2017/04/27 - 2017/04/27
59位(同エリア132件中)
susuさん
GW欧州旅行3年目はバルカン半島へ。アルバニア、コソボ、マケドニア、ブルガリア、ルーマニア、モルドバ、そしてトルコの計7か国を廻る15日間の日程です。いつものように行き先を欲張ったら、ソフィア以外では連泊無しのとんでもなく移動ばかりの旅程が出来上がりました。前年のバルト周辺旅行では連泊の方が疲れたので、移動ばかりの方が逆に楽かもしれないと思ったけどどうだろう。
出発9ヶ月前の7月半ばに予約をしてその日のうちに旅程を組み上げたら、その翌朝にトルコでクーデター(未遂)という衝撃のニュースが飛び込んできてぶったまげました。
また何年も前から、このエリアに行くならソフィア・ブカレスト間の移動は夜行列車でと密かに夢見ていましたが、改めて調べてみるとついここ1~2年のうちに夜行が廃止されていたと分かって大ショック。渋々飛行機を予約して宿を手配し直しました。結果的にブラショフでも連泊できることになったからまあいいか。
ターキッシュエアラインズ ティラナINキシニョウOUT…102,050円
タロム航空 ソフィア→ブカレスト…123.69EUR(15,375円)
4/22(土)成田→イスタンブールへ
4/23(日)イスタンブール→ティラナ→ベラット
4/24(月)ベラット→ティラナ
4/25(火)ティラナ→プリズレン
4/26(水)プリズレン→スコピエ→オフリド
4/27(木)オフリド→スコピエ
4/28(金)スコピエ→ソフィア
4/29(土)ソフィア→リラの僧院→ソフィア
4/30(日)ソフィア→ブカレスト→シナイア
5/01(月)シナイア→ブラショフ
5/02(火)ブラショフ→ブラン城→ブラショフ
5/03(水)ブラショフ→ブカレスト→キシニョウへ
5/04(木)キシニョウ
5/05(金)キシニョウ→イスタンブール
5/06(土)イスタンブール→成田
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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6時台に目が覚め、ネットをしてのんびりしてから支度して8時頃に下へ。朝食会場は1階かと思ったら2階で、レセプションにいたスタッフが専用の部屋に案内してくれ、オーダーを取ってくれました。ビュッフェじゃないんだ、客室5部屋しかないから当然か。オムレツなど幾つか挙げてくれたメニューから、甘いパンケーキとミルク入りコーヒーをオーダー。
3テーブル程しかない朝食会場には暖炉もあり、赤と白基調のインテリアがお洒落。とても静かですが、外から何やら民族的な音楽が聴こえてきていました。
パンケーキというかまるっきりクレープで、チョコ生クリームとチョコレートソースがトッピングされています。かなり甘いけど、この甘さが堪らない。珍しい朝食になりましたが、今日こそセルスコ・メソを食べたいので軽く済ませられて良かった。 -
今日も最高の天気。早速聖ヨハネ・カネヨ教会へ。
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何も意識せず歩きましたが、適当に進んだら昨日と全く同じルートを辿っていました。
屋根の上に駐車場があるのが面白い。 -
ルパン三世が乗ってそうな車!
