2017/05/02 - 2017/05/07
416位(同エリア8626件中)
gyachung kangさん
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巨大遺跡ってのはワクワク感がありますよね。それも別格の。
ミャンマーのバガン、リビアのレプティスマグナ、ヨルダンのペトラは全体を把握するのが難しいくらいのスケールを誇っていた。で、ほんの一握りしかない巨大遺跡にあって現在世界で最も集客力が高い大遺跡がアンコール、ではないかと私は思う。
見どころが多すぎるため見学ルートから抜け落ちた、あるいは見学したけど全く記憶に残っていない、そんなスポットがゴロゴロしているアンコール。
そこでホントは充分凄いのに取り扱いが薄い少し気の毒なスポット限定でアンコールの遺跡をランキングしてみた。
ワット、バイヨン、タプロームの三大メジャーは当然の如く除外する。
それでは私が勝手に選ぶアンコール遺跡のB面ランキングトップ10をどうぞ。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 船 タクシー 徒歩 バイク 飛行機
- 航空会社
- キャセイパシフィック航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
第10位 プリア・ピトゥ
アンコールトム遺跡の中の北東の位置にある。規模も大きくはないし何よりみやげ物屋ゾーンの真裏にあるため観光客が立ち寄る確率は5%くらいか。私もこのエリアの茶屋で休憩を取った時にガイドブックを開いて初めて気がついたくらいだ。
小さいながらもナーガの欄干や池が残っている。何よりピラミダルな形状がシャープな印象で尚且つ水平に積み上げた階層のピッチが細かく他の遺跡とは雰囲気が違う。今は韓国が保全と研究のスポンサーになっている。 -
第9位 ライ王のテラス
この遺跡をB面に持ってくるのは少し忍びないが、並み居るビッグサイズのサイトを擁するアンコールの中では圧倒的に力負けしている代表格がこのライ王のテラスかも。
でもこの壁面彫刻は素晴らしいですよ。レリーフと言うより彫りが深くまさに彫刻。そしてこの密集度がまた圧巻。
彫刻の一体一体をじっくり見ようとしたらライ王のテラスだけで一日が終わってしまう笑 -
第8位 バクセイ・チャムクロン
ひょっとして知名度の低さと素通りされ度ではアンコールでトップクラスか?
均整の取れた外観に加え高さも30メートル近くある。それなのに君って人は...
この遺跡はアンコールワットの西塔門とアンコールトムの南大門を結ぶ通路の道中にある。従っておそらく殆どのツアー客が立ち止まることがない。しかもすぐ脇に夕日観賞の名所プノン・バケンがあるためスルーされる条件が揃っている。この立地が致命的かもしれないなあ。 -
そんなこの遺跡があまりにも不憫に見えてきて、私はバクセイ・チャムクロンに登ってみた。
ご覧のように階段幅は極端に狭く相当の急勾配。私が立ち寄った時に欧米人観光客が2人登って来たがいずれも下降時は手をつきながらの状態であった。スリリングな体験をトライしたい方にはいいかもしれない。
みなさん、そんなに急いで南大門に向かわないで、とチャムクロンは言っておりますよ。 -
第7位 ピミアナカス
この遺跡は知名度はありますな。バイヨンからすぐ近くでロケーションも抜群。きっとだいたいのツアー客が見学をすると思うのだがピミアナカスファンは少なそう、そんな気がする。
私は好きである。かなり好き。ピラミッド型の形状とピミアナカスと言う名前の響きがどこかアステカやマヤ文明の遺跡のようでアンコールの中では異質感が際立っているからである。
古代はるかアメリカ大陸から船で太平洋を渡ってきた人たちがインドシナ半島に流れ着きアンコール王朝に異文化をもたらした、きっとそうに違いない。
