2015/12/12 - 2015/12/17
87位(同エリア991件中)
Qかまさん
2015年インド紀行(その2)
~インドカレー最高!世界遺産最高!インド人最○(汗)篇
■行程■
12/12:福岡→成田→インド・デリー
12/13:デリー→アーグラ
12/15:アーグラ→デリー
12/16:デリー→成田→福岡
こんにちは。毎度しょーもない旅行記を懲りずに書き続けている"Qかま"です(^^)/
ついこの間のコトと思っていましたが、気が付いたらもう1年半が過ぎておりました(苦笑)
今回の旅の行先は"インド人もビックリ"のインドであります♪
ある日、インドカレー専門店でカレーを食べていたところ、壁に貼られた美しいタージ・マハルの写真を見つけました。
オイラが「さすが世界遺産、実物はとてもキレイなんでしょう?」と、店員に話しかけたトコロ、何とも言えない気まずい空気が流れたのでありました(汗)
「何か悪いコト言ったかな?」と思い「オイラもインドに行ってみたいなぁ~インドってどんなトコロですか?(^^)」と言って場を和ませようとしたのですが・・・
店員が気まずそうに「あの・・・ボク達みんなネパール人だから・・・」だって/_~_)/オイオイ
そんなコトもあり・・・
「じゃあ~インドに行って本物のタージ・マハルを見て、本場のインドカレーを食べてやる(`д´*」と、軽はずみに決意したのでありました(笑)
と言うワケで、Qかま的『インド(ポンコツ)旅行記』
はじまりはじまり(^^)/
【南の翼~South Wings】 http://www.southwings.info/
管理人「Qかま」のドタバタ顛末記です~
どうぞお気楽にお読みくださいませ(^^)v
基本的に、セレブ旅・リゾート旅とはまるで無縁のポンコツ旅行記です。
まぁ、読者の皆様のご期待には添えないと思いますので、ヒマでヒマでやるコトのない時に読まれるコトをお勧めします♪
それでも「読む」という奇特なお方はどうぞいらっしゃいませヾ(^^;
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 1.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
・・・というワケで、アーグラ・カント駅であります♪
うーん、暗くてよく分からん(^^;
初めて訪れる見知らぬ街で、右も左も分からずに夜間に一人ぼっちで行動するのは、さすがにオイラも少々怖いのであります。
まして、ここはインドの地方都市(汗)
調子よく声を掛けてくるオートリキシャやタクシーの客引きなど、信用できるハズもありません(-"-*
少々割高ですが、ここはプリペイドのオートリキシャを使うことにしました。
はぁ~一刻も早くシャワー浴びてビールが飲みたいです(苦笑) -
プリペイドというのは、受付で行先を告げて予め料金を払って乗るコトができるシステム。
「行先や料金でトラブルにならないので安心」というのがウリではありますが、実際インドではプリペイドでも結構トラブルは起きており・・・(-_-;ゞ
まぁ~これらを例えるなら"クリス松村"と"はるな愛"のようなモノで、どっちもオッサンでありますが、はるな愛の方が"見た目が多少マシ"という程度の違いなのであります(爆)
受付で元締めのオヤジに、目的のホテルまで150ルピー(約240円)と言われ「高っけぇなぁ~(-公-*」と思いつつ代金を支払うと、一人のリキシャワーラー(運転手)を紹介されたのでした。
軽く挨拶をしたオイラに、オートリキシャのオヤジは「お前、リッチな日本人だろ?なんでタクシーに乗らないんだよ?」と、いきなり喧嘩をふっかけてきやがった(怒)
「そんなのこっちが安いからに決まってるだろ!」と言い返すと、少々呆れ顔で「乗りな」と手招き・・・
確かに、240円で「高い」と言っているオイラは、本当に先進国の日本人なのだろうか???
・・・うむむ、少々不安になってきた(´д`;ゞ -
オイラを乗せたオートリキシャは、颯爽と夜の街を走り出しました♪
夜風が顔に当たってとても気持ちいい~♪
そうだよ、タクシーにはこの心地よさが無いじゃない!
だからオイラはオートリキシャを選んで乗っているのだよ!
決してオイラが貧乏なワケじゃないのだよ・・・(涙)
・・・が、それにしてもこの臭い大気汚染はどうにかならないものか(>m<*
もう~鼻がおかしくなりそうなほど、街中が煤の臭いで包まれているのであります。
よくよく見ると、道端では路上生活者が至るトコロで焚火をしており、おそらく廃材を燃やしているコトで有害物質も大量に放出されているハズでして。。。
オイラてっきり大工場から煙が排出されているのかと思っていたのですが、実は街中で行われている無数の焚火が大気汚染の原因だったのですね(-_-;
ちょっとしたカルチャーショックであります・・・ -
途中なんだかよく分からない不可解な渋滞にハマったかと思えば、どうも目的のホテルの場所をオートリキシャのオヤジは知らなかった(なんでやねん!)らしく、道端の人に片っ端からホテルの場所を尋ねまくるという荒業をやってのけ・・・
結局、駅から30分ほどかけて、今宵の宿『ホテル・タージリゾーツ』に到着なのであります(((つ_~_)つ着いた。
タージ・マハル直近にも関わらず、1泊朝食付きで約8200円という安さが魅力のこのホテル(笑)
・・・と言うのも、実は部屋数限定のバーゲン価格でして、日本からエクスペディアで予約を入れてました。
アーグラでは、ここに2泊する予定でございます♪ -
ホテルのロビーに入ると、まるでオイラを待っていたかのようなタイミングで生演奏が始まりました(笑)
驚いて振り返ると、目の前で女の子が一生懸命に踊っております。
こ、これは・・・明らかにオイラの目を見て踊っており、完全にロックオンされている(^^;ゞ
ううう・・・なんて汚いやり方だ(涙)
こんなの無視して立ち去ったら、完全にオイラが悪者じゃないかぁ~
仕方ないので、演奏後にポケットの小銭をあさって50ルピーほど手渡しました(-"-;負けたよ
その代わり写真はバッチリ撮らせていただきますよ(笑) -
「グッドイブニ~ング!チェックインプリ~ズ!(^o^)/」
オイラは重たいリュックを床におろし、フロントで2泊分の料金を支払いました。
カードキーを受け取ってリュックを持ち上げようとしたが・・・あれ?リュックがないぞ(゚Д゚≡゚Д゚)?
振り返ると、ホテルマンがオイラのリュックをすでに抱えており「さぁ~行くぞ!(^-^)b」と、オイラを部屋へ案内する気満々なのであります(爆)
・・・いやあの、全然一人で行けますけど???
ダメだ、オイラは完全にコイツの獲物になっている(汗)
はぁ~またチップですかい?・・・ホント抜け目のない連中やなぁ~(-"-;二連敗だよ -
手渡されたカードキーの部屋番号は106号室(^^)b
オイラはリュックを抱えた(強奪した)ホテルマンに促されてエレベーターへ。
するとエレベーターは何故か地下へ降り始めた・・・あれれ?(汗)
106号室と言うからには、てっきり2階の部屋なんだろうとタカを括っていたオイラσ(^^;
いやぁ~まさか自分の部屋が地下にあるなんて思ってもいなかったですなぁ(´д`*
廊下はなかなかお洒落な感じなんですけど、果たして地下になるお部屋とはいかに??? -
ホテルマンが満面の笑みで案内してくれたのが、こんな部屋でありました(笑)
窓は天井に近いブラインドの位置にあり、残念ながら外は見るコトはできません(´д`*
なるほど・・・
世界遺産タージ・マハル至近のホテルで「部屋数限定バーゲン価格1泊8200円」の部屋というのは、こういう感じなんですねぇ(爆)
これを読んだ皆さん、どうぞ参考にして下さいませ(^_^;
でもね、まぁまぁ清潔だし、値段の割には広いし、充分満足できるレベルだと思いますよ。
少なくとも、オイラにはこれで充分ですね♪
ひととおり部屋を観察し終えて、ふと入口を振り返るとホテルマンが立ちんぼ状態。。。
あっ(汗)・・・チップね、はいはい(苦笑) -
オイラがホテルの部屋に入って必ず最初にやるコト・・・それはスマホとカメラ類のバッテリーの充電(笑)
オイラのように馬鹿みたいに写真を撮る人間にとって、カメラのバッテリー充電は最優先事項(^^*
一応バッテリーの予備は常に数個用意していますが、海外では何が起こるか分かりません、充電できるうちにフル充電しておくのが鉄則なのであります。
この他にも、一眼レフやiPodなど、滞在中は部屋のコンセントがフル稼働♪
ちなみにインドのコンセントは丸型2穴タイプで電圧は220V(^^)b
最近の家電は240Vくらいまで対応のモノが多いので、プラグ変換を使えばそのまま問題なく利用できます。
また、観光地のホテルでは日本のタイプと同じコンセントが設置されているコトも多いので、画像左のように変換機を使わなくてもそのまま差し込める場合もありますよ~
あ、そうそう・・・充電機器が多いからと言って、市販の三角タップとかコンセントを分けるヤツを日本から持って行って使うのは、絶対に止めましょうね~
日本で売ってるほとんどの三角タップは135Vくらいまでしか対応してないので、万が一海外で使用すると下手したら発火しますよん(怖) -
あ~それにしても、腹へった・・・つ_~_)つ
シャワーを浴びてスッキリしたら、猛烈にお腹が空いてきたのであります。
時計を見ると、時刻はすでに午後9時30分・・・うーん(-"-;・・・もうこれからホテルを出て、オートリキシャのオヤジを捕まえて、一戦を交える元気は到底ございません(汗)
とりあえずフロントに「近くに食事処は無いか?」と尋ねてみると、屋上にレストランがあるとのコト。
この時間でもやってるか確認すると、只今絶賛営業中だとのコトでありました(^^)vやった!
でもって、早速屋上へ上がってみると・・・
おお~なかなか雰囲気のいいレストランではありませんかぁ(嬉) -
席に案内され、英語メニューの美味しそうな食材の単語を適当に選び(笑)、ビールも忘れずに注文(^^)
すると、ウエイターがビールの銘柄を尋ねてきたので、逆に何がお勧めかと質問すると「ストロングビールがお勧めです」ときたモンだ(笑)
はて?(-_-;ゞストロングビールとは何ぞや???
どうせ質問してもよく分からない答えしか返ってこないだろうと思い、一抹の不安を抱きつつも、そのストロングビールとやらを注文するコトにしました(爆)
客はオイラの他に2人連れが2組で、オイラの席の真正面の小さなステージでは、男2人組が陽気に生演奏でライブを行っております・・・うむむ、何かイヤな予感がする(-"-;
彼らは演奏が終わると、大声で「ヘイ!そこのロンリーなジャパニーズ!オレ達と一緒に歌おうぜ♪」と、コトもあろうにオイラに向かって"手招き"をしてきやがった(あ~そんな気がしたよ(涙))
「いえ・・・結構ですm(_~_)m」オイラはお断りさせて頂きました。
そんな恥ずかしいマネできるワケないでしょ・・・
だいたいインドの知らない曲で歌えるワケないでしょ・・・
どうせ演奏が終わった後で「チップだ!」って言う気でしょ・・・(号泣) -
屋上レストランでは、オイラが歌の誘いを"けんもほろろ"に断ったおかげで、それまでのノリノリの雰囲気は何処かへ吹き飛び、何とも微妙な空気が流れておりました(トホホ・・・)
「てか、オイラは悪くないよね?」そう自分に言い聞かせながら当事者回避の他人顔( ̄ω ̄;
・・・そんな重~い空気を吹き飛ばすように、念願のビールが目の前にやってきました(嬉)
おおっ!これがストロングビールですかい? -
遂に念願のインド初ビールであります(^o^)v
今日は昼間歩き回って汗かいたから、きっと絶望的に美味いハズだぁ♪
ではっ早速・・・ゴクゴクゴク・・・ぷはぁ!(*^o^*)
大ジョッキの半分を一気に喉に流し込むと、これまでのモヤモヤした記憶が、一瞬で遥か彼方に飛んで行ってしまうくらい爽快なのであります~
嗚呼~インドで美味しいビールをいただけるなんてホント幸せ(笑)
ところで・・・
このビールの何が"ストロング"かと言いますと、実はアルコール度数が8%あるんですねぇ(^^)b
ビールは通常5%前後ですから、アルコール度数がいつもの約1.5倍なのでストロング♪
そう言われてみれば、いつもより酔いの回りが早いような気が・・・(酔) -
さてさて、夜も更けてきて屋上も少しずつ冷えてきました。。。
冷えたビールの後に、何か温かいモノが欲しくなると思い、注文したのがコレ(^^;
じゃーん!チキンとコーンのスープであります♪
早速、いただきます(^人^)
おおっ!実にシンプルなんですがどこか懐かしい味、鶏の出汁がたっぷり効いてとっても美味♪
一口飲むたびに、お腹の中からジワリジワリと温まるのであります(^^)嗚呼うまい~
おかげで身体の芯が温まった気がしますなぁ(嬉)
・・・というワケで「ウエイターさ~ん!ストロングビールをアナザーワン、プリーズ!」(^o^)/だぜぇ~ -
2杯目のビールを飲みながら、屋上からの風景を眺めていると・・・
ウエイターが「ここからタージ・マハルが見えますよ」と西の方向を指差した~
「へぇ?」と彼が指差す方向に目をやるが・・・暗くて何も見えない(-"-;
「何も見えないよ」と言うと、ウエイターは「今は夜だからね」と"当たり前じゃん"という表情(汗)
うむむ・・・インドに来てからというもの、こんな微妙に噛み合わない会話が多い気がするのですケド?
まぁ~国会の民進党の質問なみに"イラッ"と来ますが、民進党と違ってインド人には悪気があるワケではないようで、これもお国柄の違いというモノなのでしょうかねぇ(^^;ゞ
逆に少し離れた繁華街の方向からは、時々しょぼい花火が上がって、何やら騒々しい音楽が聞こえており、どうやら今夜は祭りが開催されているようです(笑)
さっき、駅からのオートリキシャでくらった不可解な渋滞は、この祭りの渋滞だったんですねぇ。。。 -
そして、いよいよメインディッシュの登場です(^^)v
ご覧ください!この美味しそうなチキングリル♪
チキンにかけてあるソースはカレー風味でして、この香ばしいフレーバーが食欲をそそるのであります。
ではっ!いただきま~す!\(^o^)/
うわっ!鶏肉柔らかっ!
下味で香辛料を練り込んであるのかなぁ?肉の奥までカレーの旨味が凝縮されており、噛めば噛むほど溢れ出る肉汁までも美味いのであります(嬉)
屋上レストランで夜風に吹かれながら、インドの夜景を眺めて、しみじみと味わう夕食と酒♪♪♪
この時のオイラは、この上ない幸福感に浸っていたのでありました( ̄- ̄* -
ちなみにビール500ml×2本とスープとチキングリルで、しめて1136ルピー(約1800円)也~
外国人向けなので、まぁまぁなお値段ではありますが、その価値は充分にあったと思います(納得)
・・・と言うワケで美味しく完食♪
ごちそうさまでした(^人^)
そして、おやすみなさ~い(^o^)/ -
おはようございます、インド・アーグラの朝でございます( ̄□ ̄*
一日中動き回った疲れとストロングビール2本のおかげで、昨夜はまさに爆睡。。。
レストランから部屋に戻り、それから朝まで記憶がありません(苦笑)
さて本日は、いきなり今回のインド旅行のメインイベントである”世界遺産タージ・マハルとの対面”を果たす予定でございます(^^)b
幸い天気も良さそうですし、絶好のタージ・マハル日和(?)となりそうですなぁ♪ -
朝食会場に入って空いていた席に着くと、突然一人の男性ウエイターが満面の笑顔で「グッモーニン!」と、オイラに抱きつかんばかりの勢いで接近してきた(怖)
「なんだ?なんだ?」と驚いて後ずさりするオイラに、ウエイターが「忘れたのかい?僕だよ!」と自分で指差した顔をまじまじと見てみると・・・
ややっ!思い出したぞ!*・ω・)σおめぇ~昨夜のレストランのウエイターだな?
「いや~また会えて嬉しいよ!」と、とにかくハイテンションに喜んでいるウエイター(汗)
つーか、オイラはこのホテルに泊まっているのだから、こういう事態は充分に想定内だろうに・・・
彼のテンション上がれば上がるほど、朝のオイラはテンションはダダ下がりなのであります(´д`;
その後も"ほっといてくれオーラ"発散中のオイラに、パンを持ってきてくれたりコーヒーのお替りを勧めたり、何かとうるさい・・・もとい親切な彼なのでした(爆)
・・・さてと(笑)
朝食も食べたし、出発するとしますか(^^; -
貴重品とカメラだけを持ってホテルを颯爽と出たオイラ(^^)v
確か、方角的にホテル前の道路の先に見えるハズですが・・・え?何がって?
「あ~あれだっ!見えたぞ(^o^)b」
青空に浮かぶ白い球体、これは決して田舎の国道沿いにあるソフトクリーム屋の看板ではありません(笑)
これぞ"世界一美しい霊廟"と呼ばれるタージ・マハルであります♪
それがすぐそこにあるなんて、いやぁ感無量でありますなぁ(^-^)
ところで、そのタージ・マハルへの入場方法でありますが、少々ややこしいコトになっているそうで(苦笑)
入場するには、ここから反対側に100mほど離れたシプグラムと呼ばれるチケットセンターで入場券を購入し、無料の電動カートに乗って行かないといけないんだそうです(^^;
それを知らずに真っ直ぐ歩いてったら、また引き返す羽目に遭うトコロでしたねぇ(汗)
実はコレ、さっきのハイテンションウエイターからもらった情報でした♪
"うるさい"とか言ってゴメンネ(^人^; -
そのチケットセンターへ向けて歩き出したオイラ(^^)
朝8時にも関わらず、商魂たくましいオートリキシャのオヤジ共が、次々に声を掛けてきます。
中には「今日はタージ・マハルは休みだぞ!」と明らかな嘘をついてくるオヤジもいる始末(怒)
「うっせー!そんな手には乗らねーよ!」
全く、油断もスキもあったモンじゃありません(-"-*
おやおや?