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マケドニアの民家は、このように穴あきの軽量レンガを積んで造られている建物が非常に多かったです。完成形でも外壁がレンガ剥き出しの建物が殆どで、漆喰でコーティングされている建物はどちらかというと少数派。
結構世界中色々な所で見るこのレンガ、モロッコのシャウエンの青い家も漆喰の中はこれでした。 -
イチオシ
今日も日差しは強いですが、風はかなりひんやりとしています。
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狙い通り、午後よりは順光。
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鍵付きのガラスケースの中のイコンの前に、ガラスの器が供えられています。仏壇や神棚と一緒だなあと感心。
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聖ヨハネ・カネヨ教会は小さな半島に建っています。一番湖に突き出た所に誰かのお墓があり、犬がそれをじっと眺めていました。
昨日はこういったベンチに観光客の姿がありましたが、今日は朝早いので教会の管理人らしき人がいるのみ。 -
教会の裏の高台はこんな感じ。
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イチオシ
信じられないくらい深い水の色。
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イチオシ
高台に上り、何度か位置を変えながら写真を撮り、日陰に座って心行くまで景色を眺めました。聴こえてくるのは鳥の声だけ。なんて贅沢なんだろう。
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町の中心部、オフリド港から遊覧船がやって来ました。
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とても静かなので、こんな遠くまで乗客の歓声が聞こえてきます。遊覧船は教会の後ろを通り、やがてUターンして戻っていきました。
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高台にはもう一人見物客がいましたが、彼も一心に景色を眺めていたのでとても静か。
日陰はかなり寒く、30分程景色を眺めてから高台を下りました。 -
高台はただの岩山ですが、きちんと整備されています。
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プリズレンの城壁にいたのと全く同じトカゲがチョロチョロしていました。
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湖が美しすぎて空に浮いてるみたい。こんな青と白のグラデーションの水面は、他所では見たことがない。
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教会の入口はとっても細い。基本的に鍵が掛かっており、周辺をうろうろしている管理人に頼んで開けて貰うようです。
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敷地の入口にある水汲み場のイコンが色鮮やか。蛇口のデザインも凝っています。
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来た道を戻ります。崖に新たな建物を造っているところでした。
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さらに高い位置に聖クリメント教会の白い塔が見えました。今度はあそこを目指してみよう。
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オフリド旧市街はレトロカーの宝庫!
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上りと下りの分岐点で上り坂を選択して進んだら、聖クリメント教会が近付いてきました。
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不意に目の前に古代劇場が現れてびっくり。昨日サミュエル要塞から戻る時にすぐ近くを通ったはずだけど、全く気が付かなかったなあ。
現在も音楽イベント等で使われているのか、ステージに屋根が設置されていました。
周囲をぐるっと廻り込みます。 -
路地と猫。3匹いると思ったら、右の段差に座っている灰色の猫は置物でした。
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なんて贅沢な会場だろう。
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坂の先にサミュエル要塞が見えました。
昨日もそうだったけど、今日も全然風が無いな。昨日の写真には国旗が靡いているものもありますが、あれは待って待って漸く少し靡いた所を撮ったんです。
サミュエル要塞の国旗はこの後10枚くらいの写真に写り込んでいましたが、びっくりするくらい全く靡いていませんでした。10枚全部、赤と黄色の棒。なんならこの写真が一番靡いています。 -
坂を上ってきたタクシー、屋根のランプに「SUZUKI」と書かれていてびっくり。えっ、鈴木?!後から気が付きましたがどうやら車両の車種を書いているようで、Mercedes-Benzと書かれているタクシーも見かけました。
でもこの自称SUZUKI、ベンツなんだけど?! -
いざ聖クリメント教会の前に着くと、その横の路地の向こうから子供達の賑やかな声が聞こえてきました。声につられて坂を上ってみる。
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思った通り、小学校のようです。こんな坂の上に学校があるなんて通学大変だろうと思いましたが、考えてみると日本も結構坂の上に学校があるな。
それにオフリドは観光客が多いから、こういう静かな環境の方が良いでしょう。 -
来た道を下りながら見た、聖クリメント教会の塔とサミュエル要塞。
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聖クリメント教会。ここは元々違う名前の教会だったそうですが、聖クリメントの遺骸が移され改名されました。
内部の13世紀のフレスコ画が有名な教会です。敷地内をウロウロしながら悩みましたが、結局中には入りませんでした。入れば良かったかなあ…自分は入場有料で撮影不可の建物には入らない傾向があると自覚しています。自分でも本当どうかと思うけど、どうしても気が進まない。 -
聖クリメントが描かれた水飲み場。
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藤の花が綺麗でした。
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イコン博物館の軒下に土産物屋が出ていました。買う気はないけどどんな物があるのかチラ見したら、お店の人に「オフリドパールのペンダントトップ2つで1EUR(約121円)」と言われ仰天。やっす!!!
