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 マニラの街を出ると、バスは一路ハイウェイを北上していく。<br /> しばらくは窓の外を眺めていたが、うとうとしているうちに、いつの間にかアンヘルスを過ぎている。<br /> GPSチェックをすると、国道2号線に移ったようだ。<br /> 時刻は5時20分。<br /> 走り始めて2時間20分。<br /> トイレ休憩で止まった場所は、アンヘルスから北に40kmのタルラクという町らしい。

なぜ旅に出るんだろう? ましてやフィリピンの山岳地帯なんかへ(その2) バギオへの道

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2017/05/12 - 2017/05/12

88位(同エリア444件中)

motogen

motogenさん

 マニラの街を出ると、バスは一路ハイウェイを北上していく。
 しばらくは窓の外を眺めていたが、うとうとしているうちに、いつの間にかアンヘルスを過ぎている。
 GPSチェックをすると、国道2号線に移ったようだ。
 時刻は5時20分。
 走り始めて2時間20分。
 トイレ休憩で止まった場所は、アンヘルスから北に40kmのタルラクという町らしい。

同行者
一人旅
交通手段
高速・路線バス

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  •  薄明るくなった空。<br /> バスから降りてぼんやりと辺りを眺めている。

     薄明るくなった空。
     バスから降りてぼんやりと辺りを眺めている。

  •  しかしバスはすぐに出発。<br /> 

     しかしバスはすぐに出発。
     

  •  平らな大地が続いている。<br /> バギオは山岳地帯と聞いているが、ここまで来ても、まだ山岳地帯とは無縁の景色。<br /> 坂道を登りながら北上するものと想像していたのに、まったくの予想はずれだ。<br /> よく見れば、それでもほんのわずかな傾斜があって、標高は徐々に上がっているのかも知れない。

     平らな大地が続いている。
     バギオは山岳地帯と聞いているが、ここまで来ても、まだ山岳地帯とは無縁の景色。
     坂道を登りながら北上するものと想像していたのに、まったくの予想はずれだ。
     よく見れば、それでもほんのわずかな傾斜があって、標高は徐々に上がっているのかも知れない。

  •  7時を過ぎた。<br /> 次の休憩は、周囲に何もない場所だった。<br /> 少し長めの食事休憩なようで、簡単な食事をしている人もいる。<br /> 自分は睡眠不足のためか食欲不振。<br /> 持参してきたドーナツをかじり、フィリピン親子にも提供して、これで朝食とする。

     7時を過ぎた。
     次の休憩は、周囲に何もない場所だった。
     少し長めの食事休憩なようで、簡単な食事をしている人もいる。
     自分は睡眠不足のためか食欲不振。
     持参してきたドーナツをかじり、フィリピン親子にも提供して、これで朝食とする。

  •  出発までには時間があるようで、近辺をぶらついてみる。<br /> レストランの中は、客はまばら。

     出発までには時間があるようで、近辺をぶらついてみる。
     レストランの中は、客はまばら。

  •  走ってきた道路を見る。<br /> まっすぐな道路。<br /> 車の姿はほとんどなし。

     走ってきた道路を見る。
     まっすぐな道路。
     車の姿はほとんどなし。

  •  これから向かう道路も、まっすぐに延びているだけ。

     これから向かう道路も、まっすぐに延びているだけ。

  •  東方向には山並みが見えていた。<br /> これまで見えなかった山の姿だ。<br /> バギオのある山岳地域なのだろうか?<br /> 足早に歩くと、右足のふくらはぎに違和感と鈍痛を覚えた。<br /> 2~3日前にストレッチをやり過ぎて、筋を痛めたらしい。<br /> こんな状態で山歩きなどできるのかと不安になってくる。

     東方向には山並みが見えていた。
     これまで見えなかった山の姿だ。
     バギオのある山岳地域なのだろうか?
     足早に歩くと、右足のふくらはぎに違和感と鈍痛を覚えた。
     2~3日前にストレッチをやり過ぎて、筋を痛めたらしい。
     こんな状態で山歩きなどできるのかと不安になってくる。

  •  バスは方向を変え、山に向かって走っていくが、簡単には山に近づかない。<br /> 山は見た目以上に遠いようだ。

     バスは方向を変え、山に向かって走っていくが、簡単には山に近づかない。
     山は見た目以上に遠いようだ。

  •  山から流れてくる荒涼として川原を渡り・・・・

     山から流れてくる荒涼として川原を渡り・・・・

  •  さらに走る。<br /> なだらかに登ってはいるはずだが、とても坂道とは言えない。<br /> バギオは本当に標高1500mもあるんだろうか?