道路を箒で掃く地元の人。
なんとまぁ~この埃の凄さ・・・なんか口の中までザラザラした気分になりますな(汗)
昨夜、積りに積もった大気汚染の煤でしょうか?
・・・て言うか掃き方が豪快過ぎて、オイラ通れないんですけど(>_<;レレレのレ~ -
何とか埃障害を乗り越えて、チケットセンターの近くまでやってきました。
確かこの奥にチケットセンターがあると言って・・・うぉっ!w( ̄□ ̄)w
なんと!ラクダだぁ!(驚)
オイラ、インドに来て街で牛や犬やリスは佃煮に出来るほど沢山見てきました(牛肉の佃煮は美味いよね♪)が、ラクダは初対面であります(^^;ゞ
そう言えば、環境保持のために排ガスを出す乗り物のタージ・マハル周辺への立ち入りは制限されているハズでして、ラクダなら排ガスを出さないので"乗入れOK"というコトなんでしょう♪
まぁ~厳密に言うと、ラクダもたまにガスが出るんですけどね(爆)
それにしても・・・ホテルからわずか100m歩くだけで、これだけのエピソードに出会えるなんて。。。
さすがはインド、恐るべしであります(´д`;ゞ -
ラクダさんの脇をすり抜けて敷地内へ入ると『シプグラム』と看板を掲げた建物を見つけました♪
ここがタージ・マハルのチケット売場で間違いないようです(^-^)
すると入口に立つ男が「タージ・マハルの入場券を買うなら私が話を聞きましょう」と声を掛けてきた(汗)
はぁ?タージ・マハルは政府の観光局管理の世界遺産ですよね、その辺にゴロゴロいるような普通のインド人であるアンタ(画像に写っている男)を介して、チケットを買わないといけない理由が見当たりませんが?
なんだか面倒臭いので、ガン無視して歩き続けたオイラですが、ヤツは行く方向に先回りして「チケット?タージ・マハル?」と、執拗につきまとってくる(-"-*「もう~うるさいなぁ!」
オイラはサッカー日本代表の右SB酒井高徳のような素早いフェイントでヤツをかわし、ペナルティエリアならぬチケットセンター内に入ると、ヤツは諦めて追ってこないのでした(^^)v
おそらく建物の中での客引き行為は、観光局の職員に怒られるからでしょうね。
実に分かりやすい詐欺男ですなぁ(笑) -
無事にタージ・マハルの入場チケットをゲットして、満面の笑顔で建物から出てきたオイラ(^^)
ご覧ください、これがそのチケットであります♪
まぁ~750ルピー(約1200円)を支払えば誰でも手にするコトのできるチケットですが、ここに至るまでの道のりを考えれば、エグザイルのライヴチケットにも匹敵す・・・「ヘイ!トゥクトゥク?ガイド?」←詐欺男、再び出現!
すぅ~( ̄o ̄*(深く息を吸い込む音)ではっ、思いっきり叫びますよぉ~~~
「しつこいんじゃ~!!ゴォラ~!ワレ~ッ!!」(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)
ブチ切れて、思いっきり日本語(何故か関西風)で怒鳴ったオイラ(^^;ゞ
コレにはさすがに驚いたようで、詐欺男は背中を丸めてスゴスゴと退散していきました。。。
あまり他人様を怒鳴りつけるのは、日本人の美徳として如何なモノかと思いますが、この詐欺男のしつこさは常軌を逸しておりましたので、正当防衛であり合憲であると解釈いたします。
日本人なめんなよ~(怒) -
さて、ここからタージ・マハルの門まで無料カートがあると聞いていたのですが・・・(゚Д゚≡゚Д゚)?
オイラがキョロキョロしていると、首からIDカードを提げた観光局の職員らしき人が、親切にも「タージ・マハル行きはこっちですよ」と声を掛けてくれました。
「はて?本物の観光局の人だろうか??(-_-*」もはや完全に人間不信状態のオイラなのであります(笑)
・・・というワケで、これが無料シャトルの電動カート♪
ドライバーに買ったばかりの入場券を提示して乗り込み、満席になったトコロで出発進行です~
このように入場券はシプグラムで買えますし、門までは電動カートの無料シャトルで移動できます。
これからタージ・マハルに行く方、くれぐれも詐欺男に騙されないようご注意くださいませ(^^)b -
シュルルルルルル~
オイラを含めて観光客で満員となった電動カートは、タージ・マハルへ向けて軽快に走り出しました。
タージ・マハルまでの道の途中にバリケードが作られており、電動カートはスラロームでかわして行きます。
どうやらこれより先が一般車の入場規制区域のようですな(・ω・*
ところで、オイラの隣に座っている年配の男性なのですが、多分この方、日本人だと思うんですよね~
思い切って「日本人の方ですか?」と尋ねてみると「はい、そうです」と日本語が返ってきました(笑)
なんでも昨年会社を定年退職して、一人でインド旅行を楽しんでいるんだそうでして、後ろの席にはインド人のガイド兼通訳さんを引き連れておられました(^_^;スゲー
宿泊されているホテルも「ジ・オベロイ・アマールヴィラス・ホテル」という、5つ星の超高級ホテルだとか。
アーグラではタージ・マハルの見える超有名ホテルでありまして、どのくらい有名かと言いますと「竜宮城ホテル三日月」に匹敵するほどの知名度なのであります(^^)b
それにしても、ガイドを雇って5つ星ホテルに宿泊とは・・・同じ日本人とは思えない格差ですなぁ(涙) -
ヒンヤリした朝の爽やかな風を受けて、電動カートはタージ・マハルに近づいていきます♪
道端には地元のインド人達が並び、観光客に対する心温まる歓迎ぶり・・・と思いきや、彼らの口から出る言葉は「スーベニア(お土産)?シルク?ガイド?トゥクトゥク?(なんでやねん!)」と相変わらずの強欲ぶり(´д`;
もし一瞬でも彼らと目が合えば、電動カートから引き摺り下ろされ、寄ってたかって捕食されて、骨の髄までしゃぶり尽くされそうな殺気であります(怖)
弱肉強食・・・これはまさにサファリパークで窓のない車で肉食獣エリアに突入するのと同じ恐怖感。
きっと彼らにとってオイラ達は、美味しそうな肉の塊にしか見えていないのでしょうねぇ。。。 -
チケットセンターからおよそ5分で、タージ・マハル東門に到着であります~
タージ・マハルには3つの門があり、ホテル街に近い東門、街に近い南門、駅に近い西門と、それぞれ三者三様の特徴を持っており、その表情は全くと言っていいほど違っているのが面白い(笑)
ここ東門は外国人観光客が多く比較的落ち着いた雰囲気でありますが、南門はかなりカオスだと聞いておりますので、帰りは南から出てみることにしましょう~
電動カートから吐き出されたオイラ達は、ポケットに転げ落ちるビリヤード球の如く、迷うコトなく石積みの門の中へと吸い込まれていくのでありました(^-^) -
チケットを提示して門を抜けると、いきなり厳重なセキュリティチェックを受けます(汗)
X線検査を通った手荷物はバッグの中まで調べられ、身柄は金属探知機をくぐると反応の有無に関わらずすぐさまボディチェック、衣服の全てのポケットはしっかり中まで調べられます\( ̄□ ̄)/
もちろん女性も例外ではなく、男性とは別にカーテンで仕切られた個室があり、中で女性警備員がしっかりチェックしているようでした。
いやぁ~ここまで厳しくチェックされると、かえって安心感がありますなぁ(苦笑)
日本人には「大げさだな」と思われる方もいるでしょうが、これがテロに直面している国の本物の危機管理。
いいですか?
今この場で、銃乱射や爆弾テロが発生しても、何ら不思議ではないのであります(-_-; -
西門から前庭を少し歩くと、右手にひときわ立派な石の門が見えてきました(^^)
この大楼門の奥に、世界一美しい霊廟と名高いタージ・マハルがあるのです♪
高さ約30mという美しい大楼門で、これだけでも世界遺産の価値がありそうな存在感ですが、あくまでもこれはタージ・マハルの前座、米朝一門で言うところの"桂ざこば師匠"なのであります(笑)
いよいよこの門の奥に、人間国宝で稀代の名落語家"桂米朝師匠"ならぬ"タージ・マハル師匠"が鎮座しているかと思うと、心から胸がワクワクしますなぁo(^o^)o -
さて早速、大楼門を潜ろうとしたところ・・・
観光客の皆さんは門の入口に立ち止って行列を成し、特に入場規制があるワケでも無いのに、何やら順番に立ち止まって撮影をしておられます(・ω・*はて?
「ナニゴト?」と思いつつ、オイラも"伝説を求めるU字工事"のように行列に並んでみる・・・すると(苦笑)
そうかぁ~なるほど!(^o^)/
大楼門のアーチ型のシルエットの向こうに見えるタージ・マハルを撮影していたのですね~ -
そしてついに・・・
オイラはタージ・マハルとご対面なのであります( ̄□ ̄;
・・・あまりの美しさに、オイラ言葉が見つかりません。
ふぅ~やっと会えたぁ♪ -
タージ・マハルは、一言で言えば「お墓」です。。。
誰のお墓かといいますと、17世紀から18世紀にかけてインドを支配したムガル帝国の第5代皇帝"シャー・ジャハーン"のお妃"ムムターズ・マハル"のお墓なのであります(^^)b
皇帝シャー・ジャハーンは愛妃の死を心から悲しみ、なんと22年の歳月をかけて、この超豪華な総大理石造のお墓を建立したのでありました。
しかし栄華を極めたムガル帝国といえど、タージ・マハルの建設に莫大な費用を費やしたために財政危機に陥り、シャー・ジャハーンは息子に幽閉されてしまい、晩年はアーグラ城で愛する妻の墓を遠くに眺めながらこの世を去ったとのコト(悲)
何とも美しく物悲しいタージ・マハルの誕生逸話を知ると、白亜に輝く建物がとても切なく見えてきますね(^^) -
オイラは曳き寄せられるように、タージ・マハルの足元までフラフラとやって来ました~
どうやら基壇の上まで観光客も上がるコトができるようで、オイラも是非上ろうと階段の入口までやってきたのですが、ここで警備員が何やら厳しく足元をチェックしております(怖)
突然「オイお前!土足厳禁だぞ!」と、オイラはいきなり警備員に怒鳴られるのでありました(>_<*
そうです。。。
イスラムの宗教施設であるタージ・マハルは土足厳禁、基壇へは靴を脱ぐかシューズカバーをしなくては上がるコトは許されないのであります(^^;ゞ -
土足厳禁・・・そんな基本的なコトも忘れて浮かれていたオイラ(汗)
「んじゃ~どうしたらいいの?」と警備員に訊くと「その先にシューズカバーがあるから、それを履きなさい」と、彼が指差したその場所へ向かうと・・・
ご覧のように、庭園の脇に自動シューズカバー取付機がちゃんと置かれているのでありました(苦笑)
うーん、この装置を前にしてどう使えばいいのか分からず、オイラはしばし思案投首。。。
隣ではカナダ人の女性も一緒に腕を組んで悩んでおりました(^_^; -
まぁとりあえず。。。
見よう見まねで、何となく足を機械に突っ込んで、ガッチャンと音がするまで差し込むと・・・
あ~ら不思議、見事なシューズカバーの出来上がり♪
ややっ!コレは超便利(^o^)v
横で見ていたカナダ人も思わず「オー!クール!」(爆)
全然必要ないけど、ちょっと家に一台欲しくなるくらい見事な出来栄えなのです(^^)
オイラは颯爽と基壇への入口へ舞い戻り、さっきの警備員に「これでもか!」とシューズカバーを見せつけると、彼は親指を立てて(^_-)bオイラを基壇の上へと招き入れたのでありました♪ -
基壇に上がると、まず足元の恐ろしく平らに敷かれた大理石の美しさに目を奪われます(^^)
手のひらを床に当てると、ひんやりとした感触が全身を駆け巡り、身が引き締まる気分になるのです。
張りつめた空気と厳かな雰囲気、そして「自分は特別な場所に居るのだ」という感情の高ぶりを、この時のオイラは抑えることができなかったのでありました(*^-^*)
亡くなったムムターズ・マハルは享年36歳、14人目の子を産んだ後に産褥死したとされています。
当時のイスラム教にとって、女性がお産で死ぬというのは男性の戦死に等しいくらい価値があると考えられており、お妃の死が神格化されたコトで、このような巨大な霊廟を建設する一助となったようです。
それにしても、建設に22年ですか・・・
それだけシャー・ジャハーンの彼女への愛情が深かったというコトなのでしょうケド、美しい世界遺産の前でこんなコト言うのもナンですが、やっぱり男って未練がましい生き物なんですねぇ(笑) -
基壇の上をグルグル歩き回りながら、巨大な墓廟を色んな角度から観察♪
画像下の米粒みたいな人間から、その巨大さがお判り頂けるかと思います(汗)
しかもこれが叶姉妹のCMでお馴染みの"カナストーン"とは違って、正真正銘の総大理石造りだと言うのですから、今の価値に換算したらどれほどの金額になるコトやら想像もつきません(^^;
実はこのタージ・マハル、イギリスの植民地下で幾度となく解体売却の危機を迎えたそうですが、運にも助けられてなんとか今に至るまで解体は免れてきたワケでして。。。
もしも当時、イギリス当局が本気で解体売却に乗り出していたら、我々はこの美しい姿を見るコトができなかったのです。 -
「よくぞ現代まで美しい姿のままで残っていてくれたモノだ」と感謝の念を抱きつつ、四方八方から隅々まで舐め回すように観察しているオイラσ(^_^;
墓廟に近づいてみると、遠くからは分かりませんでしたが、表面にとても細かい模様が施されているコトに気付きます。
繊細で美しい装飾を硬い石の塊から彫り出している技術の高さに思わず絶句w( ̄□ ̄)w
さらに手で触れてみると、凹凸のひとつひとつまで丁寧に仕上げてあるコトに驚かされます(驚)
一説によると・・・
この世に二つと同じ建物を作らせないため、完成後に職人たちを集めて両腕を切り落とし、その代わりに彼らの生涯を保障したのだとか(-_-;ゞ
なんとも恐ろしい話ではありますが、彼のタージ・マハルにかける想いの強さを表したエピソードでした。 -
でもって、巨大な墓廟を根元から見上げてみる( ̄- ̄*
壁面に描かれた模様、なんと様々な色の石をカットして、はめ込んで表現されているのです♪
そして圧巻なのが柱に黒い模様のように書かれたイスラム教の聖典コーランの文字群(汗)
これらの文字は全て黒い石を埋め込んで表現されているのでありました(゚Д゚;
黒い石から文字を切り出して、壁の大理石を同じ型に彫って埋め込んでいく恐ろしく緻密な作業・・・
いやはや~この手間ひまたるや、完成まで22年もかかったのも頷けますねぇ(苦笑) -
そして、この墓廟の中に愛妃"ムムターズ・マハル"と皇帝"シャー・ジャハーン"の棺が納められています。
ヒンヤリした大理石の墓廟の中に入ると、先に亡くなったムムターズ・マハルの大きな棺が真ん中にあり、その脇に少し小ぶりなシャー・ジャハーンの棺が並べて置かれているのでありました(・ω・*
実はシャー・ジャハーンは、当初タージ・マハルの北側に流れるヤムナー川の対岸に黒い霊廟を建設して、没後の自分はそこに眠る計画を立てていたそうなんです。
しかし先述の通り、国の財政を悪化させた彼は息子に幽閉され、その計画は水泡に帰したのでした(悲)
彼の夢は叶いませんでしたが、結果的に愛妃の待つタージ・マハルに一緒に納められ、愛する人の傍で未来永劫眠りにつくこととなったのであります(^^)b
なお、墓廟の内部の撮影は禁止されておりまして、画像は一切"撮れーず"でありました/_^_)/ -
正直言って、オイラここに来るまで「タージ・マハル=誰かのお墓」程度の知識でした。。。
でも、実際に来て触れて様々なエピソードを知るにつけ、この霊廟には人間の深い愛情と歴史の物語が刻まれており、ただ見て美しいだけではなく、感情の奥底を揺さぶられるような気分になるのであります(^-^*
ヤムナー川を眺めながら、ガラにもなく「人を好きになってみるのもいいモンだなぁ・・・(^-^*」なんて、ついつい呟いてしまった自分に「もう遅せーわ!(-"-‡」と、すかさずツッコミを入れて苦笑いしたオイラなのでありました(爆) -
基壇の上から庭園と大楼門を俯瞰するとこんな感じ♪
手入れの行き届いた庭園と噴水のある水路、そして青空と大気汚染(笑)
うむむ・・・すぐそこにある大楼門ですらスモッグで霞んでいるやないかぁ(´д`;
実は近年、大気汚染や酸性雨の影響で大理石が溶解するなど、タージ・マハルにとって深刻なダメージが問題になっているそうで・・・
インド首相のモディさ~ん!経済発展も大切ですが、一刻も早く環境対策に本腰を入れないと、中国みたいになっちゃいますよっ(-"-; -
そして、タージ・マハルにダメージを与える魔物は、大気汚染だけではありません。。。
・・・ご覧ください、明らかに人間の手によって剥ぎ取られた石細工模様(-_-*
タージ・マハルは誰でも気軽に触れるコトができるのですが、中には悪さをする観光客もいるようでして、折角の美しい石の彫刻が、無残に壊されているモノも数点ありました。
すでに思いっきり繊細な石細工に触れたオイラがこんなコト言うのもナンですが・・・
手前にロープでも張って、人が触れないように保護するべきではないでしょうか?
