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 バスは山道を登っていく。<br /> 山道らしい山道だ。<br /> 連続した厳しいカーブに、運転手は右へ左へと休む間もなくハンドルを回す。<br /> ラオスやタイ北部の旅を思い出す。<br /> そう、これが頭に描いていた山岳地方だ。

なぜ旅に出るんだろう? ましてやフィリピンの山岳地帯なんかへ(その6) サガダへ行こう! 

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2017/05/14 - 2017/05/14

122位(同エリア444件中)

motogen

motogenさん

 バスは山道を登っていく。
 山道らしい山道だ。
 連続した厳しいカーブに、運転手は右へ左へと休む間もなくハンドルを回す。
 ラオスやタイ北部の旅を思い出す。
 そう、これが頭に描いていた山岳地方だ。

同行者
一人旅
交通手段
高速・路線バス

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  •  高度はますます上がっていき、、

     高度はますます上がっていき、、

  •  時には真っ直ぐなで走りやすい場所もあるけれど、、

     時には真っ直ぐなで走りやすい場所もあるけれど、、

  •  工事中で片側通行の場所も、あちこちにあって、、

     工事中で片側通行の場所も、あちこちにあって、、

  •  時折、客を拾ったりして走っていく。<br /> バスはしだいに満車状態に近づいていった。

     時折、客を拾ったりして走っていく。
     バスはしだいに満車状態に近づいていった。

  •  果てしなく続く山並みや、つづら折りの急坂、ヘアピンカーブ・・・<br /> それらは、タイ北部やラオス北部の山々の情景と同じなのに、、

     果てしなく続く山並みや、つづら折りの急坂、ヘアピンカーブ・・・
     それらは、タイ北部やラオス北部の山々の情景と同じなのに、、

  •  はっきり違うのは、絶え間なく小さな集落が見えているということだ。<br />

     はっきり違うのは、絶え間なく小さな集落が見えているということだ。

  •  険しく奥深い山の中なのに、大自然の一部を切り開いて段々畑に変え、作物を育てて暮らしている人たちがいる。<br /> 開拓の進んだ地域には集落ができ、村ができ、町ができている。

     険しく奥深い山の中なのに、大自然の一部を切り開いて段々畑に変え、作物を育てて暮らしている人たちがいる。
     開拓の進んだ地域には集落ができ、村ができ、町ができている。

  •  ここがタイヤラオスの山岳地方とは違うところだ。<br /> フィリピンは人口密度が高いのだろうか?<br /> それとも伝統文化の違いなんだろうか?

     ここがタイヤラオスの山岳地方とは違うところだ。
     フィリピンは人口密度が高いのだろうか?
     それとも伝統文化の違いなんだろうか?

  •  名も知らぬ小さな町に入ってきて、、

     名も知らぬ小さな町に入ってきて、、

  •  ドライブインで休憩となった。

     ドライブインで休憩となった。

  •  町といっても家並みは少なく、電話は通じるがデータ通信まではできない、携帯電波の僻地だ。<br /> 3G回線用の電波基地は設備されていないのだろう。

     町といっても家並みは少なく、電話は通じるがデータ通信まではできない、携帯電波の僻地だ。
     3G回線用の電波基地は設備されていないのだろう。

  •  中に入ると食事はできそうだが、バスは何分休憩するのか分らない。<br /> 食欲もたいして湧いてこない。

     中に入ると食事はできそうだが、バスは何分休憩するのか分らない。
     食欲もたいして湧いてこない。

  •  パンや飲み物を買ってよしとする。<br /> 店の自作のパンは驚くほど安かった。

     パンや飲み物を買ってよしとする。
     店の自作のパンは驚くほど安かった。

  •  一緒にバスに乗ってきた女の子が、一人寂しく店の前に座り込んでいた。<br /> 「どこまで、行くの?」<br /> そう聞くと、英語が通じないらしく、女の子はうつむいてしまった。<br /> シャイで、おとなしい子どもだ。