こんなワクワクする想像を膨らまさせてくれる、それがこのピミアナカス。 -
第6位 バコン
バコンはシェムリアップ市街中心部から東、国道6号線から脇道に入った場所にある。
正確にはアンコール遺跡群ではなくロリュオス遺跡群に属するようだ。だがロリュオスはアンコール王朝が今あるアンコールワットやアンコールトムに遷都される以前の王都の時代に遡る遺跡のため歴史的価値は言うまでもなく高い。
創建は881年、ワットよりはるかに古く、現存するロリュオス遺跡の中では群を抜いて見栄えがよい。 -
ナーガは頭部も残り
-
中央祠堂の前に建つ門の空間から祠堂のトップを覗く設計になっていたり。
バコンの建築様式そのものが後に建立された寺院に影響を与えたようだ。ということでたいへん貴重な遺跡である。 -
さらに。
こんなレリーフが残っている。
保存状態が良すぎて復元ではないか?と疑うが当然ガイドを付けていなけりゃ真相は不明。但し絵図はかなりコミカルで例え復元であったとしてもこのデザインセンスはかなりイケてる。 -
第5位 プレ・ループ
創建961年だからこの遺跡もアンコールワットより古い。規模も一辺が100メートル程あり東側の階段から中央祠堂が残る3層目まで登ることができる。
最大の特徴は写真の通り、基壇部のこの赤茶色。素材は煉瓦とのこと。煉瓦が千年を超える長寿命とはちょっとした驚きである。 -
とは言え現在の状態はさすがに危うい。
煉瓦の重みを木素材で持ち堪えさせようとするカンボジア政府。何もしないよりははるかにマシだが手遅れにならないうちにとっとと鉄素材を仕入れておくれ。 -
このプレ・ループ、最上層階からの眺めも良くなかなか楽しめる遺跡なのだ。
だがアンコールワットやアンコールトムから遠いスラ・スランの池よりさらに奥という裏街道にあるため場末の酒場的存在に甘んじている。
スターの座を手に入れるのは厳しいねェ~ -
第4位
アンコールワット東塔門前の無名祠堂
なんじゃそりゃとか言わないで。
アンコールワットを訪れる場合、ほぼ例外なく西塔門から入るのが定石。言わば正面玄関から入り中央祠堂に対面して感激するわけだが、私は今回、東塔門、つまり裏玄関からアンコールワットを訪れた。
理由は単純、チケットオフィスでチケットを購入しそこから最短ルートでアクセスすると東塔門インになったのである。まあトゥクトゥクのドライバーが楽チンしたってことですよねえ、このやろー笑
こんな偶然で大濠を渡った左サイドの木々の合い間、ポツンと佇むこの祠堂を発見した。
ガイドブックにも全く記載がなくここを見学する人はゼロかもしれない。だが木漏れ日の中、アンコールワットを背後から見守るように静かに建つこの祠堂は温かみに溢れていた。巨人の星で飛雄馬を見守る明子姉さんの意地らしさみたいなもんです。
さあ、残すはいよいよベスト3。 -
第3位 バプーオン
バイヨンの北、ピミアナカスの南。
間違いなくアンコールトムの中核をなす遺跡の一つである。長い参道を持ちガッチリしたプロポーションで風格さえ漂わせる遺跡なのだがその割りに印象度が薄い。理由はたぶん見学ルートの順番にあるだろう。
アンコールトムに着いたツアー客はいの一番にバイヨンを見学。バイヨンの圧倒的なオーラを体験し、その直後のサイトがこのバプーオン。ツアー客の頭の中は先程見たバイヨンの強烈な余韻でいっぱいのまま、バプーオンの見学に突入となる。この流れが変わらぬ限りバプーオンの悲劇は続く。
なんとも気の毒なバイヨン最大の被害者であるバプーオン。
でも私が第3位に押すそのわけは...... -
その答えは遺跡の裏側にある。
参道がある側の真裏に回り込む。すると向かって左に頭、右側に身体を横たえる寝姿の仏陀が浮かび上がる。