美しいタージ・マハルを美しいまま後世に残すために、なんとかしてほしいモノです(怒) -
基壇を下りて大楼門の方へテクテクと庭園を歩いていると、撮影用のお立ち台の上で奇妙なポーズをとる観光客の面々に気付きました(笑)
「何やってんだ?コイツらは?(-"-*」
そう思って観察していると、どうやらタージ・マハルの上に載っている小龍包のちょっぺんを指で摘まんで吊り下げているような写真を撮っているようでした(苦笑)
ははぁ~さてはあれだな?ピサの斜塔を斜め下から支えたり、鎌倉大仏を手の上に乗せているようなポーズをとって写真を撮る、あの典型的な浮かれ観光客がやるヤツだな?
どうも現地ガイドが、外国人にやたらと「こうやって撮るのが、今ナイスでトレンディでナウいんだっちゅーの!」と勧めているようでありますが・・・
これって、家に帰って冷静に画像を見返すと、とっても恥ずかしい気分になるんですよねぇ(爆) -
さてさて・・・(^^;
あまりにも居心地が良すぎて、かれこれ1時間30分以上ここに留まっておりました(笑)
たいへん名残惜しいですが、そろそろタージ・マハルを後にするコトにしましょう。
「人間は"インドに招かれる人"と"そうでない人"の二通りに分かれる」と、かの大作家"三島由紀夫"先生が言ったとか言わなかったとか・・・
でもね~この水鏡に映ったタージ・マハルを見て、オイラは心底思うんですよ「この場にいられた1時間30分は、自分の人生にとって、大袈裟でもなんでもなく決して忘れられない最上のひと時であった」と・・・
オイラはまさにこの場所に来るために、はるばるインドまでやってきたのでありますから(^^)b -
大楼門を出て前庭に戻り、ミネラルウォーターを飲みながら木陰に腰掛けてしばし休憩♪
まるで極上の恋愛映画でも観た後のような、心地よい余韻に浸っていたオイラ(^-^*
しかし・・・ふと顔を上げると。
思いっきり武装したインド軍の兵士が、周囲に睨みを利かせて目前をウロウロ(怖)
オイラがタージ・マハルで至福の時を過ごしていた時間でさえも、テロへの警戒に余念がないインドという国。
「あんなゴツい銃で撃たれたら、ひとたまりも無いだろうな~」なんて考えてたら、一気に現実へと引き戻されたのでありました(^^;A -
入場したセレブな雰囲気の東門ではなく、帰りはカオスな庶民の南門から一歩外へ踏み出すと・・・
うわぁ~コテコテのインドやなぁ(^o^;ゞ
そして早速、インドオヤジがオイラに声を掛けてきました(笑)
インド「ヘイ!ジャパニーズ!どこ行くんだい?俺のオートリキシャに乗れよ!」
オイラ「あ?いいよいいよ。歩くからイラネ」
インド「腹減ったろ?いいレストランがあるんだ!俺のオートリキシャに乗れよ!」
オイラ「・・・今日は暖かいねぇ」
インド「そうだな!何か冷たいモノでも飲まないか?俺のオートリキシャに乗れよ!」
オイラ「・・・散歩は楽しいねぇ」
インド「歩くと足腰がストロングになるからね!俺のオートリキシャに乗れよ!」
お前・・・人の話聞いてるか?(`д´*
なんで会話の最後に必ず「俺のオートリキシャに乗れよ!」が付いてくるんだよっ(怒)
それともなんだ、しりとりで必ず語尾に「る」を付けて相手を潰そうとする作戦かなんかか??
全くアホとルーピー鳩山には付き合いきれんわい(´д`* -
インドオヤジ1号を何とか振り切り、足早に路地を曲がったオイラ(((つ´д`)つ
すると、また次のインドオヤジ2号が「ハロー!ニーハオ!」と、旧知の友人が10年ぶりに再会したようなハイテンションでオイラに迫ってくるのでありまする(汗)
しかし・・・この時のオイラの瞳は、満面の笑みで迫るインドオヤジ2号ではなく、後ろで悠然と歩くノラ牛の姿を捉えていたのでありました(爆)
そう言えば、まだ至近距離でノラ牛を見てないなぁ~(^^;
・・・というワケで、あのノラ牛さんについて行ってみるコトにしましょう♪
インドオヤジ2号が何かオイラに身振り手振りで話しかけていますが、見なかったコトにしてスルーするコトにします(中国人と間違われて気分悪いし・・・) -
ノラ牛さんは、慣れた足取りで路地をズンズンと進み、一軒の店の前で立ち止まりました(^^)
「ん?この檀家さんから何か食事でも貰えるのかな?」
実はヒンドゥ教徒にとって、牛は神話にも登場する神聖なる生き物でありまして・・・
最近でもインドでは「牛を食べた」と疑われて、若者が集団リンチを受けて死亡する事件が起こるほど、牛への崇拝が強いのであります(苦笑)
そう言えば、日本を発つ直前に会社の同僚と焼肉パーティをして、散々牛カルビを食ったオイラですが、ここでは口が裂けてもそんな話は出来ません(^^;ゞ
そんな神の使いであるノラ牛さんが、店先に並ぶクッキーを物色中・・・
すると・・・店主のオヤジが血相を変えて、細い棒でノラ牛さんをめった打ち!!!
ノラ牛さんは「チッ!」って顔をして、小走りに店を後にしたのでありました(唖然)
おいおいおい、牛は神聖な生き物じゃないのかよぉ・・・( ̄□ ̄;ゞ -
さて、ノラ牛さんを追いかけてきたはいいが、ここはいったいどの辺だろうか?
来た道を戻ってみたものの、どうも角を間違えたらしく、全く見覚えのない場所に出てしまいました(笑)
・・・要するに"迷子"であります(^^;ゞ
ココはドコ?ワタシはダレ?
実はオイラ、これからアーグラから40kmほど離れた世界遺産『ファテープル・シークリー』に行く予定でして、バスが出ている"イードガー・バススタンド"に行くため、オートリキシャを拾えそうな大通りを探していたのであります。
この辺を歩いているインド人に聞いてもアテになりそうにありませんし、下手したらワケの分からない店に連れ込まれて高額(でも粗悪品)な土産物を無理やり買わされるハメになりそうですし・・・(-"-*
まだノラ牛に聞いた方がマシかもしれません(爆) -
とりあえず、歩き回っていたら何処かに出るだろう・・・(´д`;
オイラは牛の尻を眺めながら、再びアテもなく歩き出したのであります(苦笑)
ところで、今オイラの目前を歩いているのは水牛なのですが、実は人間に飼われた家畜なのであります。
ここで「ん?」と思われた方もいらっしゃると思いますが・・・
ヒンドゥー教において牛は崇高な存在であるハズですよね?
しかしヒンドゥー教が崇拝しているのは"コブ牛"の類で、水牛は全然崇拝されていないのだそうです(^^;
しかもインドで飼育された水牛は食肉として輸出もされており、同じインドに住む牛でありながら、片や神様、片や食肉という"アリさんマークの引越社"もビックリの待遇格差なのであります(悲)
もっとも、さすがに水牛と言えどもインド人は食べるコトに抵抗があり、彼ら自身が水牛を食べるコトはまず無く、また食肉として輸出されているコトにも異を唱える人が少なからずいるそうです・・・ -
「あれ?ここさっき通ったよなぁ~( ̄_ ̄;A」
結構な距離を歩いたと思ってたら、また再び同じ場所に戻っていました(汗)
ははぁ~こりゃ、本格的な迷子状態でありますな。。。
とにかく入り組んだ狭い路地が連続するこの辺りは、歩いているウチに方向感覚を見失ってしまうのと、怪しい路地は本能的に避けるので、同じような道をグルグル回ってしまうのだと自分なりに分析(苦笑)
仕方ない、ガラが悪そうであまり気乗りしませんが、この辺りでオートリキシャを拾うコトにしましょ・・・
そう思いながら路地を曲がると、出会い頭に牛がわんさか飛び出して出てきましたw( ̄□ ̄)wウオッ -
路地奥の広場に数台のオートリキシャがたむろしていたので、タバコを吹かしながら声を掛けてきたオヤジに「イードガー・バススタンドまでいくら?」と訊いてみた(・ω・*
オヤジは前歯の抜けた笑顔で「200ルピーだ!」と、オイラにタバコの煙と法外な料金を吹っかけてきたのだったが、当然の如く値切りに値切って「100ルピー」にプライスダウン(笑)
オヤジについて行くと、ボロボロのオートリキシャが鎮座していたのでありました。
「こんなボロリキシャで、よく200ルピーなんて吹っかけてきやがったな・・・(-_-;」と、半ば呆れ顔で見ていたオイラの腕を、突然後ろから誰かが引っ張った!(驚)
「何しやがる!」と振り向くと、他のオヤジが「オレのに乗れよ~」と勧誘してくるではないか!
すると、最初に声を掛けたインドオヤジが「コイツはオレの客だ!」と凄むと「オレによこせ!」「いやオレだ!」(以上、想像訳)と、ついに広場にいたオヤジ数人でケンカが始まってしまったΣ( ̄ロ ̄|||ボーゼン
・・・オイラは"河合奈保子"かよっ!♪ケンカをやめて~二人をとめて♪(分からない人は両親に聞いてみてみよう~) -
まぁ~当然ですが、最初に声を掛けたインドオヤジをオイラが指名してケンカは決着(笑)
「さすがジャパニーズ、ナイスジャッジだ!(^o^)b」と親指を立てるオヤジに思わずため息。。。
なんつーかもう~こんな当たり前のコトに、何でいちいちオイラが体力を使わなきゃならないのよ_| ̄|○
・・・というワケで、かくしてオイラを乗せたオートリキシャは、狭い路地をビー!ビビー!ビビー!とクラクションをけたたましく鳴らしまくりながら爆走を開始。。。
途中、さっきの水牛集団をゴボウ抜きし、何度かインド人を轢きそうになりながら、やがて狭い路地を抜けて車道に出たのでありました(笑) -
舗装された道を快調に飛ばしていたのも束の間、交差点に差し掛かったところで突然の急ブレーキ!
オイラは危うく、目の前の汗ばんだ香ばしいオヤジの背中に顔を埋めてしまうトコロでした(怖)
「・・・ったく、何やってんだよ!(`д´*」と前方に目をやると・・・
どういうワケか交差点のど真ん中に、こんもりと土の山が出来ておりました(呆)
特に工事中の看板や柵があるワケでもなく、忽然と土が盛られており、ここを通過する車やオートリキシャは盛り土の脇の狭い隙間をすり抜けているのであります。
うーん、どうしてこんな迷惑なコトになっているのでしょうねぇ?(-"-;
そして何よりも不思議なのが、普段は他人より少しでも"前に前に"と渋滞に強引に突っ込んで走るほどせっかちなインド人達が、この迷惑な交差点では誰一人盛り土を気にすることなく、整然と徐行して通過しているコト(苦笑)
インド人ってホンマ分からん(´д`* -
なんだかんだでオートリキシャに乗って約15分、イードガー・バススタンドに到着しました~
バススタンドと言っても、日本のバスセンターみたいな立派なモノを想像してはいけません、ただ広場にバスがゴロリと無秩序に停まっているだけの、いわばバスのたまり場であります(^^)b
さてさて、事前の情報ではファテープル・シークリー行きのバスがここから出ているハズなのですが・・・
日本のバスみたいに親切な行先表示板が付いているワケではありません。
それどころか、バス停や乗り場案内や時刻表や案内放送やらも、な~んにもありません( ̄_ ̄;ゞ
とにかく・・・ひたすらここにいるインド人に聞いて回るしか方法はないのであります(汗)
あ~もう~~めんどくさいなぁ。。。 -
オイラは、早速バススタンドの入口でウンコ座りをしていたインド人に「あの~ウンコ座りしているところすみません。ファテープル・シークリー行きのバスはどれですか?」と尋ねてみました(^^;ゞ
すると「はぁ?そこら辺に停まるんじゃね?」と、かなりザックリした答えが返ってきました(笑)
近くにいた女性にも尋ねてみると「あの辺」と、数台のバスが停まっているあたりを指差してくれました(汗)
バスの運転手らしきオヤジにも訊いてみると「そのうち来る」と、まるで預言者のような返事でありました(涙)
うむむ・・・(-公-*
なんとも得体の知れないモノを握らされているような、そんな気持ちの悪さを感じながら、素直に指を差された方へ向かってみるコトにしましょう。。。 -
何となく法則があるような無いような停め方をしているバスの隙間を縫って歩くと・・・
バススタンドの奥にチケット売場のような建物を見つけました(・ω・*
・・・なるほど、さっきの人たちは「ここでチケットを買え」と言っていたのでしょうかねぇ?
兎にも角にも、オイラはチケット売場の兄ちゃんに「ファテープル・シークリー行きのチケットはここで買えるの?」と訊いてみるコトにしました~
すると・・・兄ちゃんはチョー面倒臭そうに「ファテープル・シークリー行きのバスなんてねーよ!」と吐き捨てるように言い放ったのでありますΣ( ̄□ ̄;ナント!
「えええっ?(絶句)・・・そ、そんなハズはないと思うけど?」と食い下がると「だ・か・ら、ここからは出てないよ!忙しいからさっさとあっち行け!」と、気持ちいいくらい邪険に、自分の半分の年齢くらいの兄ちゃんに追い払われてしまったオイラでした(泣)
「マジかよ・・・」途方に暮れるオイラ(゚Д゚*
いったい、誰が正しくて誰が間違っているのか???
もぉ~お母ちゃんどうしていいか分かんないわっ!(汗) -
しかし。。。
こういう時は、決して焦ってはいけません( ̄_ ̄;
オイラだってダテに今まで社会不適合者のように海外旅行をしまくってきたワケではありません。
乗り遅れるのを恐れて、よく確かめもせずに決断をして後悔するのは、バスも結婚も同じなのであります(笑)
まぁ~オイラの場合「完全に"人生の最終バス"に乗り遅れたクチですけどね・・・」って、ほっとけ!ヽ(`д´*ノ
とりあえずトイレに行きたいので、バススタンドの公衆トイレを探してみると・・・
うわぁ~これトイレだったのかよぉ(-_-|||
雨の日は苦労しそうですなぁ(爆) -
青空の下でトイレを済ませてスッキリ顔で戻ってくると、バススタンドに1台のバスが入ってきました。
オイラはバスに駆け寄って、運転手に「まさかファテープル・シークリー行きじゃないですよね?」と、ダメ元で尋ねてみる(汗)
すると。。。
なんと運転手が「乗りな!」と手招きするではないかぁ♪
「ほ、本当?」と、改めて確認すると「ああそうだ、ファテープル・シークリー行きだ!」と、運転席の彼は涼しい顔で答えているよぉヾ(^□^*ノ
「乗ります!乗ります!」地獄に垂れた蜘蛛の糸にしがみ付くが如く、オイラはお世辞にもキレイとは言えないボロ・・・いやっ、素敵なバスに飛び付いたのであります(笑)
いやぁ~こんなにバスが頼もしく思えたの、オイラ人生で初めてかもしれない(*^-^*)←バス会社勤務
バスの座席を確保してホッとしたのも束の間・・・
さっきのチケット売場の兄ちゃんのいい加減な態度と返答に、今頃になってジワジワ腹が立ってきた(苦笑)
知らないなら「分からない」と答えればいいのに「無い!」って、断言しやがったモンね(-"-*
もしここで『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』をやったら、おそらく初っ端から太川陽介さんがブチキレて、お蔵入りになるコト間違いないでしょうなぁ・・・
もちろん、インドでは絶対にやらないでしょうケド(爆) -
車内に座って、いったい何時なのかも分からない発車時刻を、ただひたすら待っているオイラ・・・
気付くと徐々に乗客が増えてきて、いつの間にか車内はほぼ満席になりました(・ω・*
そんな車内で軟禁中の乗客をアテこんで、次々と行商のインド人たちが乗り込んできて「コレ買え!コレ買え!」としつこく押し売りをかましてくるのであります(^^;
新聞やミネラルウォーターやサモサを売りにくるのはいいとしても、突如オイラの目の前に"スノードーム"を突き付けて「コレ買え!」と言い放つ白髭のオッサンが一人(汗)
ナンでスノードームやねん・・・(´д`;
こんな地元民だらけのバスの車内で、スノードームなんか売れるワケないでしょうに。。。 -
「もう出ようよ~(汗)」なんて心の中で叫んでいたら、突然、何の前触れもなくバスは動きだした♪
・・・ったく、インドはどいつもこいつもマイペースだよなぁ(呆)
バスは、イードガー・バススタンドを出ると、一路西へ向けて走り出しました。
しかし大型車が交差点を曲がろうとしているにも関わらず、オートリキシャは突っ込んでくるわ歩行者は直前を悠然と横断するわ、インドの道路は何でもアリのカオス状態(-"-;
よくもまぁ~こんな状況でバスを運転できるモノだと、大型二種免許を持つオイラも思わず感心。
でもよくよく観察してみると、一見無秩序で無法状態に見える道路上ですが、バイクも歩行者もぶつかる直前でするりと阿吽の呼吸で相手をかわしており、全員が緊張感を持って通行しているコトが見て取れます(^^)b
どうやら日本によくいる周りの見えていない緊張感ゼロドライバーは、ここでは生きていけないようですな(爆) -
・・・と、カオスな光景をあんぐりと口を開けて眺めていると、車内をノソノソと動き回る黒いジャージオヤジが何やら近づいてきた(汗)
実はこの黒いジャージオヤジは車掌さんでして、彼に行先を告げると料金を教えてくれるので、その場で現金で支払うシステムなのであります(^^)b
ちなみに、アーグラのイードガー・バススタンドからファテープル・シークリーまでの約40kmの道のりで、運賃は55ルピー(約90円)という驚きの安さ!
