去る5月15日（月）～18日（木）の日程でサイパンに赴いたのである。<br />タイトルのとおり、今回で6回目となる仲間4人での男旅である。<br />渡航先については、正月に仲間全員が先任搭乗員宅に集結し、定価で購入したプレミア焼酎の“森伊蔵”と “村尾”を飲みながら「ああでもない、こうでもない」と、サイパン行きが決定したのであった。（先任搭乗員としては、どちらかというと“村尾”が美味いと思うのである）<br /><br />【1日目】成田空港～サイパン空港～ホテル<br /><br />【2日目】サイパン慰霊巡拝ツアー

デルタ航空ビジネスクラスで行くサイパン3泊4日の男旅 2日目

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2017/05/15 - 2017/05/18

8位(同エリア2915件中)

先任搭乗員さん

去る5月15日（月）～18日（木）の日程でサイパンに赴いたのである。
タイトルのとおり、今回で6回目となる仲間4人での男旅である。
渡航先については、正月に仲間全員が先任搭乗員宅に集結し、定価で購入したプレミア焼酎の“森伊蔵”と “村尾”を飲みながら「ああでもない、こうでもない」と、サイパン行きが決定したのであった。（先任搭乗員としては、どちらかというと“村尾”が美味いと思うのである）

【1日目】成田空港～サイパン空港～ホテル

【2日目】サイパン慰霊巡拝ツアー

エリア

サイパン(北マリアナ諸島)