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そんなに安いんならいくら私でも買うよ。じっくり見てこの2つをお買い上げ。
パールの方はもしかしたらプラスチックかもしれませんが、十字架の方は明らかに貝。物によっては曲線や年輪のような層が残っています。オフリドパールって検索してもあんまり情報が出てこないんだけど、淡水真珠だけでなく貝や鱗の加工品も含むらしい。まあオフリド湖で採れた貝で出来てるってだけで満足。 -
時速1kmくらいでゆーっくり坂を下り、観光しながら宿へ。道中大人しい野良犬が穢れなき瞳で私を見上げながら横を歩いてくれて、思わず何か貢ぎたくなる可愛さでした。昨日食べたチキンの骨を持ってくれば良かったなあ。
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宿に帰って暫く部屋でのんびり過ごし、11時半前にチェックアウトして支払いを済ませ、レセプションでバックパックを預かって貰い再び出かける。
聖ソフィア教会の周りには何軒かの良さげなレストランがあります。どこかに入ろうとうろうろして、教会を見下ろす位置にあるVIA SACRAというピッツェリアへ。 -
ピッツェリアですがマケドニア料理もあるお店です。セルスコ・メソを頼むつもりでしたが、お店のお薦めはサルマ(250DEN)だそうなのでちょっと迷ってそちらを注文。それとフレッシュオレンジジュース(100DEN)を。
フレッシュオレンジジュースは果肉たっぷりで粒々。グラスの淵にオレンジが刺さっていてリゾート感のあるジュースでした。味は甘味よりも酸味がかなり勝ってる。
お店の前のテラス席に座ると目の前が聖ソフィア教会。眺めが良くて天気も良くてめちゃくちゃ快適~。優雅~。
しかし昼を回ると日陰がどんどん狭くなっていき、ジーンズ越しでもじりじり来る日差しが膝を直撃しました。
サルマはどんな料理か知らずに注文、ロールキャベツでした。あっ、ルーマニアのサルマレと同じ料理?歩き方で見た。中身は挽肉とご飯(!)で、トロトロに煮込まれたキャベツがとても美味しい。ロールキャベツをグラタン皿に入れて、ベーコンを乗せて改めて焼いているようです。見た目以上にかなりボリュームがあって、パンまで全ては食べきれませんでした。
食べている間に、遠足らしい大勢の小学生が目の前を通って聖ソフィア教会に入っていきました。微妙に昼前だからか皆サルマを見ていくね。どうだ羨ましいだろう。
カード払い可で計390DEN(781円)。んん?メニューでは100だったオレンジジュースが140になってるな…。レシートにしっかり印字されてる。う~ん注文直後に値段をメモしてたとはいえ、私の間違いの可能性がゼロじゃないし…。モヤモヤするけど、折角料理も美味しく快適に過ごせたのに数十円の事で嫌な思い出にしたくないので黙って支払う。
これ1回なら私の勘違いとして大して記憶に残らなかったでしょうが、今日この後同じようなことがもう2回ありました。 -
それから昨日も来たオフリド港へ。港沿いには船乗りらしい帽子を被り真っ黒に日焼けした男達がいて、観光客をボートに勧誘しています。ちょっと興味あるけど幾らくらいするんだろ。
湖畔を歩いていたら、狙い通り?船頭に声を掛けられる。1人と話している時に現れたのが、なぜか「引きこもり」という日本語を操る英語が達者なこちらのおじさん。なんでそんな言葉を知ってるんだ?!「一人で外国を旅をしているんだからあなたは引きこもりじゃない、引きこもりじゃないならボート!」という謎理論でグイグイ勧誘してきます。
料金を尋ねると10EURだそう。高いな、その値段なら乗る気はない。「幾らならいいんだ、言ってみて」と言うけど、この辺りの相場を知らない旅行者にそれを訊くのは無茶振りだ。私の基準ってバラナシの手漕ぎボートだし。
「5EURで聖ヨハネ・カネヨ教会まで往復してくれるなら乗る」と言うと「ええー」という顔をされましたが、行って戻るだけ、すぐそこじゃんと説得すると渋々?OKしてくれました。 -
エンジン付きの小さなボート。パラソルが付いてるのが良いねえ。おじさんは取った方が景色がいいと勧めてくれましたが、日陰命なのでそのままでお願いします。