日本とは比較にならないほどボロいバス(苦笑)ではありますが、一応エアサス車ですし、エアコン付きですし、まぁ快適な移動が期待できそうです(^^)v -
バスはアーグラの市街地をグネグネと走り、途中でさらに乗客を乗せていきます。
それを眺めながらオイラは思うのですが、途中の道端からバスに乗る彼らは、何もない路上でいったい何を目印にしてそこに待っているのでしょう?
おそらく常連さんばかりなんでしょうケド、バス停も時刻表も無くいつ来るかも分からないのに・・・いやっ、ひょっとしたら来ないかもしれないのに、よく我慢強く待っていられるモンですな~(^^;ゞ
日本の路線バスだと、渋滞で10分も遅れたら、すぐに苦情の電話が入りますケドね(苦笑)
インドの地方都市は、中心部でもまだデコボコの未舗装の道路がたくさん残っており、バスは巨体を大きく左右に振りながら、まるで障害物競走のように身をよじって走るのでした(>_<*揺れる~ -
市街地から20分も走るとバスは郊外へ。。。
のんびりとした風景をボケーッと眺めていたら、なにやら不思議なモノが(゚д゚*
これはいったい何じゃらホイ?
何やら"丸ぼうろ"のような丸く平べったい物体が、道路の沿道に所狭しと並べられているのであります。
気になったので、帰国後に調べてみると・・・
これは『牛糞ケーキ』と言うヤツで、もちろん普通のケーキとは違い、食べることはできません(笑)
その名の通り、牛の糞を丸めて乾燥させたモノでして、これがまぁ~たいそう燃えるそうで、牛の多いインドでは広く燃料として使われているのだそうです(^^)b
しかも、燃えカスは堆肥として利用できるんだそうで、実は「究極のエコ燃料」なのであります♪ -
途中、踏切を横断~
鉄道好きのオイラとしては、思わず「おおっ!」と前のめりになって注目してしまいます(嬉)
新幹線よりも幅の広い"広軌の踏切を渡る"というのは、オイラ的にちょっとしたイベント♪
まぁ~分かる人にしか分からない話ですが、日本では絶対に経験するコトのできないイベントでして(^^;
まぁしかし、線路幅のワリに貧弱な規格のレールと道床だコト・・・
鹿児島市電の笹貫あたりの専用軌道の方が、よっぽど高規格に見えます(爆) -
踏切を渡ると、舗装された草原の一本道に入り、バスは怒ったように加速を始めました(汗)
前を走る遅い車に容赦なくクラクション攻撃&オーバーテイクショーを仕掛けて、全盛期の荒法師ナイジェル・マンセルを彷彿とさせる大爆走!
とにかく対向車などお構いなしで追い越しを仕掛けるモンだから、見ていて怖えぇのナンのって(>_<*
途中、前にインド人を荷台に満載した遅いトラックが出現!
すると・・・バスは対向車が途切れるや否やスリップストリームから抜け出して、怒り狂ったようにクラクションの雄叫びをあげ、オーバーテイクを開始したのであります(爆)
インド人満載のトラックも簡単には抜かれまい(?)と加速して応戦しますが、地力に勝るバスがしばらく並走しながらもジリジリと前に躍り出るので・・・って、レースじゃねーよっ!ヾ(`д´*ノ
お互いに人命を乗せているのだから、もう少し安全運転しなさいよっ!
つーか、そもそもなんでトラックの荷台にインド人が満載なんだよっ! -
しばらく走ると、道路はいつしか片側2車線の快適な舗装路になっていました♪
長い直線を気持ちよくぶっ飛ばしていると、突然目の前に料金所が現れて、運転手が料金をお支払い(汗)
いやぁ~やたらと綺麗な道路だと思っていたら、有料道路だったみたいですな。。。
ちなみに今さらですが、インドも日本と同じ左側通行なんです(^^)b
世界に類を見ないハチャメチャな国ですが、クルマの進行方向さえ見れば、この国がイギリスの文化圏であるコトをかろうじて思い出させてくれるのであります(笑) -
広くて快適な道路を淡々と走る景色に「そろそろ飽きてきたなぁ」・・・なんて思ってたら、おもむろにバスは左折して狭い路地へと入り込んできました~
その後、人と牛とヤギとオートリキシャとクルマでごった返す窮屈な路地を進んでいくと、オイラの目の前に、突如巨大な城壁が現れましたΣ(゚Д゚;ナント!
ご覧ください~煉瓦造りの城門の狭い入口へバスが吸い込まれていきます♪
もう間違いありません、ここが古城の街"ファテープル・シークリー"なのであります(嬉)
ムガル帝国の第3代皇帝"アクバル"が築いたこの街は、かつてムガル帝国の首都でありました。
そしてそれらの遺跡は世界遺産に登録され、今は旅行者が集まる観光地となっているのであります(^^)b -
イードガー・バススタンドを出て約1時間30分(汗)
終点のファテープル・シークリー到着なのであります(^o^)/
オイラは自分が乗ってきたバスを改めて観察することに。。。
オイラ車内では「ボロいバスだ」と散々悪口を言ってましたけど、驚くコトにノンステップバスですし、インドにしてはワリと綺麗な方なのかもしれませんねぇ(笑)
そんなコトを思いながらバスの写真を撮っていたら、背後からインド人がオイラに声を掛けてきた。
「折り返しのバスは40分後に出ますよ。急いで観光してきなさい!」
突然のアドバイスに呆気にとられていると・・・さらにオイラの背中を押してきたのであります(驚)
「何?何?何?( ̄□ ̄*」と理解できずにあたふたしていると、オイラはそのままバス乗り場から追い出されて、人混みの中へ押し出されたのでありました(汗)
・・・あの背中を押してきたインド人は、いったい何者だったんだ?
そんな小さな疑問を残して、オイラはインド人だらけの狭い路地を歩きだしたのであります(^-^) -
バス乗り場からカオスな路地に放り出されたオイラは、川の濁流に巻かれる木の葉の如く、インド人の洪水にまんまと呑まれていったのであります(^^;
あ~れ~(汗)
それにしても、まぁこの人の多さはいったい何なんでしょ?
しかも、ここで徘徊しているのは9割方インド人でして、世界遺産のある観光地とは思えないくらい、どこにでもありそうなインド人街なのであります(^_^; -
とりあえず、人の流れに逆らわずにフラフラと商店街を歩いてみる・・・
目に飛び込んできたのが、露店で売っていた野球のベースみたいな四角い物体(汗)
結構な悪臭を放っており、夥しい数のハエがたかっているのであります(´д`;
この発酵臭は・・・チーズかな?はたまた石鹸かな?
横にいたインドオヤジに「これはいったいナンですか?」と尋ねてみるが・・・
「・・・・・(-_-*」と、なぜか全然答えてくれません(^^;聞こえなかったのかな?
「あのスミマセン、これはナンですか?」と再度尋ねてみると、突然彼は「%△○$×◇&Σ#!」と、ワケの分からない言葉で大声でまくし立ててきたΣ(>_<*ひぇ~っ
結局、インドオヤジはそのまま不機嫌そうに、荷車を引いて去って行ったのでした(怒) -
商店街の途中、モスクへ続く階段を発見(^^)
どうやら、そこから世界遺産のファテープル・シークリーに行けるみたいです♪
オイラが階段をヘーコラと上っていると、上からインド人の子供集団が駈け下りてきました。
「ハロー!」元気よく挨拶してきたので、オイラも「ハロー!」と笑顔でお返し(^o^)/
すると・・・子供たちは突然立ち止まり「写真撮っていいよ!」とオイラの前で一列に並んだのでした。
「はは~ん」ピンと来たオイラは、子供たちに「金持ってないけどいい?」と問いかけると・・・
子供たちは急に不機嫌な顔になって、バラバラに立ち去って行ったのでした(汗) -
はぁ~~~( ̄□ ̄;・・・深いため息
インド人のオヤジに騙されるのは、多少腹が立つ程度で済みますが、子供たちまでも外国人を騙して金をむしり取ろうとする現実を目の当たりにすると、さすがにかなりヘコみます。。。
カンボジアでも子供がオイラの顔を見るなり「マネー!」と言って手を差し出してきたコトがありましたが、インドの子供は写真を撮らせて騙し取ろうとする悪意が見える分、余計に悲しくなるんですよね(涙)
貧困が最大の原因ではありますが、貧しくとも真っ直ぐ生きている人は世界にたくさんいるワケで。
でも、インドの最貧層で生き抜くためには、こういう悪知恵が必要であるのも事実なんですよね・・・ -
息を切らしながら階段を上り、高台のモスクに到着♪
目の前には、赤い石を積んで出来た立派な大楼門がそびえ立っているのであります( ̄- ̄*
つーか、またこの階段を上らないといけないの?(汗)
冬とはいえ強い日差しでゆでタコみたいになりながら、オイラは壁のような階段を見上げておりました。
「ガイド?」「ヘイ!ジャパーニーズ!」「トモダチ!」と、しつこく纏わりつくインド人共を総ガン無視して、オイラは再びこの階段地獄に挑むのであります(´д`;
嗚呼~それにしてもこのカメラバッグの重いコト・・・
どう考えても、こんなにレンズを用意する必要無かったよなぁ(苦笑) -
はぁ、ひぃ、ふぅ、へぇ、ほぉ・・・(>_<;A
オイラは、ありとあらゆる弱音を吐きながら、ようやく大楼門の入口付近まで上り詰めました(汗)
こんなに苦労して来たのだから、もう生半可なモノでは許しませんよ。。。
ちなみに階段の角度はこんな感じです(笑)
画像だとそんなに見えませんが、実際にはもう壁をよじ登っているとしか思えないワケで。
しかも結構な高さで、もしここで転んだら、地の果てまでも転がり落ちそうな気がします(怖) -
最上段の階段に座って、ミネラルウオーターをグビグビやってしばし休憩♪
涼しい風に当たりながら息を整えていると、インド人が横に座ってきて「スカーフ買わねーか?」(爆)
この状況でスカーフを売りに来るとは・・・なかなかの"空気読めない人間"さ加減ですな(^^;
さて、大楼門の前では行商の人たちが通路の両側に座り、祈祷の道具を販売しております。
モスク=イスラムの宗教施設でありますから、基本的にはここから先へはムスリム(イスラム教徒)しか入場するコトはできません。
しかしネットやガイドブックなどでは、観光客も問題なく入場できると書かれているので、オイラも早速中へ入って見学するコトにしましょう(^^)v -
大楼門を潜って中に足を踏み入れると、なんとも緊張感の漂う厳かな雰囲気(-_-*
明らかに楼門の外とは空気の質が違います。
立ち止まってしばらく観察していると・・・
「オイ!お前!なにやっているんだ!」と、いきなりオイラの腕を掴んで怒鳴る若者たち!
「え?」オイラが驚いて振り向くと「靴を脱げよ!」と怒りに満ちた顔で怒られたのであります(>_<;
あ・・・そうだった、またやらかした(汗)
「ア、アイムソーリー」とオイラは素直に謝って、そそくさと靴を脱いだのですが・・・
直後に若者たちの後ろにいた年配のインド人が「お前!ムスリムじゃないだろ?」と、オイラを指差しながら詰め寄ってきたのであります(´д`*
「オイラはムスリムではありません」と応えると、激高したように「今すぐ出ていけ!」と、周りの山に木霊しそうなほど大声で怒鳴ってきたのであります(怖)
オイラは、そのあまりの迫力にそそくさと退散。。。
・・・確かに、靴を脱ぎ忘れた非礼は悪かったと思いますよ、でもちゃんと謝罪してすぐに脱いだし、あそこまで怒鳴られる意味が、オイラには理解不能なのであります(-_-;
あ~もう何かイヤになってきた(怒) -
露店のオヤジ、階段の子供たち、モスクのムスリム・・・
アーグラからバスに乗ってはるばるやって来たのに、なんでこんな目に遭わなきゃいけないのよ?(-_-;
この時のオイラは、奇行を繰り返していた頃の広末涼子に匹敵するほどに激しく荒んでいたのでした(汗)
この奥に世界遺産の城跡があるハズですが、もう見に行く気力も無く。。。
さっきのバス停で見知らぬインド人が言ってた「40分後にバスが出る」というのも気になりますし、まぁその後にも帰りのバスはあるんでしょうが・・・(´д`;
とにかくもう一刻も早く、ここから脱出したい気分なのです(苦笑) -
失意の面持ちでバス停に戻ると、さっきのインド人がオイラに声をかけてきた。
「おおっ!オマエ早かったなぁ~バスの時間までオレの店でメシ食っていけよ!」
なるほど・・・このインド人、バス停に併設された食堂の店員だったのかよ(-_-;
「メシはイラネ~ところで、バスは何時に出るの?」
「さぁ~ね?バスの時間なんてどうでもいいから、飲み物だけでも飲んで行けよ!」
「うるせー!バカ」(-"-;
・・・というワケで(汗)
矢も楯もたまらず、目の前に停まっている、さっき乗ってきたバスに飛び乗ったオイラσ(^^;
しかし運転手は地元民と楽しく雑談中、ガランとした空っぽの車内で10分ほど辛抱強く待たされ・・・
やがて乗客がボチボチ乗ってきた頃、ようやく動き出したのであります(笑) -
突然ですが、この画像をご覧ください(^_^;ゞ
コレ、停まっているバスの車内から撮っているのですが・・・
片側3車線の幅の広い幹線道路で、オイラを乗せたバスは車線にモロ垂直に停車しており、道路を走るクルマを完全に遮断しているのであります(汗)
なぜバスが停まっているかと言いますと・・・なんとココ、バス停なんですw( ̄□ ̄)w
まぁ日本ではですね、バス停というモノは通常道路の脇に立っているモノでして、バスは他の交通の妨げにならないよう、道路に沿って停車してお客の乗降をさせるモノですよね。
ところがインドでは、道路を豪快に塞いでドアを開けて「ホレ!乗りな!」とばかりにドアを全開。。。
向こうから走って来たクルマやバイクは、突然目前に現れたバスの横っ腹に、驚いて急ブレーキ(怖)
丁字路から出てきて、突き当りにバス停があるので、こういう停め方をしているようですが・・・
万が一トラックでも突っ込んで来たら、オイラたち乗客は一瞬でオダブツですわ(-公-; -
あ~疲れたなぁ。。。
オイラは往復3時間も路線バスに揺られて、いったい何をしに行って来たのだろうか/_~_)/
ひたすら脱力感と後悔の念が、頭の中でリフレインしていたのでした(苦笑)
渋滞に巻き込まれてピクリとも動かない車窓を頬杖をついて眺めていたら、突然黒ジャージの車掌が車内の乗客たち向かって何やら大声で叫んできました。
「△&%○$×#!」・・・はぁ?( ̄□ ̄;何言ってんだ?
早口でよく分からなかったので知らんぷりしていたら、いきなり車掌がオイラの腕を掴み、何か叫びながらオイラを勢いよく車外へ叩き出したのであります(唖然)
「何すんだよぉ!オイラは終点まで乗るんだよぉ!o(≧o≦)o」というオイラの涙ながらの訴えも虚しく、ドコだか分からない街角にいきなり放り出されたのでありました(汗)
路線バスが途中で勝手に運行打ち切るなんて、こんなこと許されるのか?
「もしもし!国土交通省運輸局ですか?路線バスが勝手に乗客を降ろして運行を打ち切ったんですケド、行政指導をお願いします!」「どこのバス会社ですか?」「インドです!」「・・・・ガチャッ!プープープー」(T_T) -
仕方がないので、とりあえずバスの進行する方向へ歩いてみるコトにしましょう。
それにしても、日本でもなかなかお目に掛かれないほどの酷い渋滞でして、しばらく歩いて振り返ってみると、いまだにバスはオイラを降ろした地点から動いておりません(苦笑)
長~い渋滞の先頭までたどり着くと、原因は大通りの交差点(^^;
信号らしきモノがあるにはあるのですが、全然点灯しておらず、交差点は双方からなだれ込んでくるクルマがグチャグチャに入り乱れて、完全に無法地帯と化しておりました(爆汗)
「ダメだこりゃ~」┐(´д`)┌思わず"長さん"の決めゼリフ。 -
さて、大きな交差点まで来たおかげで、だいたいですが自分のいる位置が分かってきました(^^)b
おそらく、この交差点を左折すればアーグラ・カント駅に出るハズ♪
先の見えない大渋滞で、今すぐにでも暴動が起こりそうなほど阿鼻叫喚の様相を呈している車道とは対照的に、歩道では時が止まったかのような露店床屋が、軽快にハサミのリズムを刻んでいるのでした(爆)
いや~噂には聞いていましたが、本当に普通の歩道で髪を切っているんですねぇ(^^;ゞ
さっきまでのイヤな気分を払拭するためにも「ちょっとオイラも髪を切ってもらおうかな?」なんて誘惑が、一瞬頭をよぎったものの・・・
鏡が無いのをいいことに「今、コレがインドでブレイク中なんだ!」なんて言われて、パリコレのヘアスタイリストでも考え付かないような超前衛的な髪型にされても困るので、ここは自重するコトにしましょう(自爆) -
オイラは駅には向かわず、線路を跨ぐ陸橋に上り、そこで列車の写真を撮るコトにしました。
まぁ~この軽率な行動が、この旅で"最大の地獄"を見るきっかけとなるんですけどね(-"-;
キョロキョロしながら歩いていると、空地に無造作に投げ込まれたゴミの山ができており、駅の周辺であってもお世辞にもキレイとは言えない衛生状態(汗)
ん?ナニゲに写真を撮ったオイラでしたが、ゴミの中に黒い犬が・・・?