     一緒にバスに乗ってきた女の子が、一人寂しく店の前に座り込んでいた。
     「どこまで、行くの?」
     そう聞くと、英語が通じないらしく、女の子はうつむいてしまった。
     シャイで、おとなしい子どもだ。

  •  バスが動き出した。<br /> 段々畠には、簡単なビニールハウスが作られていた。<br /> 何を育てているのかは見えないが、この辺りはまだ水田はできていない。

     バスが動き出した。
     段々畠には、簡単なビニールハウスが作られていた。
     何を育てているのかは見えないが、この辺りはまだ水田はできていない。

  •  それでも畑の作物ができれば、それなりの生活ができているようだ。

     それでも畑の作物ができれば、それなりの生活ができているようだ。

  •  大きな山を一つ越えて谷間に降りると、再び次の山に登っていく。<br /> 振り返ると、走ってきた道が見える。<br /> 遠く連なるあの山の向こうに、バキオはあったのだろうか?

     大きな山を一つ越えて谷間に降りると、再び次の山に登っていく。
     振り返ると、走ってきた道が見える。
     遠く連なるあの山の向こうに、バキオはあったのだろうか?

  •  崖下には、登って来た道が折り重なっている。<br /> 転げ落ちそうな急坂だ。<br /> エンジンが発火しそうにうなっている。

     崖下には、登って来た道が折り重なっている。
     転げ落ちそうな急坂だ。
     エンジンが発火しそうにうなっている。

  •  巨大な自然の中に、人家の屋根が散らばっている。

     巨大な自然の中に、人家の屋根が散らばっている。

  •  フィリピン人の開拓魂、生活力というものはすごいものだ。

     フィリピン人の開拓魂、生活力というものはすごいものだ。

  •  下り坂に入った。<br /> 道路のあちこちが崩れている。

     下り坂に入った。
     道路のあちこちが崩れている。

  •  崖上から落ちてきた岩石が散乱している。<br /> 危ない! 危ない!

     崖上から落ちてきた岩石が散乱している。
     危ない! 危ない!

  •  天気が良くていいようなものの、大雨の日に走るのは、生きるか死ぬか賭博のようなものだ。<br /> 日本ならば、災害事故があれば道路公団の責任だとか、土木管理者の責任となって大騒ぎとなるが、ここではそうはならない。<br /> 昔の日本だってそうだったのだ。

     天気が良くていいようなものの、大雨の日に走るのは、生きるか死ぬか賭博のようなものだ。
     日本ならば、災害事故があれば道路公団の責任だとか、土木管理者の責任となって大騒ぎとなるが、ここではそうはならない。
     昔の日本だってそうだったのだ。

  •  窓から入る風がムッとする。<br /> かなり気温が上がってきている。<br /> 急速に高度が下がってきたようだ。<br /> 簡易高度計アプリを見ると、標高は900mと出ている。<br /> 山頂が1700m前後だったので、800mも下ってきたことになる。

     窓から入る風がムッとする。
     かなり気温が上がってきている。
     急速に高度が下がってきたようだ。
     簡易高度計アプリを見ると、標高は900mと出ている。
     山頂が1700m前後だったので、800mも下ってきたことになる。

  •  川沿いの集落の家屋は、山の集落に比べて立派なものが目立つ。<br /> 耕地が広く、作物も順調に採れ、生活が豊かなんだ。

     川沿いの集落の家屋は、山の集落に比べて立派なものが目立つ。
     耕地が広く、作物も順調に採れ、生活が豊かなんだ。

  •  川を渡る。

     川を渡る。

  •  洪水で崩壊されたように舗装がなく、狭く、川原同然の道もあった。

     洪水で崩壊されたように舗装がなく、狭く、川原同然の道もあった。

  •  このまま進めばボントックの町だ。<br /> もしかしたらボントックって、川沿いの町なのか・・・<br /> ボントックも標高が高く、涼しい町かと思っていたのに、そうではなさそうだ。