おじさんは日本語の単語をいくつか知っていて、たまたまど忘れしたらしいパラソルを指してこれは日本語で何ていうんだっけと聞いてきたので、「カサ」だと教えました。まあ日本でこれを傘と呼ぶ人はあまりいないと思うけど、パラソルって言ったらがっかりされると思うし。 -
イチオシ
湖から見るオフリド旧市街は素晴らしい眺め。右の方にサミュエル要塞も見えています。
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さすがエンジン付きのボートは速く、あっという間に聖ヨハネ・カネヨ教会が近付いてきました。
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イチオシ
湖上から見るなら遠景からズーム、且つこのくらいの角度がベスト。もっと進むと木や岩山で教会が隠れてしまいます。
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しかし教会がどんな所に建っているか分かって面白かったです。硬そうな岩山がかなり浸食されて、洞窟みたいになってる。
一般に、湖は流れ込む川からの堆積物で埋め立てられるため数千年から数万年の寿命なんだそう。古代湖は10万年~数千万年も存続している珍しい湖のことで、このオフリド湖を含め世界で20か所程しか例がありません。この岩山も途方もなく長い年月をかけて削られたのでしょう。 -
教会の西の辺りでエンジンを切って暫し漂流。凄い、結構深そうなのに湖底が見える!そして小魚が沢山。
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イチオシ
船頭のおじさんは日本語の単語を、私に確認して復習したり新たに覚えたりと勉強熱心でした。苺、木苺、良い、やまびこなど、どうしてそれ?という謎のチョイスでしたが、やまびこは船の上で実演してくれたから実用的か。
おじさんと話しているうちに何故か恋バナになり、「あなたが独身なのは誰も信用していないからだ」と断定されました。鋭い!(笑)いやそんなことないよ! -
湖の東の方にチトーの別荘があるそうで、追加料金無しでいいから行かないかと誘われましたが、断りました。あっ、確かに人を信用してない!(笑)自分の行きたい所にしか行かないし、したい事しかしないし、人に流されるということがほぼ無い。まあそれらは旅先で顕著なだけで普段はそうでもないけど、こういう所だよな…。
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おじさんが日本に詳しいのが本当にびっくりだったので、オフリドに日本人旅行者は沢山来るのか尋ねると、あんまり来ないそう。やっぱりか、私も1人も見なかったしな…。
30分程でオフリド港に戻り、約束の5EUR(約605円)に加えて100DEN(約199円)のチップをおじさんに手渡すと、咄嗟に言葉が出ないくらい驚かれました。チップが欲しいと船上で仄めかしてはいたものの、私があっさりくれるとは思わなかったようだ。 -
昨日は行かなかった、オフリド湖沿いの公園の東の方へ。
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おっさん2人がイチャイチャしているような像にびっくり(失礼)。聖メトディウスとキュリオス兄弟、スラヴ語圏で尊敬されている聖人で、聖クリメントの師匠だそう。
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子供用のレンタカー乗り場がありました。
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小さい子に大人気。
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木陰のベンチに座り、日記を書いて過ごす。目の前の広場にある水飲み場からは水が溢れ続けており、下でスズメ達が水浴びをしていてめちゃくちゃ可愛い。こっちのスズメは日本のより大きく、丸っとしていました。
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合成がなんだか笑える看板。オフリド湖伝統の寒中水泳イベントらしい。
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風車を売っていました。ドラえもんもある!