一瞬「死んでるのか?」と思って背筋が凍ったのですが。
安心してください♪
この直後にムクッと起き上がって、元気に走り去っていきましたよん(^^) -
鉄道を跨ぐ陸橋を上って行くと、眼下に線路が・・・
今日はツイてない一日だったので、ここで鉄道写真でも撮って"鉄分補給"といきますかぁ♪
柵を左右に動きながら「この辺かなぁ~」なんてウロウロしていたら、いきなり列車がやって来た(汗)
慌ててバッグから一眼レフカメラを取り出そうとするが、レンズが引っ掛かってなかなか取れない(>_<;
やっとこさカメラを構えてファインダーを覗きこんだら、レンズキャップが付いたままで真っ暗だ!
・・・で、撮れたのはこんな中途半端なショット(^^;ゞ
完全に先頭の機関車を撮り逃しております。
少し待ったら、次がくるかな? -
オイラは一旦、一眼レフカメラをバッグに入れてしばし待つ。。。
しかし、目ざといインド人共は、オイラが馬鹿デカいカメラを構えていた姿を覚えており、気が付くとオイラの周りには、インド人がわんさか集まって来ていたのでした(-"-;
「カメラ?」「こんにちは!」「×××!(思いっきり放送禁止用語)」
・・・はぁ?お前、ドコでそんな言葉を覚えてきたんだよっ(怒)
そんなこんなで、ものの5分も待たずに次の列車がやってきました(^-^)b
おおっ!山手線なみのトラフィック♪ -
一眼レフカメラをバッグから出して、迫り来る貨物列車をパシャパシャとズーミングで数枚。
その後、ズームを引いて広角域で数枚撮ろうとした直後!!
顔???Σ(゚Д゚;
向けたレンズの前に、顔を出して撮影を妨害してくるインド人が、次々に現れるではないか!
「なんだよっ!邪魔すんなよっ!」オイラが避けると、さらに他のインド人がカメラを奪おうとしてきたので、それを阻止しようとちょっとした小競り合いが始まったのであります(爆汗)
しかし相手は5~6人のインド人集団、これはとても勝ち目は無さそう。。。
ヤバイ!・・・・・・逃げよう!ε=ε=ε=ε=ε=ヾ(;゜□゜)ノ
オイラは脱兎のごとく、陸橋を全力疾走で駈け下りたのでありました(苦笑) -
はぁ、はぁ(汗)
振り返ると、ヤツ等が追ってくる気配が無く、ひとまず一安心( ̄□ ̄*はぁ~
全くナンだっつんだよ・・・このどアホなインド人共め、オイラの撮影の邪魔をしやがって!
恐怖からの解放感から、汚い罵りの言葉を呟いていたオイラでしたが・・・
突然!背後から肩を掴まれました(驚)
恐る恐る振り返ると、なんとそこにはアーミースーツに身を包んだ、屈強なインド兵2人が銃を持って「お前は何をしていた?スパイか?」と、千原せいじでもビビるくらいの怖い顔で尋問してきたのであります(||゚Д゚)ガクガク
「いや・・・その・・・オイラは怪しいモノではありませんよぉ・・・(爆汗)」
ひょっとしたら、インドでは列車を撮るのは犯罪だったのか?
と言うコトは、このままスパイ容疑でオイラは逮捕されてしまうかも(>_<;
・・・だとしたら、オイラは明らかに"クロ"であります。。。
カメラを調べられたら一目瞭然、これ以上ない証拠が揃っており、例えドラマ"リーガルハイ"の弁護士"古美門研介"(堺雅人)をもってしても無罪を勝ち取るのは難しいでしょう。 -
「パスポートを出せ!」
兵士はニコリともせず、オイラの差し出したパスポートを無造作に取り上げたのでした(涙)
「お前は何をしにインドに来たんだ?」
オイラは必死で説明しました、拙い英語で死に物狂いで・・・少しだけ社会性に欠け、世間から変人扱いされている、キモいオッサンですけど・・・ただの人畜無害な日本人観光客であると(T_T*
でもね。。。
焦っていたからかもしれないですが、これがまぁ~見事なくらいオイラの英語が全然伝わらない(爆涙)
兵士の顔が明らかにイラついているのが、よく分かるのです(ToT)駅前留学しとけばよかった~
そして「連行するか?」もう一人の兵士に問いかけているのが聞こえた。
「何卒、何卒、それだけはご勘弁を~(涙)」オイラは、悪代官に最後の米俵を持っていかれそうな百姓のごとく、涙目で訴えたのでありました・゚・(ノД`;*・゚・後生でありますぅ -
すると、兵士はオイラのパスポートを見ながら何やらヒソヒソと話し合い中。
このまま連行されたら、帰国できるのだろうか?
帰国できるとしても、少なくとも数日間は拘束されるだろうなぁ(>_<;
仮に連行されなかったとしても、カメラかメディアを没収されるかもしれない・・・
そんなコトになったら、高いカメラはおろか、これまで撮った画像も全部パーだな(泣)
そして・・・この世の終わりのような顔で待っていたオイラに、ついに兵士が言い放った。
「インドでは鉄道は撮影禁止だ!今後は気を付けろよ!」
兵士はオイラにパスポートを返すと、そのまま去って行ったのでした(汗)
カメラもメディアも無事です、そしてオイラの身柄も無事に解放されました(T_T)
約15分間の恐怖の尋問に耐えたオイラ。
あ"~怖かったよ・・・ホント今度ばかりは「終わった」と思ったよぉ。。。 -
茫然自失となったオイラは、トボトボとアーグラ・カント駅へ向けて歩き始めたのであります(-_-;
助かった、けど、危なかった。
知らなかったとはいえ、自分の軽率な行動に心底反省したのでありました(苦笑)
今思えば、あのインド人集団は、オイラが違法行為をしているのを止めようとしていたのですね。
しかも後で画像を確認したら、撮ってた列車は迷彩柄の軍用貨物列車で、荷台には戦車が載っていました。
兵士が血相を変えて、オイラの元に飛んで来たのも無理はありませんわ(^_^;ゞ
牛の背中見ながら、オイラは脇目も振らずにアーグラ・カント駅へ真っ直ぐに向かったのでありました(笑) -
兵士から解放されたオイラは、そのまま競歩の五輪強化選手に指定されてもおかしくないほどの速足で、一目散にアーグラ・カント駅を目指したのでありました(涙)
この時のオイラの胸中は「とにかく大勢の人の中に紛れたい」の一心(>_<*
・・・というワケで、到着したアーグラ・カント駅。
昨日は夜に到着したので、昼間に駅舎を見たのは初めて。。。
「へぇ~こんな駅舎だったのか」なんて一瞬思ったものの、そんなコトはSMAPの解散と同様、オイラにとっては"どうでもいい話"なのでありました(笑) -
駅の待合所に入り、大勢のインド人に紛れて、ようやく落ち着きを取り戻した(-_-;ふぅー
長年、海外旅行の経験を積んできたせいで、オイラは危険感受性が甘くなっていたのかもしれません。
いずれにしても、この程度の尋問で済んで"本当に良かった"とポジティヴに考えるべきですね~
まぁ~このような状況でも不思議なモノで、人間は腹が減る生き物でして(爆)
ホーム上に並んでいる売店で、インド名物「サモサ」を2個で20ルピー(約32円)で購入(^^)
そう言えば・・・朝食以来、今日は何も食べていなかったなぁ。
小ぶりですが、夕食までのつなぎだと思えば丁度いいサイズ♪ -
ではっ、いただきます(^人^)
サクッ!モサッ!(笑)
サモサとは、小麦粉で作った三角形の薄い生地の中に、カレー風味のジャガイモやひき肉やビーンズなどを入れて、油で揚げただけのシンプルなインド料理。
インドではそこら中で売っており、インド人がそこら中で食べている、インドの定番飯なのであります(^^)
うーん、サクサクのパイのような食感の生地の中に、ジャガイモとひき肉の具がたっぷり入って、食べ応えがあって美味しいのですが、一つだけ難点が・・・(汗)
口の中の水分を全部持ってかれるぅ(>_<;
皆さま、モサモサのサモサをお召し上がりの際は、必ず飲み物を用意しましょう~ -
さて、波乱の一日でしたが、夕刻を迎えてそろそろホテルに戻るコトにしましょう(苦笑)
オイラはまだまだ旅をしている最中、もう落ち込んでいるヒマなど無いのです。
・・・と、そのとき、駅のきっぷ売り場を見てあるコトを思い出した(・ω・*
「明日の帰りの列車のチケットを、ここで変更できないかしら?」
昨日、オイラはニューデリー駅の外国人専用チケット売場でココまでの往復チケットを購入したワケですが・・・
帰りの列車の発車時刻が21:15で、ニューデリー到着が23:30という、恐ろしい"もののけ"に襲われてもおかしくないド深夜なので、もっと時間の早い列車に変えてもらいたいと考えたのであります(^^)b
・・・ですが(笑)
まぁ~結論から申し上げますと、"けんもほろろ"に売場のお姉ちゃんに「このチケットは変更できません!」と突き返されました(^^;ゞ・・・だと思ったよ。 -
昨夜も世話になった駅前のプリペイドタクシーのオヤジに、ホテル名を告げ「ハウマッチ?」と往年の大橋巨泉(哀悼)のようにウッシッシと尋ねてみる。
すると、オヤジは「150ルピー(約240円)だ!」と、昨夜と全く同じ金額を提示してきた(^_^;ゞ
うーん、相変わらず高価だが、そのブレない姿勢だけは気に入った(笑)
駐車中のオートリキシャに案内されて早速乗り込むと、リキシャワーラーのインドオヤジが「明日は何するんだ?」と、初対面の初会話でいきなり切り出してきた(爆)
「ああ~面倒クセェなぁ」と思い、オイラが苦虫を30匹くらい噛み潰した顔で黙っていると・・・
オヤジは「イヤ違うんだよ!明日観光するならオレが案内してやろうと思って聞いただけさ」と、苦笑いしながら弁明しているのだが、「何も違わねーだろっ!」とオイラは思った(-"-* -
ようやく走り出したオートリキシャは、終始無言でありました(苦笑)
それもそのハズ、オイラはこのオヤジに明日の観光を依頼する気などさらさら無いのですから。
すると、オヤジは突然オイラに一冊のノートを手渡してきた・・・(・ω・*ん?
開いてみると、中には日本語で「この運転手さんは信用できます!」「とても頼りになるドライバーです!」「この運転手にチップを多くあげました!」などと書かれているのです(爆)
つーか最後のコメントは、絶対にお前の勝手な妄想と希望だろ!( ̄□ ̄;
何て言うか、アホくさ~(汗)
K-POPアイドルが「日本大好き」と言ってるのと同じくらい、信ぴょう性ゼロの"オ○ニーノート"を、オイラは見なかったコトにしてそのまま黙ってオヤジに返しました。。。
今思えば、ノートの中身を写真に撮っておけば良かったですねぇ(笑) -
ホテルに戻ったオイラは、シャワーを浴びてベッドでゴロリと少し休憩( ̄□ ̄*
「今日は濃い一日だったなぁ・・・」ため息交じりに思わずポロリと出た言葉に、自分で苦笑い。
なんだか"タージ・マハル"に行ったのが、物凄く前だったような気がします(笑)
夕食は、昨夜と同じホテルの屋上レストランへ♪
「やぁ~また来てくれたのかい?嬉しいよ!」昨日のウエイターが、オイラに抱きつく勢いで迫ってきた(汗)
さすがに抱きつかれるのは嫌なので、少々エビ反りになって握手に応じたオイラ(^^;
「や、やぁ~今朝はありがとう!おかげでタージ・マハル楽しめたよ」
・・・って言うかこのウエイター、いつもホテルにいるけど、いったいどういう勤務シフトになっているのよ?(笑) -
早速、昨日と同じストロングビールを注文し、メニューを眺めながら思案投首(-"-*うーん
そう言えばオイラ、インドに来てまだ本格的なカレーを食べていないコトに気が付きました。
・・・というワケで、マトンカレーをご注文であります♪
画像を見て「あれ?」と思われた方も多いと思います・・・そう、アレが無いんです(^^;
ショッキングな事実を申し上げますと、実はインド人って、あんまり「ナン」を食べないんですよね(笑)
日本では"インドカレー=ナン"という固定概念がありますが、地元インドのレストランで出されるカレーは、圧倒的に米が主流なのであります(^^)b -
ではっ!いただきます(^人^)☆
それでは、折角なのでインド人スタイルで食べるコトにしましょう♪
まず、ご飯とカレーを大皿に少しずつよそいます~
日本のお米と違って長粒米なので、素麺のブツ切りみたいなビジュアルですねぇ(笑) -
次に、右手でクチャクチャと混ぜます♪
うーん、これはさすがに絵的に如何なモノかと(苦笑)
・・・って言うか、指のササクレにカレーの香辛料がしみて痛いのなんの(>_<;
あ~そうそう、インドでは左手は"不浄の手"と言われており、食事の時に左手を使うのは、最も不潔なコトであるとされております(^^;
それどころか、握手やモノを渡す時も決して左手を使わないようにしましょう。
何故左手が不浄の手かと言いますと、インド人はトイレで大便をした後にお尻を拭く時、水をかけて左手で吹く習慣があるからなんです(爆)
あ(汗)失礼、食事中でした(-_-; -
そして、人差し指と中指の上にカレーと混ぜたご飯を載せて、口に運んで親指の背で押し出すように口の中へ押し込んで食べるのであります(^^)b
この食べ方こそが、ザ・インド人作法♪
「なるほど~」オイラは一通りインド人作法を体験して満足したので、手を拭いてスプーンを取り出して日本人スタイルで"ココ壱カレー"のように食べ始めました。
しかし・・・スプーンで口にカレーを入れた直後に、あるコトに気付いたのです(・ω・*あ!
「手で食べたほうが、断然美味しい!」
これにはオイラも驚いたのですが、明らかにスプーンより手で食べた方が絶対に美味しいんですよ~
それはおそらく、食事の楽しさを感じる要素というのは、味覚、嗅覚、視覚、それと歯ごたえ等が大きく関わると思うのですが、そこに手の触覚が加わるコトにより、料理のディテールがより明確になるからだとオイラは思うのです(^-^)b
そう言えば、指先の感覚って驚くほど繊細だと聞いたコトがありますモンね(嬉) -
そうと分かれば、オイラはもう匙は要りません(笑)
右手が黄色に染まるくらいに猛然とマトンカレーを掻き喰らい、あっという間に完食♪
いやぁ~美味しかったです(*^o^*)
複雑に絡み合った香辛料がどれも独立した味を保っているのですが、それぞれがうまく調和して、とてもエッジの効いたカレーに仕上がっております・・・って、何のコトやら意味が分からないですよね?
仕方ないでしょ?オイラも何を言っているのか、よく分かってないんですから(爆)
まぁ~要するに「とても美味しいカレーだ」と言うコトです(^^;ゞ
適度な辛さに額にうっすら汗をかきながら、口の中の香辛料をビールで洗い流すと、もう言葉にならないくらいの至高の気分に浸れるのでありました♪
あ~美味しかった~ご馳走さまでした(^人^) -
ビール2本とマトンカレー、食後に紅茶を飲んでトータルで1200ルピー(約1900円)でありました。
支払いを済ませて、席を立つと店のカウンターに従業員が並んでオイラをお見送り(笑)
・・・つーか、ホストクラブじゃねーんだから(^^;ゞ
ちなみに、昨日からずっとオイラが世話になったウエイターが、一番右端のブレブレの男(爆)
いろいろと世話になったのに、最後の最後で写真がブレてゴメンネ~♪
・・・って言うか、シャッター切る瞬間に動くからだよっ!
