2017/05/28 - 2017/05/28
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風 魔さん
明治時代にキリスト教伝道のため日本へ派遣されたカナダ国籍の宣教師ロバート・エンバーソン氏は、静岡市に滞在(明治37年(1904年来日~1910年)して布教活動にとどまらず、「市民向けの英語学校」、「児童養護施設・静岡ホーム」などを開設した社会慈善活動家でした。
来日当初の自宅には「駿府城公園」の西側の西草深に洋風のフェンスに囲まれた広い敷地内に、テニスコートやキリスト教学生寄宿舎、食堂~和室などが併設されていました。
その後1987年、旧宅は「日本平動物園」に隣接する現在地に移築されましたが、さらに 2009年には「静岡市指定有形文化財」に登録されました。
本日は、エンバーソン氏の生誕( 1867~ 1910年 )150周年を迎えた本年を記念して、歴史ある洋館建築を見学のため訪ねました。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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日本平動物園の駐車場から入館する。
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開館日は、週末と祝日です。
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バラのアーチ下の階段を下る。
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山道に咲く野アザミの花。
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旧エンバーソン住宅です。
建築工法は和洋折衷様式が特徴で、洋風な外観ですが屋根には日本瓦が葺かれています。
静岡市が1986年(昭和61年)に寄贈を受ける形で保存を手がけることになり、静岡市駿河区池田(日本平動物園横)に移築の上、1987年(昭和62年)より一般に公開されています。 -
建物は、カナダ式住宅工法の構造です。
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ちなみに西洋の怪奇小説の中に、登場するような一軒家の洋館です。
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この建物は、静岡市内に現存する明治時代の西洋建築物であり、さらに県内に残る唯一の外国人宣教師住宅です。
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NPO法人「静岡ヘリテージング」が主催する、記念イベントが予定されています。
本年 11月 25日(土)には、当館において「ロバート・エンバーソン生誕150周年記念イベント」~ 今、伝えたいこと ~ が開催予定です。
☆ 講演(エンバーソン氏の人となり)
☆ 紙芝居~朗読
☆ 建築様式と移築 (移築担当の建築士・大工さん)
☆ コンサート(マリンバ演奏) -
暖炉の煙突。
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「日本平動物園」側からの入場門。
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バルコニー付きの洋館建築。
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木製の鎧戸が付けられた窓。
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玄関への入り口木戸。
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玄関の上がり口。
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玄関口から館内へ上がる。
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ご本人が日常生活の中で、実際に使用した靴箱です。
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急な階段を二階へ上がる。
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暖炉のある部屋。
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当邸宅の歴史を物語る、住まい主の年表。
当邸宅はエンバーソン氏の帰国後も代々の宣教師、牧師の住まいとしてきましたが、老朽化が進み所有者である「日本基督教団・静岡教会」による新たな施設の建設計画が立てられ、解体されることとなりました。
しかし静岡市内では数少ない明治時代の洋館建築が失われてゆくことを惜しみ、静岡市が教会側の全面的な協力を得て、昭和61年3月に建物の寄贈を受けて移築保存して、62年4月より一般公開されました。 -
平成2年に静岡市から、市民、青少年の教育と福祉に貢献した功績を称えて、エンバーソン氏の子孫に授与された感謝状。
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その後平成21年に登録された、静岡市の「有形文化財(構造物)」の指定書。
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当邸宅の新築完成当時および移築時の、関係者一同の集合写真。
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ピアノのある部屋。
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明るい食堂。
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居間の窓より眺めた、日の当たる庭先。
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居間の壁面に飾られた、日本とカナダの国旗。
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県内の「掛川産の葛布」で作られた間仕切り戸。
上部の丸いポールは、カーテンを吊り下げるものです。 -
クラシック調のシャンデリア。
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周辺は、日本平山麓の山林です。
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廊下から各部屋へは、ドアにより仕切られています。
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往時を偲ぶ、書斎の部屋。
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窓際の椅子に座り、読書を楽しむ憩いのひと時。
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大きな木製の書斎机。
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静岡市・西草深の旧邸宅の水彩画。
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暖炉のある部屋。
温暖な気候の静岡ですが、冬期は今より寒くさらに天井の高い部屋のため、暖房器具は必需品でした。 -
ガラス窓を通して、外の景色を眺める。
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窓側のベンチに腰掛けて、外の景色を眺める憩いのひと時。
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サンルームの前にある、ガラス窓の明るい廊下。
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五月晴れの明るい光が、戸外の景色を照らす。
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クラーク邸宅の「模型モデル」。
静岡に居住したクラーク氏邸の洋館建築模型。 -
静岡市の社会活動の広報パンフレット。
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手摺りに、日本的な「擬宝珠」を装飾した木造階段。
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館内を一巡見学して、玄関口へ戻る。
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山道脇にある、ピンクの野アザミの花。
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駐車場へ帰路の階段を上がる。
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となりにある、日本平動物園のポニーを眺める。
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山頂にある「ふしぎな森の城」へは、ロープウェイで上ります。
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この旅行記へのコメント (3)
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- salsaladyさん 2017/08/19 01:50:50
- 静岡でも旧外国人屋敷!は貴重な存在でしたのね〜
- ☆横浜山手のエリスマン邸や榎邸などは、後から移築してそれなりに格好をつけてるだけですが。。。
☆神戸に行けば風見鶏の家や鱗の家などを、やっぱり見学してしまいます。日本人コンプレックスもあるのかしら?