旗が靡くほどではないけど風車が回る程度には風が吹いていたようだ。 -
カフェに入ろうとウロウロして、スヴェティ・クリメント・オフリドスキ通りの入口辺りにあるLAVAZZAというカフェに入る。私は知りませんでしたが、イタリア・トリノ発の老舗カフェチェーンらしい。
テラスが広くて店員さんが来ず、全然注文できない。このまま休憩だけして去ろうかとも思いましたが、初め快適だった日陰の席に座っているうちに寒くなり、温かいものがどうしても飲みたい。手を振って合図して漸く注文できました。
ラージマキアート(60DEN)にビスケットが付いてきてお洒落。日向は服の上からでも日差しがヒリヒリするくらいでしたが、日陰はカップを包み込んで手を温める寒さでした。
飲み終わった後は寒いから早く帰りたいのに、また店員が捉まらない。漸く会計できると思ったら、請求金額がおかしい。抗議するとカフェラテ(90DEN≒179円)の料金を請求されていました。はあー?!私はメニューの写真を指差して注文したろーがよ…メニューのレイアウト(写真撮ってた)も全然違う位置だから店員が誤解したとも思えん。そのページで一番高いメニューとたまたま取り違えたって?ふーん。
マキアートとカフェラテの違いに気付かない私も悪いのかもしれんが、これが本日2回目のモヤモヤ。 -
それからまたスヴェティ・クリメント・オフリドスキ通りを歩き回る。
(トルコの?)伝統菓子とナッツを扱う土産物屋さん。
昨日行かなかった「樹齢1000年の木」がある広場の北へ進むと、交通量の多いトゥリスティチカ通りに出ました。スコピエからのバスはその辺りでも降車できます。 -
ブラブラ歩いて宿まで戻ってもまだ時間がある。まだ行っていなかった聖ソフィア教会の南の方に行ってみると、アパートメントの隙間からオフリド湖が見えました。
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最後にオフリド湖を見ておこうかなと軽い気持ちで歩いて行ったら、なんと湖の上を歩ける遊歩道を発見。
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水面を覗き込むと、信じられないくらい大量の小魚!魚が口に入らないように水を飲むのが難しそうなくらいいます。
オフリド湖の生物量って物凄いんだろうな。人類が定住し始めた古代から、この湖の周辺では人が飢えることなど無かったのでは。 -
遊歩道の先には砂浜…ではなく砂利浜が。夏は湖水浴場になるのかな。
程々の所で引き返しましたが、聖ヨハネ・カネヨ教会の下まで行けそうでした。 -
チャプチャプという穏やかな水の音が心地良い。ブレッド湖を思い出しました。
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ウロウロしてみるものだ。満足して宿に戻ります。
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実は昼前に宿に戻った時から、犬にあげるためのチキンの骨を持ち歩いていたんですが、そういう時に限って全く犬に遭遇しませんでした。残念に思いつつ歩いていると、宿の前の道で犬がトコトコと私を追い抜いて行きました。「あっちょっと待って!いい物持ってるんだけど…」と声を掛けると、振り返り「何ですか?」という感じで律儀に待ってくれる犬。本当オフリドの犬は賢くて可愛い。
秘蔵の骨をあげると、嬉しそうにバリバリ噛んで食べてくれました。顎力強いんだなあ。「犬に骨」というのは定番の組み合わせですが、実際に犬が骨を食べているのは初めて見ました。 -
宿に預けた荷物を受け取るついでに1階のバーのトイレを借りると、紙もなく水も出なくて客室のものとは雲泥の差。ウェットティッシュを日本に忘れてきたことを後悔しつつ、ミネラルウォーターで手を洗う。
いざ乗りたい時にはタクシーが全く見つけられず、オフリド港近くの郵便局前の乗り場まで行って漸く乗車できました。バスターミナルまでで80DEN(約159円)。タトゥーだらけで渋い声の強面の運転手でしたが、「Have a nice day!」と笑顔で送り出してくれました。