この後、セルフタイマーでオイラも一緒に入った写真を撮りましたが、いやぁ~恥ずかしくてとてもお見せできるシロモノではございません/_~_)/
だって・・・画像で見るとインド人の従業員の皆さん、意外とイケメンですよね?? -
手でカレーを食べるという人生初体験をしたオイラでしたが、部屋に戻っても右手にカレーの匂いがこびり付いてしまってどうしようもない(汗)
このままでは、寝ている間に寝ぼけて指を食べてしまいそうなので、秘密兵器を取り出しました~
チャララランララン♪「ウェットティッシュ!」(大山のぶ代のドラえもん風に)
"ダイソー"で3つ入って100円(税抜)のポケットタイプであります(^^)
インドでは手掴みでモノを食べるコトが多いと考えて、日本からわざわざ持ってきた秘密兵器♪
事実、本当に役に立っております。
とにかくインドは100m歩けば、必ずドコかが汚れると言ってもいいほど不衛生です(爆)
おまけに夜は煤がスゴいし昼は埃っぽいし、もう~しょっちゅうウェットティッシュで手や顔を拭いていないと気が済まないくらい不快なんですよね(-"-;
インド旅行において「ウェットティッシュはパスポートよりも大切である」と言っても過言でないくらい、必需品であるとオイラは断言しましょう! -
おはようございます~♪
インドに来て・・・えっと( ̄□ ̄;・・・4日目であります(笑)
いつものように朝食をたんまりと食べて、ホテルをチェックアウト。
ホテルを出て歩き始めると、毎度おなじみオートリキシャのオヤジ軍団が、パリスヒルトンを見つけたパパラッチのように、オイラに群がってくるのでありました(爆)
まぁ~適当にオヤジを選んで「イードガー・バススタンドまでいくら?」と聞いてみる。
すると「200ルピーだ!」と、思いっきり吹っかけてきやがった(苦笑)
少々"カチン"と来たオイラは、値切りに値切って130ルピーまで下げました。
昨日タージ・マハルからイードガーまで100ルピーでしたから、このくらいが妥当なトコロでしょう(-_-;
全く・・・毎回値段交渉に疲れるんだよなぁ、ホント。 -
朝の涼しい空気を切り裂いて、アーグラの街中を走りだしたオートリキシャ。。。
景色を見ながらボーッとして乗っているオイラに、オヤジが何やら話しかけてきた。
「オレのリキシャを選ぶなんて、オマエなかなかいい目利きしてるな!」
・・・一瞬何を言っているのかワケが分からず、オイラは「はぁ?」って顔になっておりました(-"-*
テキトーに選んだだけだし。。。
だいたい値段を吹っかけてくると分かっていたら、オマエなんか選んでいないし(-_-;
すると突然、街角を曲がったところでいきなり停車したかと思ったら、一人のインド人が運転席に乗り込んできて、再び走り出したのでした(呆)
「な、なんだ?コイツは?」
運転席に2人の男がいるという異常事態に、ささやかな疑問を抱きつつも、すっかりインド慣れしたオイラは「まぁいいっか!」と、大らかにスルーしてしまうほど人間が出来上がっていたのでありました(笑) -
道が空いていたおかげもあって、20分ほどでイードガー・バススタンドに到着であります。
もはや、すっかり見慣れた光景でありますが・・・(^^;
さて、なぜオイラが再びこのバススタンドにやって来たのかと言いますと。。。
昨夜ホテルで寝ながら考えたんです「このままファテープル・シークリーを終わらせていいのか?」と・・・
結局、寝ながら長考した末「ここまで来ておいて、負け犬のように日本に帰るのは、オイラの桜島の軽石のようなプライドが許さない!」という決意に至ったオイラσ(^^;
・・・というワケで、昨日のリベンジで、オイラは再びファテープル・シークリーに向かうのであります!
つーか、何が悲しくて再び路線バスの旅をするコトになったのか、すでにこの時のオイラは、リベンジ熱に侵されて制御不能なのでありました(T_T* -
昨日と同じ場所でファテープル・シークリー行のバスを待つオイラ。
バスがやってくるまでヒマなので、停まっているバスをしばし観察してみるコトにしましょう(^^)v
真っ先にオイラの目に飛び込んできたのがコイツ(爆)
こ、これはヒドイ(-_-;
ヘッドライト片方無いし、フロントカバー無いし、全身ボコボコやし・・・
そもそも、これが普通に公道を走れるコト自体に驚きます。
しかしまぁ~こんなバスに乗って移動する乗客は災難やな(汗) -
ボコボコバスを"廃車回送時の葬式鉄"の如く、デジカメで撮りまくっていたオイラ(笑)
すると・・・それを見ていたバスの運転手が、突然話しかけてきました。
「やぁ~ドコから来たんだい?」
「やぁ~日本からだよ」
「日本人か、これから何処へ行くんだい?」
「ファテープル・シークリーへ行くんだ!」
「そうか、乗りな!ファテープル・シークリー行きだぜσ(^_-)☆」
「・・・・・・・・・・・・マ、マジですか?(汗)」
うわぁ~運転席のバックミラー小さいなぁ(T_T) -
昨日乗ったノンステップバスを想像していたオイラは、あまりの落差にショックで少々めまいを感じながら、運転手の言われるがままにバスに乗り込むコトに・・・
車内に入った途端、いきなり「想像を絶する運転席」に度肝を抜かれました(>_<*
・・・こ、これは(絶句)
えっと、今は確か2015年ですよね?何すか?コレ?
ステアリングの中央のカバー無いし、メーター類もたぶん死んでるんだろうなぁ。
ああ~やっぱり、フロントカバーが無いから運転席の足元から思いっきり外が見えているやん、雨降ったらびしょ濡れでしょうなぁ(悲)
運転席のシートはボロボロだし、シフトノブに至ってはネジ山がむき出して、ギア操作の度に手のひらの皮がズル剥けになっちゃうんじゃないの?(´д`;
足元にヘルメットがあるけど、まさか被るワケじゃないですよね(爆) -
想像していなかった事態に半ば放心状態で席に座り、バスの発車を待つオイラ(・ω・;
天井に照明らしきものは見当たらず、夜間は真っ暗になると思われます(笑)
意味があるのか無いのか・・・つり革は、手すりの隅に追いやられてこじんまりとまとまっているし。
窓のガラスは割れて落ちたのか、明らかに数枚足りなく、全部の窓が閉められないので、もう雨が降らないコトを祈るしかありません( ̄□ ̄;
いやぁ~エラいコトになりましたなぁ・・・(汗) -
運転手に背中を押されてバスに乗ったものの、全く発車する気配がない(-"-*
・・・かと言って、わざわざバスから降りてウロウロするのも面倒臭いので、停まっているバスの車窓からインド人ウォッチングをするコトにしましょう(笑)
インド人と言えばヒンドゥー教徒というイメージがありますが、実は統計によるとインド人の1割ほどの人がイスラム教徒でして、街を歩くとヒジャブと呼ばれるスカーフのようなモノで顔を隠している女性も多く見られます。
偶然オイラの前に現れた"人待ち顔"の女性・・・
ヒジャブに隠されて目元しか分かりませんが、大変お美しい方だとご想像申し上げます(*^-^*)
あくまでオイラの個人的な主観ですが、基本的にインドの女性は瞳が大きくて目鼻立ちがハッキリしており、とってもキレイな方が多いと思いますねぇ(笑) -
その一方・・・
こちらはインド人オヤジ集団(爆)
一見「人の良さそうなオヤジ」のように見えるんですけどねぇ。。。
なにしろ、オイラがインドに来て一番学んだ教訓が「インド人を信じるな!」ですから(笑)
申し訳ないですが、オイラはコイツ等の顔を見るだけで、何だかムカついてくるのであります(-_-*
ちなみに一番左のオヤジが、オイラをボコボコバスに案内した運転手でした(苦笑) -
やるコトも無く、ただひたすら何時発車するか分からないバスの車内で待つ・・・つ_~_)つ
インドに限った話ではありませんが、まだまだ世界の圧倒的多数の国の公共交通機関がこんな感じですから、残念なコトにオイラももうすでに慣れっこであります。。。
気に入らないコトがあると、すぐに駅員や空港職員に大声を出してキレてしまう、定時運行や過剰サービスに慣れきってしまった"甘えん坊の日本人"には、とうてい理解できない待ち時間でしょうねぇ(笑)
そんな毒舌を吐きながら待つコト約20分。
ふと気が付くと、なんとボコボコバスの車内は超満員(爆)
バスの車内は、インド人の熱気でムンムンなのであります(^^;A -
ようやく走り出したボコボコバス(笑)
意外にもエンジンは快調のようで、大通りに出た途端、一気に爆走を開始したのでありました(>_<;
しかし不思議なコトに、昨日は交差点を出て駅の方へ左折したのに、今日は直進して行きましたが??
うーん、昨日乗ったバスとは明らかにルートが違うなぁ~*´・ω・`)
もっとも、インドの路線バスに「経路通りに走る」なんて概念があるとはとても思えませんが・・・(苦笑)
一応、念のために料金を徴収しに来た車掌に行先を確認すると「ファテープル・シークリー行きだぜ!」と、ヘリウムガスなみに軽いノリの返事が返ってきました。
ま、車掌が言うんだから大丈夫でしょ(^^; -
ところで、オイラが車掌に昨日と同じ運賃の55ルピーを支払うと「違う違う」と言って、40ルピーしか受け取りませんでした。
同じ区間なのに「何でかな?」と思っていたのですが、どうやらエアコン車とエアコン無し車で運賃に差が付けられているようですな(・ω・*
・・・とは言え、12月のこの気候ですから、昨日乗ったバスでエアコンを使っていた様子も無く(笑)
この運賃差に意味あるんすかね?(^_^;ゞ
街中を爆走するボコボコバス、もちろん"お約束"でドアは開けっ放しであります♪ -
そもそも窓の数が足りていないので、走行中の車内は風が入り放題(笑)
太陽の陽射しはそこそこ強いのですが、冬の北インドだとさすがに吹き付ける風は冷たいので、窓から吹き込む風に当たり続けるのは案外ツラいのであります(>_<;
少しでも風を和らげようと、たまらず乗客のオヤジがドアを閉めました。
良く見ると、この折戸の窓ガラスも割れているのですが、閉めないよりははるかにマシ(笑)
これで少しは冷たい風が防げる・・・と、思ったのも束の間。。。
バスの振動が激しくて、5分も走れば再び全開になりましたとさ/_~_)/ -
オイラの隣に座ってきたのは、髪型もバッチリ整った小学生くらいの男の子でありました(笑)
彼の名前はムハンマド君・・・典型的なムスリム(イスラム教徒)の名前なのであります(^^;
オイラがホテルで貰ったキャンディを出して「食べる?」と言って渡すと、律儀な彼はお返しにスナック菓子を勧めてくれたのであります♪
折角なので2、3枚頂きました(^^)ごちそうさま~
今から家族と一緒にファテープル・シークリーのモスクに祈りに行くのだとのコト。
なるほど・・・いろいろ大変ですなぁ。。。 -
オイラを乗せたボコボコバスは、いつの間にやら昨日と同じ道に合流して、ファテープル・シークリーへ向けて爆走しているのでありました♪
しかしまぁ~道路の凹凸を越えるたびに、ガツンガツンと突き上げるように揺れるボコボコバス(汗)
サスペンションは完全にヘタり尽くしている感がアリアリなのであります(-"-;
シートは固いプラスチックの椅子に、薄い布切れが貼ってあるだけの拷問仕様。。。
「揺れに逆らってはいけません、ありのままを受け入れなさい」・・・これはもはや"悟りの境地"(苦笑)
しかも、窓ガラスを前の席のインド人にまんまと取られたオイラは、砂埃と共に吹き込む冷たい風にも、口を真一文字に結んで、堪えなくてはならないのです(笑)
『世界の村で発見!こんなところに日本人』なら、確実に"佐藤仁美"の出番ですな(^^; -
昨日に比べて随分と早く着いた気がしたので「一度見た景色だからかな?」と思っていたのですが、実は本当に昨日より20分ほど早く着いており、どうやら今日のルートの方が近道だったみたいです(^^)
まぁ~冷静に考えてみれば、あんなボコボコバスで拷問を受けていながら「今日は早く着いた気がする♪」なんて感じるほど、オイラはマゾヒストではありませんから(笑)
バスを降りてそのまま商店街に出て、オイラは前だけを見て一目散にモスクへ向かいます。
もう昨日と同じ轍は踏みませんよ(^^;ゞ -
階段を上りきると、昨日ムスリムに怒鳴られたモスクは素通りして、世界遺産であるファテープル・シークリーの遺跡へと向かって歩きます。
画像だと左手がモスク、右の下り坂がバス通り方面、中央の上り坂が遺跡方面(^^)b
「こんにちわ!」「ニーハオ!」「ともだち?」←何故か疑問形(笑)
観光地名物『しつこく言い寄ってくるインドオヤジ共』をガン無視して、オイラは一切周りを見ずに、目を三角にして突き進んだのでありました~ -
それにしても、この坂のきついコトきついコト。。。
人生の折り返し地点を過ぎたオッサンに、このダラダラ延々と続く上り坂は、バカリズムのギャグと同様で後からジワジワと効いてくるのであります(>_<*
しかし、もしココで立ち止まったら、自称ガイドのインドオヤジ共の格好の餌食となって、オイラは撒き餌を入れて海中に放り込まれたロケット状態になってしまう(怖)
うーん、まさかここで「絶対に負けられない戦い」が展開されようとは・・・つ_~_)つハーヒー
・・・でもって、どうにかこうにか一度も立ち止まるコトなく、インドオヤジに捕まるコトもなく、坂を上がりきって遺跡の入口までたどり着きました(嬉) -
250ルピー(約400円)払って入場券を買い、売場から出てくると・・・
「私はインド政府観光局の者です。ガイドをしますよ!」と言って、一人のインドオヤジが近づいてきた。
はぁ?インド政府?(-_-*
一瞬フリーズして、オイラのポンコツ脳が「コイツは偽物だ」と判断するまで約0.5秒(笑)
あっさり無視して「200ルピーだ!どうだ?」と叫んでいるインドオヤジ(偽インド政府確定!)を後頭部に聞きながら、オイラはファテープル・シークリーの遺跡に足を踏み入れたのでありました♪
あまりメジャーな遺跡とは言い難いこのファテープル・シークリーですが、実はネットでは評判がすこぶる良く、人によっては「タージ・マハルよりも良かった」と書いている"変わり者"までいるようで(^^;ゞホンマカイナ
そう言う意味では、オイラもとても楽しみな遺跡だったりします♪ -
ひとたび中に入ると、広大な敷地に宮殿や居宅などのかつてのお城だった施設が、非常にキレイな状態で残っているのであります(^^)b
このファテープル・シークリー、ムガル帝国第3代皇帝のアクバルが建てた城なのですが、たった14年しか使われなかったそうで、キレイな状態で残っているのはそのためだったのですね(・ω・*
実はこのアクバルという皇帝、子宝に恵まれずに困っていたトコロ、この地に住む祈祷師に「もうすぐ子供を授かる」という予言され、たいそう喜んだそうな。
・・・でもって、実際に子供を授かってしまったから、さぁ大変(汗)
喜びを爆発させた皇帝アクバルは、祈祷師が住んでいたこのファテープル・シークリーに「都を移すぞ!」と、勢い余ってとんでもないコトをしでかしたのであります(^^;
おそらく、その時の部下の顔は・・・( ̄□ ̄)( ̄□ ̄)( ̄□ ̄)ポカーン・・・だったでしょうなぁ(笑)
しかし、あまりにも無謀で無計画な遷都でして、深刻な水不足と猛烈な酷暑でとても人が住める状況ではなく、たった14年で都を放棄してしまったというワケなんです。
・・・って言うか、よく14年ももったよねぇ(笑) -
ただしその甲斐あって、遺跡として見学するにはコトのほか面白く。。。
さすが元ムガル帝国の都だけあって、建物の芸術的なレベルはかなり高いのであります(^^)v
柱の彫刻もかなり細かく作り込んでおり、とても石を削って作られたとは思えない立派なモノ♪
さすがに"タージ・マハルより上"とまでは言えませんが、それでも、わざわざオンボロな路線バスに揺られて来るだけの価値はあると思いますよ(笑) -
一見すると赤い石積みの建物が立ち並んでいるだけなのですが、そばに近づいてみると・・・
どうですか~この彫刻の美しさ( ̄□ ̄;
説明によるとこのファテープル・シークリー、西暦1570年頃に約5年の歳月をかけて築城されたそうです。
当時、日本では木下藤吉郎(豊臣秀吉)が"一夜城"を築いていた時代。。。
うーん・・・こう言うと「秀吉の方がスゴイじゃんw」って、なっちゃいますけどね(汗)
とにかく、重機も電動工具も無い時代に、大きな一枚石を一つ一つ削り出してこの造形を造り上げたのですから、恐るべき技術力なのであります(^_^;ゞ -
それにしても、今日は天気が良すぎて陽射しがかなり強い(>_<;
太陽から逃れるように建物へ駆け込むと、石のヒンヤリとした空気が心地よいのであります♪
ちなみに中では、赤く日焼けした白人のご婦人集団が避難中でありました・・・失礼します(笑)
おわっ!何じゃこりゃ?w( ̄□ ̄*w
柱と梁とつなぐ装飾なのですが、これももちろん石を削って作られております(汗)
つーか、こんだけ金をかけて造った城を、水不足でわずか14年で放棄したんですよね?
・・・もっと他に金かけるトコロあっただろっ!(心の声) -
壁や柱だけでなく、天井も凄いコトになっており・・・
何度も言いますが、石を削って作った模様なんですよね、コレ(汗)
当時のムガル帝国がいかに権勢と繁栄を誇っていたかよく分かります♪
ちなみに、このファテープル・シークリーから、約60年後にタージ・マハルが造られるのですが、両者に技術の違いが如実に表れているようにオイラはお見受けました(・ω・*
ファテープル・シークリーは石に模様を規則正しく彫ったシンプルな装飾。
それに対して、タージ・マハルは石を削ったくぼみに宝石や貴石をはめ込み、不規則で幾何学模様の装飾がたくさん施してあり、より芸術性の高いモノでありました。
期せずして、60年余の偉大な技術の進歩を垣間見るコトが出来たワケであります(^^)b -
さすが世界遺産だけあって、城の中には外国人観光客がウジャウジャいるのでありますが・・・
ここで一つ疑問が・・・彼らは、はたしてどうやってココまで来たのでしょう?
オイラが乗って来たボコボコバスには、地元のムスリムしか乗っていなかったですし、昨日来た時もバスの中はインド人だらけで、白人や東洋人の姿はサッパリ見かけませんでしてけどねぇ(´д`*?
