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お隣は島根県の益田市に所用があり、早朝から出かけました。<br />特に、早くから行く必要は無かったのですが、以前から行こうと思っていた萩市江崎地区にある六角堂と益田市にある柿本神社を巡ろうと計画しました。<br />江崎地区にある六角堂は、西堂寺の境内に有り、その起源は15世紀に遡ります。<br />長者の娘が悲恋の末、海に身を投げその後、漁師の網に仏像がかかりそれを母親が尼となり菩提を弔ったと言われています。<br />湾に面した半島に建つ六角堂はあたかも海に浮かんでいるように見えます。<br />近くにある橋の上からもその全景を見ることが出来ます。<br />しかし、いつの時代も人は恋に身を焦がし、母親の愛は海よりも深いものなのですね。<br />六角堂を後にして益田市に入り、高津柿本神社を参拝しました。<br />益田市には、二つ柿本神社が有り、それぞれ地名を冠して戸田柿本神社と高津柿本神社と呼ばれています。<br />今回は、高津柿本神社の方に参拝しましたが、<br />以前、と言っても30年位前に来た記憶があるのですが、その頃とは雰囲気が違って立派な感じがしました。<br />参道の石段を上り、参拝をしてから周辺の遊歩道を歩いて違うルートでまた神社の下側まで行きました。<br />柿本人麻呂は、謎が多い人物で、出生や終焉の地は諸説あるものの、益田市戸田に生まれ、益田市沖合にあったとされる、鴨島で亡くなったとも、石見に帰る際、島根県安来市の港より船を出したが、近くの仏島で座礁し亡くなったとも言われています。<br />また、万葉詩人として名を馳せ、百人一首にはあの有名な、「あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む」を残したと言われてますが、この首は人麿の作では無いとも言われています。<br />本当に所は、誰にもわからないのかも知れませんが、伝承や伝説の中で今も益田の地で柿本人麻呂が生きているのは間違いありません。

悲恋の物語を伝える六角堂から万葉の里への旅

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2017/04/28 - 2017/04/28

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風待人

風待人さん

お隣は島根県の益田市に所用があり、早朝から出かけました。
特に、早くから行く必要は無かったのですが、以前から行こうと思っていた萩市江崎地区にある六角堂と益田市にある柿本神社を巡ろうと計画しました。
江崎地区にある六角堂は、西堂寺の境内に有り、その起源は15世紀に遡ります。
長者の娘が悲恋の末、海に身を投げその後、漁師の網に仏像がかかりそれを母親が尼となり菩提を弔ったと言われています。
湾に面した半島に建つ六角堂はあたかも海に浮かんでいるように見えます。
近くにある橋の上からもその全景を見ることが出来ます。
しかし、いつの時代も人は恋に身を焦がし、母親の愛は海よりも深いものなのですね。
六角堂を後にして益田市に入り、高津柿本神社を参拝しました。
益田市には、二つ柿本神社が有り、それぞれ地名を冠して戸田柿本神社と高津柿本神社と呼ばれています。
今回は、高津柿本神社の方に参拝しましたが、
以前、と言っても30年位前に来た記憶があるのですが、その頃とは雰囲気が違って立派な感じがしました。
参道の石段を上り、参拝をしてから周辺の遊歩道を歩いて違うルートでまた神社の下側まで行きました。
柿本人麻呂は、謎が多い人物で、出生や終焉の地は諸説あるものの、益田市戸田に生まれ、益田市沖合にあったとされる、鴨島で亡くなったとも、石見に帰る際、島根県安来市の港より船を出したが、近くの仏島で座礁し亡くなったとも言われています。
また、万葉詩人として名を馳せ、百人一首にはあの有名な、「あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む」を残したと言われてますが、この首は人麿の作では無いとも言われています。
本当に所は、誰にもわからないのかも知れませんが、伝承や伝説の中で今も益田の地で柿本人麻呂が生きているのは間違いありません。

旅行の満足度
3.5
観光
3.5
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
自家用車 徒歩

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  • 早朝から、こちら萩市江崎にある西堂寺にやって来ました。