旅行の満足度: 3.0

同行者: 友人

交通手段: 徒歩

航空会社: デルタ航空

旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）

5/16（火）
朝食はホテル前の7時から営業している金八レストランで。
先任搭乗員はハムエッグ定食＄8（904円）を注文。
2日目はサイパン慰霊巡拝ツアーである。
サイパンに来たからには、先の大戦で散華された我が陸海軍将兵の慰霊をしなければならんのである。この先任搭乗員の提案に仲間全員が賛同してくれるのであった。
園バスのような車でホテルを出発。
《キリリビーチ》
ランディングビーチ南側のビーチで、昭和十九年六月十五日に米軍がこの辺り一帯に上陸したのである。
《キリリビーチ》
沖合には揚陸途中で日本軍に撃破された米軍M4シャーマン（2両）を見ることができるのである。
《チャランカノア》
写真中央の日本人戦没者の碑は、昭和二十八年に日本国政府が建立したものである。この他にも連隊・個人・引揚者有志の慰霊碑もあり。
《チャランカノア》
戦前には南洋興発という日本の国策企業が進出し、従業員・関係者が約48,000人もいたそうである。
《チャランカノア》
この地に置かれた国民小学校の教員用住宅。
《アギガン岬》
日本軍トーチカからテニアン島方面を望む。
《アギガン岬》
テニアン島をバックに、先任搭乗員・実弟・S君・K君。
《アスリート飛行場跡》
現サイパン空港である。日本軍の防空壕は頑丈な作りで現在でもビクともしないのである。
《アスリート飛行場跡》
同防空壕内部。
《アスリート飛行場跡》
こちらも頑丈な作りの弾薬庫。内部に入りたかったが、蜂が巣くっているので危険とのことであった。
《アスリート飛行場跡》
帝国海軍で使用された九六式二十五粍高角機銃。
《アスリート飛行場跡》
同じく海軍の九一式魚雷。
《アスリート飛行場跡》
昭和十九年六月中旬の戦闘で撃破されてしまった、帝国陸軍戦車第九連隊所属の九七式中戦車（チハ）。
《アスリート飛行場跡》
ちなみに、チハの「チ」とは中戦車（チュウセンシャ）の頭文字で、「ハ」とはイ、ロ、ハのことであり、3番目に開発された中戦車という意味である。
今次のサイパン行きに際して、我がiPhone6Sの壁紙は帝国陸軍第九戦車連隊の九七式中戦車の菊水マーク付熱帯迷彩なのである。シブい！
《ドンニー野戦病院跡》
この場所は私有地なのでツアー以外では入れないとのことであった。
《ドンニー野戦病院跡》
ドライバーのリックさんを先頭にジャングルを進む。
https://www.youtube.com/watch?v=TZ5UBzeeReo
《ドンニー野戦病院跡》
約5分で洞窟の入口に到着。
《ドンニー野戦病院跡》
洞窟内には本部が置かれるので、負傷した将兵は野外に放置されたのである。
《ドンニー野戦病院跡》
撤退時に自力で行動できない将兵は手榴弾で自決したそうである。
祖国を離れて、このような所で自決しなければならなかった将兵の心情は察するに余りある。
《ドンニー野戦病院跡》
野戦病院の周辺で収集された、九二式重機の保弾板（上）と九一式手榴弾（下）。
《タポチョ山》
サイパン島の中央にそびえる473ｍの火山である。
後方にはガラパンとマニャガハ島。
《タポチョ山》
山頂よりサイパン空港方面を望む。
《タポチョ山》
サイパン島守備隊が玉砕した後も、大場栄大尉率いる部隊がこの山を拠点にゲリラ戦を展開し、戦後の昭和20年12月1日に下山し投降したのである。
そう、映画『太平洋の奇跡－フォックスと呼ばれた男－』のモデルとなった歩兵第十八連隊の大場栄大尉その人である。
昼食はガラパンにあるモビーディックで。
昼食代はツアー代金に含まれており、ハンバーグステーキかパスタが選択できるのである。
先任搭乗員はハンバーグステーキを選択する。スープ・ライス・アイスティー付でビールは別料金。食後はホテルで暫し休憩。
《極楽谷》
帝国海軍落下傘部隊の唐島部隊将兵が発見した小川。島内で貴重な水を確保できたことが名づけの由来である。
《極楽谷》
野戦病院跡には小高い丘を登るのである。
足元が滑りやすいので、ドライバーのリックさんがロープを張ってくれたのである。
《極楽谷》
野戦病院といっても建物があるわけではなく、先程のドンニー野戦病院と同様に天然の洞窟を利用しているのである。
《極楽谷》
この場所は、未だに日本軍将兵の遺骨が見つかるそうである。
《バンザイクリフ》
サイパン島最北端の岬。追い詰められた多くの日本軍将兵や民間人が「バンザイ」と叫びながら身を投じた断崖。
《バンザイクリフ》
自決者数は10,000人ともいわれ、海は血で真っ赤に染まり、死体の海と化したそうである。
《スーサイドクリフ》
マッピ山北面の崖。日本軍将兵や民間人が米軍の投降勧告や説得に応じず、投身して自決した場所である。
《スーサイドクリフ》
この崖は戦前には正式な名称はなく、集団自決が元となってスーサイド（自殺）クリフと呼ばれるようになったそうである。
《ラストコマンドポスト》
サイパン島北部のマッピ山の崖下にある戦跡地。何故かラストコマンドポスト（最後の司令部）と名付けられてしまったのである。
《ラストコマンドポスト》
九五式軽戦車は野ざらしで展示されているので保存状態はよくない。
《ラストコマンドポスト》
ここにあるトーチカは海軍の監視所として使用されていたのである。
《ラストコマンドポスト》
中部太平洋戦没者の碑は、昭和四十八年三月二十五日に建立されたのである。
碑文「さきの大戦において中部太平洋の諸島及び海域で戦没した人々をしのび平和への思いをこめてこの碑を建立する」
《パウパウビーチ》
パウパウとは「良い香り」という意味だそうである。
《地獄谷》
ジャングルに入る前に、念入りに準備をするＳ君。
《地獄谷》
日本軍合同司令部が最後に置かれた場所であり、最後の総攻撃を行うためにサイパン島の残存兵が集結した場所なのである。
《地獄谷》
司令部の洞窟まで約10分の行程である。
《地獄谷》
急斜面を登るために、ドライバーのリックさんがロープを張ってくれるのを待つ。
《地獄谷》
リックさんの「オッケ～」という言葉を合図に登るのである。
《地獄谷》
まだ登りが続くのである。
《地獄谷》
昭和十九年七月六日に中部太平洋方面艦隊司令長官の南雲中将らが自決したとされる洞窟。
《地獄谷》
最上部の洞窟には慰霊のために千羽鶴が吊り下げられていたのであった。
《地獄谷》
先任搭乗員一行は戦跡各所において、我が陸海軍将兵の英霊や犠牲となられた多くの民間人の御霊に対し哀悼の意を捧げ、深々と頭を垂れるのであった。
慰霊巡拝ツアー終了後はホテルで休憩。晩飯はホテル至近のこの店で。
Ｓ君・先任搭乗員・Ｋ君、オッサン達の晩餐。
この店はとにかく安い。青島ビール（大）1本が＄3（339円）。
きゅうりと空芯菜は、ニンニクがガツンと効いていて美味い！
ビール（大）×5、コーラ×1、料理×5で＄69.50（7,856円）であった。安ッ！
食後は当然カジノで博打である。スロットで＄100（11,300円）の勝ち！
カジノの帰りに腹が減ったとのことでホテル前の村一番という店で夜食。
それぞれが食べたい物を注文。
ビール×2、7ＵＰ×1、コーラ×1、醤油ラーメン×2、台湾ラーメン×1、野菜やきそば×1で＄34（3,842円）であった。

2日目終了。

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この旅行記へのコメント（3）

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はなさん 2017/05/31 12:48:56

慰霊

はなですご無沙汰してます。

サイパン慰霊旅頭が下がります、バンザイクリフで手を合わせたぐらいです。
賭事は心掛け良ければ全て良し。

はな

先任搭乗員さんからの返信 2017/06/01 13:47:54

RE: 慰霊

こんにちは。
今回、ペリリュー島に続きサイパンでの慰霊もさせてもらいました。
我々が今現在生かされているのは、先の大戦で大勢の方々が犠牲となられたからであると思っております。
いろいろと言いたいことはありますが、この辺にしておきます。
それでは、今後ともよろしくお願いします。

秘書課長拝

先任搭乗員さんからの返信 2017/06/01 13:49:41

RE: 慰霊

こんにちは。
ロッテ、ダメですね……
でもこれからも応援します。

秘書課長拝

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