そんなコトを考えながら、庭園の脇に腰かけていたオイラ(笑)
心地よい風が吹いて、静かで、木々の葉音と鳥の声が聞こえて・・・
ま、日本の都会の大きめの公園ほどの静寂性ですが、ドコもカシコもやかましいインドでは、このレベルでも充分に天国に感じられます♪ -
胡坐をかいて心頭を滅却し、トンチを捻り出す時の「一休さん」のように瞑想に耽っていたオイラo( ̄_ ̄)o
しかし、目の前をチラチラと飛び回る緑色の鳥が、早速オイラの煩悩をくすぐるのであります(笑)
「コンニチハ~♪」・・・お前は誰だ!m9っ`Д´)
うーん、この緑色の鳥、なんか見たコトあるような無いような。。。
早速ネットで調べてみると、コイツは「ワカケホンセイインコ」というインコの一種で、インドやパキスタン等に広く分布しているんだそうで、ここでは当たり前に飛び回っている鳥なんですねぇ(笑)
ペットとして世界中で飼われているので、野生化して日本に生息しているヤツもいるそうです(^^; -
インコを撮って画像を確認していると、近くにいたインド人の子供たちが「見せて」と寄ってきた(^^)
せっかくなので「君たちの写真も撮っていい?」と聞くと、横にいた母親が「是非、撮ってちょうだい~」と言ってくれたので一枚頂きました(笑)
いやぁ~なかなか堂々としたポージングではありませんか(^^;ゞ
特に左の子は、モデルのような表情と顔の角度で、パーフェクトな写り具合であります(苦笑)
ただ、こういうトコロに入れるインド人というのは、比較的身分の高い裕福な人達なんですよね。
インドには、こんな恵まれた子供たちもいれば、観光客を追いかけて金をせびる子供たちもいる。
子供に罪は無いと思うのですケドね、何ともやりきれない気分です(-_-; -
それにしても広い宮廷だこと。。。
もしオイラがこんなにだだっ広い家に住んだとしたら、もう落ち着かなくて居たたまれないし・・・
だって、基本的に全てのモノが手の届く範囲にあるコトが、オイラの理想的な居住環境(笑)
無駄に金持ちになって、馬鹿みたいに広い家に住んで、下品なブランド品に身を固めて、ダサい高級車に乗るくらいなら「いつでも自由気ままに一人旅ができる程度の稼ぎでいいや」って本気で思うモノ(^_^;
庭園を囲む石の回廊をテクテク歩く。。。
ひょっとしたら440年前に、この回廊を"皇帝アクバル"も歩いたかもしれませんね(^^)v -
ファテープル・シークリーで最も目立つ建物がコレ*^^)σ
5段重ねの塔でございます~
まぁ"煙と○○は高いトコロが好き"なんて言いますが、当時の権力者も高い場所がお好きだったようで。。
名実ともに「上から目線」で、オイラのような下々の民を見下ろしていたのでしょうなぁ(汗) -
五重の塔の前は広い庭園と石畳の広場になっております。
足元には何やら色違いの石を組み合わせて、模様が描かれております(・ω・*はて?
すぐさまリュックからガイドブックを取り出して調べてみると・・・
実はコレ、チェスの碁盤でして( ̄□ ̄*
塔の上から王族たちが指示を出し、実際の人間が駒となって動いていたそうなんです(呆)
いやぁ「当時の下々の人たちは災難やな~」なんて思っていたオイラでした・・・ん?待てよ(-"-;
『○月○日付で○○支店へ転勤を命ずる!』
いきなり上司からこんな命令を受けて、紙切れ一枚で東西南北に動かされる現代の下々の民も、さして変わらない気がしてきました(涙) -
一通り見学し終えたので、そろそろ帰りましょうか(^^)
・・・と、ここで施設を出る前にやっておかなければならないコトがあります。
それは、トイレ(笑)
インドでは、こういう世界遺産のトイレは非常に清潔でキレイに保たれているのですが、ひとたび街へ出ると、深夜の居酒屋のトイレよりもヒドイ状況のモノしか存在しないのであります。。。
出せるときに出す・・・インド旅の鉄則でありますな( ̄- ̄*
トイレの案内も重厚な石造りでした(笑) -
ネットの評判通り、なかなか見ごたえのある世界遺産でありました(^-^)v
もっとも、地理的にオイラがもう二度とココへ来るコトは無いと思いますが・・・(笑)
外に出ると"自称"ガイドのインドオヤジの群れが日陰で涼んでおりました。
ファテープル・シークリー観光を終えて帰るオイラには興味が無いのか、ここへ来る時とは打って変わって一斉に沈黙状態なのであります(苦笑)
いやぁ~実にわかりやすいですねぇ(^^; -
腹が減った。。。
トボトボとバス乗り場に戻ると、一人のインド人が声を掛けてきました。
あのバス停に併設されたレストランの兄ちゃんです(-_-;
昨日と同様に、オイラにしきりに「飯を食って行け!」と誘ってくる(苦笑)
オイラは昨日、邪険に断った負い目もあって、仕方なくこのレストランで食事をするコトにしました(^^;ゞ
歩き回って疲れてたし、外の屋台はハエが鬼のように群がっていて、とても飯を食える環境ではありませんでしたので・・・ -
オイラは座ると、あまり深く考えずに、メニューの一番上のベジタリアン・フライドヌードル(100ルピー)とバナナラッシー(70ルピー)を注文しました~
そして待つコト約10分。。。
オイラの前に出てきたのは、まるで残飯・・・い、いやっ失礼、風変わりな怪しい麺料理(^^;
恐る恐る一口食べてみる。
うわぁ~麺も野菜も煮すぎて柔らか過ぎるし、味もただ薄く塩をかけただけのような、素材の味を存分に味わえるシンプルテイスト(爆)
「はぁ~こんな不味い飯、久しぶりに食べたわ(-"-*」
・・・とは言え、キホン麺好きですし、量も少なく腹も減っていたので、ザックリと食べ終えたオイラ。
そ・し・て、お勘定を払う時、ついに事件が勃発したのであります! -
合計170ルピーなのでオイラが200ルピーを支払うと、店員の兄ちゃんはお釣りも返さずに、プイッと行こうとするではありませんか!
「おい!お釣り!リターン!」オイラが声を掛けると、兄ちゃんは「はぁ?お前が食べたのは120ルピーのチキン・フライドヌードルだろ!」と言いやがった(怒)
「ナニ言ってんだテメー!オイラが食べたのは100ルピーのベジタリアンだろ、だから30ルピーのお釣りを返せ!それに仮にチキンだったとしても、合計190ルピーだろうが」ヾ*`д´)ノ
日本人のオイラの怒涛の猛抗議に、少々焦ったのか「そ、そうだったけ?」とぼけるインド人に「なら、オイラが撮ったデジカメ画像を見せてやろうか?」と畳み込むと・・・
ヤツは観念したのか「ソ、ソーリー間違えたよ、30ルピーな!」とオイラにお釣りを渡してきた。
・・・が、渡されたお札を数えてみると、20ルピーしかねーぞ(爆)
「あと10ルピーだ!」と言うと"バレたか!"ってな顔をして、ヘラヘラと10ルピーを差し出した(-"-; -
言い争いも最高潮に達した時、怒りに任せて、このチンケなインド人を撮ってやりました(笑)
ファテープル・シークリーにお出かけの際は、皆さんもお気を付けくださいませ。
「全く油断もスキもあったモンじゃない」と憤慨しながら店を出ようとするオイラに「ちょっと待て!チップくれよ!」と、耳を疑いたくなる一言を背後から浴びせてきた(`Д´*ああ?
一瞬、再び沸騰しかけたオイラでしたが、ここはジェントルマンとして食事のチップくらいは払ってやるべきだと冷静に判断し、ヤツにチップとして10ルピーを手渡しました。
しかし・・・その直後!!
厨房の奥から2人の男が出てきて「オレ達にもチップをくれよ」と、手を出してきやがった!/_^_)/
「お前ら馬鹿じゃないの?」オイラは捨てゼリフを残し、そのまま憤慨しながら店を出たのでありました(爆) -
いやぁ~ひどい目に遭いました(x_x;
しつこく誘ってくる輩には充分に注意しないといけないのは、オイラ経験上よく解っていたのですが、疲れていたこともあって、ついつい甘く考えてしまいました(苦笑)
まぁ~むしろチンケなインド人で助かりました~いい旅行記ネタもできましたし(爆)
さて、帰りも路線バスでアーグラへ戻るとしますか(^^) -
本来、旅行記をテンポ良く進めるために、こういうケースでは帰りのバスはスルーして「・・・というワケでアーグラに帰ってきました!」なんて感じで、話を先に進めるモノなのですが・・・
どうしても帰りに乗ったバスをネタにしないと気が済まなかったオイラ(^^;
それというのも、帰りのバスのシート、酷くね?σ(-"-;
ボロいのはまだ許す・・・不本意だが、インドなので、まぁ許してやろう。
しかし、このあまりにも汚いこのシートは、どうしても許せないのである(怒) -
どれほどの"ばい菌"や"細菌"が潜んでいるか分からない、ハンパなく汚れているこのシート。。。
オイラ決して潔癖症ではないのですが、極力シートに密着する面積を少なくするため、会社の面接試験の時のように、半ケツでチョコンと腰かけたのであります(涙)
はぁ~これで約1時間の移動を耐えなければなりません(´д`;
おいおい、食った豆の殻をバスの床にポイポイ捨てるなよ!(怒)
もしオイラが親なら、この行儀の悪いクソガ・・・オホン!・・・お子様たちにカミナリを落とすところですが、ここはインド、日本人的な常識は全く通用しないのでありました(-_-* -
ファテープル・シークリーから、オンボロかつ極めて不衛生なバスに揺られるコト約1時間20分。
ようやくアーグラに戻ってまいりました♪
次なる目的地は"アーグラ城"(^^)b
あのタージ・マハルを建てたシャー・ジャハーンが、息子に幽閉された城であります~
バスから車窓を眺めていて、最も近いだろうと思われるバス停で降りました(笑)
このバス停の正確な位置なんて知りません、単なる勘です(^^;ゞ -
バスを降りると「待ってました!」と言わんばかりに、オートリキシャのオヤジが「どこまで行くんだい?」とオイラに手もみをしながら寄って来た(笑)
このタイミングの良さは、もはや神の領域でありますな(-"-;
さてと、いくら吹っ掛けてくるのやら、オヤジと値段交渉といきましょうか。。。
「おっちゃん、アーグラ城までナンボ?」
「50ルピーだ!」・・・え?安っ!Σ(゚Д゚; -
オイラが勘で降りたバス停が、アーグラ城に極めて近かったらしく(笑)
オートリキシャに乗ってわずか5分ほどで到着いたしました(^^)v
・・・と言うワケで、こちらが"アーグラ城"でございます~
いやぁ~赤いですな(笑)
タージ・マハルが純白なのに対して、こっちは"赤い城"と呼ばれており、もちろん世界遺産♪
要するに、長崎本線の885系が"白いかもめ"と呼ばれているのに対して、787系が"黒いカラス"と呼ばれているのと同じようなモノなのであります(意味が分からない人は、近くの鉄ちゃんにに聞いてみよう!)
ムガル帝国の繁栄のシンボル的な存在でして、今までで一番迫力を感じる門構えでありますな(^^) -
入口横のチケット売場で入場券(250ルピー:約400円)を購入していざ入場♪
やかましい中国人団体(コイツ等ドコにでもいるなぁ)を避けながら、混み合う入口へと向かったオイラ。
門の前で城壁とお堀を観察・・・これはすごい(^^;ゞ
これほど高い城壁に囲まれていたら、そりゃ~攻め込まれることも無いでしょうねぇ(苦笑)
これが"関ヶ原の合戦"よりも前に造られてたというのですから、ホント驚きです。 -
堀を越えると、目の前に巨大な門が出現しました( ̄□ ̄;
難攻不落と言われたアーグラ城には2つの入口があり、現在観光客が入るコトが出来るのが、オイラがいるこの南門(アマル・シング門)のみ。
アマル・シング門は二重の門で構成されており、2つ目にある門がこのアクバル門であります~
うーん、巨大すぎる(^^;
例えば、オイラが敵だとして、1つ目の門をようやくこじ開けて「さぁ~城を攻めるぞ!」と意気揚々とこの中に入って、この2つ目の門を目の当たりにしたとしたら・・・
間違いなく「・・・無理」と言い残して逃げ帰るコトになるでしょうなぁ(汗) -
やかましい中国人観光客と、なるべく一緒にならないように調整しながら順路を歩くオイラσ(^^;
城の中へと続く壁に挟まれた緩やかな上り坂を歩いていると、やがて立派な宮殿が見えてきました。
これはこれは、立派な宮殿でありますな(笑)
ジャハーンギール殿と呼ばれるこの宮殿は、ムガル帝国の第3代皇帝アクバルから第4代皇帝ジャハーンギールへ引き継がれ、タージ・マハルを建てた第5代皇帝シャー・ジャハーンまでの3代に渡って引き継がれるのでありました。
・・・・と、まぁ・・・もっと詳しく知りたい方は、他の専門的なサイトで調べてくださいませ。
正直、自分でも調べながら書いているので、ナニ言ってんだかよく分かっていないんです(^^;ゞ -
いざっ、ジャハーンギール殿の中へ。
入口を見上げると・・・うわっ!すっげーなぁ~オイ!w( ̄□ ̄*)w
イスラム文化の影響を色濃く感じるコトのできる、ため息が出るほどの美しい装飾。。。
赤砂石の土台に白大理石をはめ込んでおり、その細やかさには目を瞠るばかりなのであります♪
「インド人って何て素晴ら・・・」と言いかけたトコロで、さっきのレストランのチンケな兄ちゃんのコトを思い出して、オイラは言葉を飲んだのでありました(爆)
インド人に告ぐ、お前ら絶対損してるぞ!ヽ(`д´*ノ -
元々3代皇帝アクバルが古城をリフォームでビフォー&アフターして今の城の礎を築き、その後リノベーションを繰り返して、大きく美しく変貌してきた城なんだそうで・・・
つまり、ムガル帝国の繁栄の歩みがこの城に凝縮されていると言えるワケです(^^)b
軒を支える石の装飾も、同じデザインのモノは一つも無く。。。
もしこれを彫ってる最中に石が割れたらお終い・・・
なにせ"アロンアルファ"なんて無い時代ですからねぇ(笑) -
赤い石だらけだった宮殿で、突如白くお洒落で少しコミカルな建物が登場(^^)
こちらはシャー・ジャハーンの娘の宮殿であります♪
金色の屋根と白い壁と大理石の床が他の建物とは全く違う雰囲気を醸し出しておりますなぁ~
可愛い娘のために張り切って造ったのでしょうねぇ。
純和風の家に年頃の娘のために無理やり洋風の家を増築した、そんなお父さんの悲哀を感じます(笑)
畳がフローリングになって居心地悪くても、可愛い娘のために我慢するのでありました(^^; -
しかしまぁ~皇帝の娘ともなると、かくも優雅な生活ができるモノで。。。
ヤムナー川を見下ろすバルコニーから、ナニ不自由無く街を見下ろして過ごしていたのでしょうねぇ~
そしてヤムナー川の先に見えるのが、タージ・マハルであります(^-^)
もちろんシャー・ジャハーンの娘が暮らしていた頃に、タージ・マハルは存在していませんけどね(苦笑) -
オイラが撮影に夢中になっていると、いつの間にか中国人観光客に囲まれておりました(>_<*
コラコラ!気安く石の彫刻に触るな!
花壇に上るのはマナー違反だぞ!
撮影は他人の邪魔にならないように!
・・・って、なんでオイラがこの連中の行動に、いちいち反応しなきゃならないんだよヾ(`д´*ノ
というワケで、こちらは寝殿であります(笑)
仕方ない・・・中国人と逸れるために、ここでしばらく時間を潰すコトにしましょう(-公-; -
たしかに中国人は声がデカい。
しかし、単に声が大きいだけで、これほどまでに耳障りに感じるモノだろうか(-"-*
・・・と言うワケで、中国人団体様御一行がいなくなるまで庭園横に腰かけて、ひたすらボーッとしておりました。
このジグソーパズルみたいな庭園、一回バラしても、意外と簡単に完成しそうですなぁ(笑) -
さてと、静寂を取り戻した寝殿にようやく入ることが出来ました(^^)
白い内装はこんな感じでして。。。
ムガール帝国の絶頂と言える時期で、もはや壁も天井も"やり尽くした感"満載なのであります(^^;
天井に何やら金具が見えますが、きっと超豪華なシャンデリアでもぶら下っていたのでしょう~
しかし、その後の戦乱で装飾品の類は全て略奪されてしまったそうですけどね。 -
さらに奥の建物には、タージ・マハルと同じ白大理石をふんだんに使った豪華な寝殿も・・・
いやはや、まさに豪華絢爛、間取りなんて概念すらここには存在しないのであります(^_^;
もし、ここに渡辺篤史さんが"建もの探訪"で訪れたら「なんで台所や風呂は造らなかったのですか?」とか「あの柱に彫ってある穴は、どんな機能があるのですか?」などと、真剣にシャー・ジャハーンに質問しそうで、何故か少し怖いのであります(笑) -
実はこの神殿にはキチンと柵が設けられており、中へは入れないようになっております。
柱や壁には、タージ・マハルでも見られた大理石を彫って他の石をはめ込む技法が使われており、手の届く柱の装飾には一部剥ぎ取られた痕もあったので、この柵を設けた措置は正しい判断でしょう(-_-;
ん?それにしても??