私も最初は気がつかなかった。基壇部に乗った石積みの重量感があまりに素晴らしく、じいっと見ているうちにアレ?これって人間のシルエットでは?と気がついた。
この石積みの中に隠し絵を潜ませるお遊びを考えた人は殊勲賞だね。
14年前の見学では私はバプーオンの裏側に回っていない。今回最大の収穫である。
アンコールトムの隠し球と言っていい。 -
第2位 タ・ケウ
アンコールの主要な遺跡の中で最もポジションが微妙なのがこのタ・ケウではないか?なぜならタ・ケウは未だ完成していないからである。
創建年代はアンコールワットより古い。
未完となった理由はその当時の王の突然死による中断ということになっているが寺院建築半ばで王が死去することは多々あったはず。であればアンコールには未完成寺院が他にもあっていい。タ・ケウが放置された理由は何か特別な事情があったように思えるが、永遠の謎である。 -
タ・ケウの建築的な特徴は未完故に装飾性が残っていないこと。テハダーやレリーフが施されていないので結果、たいへん無機質な面構えをしている。これはアンコール遺跡群の中では際立って異色。私がタ・ケウに惹かれる理由はまさにここ。愛想無く鉄仮面の如く一人森に佇むタ・ケウの存在がこの遺跡全体に逆に彩りを与えている。
-
現在、タ・ケウの保全修復プロジェクトのスポンサーは中国であった。中国もタ・ケウの遺跡としての価値の高さを買っている証だと思う。
そのうち、タ・ケウは実はまだ建築中の寺院であった、中国は建築計画を継承し再開する、完成予定は2200年!てなリリースが出たりしたらどうしよう。カンボジアのサグラダファミリア、タ・ケウか。
でもこのアイデア、我ながら面白いと思うんだけど。カンボジア政府に提案したくなってきた。どう?
さて、いよいよ残すは最後。第1位は? -
第1位 プリア・パリライ
アンコール遺跡群の強者たちを抑えて見事栄えある第一位に輝いたのはこのプリア・パリライである。
アンコールトムの北西側、南大門からの見学ルート上では最深部にあたる場所にひっそりと鎮座する。
このエリアには数軒の茶屋が並び行き止まり感がある。さらに朝から始まる見学の場合、この辺りにたどり着くのはほぼ昼近く。たいがいの観光客は遺跡<ランチタイムとなり遺跡探知アンテナが機能しなくなるためいとも簡単に素通りされるプリア・パリライ。
まさかこの奥500メートル先に遺跡があるとはねえ。 -
小ぶりなナーガが残る参道があってこれまたちっちゃな祠がある。
祠の向こうは背の高い林になっているため暑さにやられてボーッとしてるとここでUターンしそうになるが -
ちょっと待った。
コイツがいたよ。プリア・パリライだ。
苔むした基壇部からの高さは10メートル位か。一目見て他の遺跡とは明らかに異なる形状は三角錐のようにも見える。実際に見た人ならわかるがプリア・パリライの第一印象はかなり強烈だ。 -
後ろに回ってみる。
スポアンとのつかず離れずのアンサンブルが憎い。 -
私のベストアングルはこれ。
冒険活劇映画のロケ地と見紛う雰囲気。
この場所にムチを手にしたハリスン・フォードを立たせたい、でしょ。
これがプリア・パリライ。
ヒンディー寺院ではなく仏教寺院だそうである。こんなお寺は日本のどこを探しても絶対にないだろう。 -
以上がアンコール遺跡のB面ランキングトップ10。異論は尽きないと思うのでどなたかの続篇は大歓迎致します。
プリア・パリライへ歩く途中、私より一足先に訪れていた観光客とスレ違った。彼は親指で二度三度後ろを指差しニヤリと笑って次の遺跡に向かって行った。私は旅の途中のこういう一瞬がとても好きである。
お時間です。では次回、テハダーランキングトップ100でお会いしましょう笑
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