改めて見ると、オフリドバスターミナルはまさに今建設中。例の穴あきレンガを1つ1つ積んでいる所でした。リゾート的なオフリドで過ごしているうちに何故かギリシャにでもいるような気分になっていたので、この原始的な建築方法に思わず面食らいましたが、そういえばここはマケドニアなんだった。 -
出発の1時間も前にバスターミナルに着いてしまいましたが、そのスコピエ行きのバスも同じくらいに来ていました。早っ!もう出発してくれないかなあ、無理だけど。スコピエに着くのは20時くらいかなあ…。
仮設の待合室は防風のためか冬の状態のままなのか、ビニールハウスのように密閉されていて暑い。扉を開けておくと風が通っていい感じ。のんびりした雰囲気で凄くリラックスして、ベンチにバックパックを置いたままあちこち行ってしまう。
この環境でつい食べたくなるからか、隣のカフェのアイスの冷凍庫だけが待合室に置いてありました。10~50DENのアイスの中から筒状のイチゴシャーベット(25DEN≒50円)を選び、扉の向こうのカフェに持っていって清算。街中のジェラートより高いだけあって、粒々の種入りの本格的な味でした。
カフェの向こうにプレハブのトイレもあり、カフェで鍵を借りて無料で利用できます。多目的トイレのようにやたら広い個室ですが、小窓が閉まっているせいか空気が籠っていて臭いが少し。見た目は清潔なイスラム式で紙はちゃんとあり、水洗でした。鏡を見たら顔が日焼けで真っ赤、ヤバい。
ベンチに戻り日焼け止めを塗り直そうとしていたら、待合室にいたおじさんが「スコピエ?」と呼んでくれました。え、まだ30分近くあるけどもう乗るの?!
待合室から乗り場に出る際にはチケットチェックがあります。 -
荷物を預けて乗り込むもエアコンの点いていない車内は暑く、他の乗客は席に荷物だけ置いて外にいるようでした。私も席にペットボトルだけ置いて、車体の陰の段差に座り込む。乗り場にもベンチあるけど日向なんだもん。出発の10分くらい前になるとエアコンが点いたようで乗客が乗り込み、ドアが一旦閉まりましたが、私はタイヤの横に座り込んでいました。タイヤのメーカーダンロップだな~。地元の人以上にマイペースにリラックスしている(ような気分になっている)この状況が何というか快感。
やがて運転手に声を掛けられ、チケットをもぎって貰い乗車。
国内の移動ですが、出発前の車窓からは家族にハグされながら別れを惜しんでいる若者の姿が見えました。 -
16:30にバスターミナルを出発したバスは、オフリド市内トゥリスティチカ通りの旅行会社にも立ち寄って乗客を乗せていました。
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曲がりくねった山道が破壊力抜群で、今旅初のバス酔い地獄!
車窓の景色は綺麗なんだけど、見ていられる状況じゃない。 -
長いこと耐えた末にもう駄目だ~と隣の席(半分くらいの乗車率なので空いてる)に倒れ込み目を閉じたら、途端にバスが停車しました。ハッと顔を上げると往きでも停まったサービスエリア。
往きでは降りるタイミングを逃して行けなかったトイレ(無料)は階段のてっぺん。
外の空気を吸い、酔い止めをもう1錠飲む。再出発から暫くは気持ち悪かったけど、のど飴を舐めたお陰もあってか次第に回復しました。 -
3時間ちょっとでスコピエのバスターミナルに到着。
明日のソフィア行きのチケットをゲットするべく真っ先にチケット売り場へ。スコピエ→ソフィアのバスは1日5本(7:00発、8:30発、15:00発、17:30発、24:00発)あるそうで、紙に時刻を書いて説明してくれました。これもほぼ一択だなあと思いつつ8:30発のチケットを購入、980DEN(1,963円)。なんで昼前後にバスが無いんだろう?
駅前からタクシーに乗りホテルへ。フラフラした挙動のお爺ちゃん運転手だったのでちょっと心配でしたが、飛ばしてくれました。90DEN(約179円)。 -
銀行等のテナントが色々入っている建物だったので、ホテルの入口がどこだか分からずうろうろしましたが、向かって右奥の辺りにありました。
ホテル・デ・コカ。Hotels.comで予約して、バストイレ朝食付きで3,521円。チェックイン時に朝食が8時からだと聞いて困る。食べてからバスターミナルってリスキーだなあ…。完全に諦めるか悩ましい。ホテル前ですぐにタクシーを捕まえられるかな?