ガラガラの見学スペースにも関わらず、オイラの背中にやたらと密着させて押してくるインド人集団・・・
「あっ!まずい!」直感的にピンときたオイラは、すぐにその場から離れ、振り返ってインド人共を睨みつけると、オイラのすぐ後ろにいた男が「チッ!」という顔をしてすぐに逃げていったのでした(汗)
慌ててポケットやリュックを確認するが、幸い盗られたモノは無さそう(´д`;
「危なかったなぁ~」ヤツ等は観光客目当てのスリ集団、全く油断も隙もあったモンじゃありませんわ(怒) -
オイラは普段、人混みではリュックを前に抱えているのですが、この時は中国人がいなくなって安心したのか、ついうっかり背中に背負ってしまったようです(^^;ゞ
日頃から上品で優雅な"セレブ旅"を謳歌しているオイラが、不注意でスリに遭ったなんてコトになったら「旅のカリスマ」として失格なのであります(自爆)
さて、寝殿から階段を上ると、その上に「囚われの塔」と呼ばれる塔が見えました。
息子に幽閉されたシャー・ジャハーンは、ここからタージ・マハルをずっと眺め続け、奥さんの死を生涯にわたって悼みながら晩年を過ごしたとのコト(涙)
一人の女性をそこまで想い続けられるなんて、オイラにはマネ出来ないなぁ( ̄□ ̄*ゞ -
芝生の中庭をクルリと囲むように回廊があり、かつての皇帝のように、歩いて邸内を俯瞰することが出来ます。
囚われの塔の手前の広場では、大勢の観光客がタージ・マハルを眺めようと群がっておりました(苦笑)
大気汚染の激しいインドで、このくらい視界がある日は上出来なんだそうで。。。
晴れでもかなり高い確率でガスが出て、タージ・マハルが薄らとしか見えないんだそうで(・ω・*ほぉー
通りすがりのインド人オヤジが教えてくれた情報なので、たぶん間違いありません(汗) -
16世紀からこの建物がここに在って、この場で平和な時代もあれば、戦場と化した時代もあり、優雅な時代もあれば、略奪と破壊の悪夢の時代もあったワケで。。。
これだけのモノを築いた人間の素晴らしさと、破壊と略奪と残虐の限りをつくした人間の愚かさを、同時に垣間見ることが出来ただけでも来た甲斐があったというモノです(^^)
そんな満足感に浸っていたオイラの頭上から、なにやらキーキー鳴き声が??
うぉっ!猿だ!w( ̄□ ̄)w
一番高い場所から見下ろして、さぞかし愚かな人間共を馬鹿にしているコトなんでしょうねぇ(笑) -
広大なアーグラ城ではありますが、観光客が観るコトが出来るのは、実はその約半分のみ(^^;
その理由は、元々アーグラ城は城ではなく要塞としての機能に秀でており、現在もインド軍の軍事施設として使用されているからなのであります。。。
世界遺産の中に軍事施設があるという、皮肉にも、今のインドの状況を象徴した場所と言えるでしょう。
さて、夢中で城内をウロついていたら、あっという間に陽も落ちてきました(苦笑)
ソフトクリームのような影に別れを告げて、オイラはアーグラ城をあとにしたのでありました(^^)/^ -
アーグラ城を出たオイラは、夕暮れのタージ・マハルを撮るために、"メヘターブ・バーグ"へ向かうコトにします♪
このメヘターブ・バーグとは、タージ・マハルからヤムナー川を挟んだ対岸にある公園で、シャー・ジャハーンが黒いタージ・マハルを建設しようと計画した場所です(^^)b
アーグラ城の前でオートリキシャを捕まえて行くコトになるのですが・・・
オイラの財布の中には小銭が250ルピーのみで、あとは500ルピー札ばかり(汗)
オートリキシャは基本的に釣銭を返してくれないのである(-"-; -
そんなオイラに声を掛けてきたリキシャワーラーのオヤジがコイツです。
オイラは、ここからメヘターブ・バーグへ行き、そこで待機して再びオイラを乗せ、アーグラ・カント駅まで戻ってくる行程を説明して「いくら?」と訊いてみた。
するとオヤジは「400ルピーだ」との返事。
うーん、もちろんこれでは予算オーバー(-_-;
なにしろオイラの手元には、小銭が250ルピーしか無いのでありまする(笑)
・・・オイラとオヤジの交渉は難航を極め、一時は決裂まで行きかけたのですが、最後は何とか相手が折れて250ルピーで手を打ってくれました(^^)v
でもまさか、この後二重国籍でお馴染み民進党党首のレンホーなみの二枚舌を駆使して、オイラに喧嘩を吹っかけてくるなんて、この時は考えもしなかったのであります(謎爆) -
オヤジは非常に饒舌で、オイラを乗せて走り出してから、ずーっと喋りっぱなし。
それも「オレは3回も結婚した」だの「愛人が5人いる」だの、くだらない与太話ばかり(笑)
すると突然「お前はインドは初めてか?」とオイラに質問をしてきた。
・・・バカ正直に答えると、この後どんな不利益を被るかもしれないので、オイラは「いや、3回目だよ。デリーに商社マンの友人が住んでいて、今日はこれからその友人の家に行くのさ!」と、咄嗟にウソをつきました(^_^;ゞ
これなら『万一オイラの身に何かあったら、デリーの友人(しかも商社マンで弁護士とも繋がりがある)が黙っていないぞ』的な抑止力を発揮してくれるハズです(笑)
オートリキシャのオヤジは、慣れたように狭い路地をすり抜け、やがてヤムナー川に架かる橋へ。。。
しかしこの橋、上下二重になっており、頭上に何かレールのようなモノが・・・?
もしやと思ってオヤジに聞いてみると、やっぱり鉄道と道路の併用橋でありました(^^) -
アーグラ城から20分ほどオートリキシャに揺られ、ようやくメヘターブ・バーグに到着♪
西の空を見ると、すでに太陽は地平線に沈みかけており、タージ・マハルと絡めるには絶望的な状況(´д`;
オイラが急いでメヘターブ・バーグに駆け込むと、いきなりゲートの係員に「おい!入園料!100ルピーだ!」と係員に呼び止められたのであります。
えーっ?何もないただのだだっ広い広場に入るのに、金を取るのかよw( ̄□ ̄)w
しかも「もうすぐ閉園だぞ!あと15分だ!」とのコト・・・なに?あと15分だと?(汗) -
オイラは公園をタージ・マハルの対岸の河原まで猛ダッシュ!
夕陽とタージ・マハルを絡めて撮るのは諦めましたが、あと15分で閉園とあっては、そもそも対岸からの撮影すら危ういのであります(苦笑)
公園の歩道を直角に折れると、その先にタージ・マハルが鎮座しているのが見えました♪
すると大勢の観光客が、日没を見送って満足気にぞろぞろと帰ってくる。
オイラはそんな連中に一瞥もせずにすれ違い、再びダッシュで河原へεεεεっ*´Д`)っ
ええい、もう~こうなったら意地ですな(笑) -
はぁ~ひぃ~ふぅ~(x_x;
距離にして約250m、ウサイン・ボルトなら25秒もあれば走れる距離ですが、旅行バッグとカメラバッグを抱えた日本人で短足のオッサンが走ると、長距離走並みの耐久レースに変化するのであります(苦笑)
・・・と言うワケで、対岸から眺めてもタージ・マハルはお美しいですなぁ(*^-^*)
ただ、肝心の写真はと言うと、残念ながら日没後の空模様がイマイチで、このガスの加減ならもう少し早い時間に来ていたら、赤い夕陽と絡めて撮れたかもしれませんなぁ(悔)
まぁとにかく「ヤムナー川ごしにタージ・マハルを見る」という当初の目的は、達成したのでありました(^^)v -
公園の入口に戻ると、オートリキシャのオヤジが約束通り待っていました。。。
しかし「お待たせ!」と言って戻ってきたオイラに一言も声を発せず、非常に不機嫌な態度なのです(怒)
「・・・なんだコイツ?」と、若干気分を害したオイラ(-"-*
走り出したオートリキシャはしばらく無言のまま走行しておりました。
オイラが涼しい顔で景色を楽しんでいると、オヤジが突然口を開きました。
「オイお前、今250ルピーしか持ってないのか?」と、怒りに満ちた声で聞いてきたのであります。
「はい?何を今さら・・・さっき入園料を払ったから、今ちょうど所持金は250ルピーだよ( ̄_ ̄*」
まぁ~実際は、さっき500ルピー札で入園料を払ったので、400ルピーのお釣りを貰っていたのですが、そんなコトをヤツに説明する必要はありませんよねぇ~ -
ヤムナー川を再び渡る頃には、辺りを暗い闇が支配するようになってきました。
行きがけにも通ったヤムナー川に架かる鉄道と道路の併用橋です♪
夕闇の走行中に無理やり撮影したのでブレブレですが(苦笑)
この角度から見たら、上が鉄道下が道路になっているのが、よく分かりますね~(^^)b
ところで。。。
日没後はあっと言う間に暗くなって、写真だと明るく見えるのですが、実際にはほぼ闇なのでありました(汗)
夜のインドは危険度MAX、これから犯罪の被害に遭う危険性が格段に高くなる時間帯(-_-;
実はこのオートリキシャのオヤジも、とんでもない輩だったのです(怖) -
オイラが橋の上でデジカメで夕景を撮ろうと身を乗り出すと、オヤジはわざわざ停車してくれました。
「サンキュー」と言うと、オヤジは黙ったまま走り出した(笑)・・・何なんだ?このツンデレは??(^^;
そしてついに事件が勃発します。。。
オイラを乗せたオートリキシャは、夕闇の中をアーグラ・カント駅へ向けて・・・走っていません!(>_<;
明らかに駅とは違う方向に走っているぞ!(汗)
「おいおい!ドコへ行くんだよ!」そんなオイラの言葉は完全無視、オヤジは黙々と闇の中を目的地とは違う方向へ走り続けているのです・・・
「まずいコトになったな・・・(-公-;」オイラが狼狽していると、いきなりオートリキシャが停まった。
「降りな!」久しぶりに声を発したオヤジ、しかし、ここはアーグラ・カント駅ではなく薄暗い1件の土産物屋の目の前でありました。
「オレは駅に行けと言ったはずだ!ここは何処だ?」オイラが語気を荒げる(怒)
すると、土産物屋から数人のインド人が出てくるではないですが・・・こりゃやっべーなぁ(-"-;ゞ -
オヤジ「ここで土産物を買ってこい。それが駅へ向かう条件だ!」
オイラ「はぁ?何言ってんだ?オレはそんな約束をした覚えはないぞ」
インド人A「さぁ降りろ!」、インド人B「何か買って行けよ!」、インド人C「いいから降りろよ!」
オイラ「ふざけんじゃねーよっ!ヾ(`д´*ノテメー、誰がお前らの店で土産なんか買うモンか!いいか、オレは絶対に駅に着くまで降りないからなっ!」
オヤジ「ここで降りないと駅に行かねーぞ!」
オイラ「おう上等だ!じゃ、降りてやるよ!ただし250ルピーも払わねーからな!それでいいな!」
オヤジ「何だとぉ?(怒)」
ココがドコだかも分からないインドの闇の中で「1人の日本人オヤジ」vs「4人のインド人オヤジ」の仁義なき戦いは、いよいよ最高潮を迎えておりました(苦笑)
オイラは腕を組み、荷物を盗られないようにしっかりと掴んで、絶対に譲らない態度を貫き通しました。
で、およそ10分間の攻防が続き。。。
「降りろ」「降りない」の応酬は、土産物屋のインド人達が「もういいよ」と根負けして、オートリキシャのオヤジに「行けよ!」と吐き捨てて終戦を迎えたのであります(^^;勝った! -
オートリキシャのオヤジは、何度も舌打ちをしながら、勝ち誇ってふんぞり返るオイラを座席に乗せて、ようやくアーグラ・カント駅へ向けて・・・走っていませんでした!/_~_)/
突然、違う土産物屋の前に停まり、振り返ってオイラに向かってニヤけ顔で「ここならお前が気に入る土産物があるハズだ!」と言い放ったのであります。
「オ、マ、エなぁ。。。(激怒)」と、怒りの導火線に再び火が点きかけた時、ふとオイラはあるコトに気付いたのであります。
それは、店の前に掲げられた『CLOSE』の文字(・ω・*
「おい、閉まってるぞ!」とオイラが半笑いで言うと、オヤジは唖然とした表情で「あ、ああ~そうだな・・・」と力無く呟いて、そそくさとオートリキシャを走らせたのでした(爆)
・・・オイラもうクタクタに疲れていたので、正直これは助かりました(^_^;
ようやく観念してアーグラ・カント駅へ向けて走り出したオヤジでしたが、最後にヤケクソになったのか、突然「ルピーを持っていないなら5ドルくれよ!」とワケの分からない要求をしてきました(苦笑)
「ダメだ!」と突っぱねると、オヤジは「いいから出せよ!」と言うので、オイラが「最初の約束を破る気か?」と畳みかけると、ようやく諦めたように静かになりました~ -
やがて駅前通りの見慣れた景色になり、少しホッとしたオイラ(^_^;良かった・・・
ところが、またしても突然道路脇にオートリキシャを停めたオヤジ。。。
すると大声で「駅まで乗って行かないか!」と、歩道の若い女性に次々と声を掛けているではないか!
「ヘイ!いい加減にしろよ!!」と、思わず怒鳴りつけたオイラヾ(`д´*ノ
オイラがチャーターしているオートリキシャで勝手にナンパするなよぉ!(怒)
しかし、このクソオヤジは「いいじゃないかよ~」と悪びれる様子すらない(-"-*
もちろん、あっさり無視されてナンパは玉砕してましたケドね(爆)
・・・で、ようやくアーグラ・カント駅に到着。
時計を見ると、寄り道だらけで30分程度の道のりに1時間もかかっているし・・・
約束の250ルピーをオヤジに手渡すと「あと100ルピーだ!」と、最後の悪あがきをして見せたものの、オイラがめっちゃ冷めた目で睨みつけると「OK!OK!」と言って引き下がりました(笑)
たとえ少額の要求でも、甘い顔を見せては決していけません。
次に来る日本人観光客のためにも、ここは絶対にナメられてはいけないのであります( ̄_ ̄* -
全くヒドイ目にあったなぁ。。。
さすがに暗闇の土産物屋前で、インド人4人に囲まれた時は、正直少々ビビりました(^^;
これで少し怖くなって「穏便に済ませよう」として、ボッタクリに遭うんですよねぇ。
でも、中には武器を持って実際に危害を加えてくる輩もいるので、何でも毅然と突っぱねれば良いというモノではありませんし・・・
まぁ~今回はそういう輩では無くて、オイラは運が良かっただけかも知れません(´д`;
夜間に1人でインドを出歩くのは危険だと、改めて肝に銘じた次第。。。
皆さんもインド旅行の折には、是非お気を付けくださいませ(笑)
さて、只今の時間は19:30、デリー行の列車の発車時刻は21:15であります。
2時間ほど待ち時間がありますが、もう夜の街に出るのはイヤなので、このまま駅で夕食を食べたりしながら体力を温存して時間を潰すコトにしましょう(^^;
何しろ、デリー駅に着いてから再びホテルまでの深夜ウォーキングが控えていますので・・・(悲笑)
・・・と言うワケで(^^;
2015年インド紀行(その2)
~インドカレー最高!世界遺産最高!インド人最○(汗)篇
・・・はここまで。
2015年インド紀行(その3)
・・・に続く(^^)/
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この旅行記へのコメント (2)
-
- Nanaoさん 2017/06/06 09:36:44
- インド・・・ハンパねえっすね(;'∀')
はじめまして、Qかまさん(^_^)/
インドの旅、非常に興味深く拝見いたしました!
いやあ・・・・。
スゴイです。なんていうか、もう全部がスゴイ。
街の喧騒も、インド人も、野良犬も野良牛も。
臨場感たっぷりの旅行記を読んで
私も同行している気持ちになりました。
インド、実はとっても興味ありまして。
怖いのはわかってるんですが
何だろう、この感情w
いつか行ってみたいとは思っていますが。
相当あれこれ準備しないといけないなあと思いました。
私も西日本在住で
福岡空港をよく利用します。
海外に行くときは、一旦成田か羽田に行かなくちゃいけない、
地方在住者には面倒が多いですが
福岡空港は、新幹線とのアクセスもいいので
とても助かっています。
来月、北欧へ行くのですが
フィンエア様の就航で、こちらも本当に助かりますw
続きの旅行記も楽しみにしております。
- Qかまさん からの返信 2017/06/07 23:32:46
- RE: インド・・・ハンパねえっすね(;'∀')
- Nanaoさん、ようこそお越しくださいました♪
はい!インド、ハンパねえっす(笑)
個人的には「お人よしの日本人が一番行ってはいけない国」だと思います(^^;
ぶっちゃげ、これまでオイラが行った国の中で、圧倒的に人間はクズばかりでしたし。
でもその代り。。。
タージ・マハルなどの世界遺産の美しさは群を抜いており、これは本当に一見の価値があると思います。
「他人を絶対信用しない」という信念を持って行けば、インドでも大丈夫だと思います(笑)
是非行ってみて下さい(^^)/
仰る通り、フィンエアの福岡就航は、ありがたいですね〜
来月は北欧ですか〜羨ましい。
オイラも昔フィンランドからスウェーデンへ「シリヤライン」でバルト海を渡った経験があります(^^)
そう言えば、Nanaoさんのページの画像は、ヘルシンキのトラムですよね!
もう何もかもがインドとは正反対の場所(笑)
次はオイラも、もっと心休まる場所に行きたいデス。。。
どもども、ありがとうございました(^^)
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