     さらに走る。
     なだらかに登ってはいるはずだが、とても坂道とは言えない。
     バギオは本当に標高1500mもあるんだろうか?

  •  と疑いだすと、やっと登り坂に入ってきた。

     と疑いだすと、やっと登り坂に入ってきた。

  •  山道なのに道路は広くて、舗装状態も良好だ。<br /> カーブもそんなに厳しくはなく、バスはスピードを落とさずに楽々と登っていく。

     山道なのに道路は広くて、舗装状態も良好だ。
     カーブもそんなに厳しくはなく、バスはスピードを落とさずに楽々と登っていく。

  •  家屋が点々と続いている。<br /> カラフルな西洋風の建物もあれば、邸宅と呼べるような立派な建物もある。<br /> レストランやカフェ、その他の店だってある。<br /> もちろん納屋のようなみすぼらしい家屋もある。<br /> しかし、とても標高1500mの山に登っていく道とは思えない。

     家屋が点々と続いている。
     カラフルな西洋風の建物もあれば、邸宅と呼べるような立派な建物もある。
     レストランやカフェ、その他の店だってある。
     もちろん納屋のようなみすぼらしい家屋もある。
     しかし、とても標高1500mの山に登っていく道とは思えない。

  •  そんな家々の周囲には段々畑があった。<br /> 野菜や穀物を作って生活しているのだ。<br /> 山岳地帯なのに、人の手がかなり入った地域のようだ。

     そんな家々の周囲には段々畑があった。
     野菜や穀物を作って生活しているのだ。
     山岳地帯なのに、人の手がかなり入った地域のようだ。

  •  車の往来も、山岳地帯とは思えないほどある。<br /> 荷物を積んだトラックが多い。

     車の往来も、山岳地帯とは思えないほどある。
     荷物を積んだトラックが多い。

  •  登り始めて1時間。<br /> 随分高度を稼いだと思われる頃、

     登り始めて1時間。
     随分高度を稼いだと思われる頃、

  •  遠くの山の頂き付近に、キラッと輝くものを見つけた。<br /> もしかしたら家々の屋根か?<br /> あの付近がバギオなのか?

     遠くの山の頂き付近に、キラッと輝くものを見つけた。
     もしかしたら家々の屋根か?
     あの付近がバギオなのか?

  •  その輝きしだいに近づいてきた。<br /> あっちの山に、こっちの山に、ものすごい数の屋根がひしめき合っている。<br /> すごい!<br /> こんな山奥に、どうしてこんなにたくさん?<br /> 想像をはるかに越えるバギオの姿だった。

     その輝きしだいに近づいてきた。
     あっちの山に、こっちの山に、ものすごい数の屋根がひしめき合っている。
     すごい!
     こんな山奥に、どうしてこんなにたくさん?
     想像をはるかに越えるバギオの姿だった。

  •  道路が混雑してきて、渋滞の中に突入した。<br /> 動いたり止まったりの繰り返し。<br /> 車の数も想像以上。

     道路が混雑してきて、渋滞の中に突入した。
     動いたり止まったりの繰り返し。
     車の数も想像以上。

  •  渋滞の中を20分もかかり、停車したのはこんな坂道だった。<br /> 10::20になっている。<br /> 二度の休憩と渋滞もあって、マニラ出発から7時間半もかかってしまった。<br /> 目の前に:VICTORY LINER の建物がある。

     渋滞の中を20分もかかり、停車したのはこんな坂道だった。
     10::20になっている。
     二度の休憩と渋滞もあって、マニラ出発から7時間半もかかってしまった。
     目の前に:VICTORY LINER の建物がある。

  •  バスを降りると、<br /> 「タクシー、タクシー」との声がかかり、大半の人はそれに乗って去っていく。

     バスを降りると、
     「タクシー、タクシー」との声がかかり、大半の人はそれに乗って去っていく。

  •  「私たちはタクシーで、次のバスターミナルまで行くから・・・・<br /> ここでさよならね。<br /> ボントックの実家には、一週間滞在してるから、何かあったら連絡してね・・・」<br /> と電話番号を渡してくれた。<br /> 胸がつまる思いがこみ上がってくる。<br /> 何とお礼の言葉をかけたらよいのだろう・・・

     「私たちはタクシーで、次のバスターミナルまで行くから・・・・
     ここでさよならね。
     ボントックの実家には、一週間滞在してるから、何かあったら連絡してね・・・」
     と電話番号を渡してくれた。
     胸がつまる思いがこみ上がってくる。
     何とお礼の言葉をかけたらよいのだろう・・・