歩き方によると2014年オープンの新しいホテルだそうで、部屋は狭いもののとても綺麗。しかしシャワールームの壁に電話が設置されていてびっくり。丁度水とか泡とか飛びそうな位置に!ベッドの近くにも電話があったので、バスルーム内と部屋とで会話する為のものなのかと一瞬思いましたが、いやいやいや…声聞こえる近さじゃん。っていうか1人部屋だし!!
そしてバスルームが狭いのにドアが内開きなので、開け閉めする度に窮屈でした。
チェックイン時にWi-Fiのパスワードを教えて貰いましたが、そのIDにはパスワードが掛かっておらず接続できない。レセプションで改めて尋ねたらWi-Fi画面ではなくブラウザを開くと出る画面にパスワードを入力するとのことでしたが、そのページが表示されないし…。ロビーのソファで暫く格闘してたけど、時間が勿体ないので外に出る。 -
既に時刻は21時近く。早く観光しないと。地図を頼りに町の中心を目指します。
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ヴァルダル川沿いに出ると、物凄い光!
えええー何これ凄い優雅な雰囲気!どこからともなくクラシックが流れてるし! -
イチオシ
マケドニアの?芸術家の像が並ぶ橋、Bridge of Artists。
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綺麗だけど、虫が凄い。
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イチオシ
私が歩いてきたのは右の建物の前。あの辺りはクラシックが流れています。なんつう街並みだ…。MAPS.MEによると右の建物は官庁、左の丸い建物は裁判所らしい。
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その隣のあの建物も裁判所。スコピエは夜景が凄いとは聞いていたけど、予想以上でした。
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この船は何のアトラクションだろうと思ったら、レストラン!
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川沿いにはオープンテラスのレストランがずらりと並んでいました。店頭のメニューを見ていたら声を掛けてくれたEnto Barというお店に、セルスコ・メソがあることを確認してから入店。
セルスコ・メソ(300DEN)とブルーベリージュース(100DEN)を注文。 -
昨日からセルスコメソセルスコメソ言ってますが、実はどういう料理か分かっていません。定番のマケドニア料理らしいから食べてみたかったんです。実物を見てみると、ホワイトシチューに厚切りのチーズを乗せたような料理でした。鶏肉とミートボール、マッシュルームが入っていて重い!これ1回でいいな。パン頼まなくて良かった。グラタン皿に入っているのに、チーズは乗せただけで焼かれていないのが意外でした。後で歩き方を確認したら「肉や野菜にチーズを乗せてオーブンで焼いた料理」とあったので、これはスタンダードなセルスコ・メソではないのかも。
ブルーベリージュースはワインのような風味で、子供舌には辛いものが。珍しいからって安易に手を出すべきではなかった。
会計時に、セルスコ・メソの値段が320DEN(計420DEN=841円)になっていて揉める。今回はメニューがまだ手元にあったので見せて抗議すると、値上がりしたんだと悪びれもせず言われました。はあーーー?!!!メニュー修正してない癖にそのまま客に請求するなやボケが!!今日3回目だぞ!!どいつもこいつもせめて申し訳なさそうにしろ!