    早朝から、こちら萩市江崎にある西堂寺にやって来ました。

  • 西堂寺は曹洞宗のお寺で、はじめは済度寺(さいどじ)といっていたが、いつのころからか西堂寺(さいどうじ)とよみ書きするようになったとのことです。

    西堂寺は曹洞宗のお寺で、はじめは済度寺(さいどじ)といっていたが、いつのころからか西堂寺(さいどうじ)とよみ書きするようになったとのことです。

  • 対岸や周辺の陸地から見ると、海に浮かんでいるように見えますが、陸続きで歩いて境内に入ることが出来ます。

    対岸や周辺の陸地から見ると、海に浮かんでいるように見えますが、陸続きで歩いて境内に入ることが出来ます。

  • こちらが、六角堂がある西堂寺の境内です。

    こちらが、六角堂がある西堂寺の境内です。

  • 六角堂の由来が書かれています。悲恋の末、海に身を投げた長者の娘の霊を慰めるために建てられたようです。

    六角堂の由来が書かれています。悲恋の末、海に身を投げた長者の娘の霊を慰めるために建てられたようです。

  • 六角堂は、周辺から見るとこのように海に浮かんでいるように見えます。

    六角堂は、周辺から見るとこのように海に浮かんでいるように見えます。

  • 海側に観音様の像が聳え立っていました。これを見ると手を合わさずにはいられません。娘を失い、失意の末に尼になった母堂のお気持ちを察するとやりきれないものが有ります。<br />いつの時代も、母の愛は海よりも深く、やがて悲しきかな。

    海側に観音様の像が聳え立っていました。これを見ると手を合わさずにはいられません。娘を失い、失意の末に尼になった母堂のお気持ちを察するとやりきれないものが有ります。
    いつの時代も、母の愛は海よりも深く、やがて悲しきかな。

  • かなり古いものでしょうか、石積みの灯籠が有りました。

    かなり古いものでしょうか、石積みの灯籠が有りました。

  • 間近で見る六角堂です。まあ本当に六角形をしています。

    間近で見る六角堂です。まあ本当に六角形をしています。

  • こちらのもう一つの見所となっている六角堂のクロマツです。流石に大きく海に突き出しています。

    こちらのもう一つの見所となっている六角堂のクロマツです。流石に大きく海に突き出しています。

  • 境内から、対岸に向けて架かる大きな橋が見えます。この橋の上から六角堂を見下ろして見ようと思います。

    境内から、対岸に向けて架かる大きな橋が見えます。この橋の上から六角堂を見下ろして見ようと思います。

  • 橋は徒歩でも渡れるようで、歩いて行くことにしました。

    橋は徒歩でも渡れるようで、歩いて行くことにしました。

  • 橋の上から見た、六角堂の様子です。

    橋の上から見た、六角堂の様子です。

  • これは橋の末端から別角度で見た六角堂です。

    これは橋の末端から別角度で見た六角堂です。

  • 対岸から見ると六角堂はこんな風に見えます。<br />さて六角堂を後にして一路、国道191号線を益田市方面に向います。

    対岸から見ると六角堂はこんな風に見えます。
    さて六角堂を後にして一路、国道191号線を益田市方面に向います。

  • さて、益田市に入り柿本神社に着きました。こちらの柿本神社は高津柿本神社です。

    さて、益田市に入り柿本神社に着きました。こちらの柿本神社は高津柿本神社です。

  • 立派な門構えとそれに続く石段の参道です。今からこの石段を登って行きます。

    立派な門構えとそれに続く石段の参道です。今からこの石段を登って行きます。

  • 周辺にはツツジの花が植えられていて、可憐な薄桃色の花をつけて出迎えてくれました。

    周辺にはツツジの花が植えられていて、可憐な薄桃色の花をつけて出迎えてくれました。

  • 石段は思ったよりも傾斜が緩やかで歩きやすかったです。

    石段は思ったよりも傾斜が緩やかで歩きやすかったです。

  • 正面に見えた柿本神社の楼門は、平成17年に114年ぶりに改修され、今に至っています。

    正面に見えた柿本神社の楼門は、平成17年に114年ぶりに改修され、今に至っています。

  • 楼門から、今上がってきた参道の方を眺めるとかなりの高さが有り、少し驚きました。

    楼門から、今上がってきた参道の方を眺めるとかなりの高さが有り、少し驚きました。

  • 柿本神社の本殿にやって来ました。

    柿本神社の本殿にやって来ました。

  • 手水場の作法をしっかりと読んで身を清めます。

    手水場の作法をしっかりと読んで身を清めます。

  • 本殿の隣には、柿本人麻呂公の像が鎮座していました。

    本殿の隣には、柿本人麻呂公の像が鎮座していました。

  • さて、いよいよお参りです。と言っても願うのはいつも同じ、世界平和です。(笑)