☆確かに、昔の木造にしては、美的感覚に溢れていて羨ましいけれど、そのすぐ隣が中国人宅だったら、もうお気の毒〜赤や金色で毎日が正月ですもの。。嫌みっぽくなって申し訳ない。今夜は何だか寝付きが悪くて、起き出したので。。。〜see you〜
- 風 魔さん からの返信 2017/08/19 10:15:19
- RE: 静岡でも旧外国人屋敷!は貴重な存在でしたのね〜
- > ☆横浜山手のエリスマン邸や榎邸などは、後から移築してそれなりに格好をつけてるだけですが。。。
>
> ☆神戸に行けば風見鶏の家や鱗の家などを、やっぱり見学してしまいます。日本人コンプレックスもあるのかしら?
>
> ☆確かに、昔の木造にしては、美的感覚に溢れていて羨ましいけれど、そのすぐ隣が中国人宅だったら、もうお気の毒〜赤や金色で毎日が正月ですもの。。嫌みっぽくなって申し訳ない。今夜は何だか寝付きが悪くて、起き出したので。。。〜see you〜
早速に、掲示板へのコメントをありがとうございました。
4トラの旅行記を拝見すると、古い伝統のある建造物や街並みが紹介されていますが、
皆さんは関心があることと思います。
静岡市は東海道の中心に位置していますが、案外古い歴史的な建物は少なく明治〜
昭和時代の洋館は、旧エンバーソン住宅とマッケンジー邸だけが保存されています。
やはり京都〜奈良は日本の歴史・伝統ある建造物が多く、今でも多くの観光客が訪れる
ことは納得できます。
ところで北欧諸国を旅して感じたことは、旧市街と新市街が共存して石畳の小道に歴史
ある街並みが風景を形づくっていました。
とにかく日本のように雑然としたカラーリング、看板、電柱、電線、ネオン等がなく整然
とした景色に、成熟した社会の落ち着きを感じました。
またの訪問と情報交換を!
風 魔
- 風 魔さん からの返信 2017/08/20 02:15:18
- RE: RE: 静岡でも旧外国人屋敷!は貴重な存在でしたのね〜
- salsaladyさん
早速に、掲示板へのコメントをありがとうございました。
4トラの旅行記を拝見すると、古い伝統のある建造物や街並みが紹介されていますが、皆さんは関心があることと思います。
静岡市は東海道の中心に位置していますが、案外古い歴史的な建物は少なく明治〜昭和時代の洋館は、旧エンバーソン住宅とマッケンジー邸だけが保存されています。
やはり京都〜奈良は日本の歴史・伝統ある寺社仏閣の建造物が多く、今でも多くの観光客が訪れることは納得できます。
ところで西欧諸国を旅して感じたことは、旧市街と新市街がうまく共存して石畳の小道に歴史と伝統ある街並みが風景を形づくっていました。
とにかく日本のように雑然とした街並みのカラーリング、看板、電柱、電線、ネオン等がなく、整然とした景色に、西欧諸国の成熟した社会の落ち着きを感じました。
またの訪問と情報交換を!
風 魔
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