  •  調べておいた『TUVERA PENSION HOUSE』まで歩くことにする。<br /> この近くのはずだ。<br /> 方向も現在位置も分らない今は、頼りはグーグルマップのみ。<br /> 歩いていくと、路上で果物や野菜を売っていた。<br /> ほっとする。<br /> ここは庶民の町だ。

     調べておいた『TUVERA PENSION HOUSE』まで歩くことにする。
     この近くのはずだ。
     方向も現在位置も分らない今は、頼りはグーグルマップのみ。
     歩いていくと、路上で果物や野菜を売っていた。
     ほっとする。
     ここは庶民の町だ。

  •  急勾配の坂道を降りていく。<br /> どこもかも坂道だ。<br /> 急ぎ足で歩くと右足に痛みが走る。<br /> ゆっくり、ゆっくり、歩いていく。

     急勾配の坂道を降りていく。
     どこもかも坂道だ。
     急ぎ足で歩くと右足に痛みが走る。
     ゆっくり、ゆっくり、歩いていく。

  •  下り坂の次の、短い登りり坂の先に『TUVERA PENSION HOUSE』が見つかった。<br /> 周囲に食堂や露店はない。<br /> 寂しい場所だ。

     下り坂の次の、短い登りり坂の先に『TUVERA PENSION HOUSE』が見つかった。
     周囲に食堂や露店はない。
     寂しい場所だ。

  •  部屋は空いていた。<br /> 1000ペソ(2500円)と言われる。<br /> 情報では700ペソだったのに、値上がりしたようだ。<br /> 「シングル」と言うと、半地下室に連れて行かれた。<br /> 当然窓はなく、じめしめしていて、狭苦しい。

     部屋は空いていた。
     1000ペソ(2500円)と言われる。
     情報では700ペソだったのに、値上がりしたようだ。
     「シングル」と言うと、半地下室に連れて行かれた。
     当然窓はなく、じめしめしていて、狭苦しい。

  •  安っぽいベッドと、これまた安っぽい化粧台と椅子があるのみ。<br /> クローゼットなし、ファンもなし。<br /> タオルもなければ、石鹸もない。<br /> 荷物や服はベッドの片隅に置くことにする。<br /> 助かったのは、コンセントがあることと、フィリピンには珍しく10時前というのにチェックインできたことだった。

     安っぽいベッドと、これまた安っぽい化粧台と椅子があるのみ。
     クローゼットなし、ファンもなし。
     タオルもなければ、石鹸もない。
     荷物や服はベッドの片隅に置くことにする。
     助かったのは、コンセントがあることと、フィリピンには珍しく10時前というのにチェックインできたことだった。

  •  トイレはどうなっている?<br /> 狭い。<br /> 温水シャワーはあるが、便器には便座なし。<br /> どう使うのか?<br /> 尻を洗うための水を溜めるバケツと柄杓がある。<br /> これで2500円か・・・<br /> ベトナムやカンボジア、ラオスでは1000円以下の部屋に相当する。<br /> 何て街に来てしまったんだ。<br /> バギオの印象がとたんに悪くなった。<br />

     トイレはどうなっている?
     狭い。
     温水シャワーはあるが、便器には便座なし。
     どう使うのか?
     尻を洗うための水を溜めるバケツと柄杓がある。
     これで2500円か・・・
     ベトナムやカンボジア、ラオスでは1000円以下の部屋に相当する。
     何て街に来てしまったんだ。
     バギオの印象がとたんに悪くなった。

  •  マニラとバギオの位置関係です。

     マニラとバギオの位置関係です。

  •  バギオ市内のバス終着点(ビクトリーライナー・ターミナル)と、TUVERA PENSION HOUSEの位置関係。<br /> 歩いた道則を赤点で示してみました。

     バギオ市内のバス終着点(ビクトリーライナー・ターミナル)と、TUVERA PENSION HOUSEの位置関係。
     歩いた道則を赤点で示してみました。

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この旅行記へのコメント (1)

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  • trat baldさん 2017/06/04 07:22:00
    先々に脚が心配。
    アンヘレス〜タルラック辺りから微妙に畑(水田)が段々になっていったね。
    よくぞバギオまで!motogenさんは海よりも山なんですね健脚である証拠かな、先を想像するとワクワクしてくる。
    ルソン北部の女は平均に日本人と感性が近く親切だね、友達の女房もお隣のサンティアゴ州の出身です。

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