滞在2日で4回となるともうこれはマケドニアの特徴なんだと思う。他の国でこんなこと滅多にないし。良い方に考えれば大らか、どんぶり勘定、説明不足。いや欠点ですけどね?!悪い方に考えると4回ともボるつもりでボッたのかもしれないけど、たった数十円儲けるためにこんなに国全体の印象を悪くしてどうする?ボるつもりだろうと注文時に「値上がりしてるけどいい?」って訊けばいいじゃん。 -
気を取り直して観光再開。さっきの橋と同じくらい煌びやかなBridge of Civilizations、奥の建物は考古学博物館。
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もう営業終了してるらしい遊園地がありました。
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その隣の橋はシンプル。カメン・モスト(石橋)、見るからにオスマン帝国時代の橋。
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イチオシ
カメン・モストの南西にはマケドニア広場があります。中央には有名なアレクサンダー大王像!床に噴水があって圧巻の眺めでした。
平らな所に噴水があるのに水が周囲に溢れないのが不思議でしたが、不意に水が飛び出してくるので近くで観察するのはやめとく。 -
ここ数年のマケドニア旅行記しかチェックしていなかった私は、この像がスコピエの象徴的存在だと思い込んでいましたが、ほんの数年前に造られたものだと帰国してから知って驚きました。この像だけでなく川沿いの立派な建物や数々の像は「スコピエ2014」という2010年からの都市計画で造られたものなんだそう。
私は「スコピエはこういう街」と思って見ていましたが、地元の人からすると変化が大きすぎてついていけない感じらしい。 -
よく見ると地面に模様が。高い建物の上から見てみたかったな。
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噴水の出方もライトアップの色も、次々と変化します。
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なかなか噴水が途切れなかったので、モニュメント根元の兵士像を見るのに苦労しました。
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マケドニア広場に面して建っている建物はどれも大きくて立派。でもその中の1つが建築中で…え?!!こんな立派な建物もこの穴あきレンガで造られてるの?!!(爆笑)周囲の立派な建物も中身は全部これ?!バスターミナルとか民家と比べると鉄骨が多少入ってるけどさあ…。
スコピエ市内中に立派な建物を造って像も建てまくって、よくそんな予算があるなと思ったけどそもそも低予算建築なのか。
マケドニアはよっぽど地震が無いんだろうと思っていましたが、実は1961年のスコピエ大地震で町が壊滅したことがあったらしい。マグニチュード6.1って日本人の感覚だとそこまで大きな地震ではないけど、こんな積んだだけの壁ではそりゃあ…。学習しないのか…? -
通りの向こうにマケドニア門が見えました。あれもスコピエ2014で造られたもの。
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カメン・モストの上から広場を振り返ると、アレクサンダー大王像の左にミレニアム十字が見えました。
団体とすれ違った時に、その中の若い女性に「チャイナー!」と呼びかけられる。嫌~な顔を向けたらキャッキャと喜んでいました。そんなに珍しいか、珍しいよな。っていうかこんな暗いのによく分かったな。
明日から暫くは旅行者の多い(と思う)ブルガリア・ルーマニアだから珍しくなくなるかな。 -
北の広場も像だらけ。一つ一つが大きいしもう圧巻。
この母子像はアレクサンダー大王の幼少期を描いたものらしい。 -
スコピエの街並みはとにかくでっかくてド派手。見所のない街に見所を造ったという感じで面白い。こういうのもアリだと思います。
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元々の見所、城壁もライトアップされていました。
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ダウト・パシャの浴場跡、現在はアートギャラリーだそう。
スコピエは、というか今日が特別なのかもしれないけど日が落ちても暖かかったです。 -
オールドバザール。既にあまり人気が無い感じだったので奥には行きませんでした。折角オールドバザール近くのホテルにしたのに散策する時間がなくて残念。
それから陸橋の下を通ってホテルに帰りました。レセプションで明日のことについて相談すると、朝食が食べられない代わりにサンドイッチを作ってくれて、7:30にタクシーを呼んでくれるそう。マジすか!受付の女性めちゃくちゃ親切。本当にやってくれるかは明日にならないと分からないけど、気が楽になりました。
Wi-Fiも、Google Chromeのタブを全部閉じて一旦機内モードをオフにしたら入力画面が出て、それからはいつものブラウザも使えるようになりました。辛抱強く付き合ってくれたスタッフの女性に感謝。
外を歩いている時からお腹の調子が悪く、就寝後は何度もトイレに駆け込む羽目に。どう考えてもセルスコ・メソじゃん。胃薬と下痢止めを飲んだらその後は大丈夫でしたが、寝るのが遅くなってしまいました。明日朝早いのに。
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