに乗っている人を見かけたことはほとんどなかった。ロシアでは、建物の入口は段差だらけでスロープはまずないと言ってよい。地下鉄の「高速エスカレーター」に車イスで乗るのは介助者がいても極めて危険、まず不可能だ。もちろん街の通りも段差が多くバリアだらけだ。道路を渡る地下道の階段にはスロープが設置されているものもあるが、その傾斜はかなり急で、車イス用とは思えない。自転車か台車のようなものを転がして上り下りするためのものだろう。

     今のところ、ロシアの街はまだまだ障害者に優しくないどころか、障害者にとって危険な要素に満ちている。

     ところがである。昨年7月に「モスクワ・ジャムの日」イベントで歩行者天国になっていたクズネツキー・モストからトヴェルスカヤ通りに出たところで、歩行者天国に自走して入ってくる電動車イスとすれ違ったのだ。思わずあとを追いかけて写真に収めた。車イスは、通りに並ぶ屋台の電源ケーブルのカバー(高さ2~3㎝)を軽々と乗り越えて、歩行者天国の人混みを縫いながら走って行った。

  •  電動車イスを見送った後、トヴェルスカヤ通りをクレムリン方向へ下っていく途中で、最近完成したばかりと思えるゆるやかなスロープの地下道入口を発見。あの電動車イスはここから出てきたに違いない。このゆるやかなスロープも、これまでロシアで見かけたことのない新しい発見だった。<br /><br /> スロープの出口周辺ではまだ歩道の整備工事が続いていた。モスクワの街は工事だらけだが、このような障害者に優しい街づくりが進むのは大賛成だ。いろいろあってもロシアはやっぱり変わりつつあるのだと感じさせてくれる発見だった。(最近、アレクサンドロフスキー庭園からクレムリンのチケット売り場に上がる入口にもスロープができているのを見つけた)。

     電動車イスを見送った後、トヴェルスカヤ通りをクレムリン方向へ下っていく途中で、最近完成したばかりと思えるゆるやかなスロープの地下道入口を発見。あの電動車イスはここから出てきたに違いない。このゆるやかなスロープも、これまでロシアで見かけたことのない新しい発見だった。

     スロープの出口周辺ではまだ歩道の整備工事が続いていた。モスクワの街は工事だらけだが、このような障害者に優しい街づくりが進むのは大賛成だ。いろいろあってもロシアはやっぱり変わりつつあるのだと感じさせてくれる発見だった。(最近、アレクサンドロフスキー庭園からクレムリンのチケット売り場に上がる入口にもスロープができているのを見つけた)。

  •  ついでながら、モスクワのドモジェドボ空港のビジネス・ラウンジで見つけた障害者用トイレが下の写真。日本の多目的トイレのように多機能で設備が充実しているわけではないが、身体の不自由な人には十分使いやすそうなトイレだった。

     ついでながら、モスクワのドモジェドボ空港のビジネス・ラウンジで見つけた障害者用トイレが下の写真。日本の多目的トイレのように多機能で設備が充実しているわけではないが、身体の不自由な人には十分使いやすそうなトイレだった。

  •  外国人観光客がよく訪れる観光施設や空港などで車イスマークのベンチやトイレをよく見かけるようになったのも、最近のロシアの嬉しい変化の一つだ。

     外国人観光客がよく訪れる観光施設や空港などで車イスマークのベンチやトイレをよく見かけるようになったのも、最近のロシアの嬉しい変化の一つだ。

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