     このまま進めばボントックの町だ。
     もしかしたらボントックって、川沿いの町なのか・・・
     ボントックも標高が高く、涼しい町かと思っていたのに、そうではなさそうだ。

  •  左に別れ、坂道を登っていく道があった。<br /> 真っ直ぐに行けばボントックで、左がサダガか? <br /> バスは左に曲がった。

     左に別れ、坂道を登っていく道があった。
     真っ直ぐに行けばボントックで、左がサダガか? 
     バスは左に曲がった。

  •  風がひんやりしてきた。<br /> バスば頑張って急坂を登っていく。

     風がひんやりしてきた。
     バスば頑張って急坂を登っていく。

  •  途中で例の女の子と、そのお父さんが降りた。<br /> おっ、向こうに見えるのがサダガか?<br /> でも、降りたのは二人だけで、サガダはまだ先らしい。

     途中で例の女の子と、そのお父さんが降りた。
     おっ、向こうに見えるのがサダガか?
     でも、降りたのは二人だけで、サガダはまだ先らしい。

  •  サガダがどんな町なのか、どこにあるのか、さっぱり分かっていない。<br /> Halonさんやその他の人たちの旅行記の、崖に吊るされた棺おけ(ハンギング・コフィン)を見て、面白そうだと思っただけの町だ。

     サガダがどんな町なのか、どこにあるのか、さっぱり分かっていない。
     Halonさんやその他の人たちの旅行記の、崖に吊るされた棺おけ(ハンギング・コフィン)を見て、面白そうだと思っただけの町だ。

  •  それにしても寂しそうな場所だ。<br /> やみくもに登っていくだけで何もなく、下方に小さな集落が、ちょぼちょぼと見えるだけだ。

     それにしても寂しそうな場所だ。
     やみくもに登っていくだけで何もなく、下方に小さな集落が、ちょぼちょぼと見えるだけだ。

  •  山を登りきり、すこし下った場所でバスは停まった。<br /> 旅行記で見た停車場だった。<br /> 時刻は2時。<br /> バギオからは5時間半以上もかかったことになる。

     山を登りきり、すこし下った場所でバスは停まった。
     旅行記で見た停車場だった。
     時刻は2時。
     バギオからは5時間半以上もかかったことになる。

  •  野菜や果物、葉に包まれた餅などを売っている人たちがいた。<br /> 本日の寝ぐらは、旅行記で見た『セントジョセフGH』にしようと考えている。<br /> この停車場のすぐ近くらしい。

     野菜や果物、葉に包まれた餅などを売っている人たちがいた。
     本日の寝ぐらは、旅行記で見た『セントジョセフGH』にしようと考えている。
     この停車場のすぐ近くらしい。

  •  グーグルマップを見ると、『セントジョセフGH』はこの上だ。<br /> しかしここからは建物は見えない。<br /> マップに登り道が記されていない。<br /> さてさて困ったものだ・・・<br /> うろつくと、それらしき石段かあった。<br /> 「本当にここなのか」と戸惑うような石段だが、とにかく登ってみる。

     グーグルマップを見ると、『セントジョセフGH』はこの上だ。
     しかしここからは建物は見えない。
     マップに登り道が記されていない。
     さてさて困ったものだ・・・
     うろつくと、それらしき石段かあった。
     「本当にここなのか」と戸惑うような石段だが、とにかく登ってみる。

  •  バギオからの道則に赤点をつけてみました。<br /> サガダは幹線道路から離れた山奥にありました。

     バギオからの道則に赤点をつけてみました。
     サガダは幹線道路から離れた山奥にありました。

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この旅行記へのコメント (1)

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  • trat baldさん 2017/06/11 11:14:04
    イモトが出ていたT.V番組みたい!
    人口は1億人くらいだど日本より人口密度は多いはずですよ、人が住めないエリアや住民登録無しを考えると写真に真実味が加わりますね。
    でも生命力の強さは日本の比ではなさそう!

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