    さて、いよいよお参りです。と言っても願うのはいつも同じ、世界平和です。(笑)

  • 拝む時はいつも心を無にしてと思うのですが、残念ながらいつも雑念だらけです。凡夫の悲しさですかね。

    拝む時はいつも心を無にしてと思うのですが、残念ながらいつも雑念だらけです。凡夫の悲しさですかね。

  • 本殿脇から、遊歩道が伸びていたので歩いてみることにしました。

    本殿脇から、遊歩道が伸びていたので歩いてみることにしました。

  • 寄進をした方々の名前と金額が書かれた石碑が有りました。これっていつも思いますが本人と親類縁者くらいしか見ないんじゃないでしょうか。

    寄進をした方々の名前と金額が書かれた石碑が有りました。これっていつも思いますが本人と親類縁者くらいしか見ないんじゃないでしょうか。

  • 少しきついですが、石段を登って行きます。

    少しきついですが、石段を登って行きます。

  • 本殿から然程、歩いていませんが折角ですから休憩所に寄ってみたいと思います。

    本殿から然程、歩いていませんが折角ですから休憩所に寄ってみたいと思います。

  • 山の中に有りますが、結構立派な休憩所です。雨露どころか寒さや暑さも凌げそうです。

    山の中に有りますが、結構立派な休憩所です。雨露どころか寒さや暑さも凌げそうです。

  • 中には、島根県の歴史や風土に関する展示が有りました。

    中には、島根県の歴史や風土に関する展示が有りました。

  • ハマグリに書かれた詩歌でしょうか。流石は柿本人麻呂を生んだ土地柄ですね。

    ハマグリに書かれた詩歌でしょうか。流石は柿本人麻呂を生んだ土地柄ですね。

  • もちろん、柿本人麻呂についても石見地方と切っても切れない縁が有ることを示しています。

    もちろん、柿本人麻呂についても石見地方と切っても切れない縁が有ることを示しています。

  • また遊歩道に戻って先を進みます。

    また遊歩道に戻って先を進みます。

  • 途中に丁寧に看板があって行き先を迷わないように配慮されていました。

    途中に丁寧に看板があって行き先を迷わないように配慮されていました。

  • 周辺の景観にマッチした自然に優しい木製の橋が有りました。

    周辺の景観にマッチした自然に優しい木製の橋が有りました。

  • このように周辺にある木々を詠んだ詩歌が立て札に書かれています。

    このように周辺にある木々を詠んだ詩歌が立て札に書かれています。

  • 小高い展望台に登る道が有りました。

    小高い展望台に登る道が有りました。

  • 木々の間にロープを渡して、鯉のぼりが取り付けて有りました。

    木々の間にロープを渡して、鯉のぼりが取り付けて有りました。

  • 遊歩道はあちこちに分かれていてひとつは蟠竜湖まで伸びていました。

    遊歩道はあちこちに分かれていてひとつは蟠竜湖まで伸びていました。

  • 下側の駐車場にバスが停まっていて、幼稚園児が登って来ました。ここなら自然も多く、安心して過ごせますね。

    下側の駐車場にバスが停まっていて、幼稚園児が登って来ました。ここなら自然も多く、安心して過ごせますね。

  • 坂を下ると長閑な田園風景に出会いました。ここから暫く歩いて柿本神社の境内下に戻りました。<br />今回の旅の影響で今は図書館で借りてきた柿本人麻呂に関する本を読んでいます。<br />実は影響されやすいタイプなんです、私。

    坂を下ると長閑な田園風景に出会いました。ここから暫く歩いて柿本神社の境内下に戻りました。
    今回の旅の影響で今は図書館で借りてきた柿本人麻呂に関する本を読んでいます。
    実は影響されやすいタイプなんです、私。

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