2017/04/28 - 2017/05/01
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Weiwojingさん
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高岡市は人口17万人程の中規模の都市ながら、富山県で富山市に次ぐ第2の都市であり、城下町や鋳物の生産地として大変興味のあるところである。加賀前田家ゆかりの城下町として生まれた街は、武士ではなく町民の力で発展を続けてきた。街を歩けば、今でもその心意気が偲ばれる。
富山市からJRあいの風とやま鉄道線を利用して、高岡に来た。変った路線名であるが、30分もしないで到着した。
今回、富山県高岡市を訪れたのは、昨年11月にユネスコの世界無形文化遺産として他の30カ所の日本各地の祭りと共に指定された「御車山祭(みくるままつり)」を見るためであった。4月30日は祭りの前夜祭で、街を歩けば明日への飾り付けが行われ、人々の表情には祭りへの期待感が感じられた。本祭は翌5月1日である。
* このカバー写真は、富山県で唯一国宝に指定されている「瑞龍寺」で、高岡の開祖とも言うべき加賀前田家2代目当主前田利長の菩提寺である。ここで盛大な祭り「春のライトアップト門前市」が行われた。その時の写真である。
- 旅行の満足度
- 5.0
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富山からJRあいのかぜとやま鉄道を利用して高岡へやって来た。高岡へ来た目的は当地で開催される「御車山祭」を見るためである。5月1日が本祭で、前日の4月30日は前夜祭ということで、大いに期待してやって来た。
ここは高岡駅南口で、大きなビルやショッピングセンタ―などがあり、賑わいを見せていた。 -
高岡駅前から見た夜の風景は照明がきらめき、大変華やかである。左側の大きなビルが今回宿泊した高岡マンテンホテルである。
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駅の南北を結ぶ連絡通路は何度か利用したが、大変便利だ。
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高岡の街にも路面電車が走っているのには驚かされた。高岡駅と射水を結ぶ万葉線という路線である。
電車の車体を見ると、ドラえもんの絵が描かれている。高岡はドラえもんの作者である藤子・F・不二雄の出身地である。 -
駅(南口)を出ると、駅前ロタリーに前田利長の銅像がある。前田家と言うと、金沢が本拠地ばかり思っていたが、2代目利長は高岡を拠点とし、高岡城を築き、城下町を開いた。
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大仏寺には「高岡大仏」がある。この大仏は奈良、鎌倉に並ぶ日本3大仏で、高さ15.85メートル、重量が65トンあり、銅器の街高岡の人々が優れた鋳造技術と財力で造った大仏である。
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元は木造であつたが、焼失し、1933年(昭和8)人々の力で再建された。青銅大仏である。
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1933年(昭和8)に大仏が完成した時の竣工式に撮影された写真がある。
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大仏寺には様々な仏像が安置されている。
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境内には如何にも古るそうな石仏がいくつも置かれている。
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まちを歩いていると、古い商家が多く、いかにも高岡らしい街の雰囲気に感心した。
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こうした商家は今なお現役で使われており、人も住んでいる。
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この商店は正に商都高岡を代表するような建物で、立派である。
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店先にはこのような品々が置かれ、販売されている。
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かつて高岡城があった高岡古城公園を訪れた。周囲の木々が新緑の美しさで輝いている。
前田利長が築いた高岡城は一国一城令で廃城となったが、水豪や土塁は残り、明治時代の払い下げの危機を市民の力で乗り越え、公園となった。春は桜が美しい水濠公園である。 -
公園内には「護国神社」がある。
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たくさんの絵馬が奉納されている。
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金沢市と同じように高岡にも「高山右近像」がある。
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公園内には様々な現代アートが置かれている。この作品は澤田政廣作の「レダ」(1964年)。
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朝倉文夫作「競技前」(1959年)
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斎藤素巖作「行路」(1928年)
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堂々と馬に跨る加賀前田家2代目前田利長像がある。
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この公園に二宮金次郎の像があるとは驚いた。昨今、彼の銅像があるところは日本ではあまりないのではないだろうか。戦前の遺物だと言う人も多いだろう。
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芝生の広々とした本丸公園がある。ここでは家族連れや友人同士で訪れている人々ののんびりした姿が見られた。
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近くで相撲の試合が行われていた。大学生のグループだろうか。ついぞこのような風景は見たことがなったので、珍しく思い、しばらく眺めていた。
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古城公園の周りは掘割になっていて、何カ所かこのような橋が架かっている。ここから外に出た。
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加賀前田家二代目当主の前田利長墓所を訪ねた。
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墓所はかつては広大な敷地を有していたのだろうが、今は限られた場所にある。しかし、墓そのものは3段の石壇を築き、高さが11.75メートルあり、大名個人の墓としては最大と言われている。
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墓所に至る沿道にはたくさんの石灯籠が置かれている。その数30基を越えるのではないだろうか。今ではかなり少なくなってしまったようである。
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菩提をともらうかのように墓所にはこのような花が咲いている。
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前田公墓所の近くに「繁久寺」という寺があったので、寄ってみた。
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寺の中には何百という僧侶の姿が彫られた像が安置されている。どういうものかは全然分からないが、一つ一つが全部異なり、興味深い。
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そのうちの一つを紹介したい。
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「薬肆」と書かれた看板を掲げた商家があった。一体この店は何なのかと思ったが、薬屋なのかと思った。
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古民家カフェ「山町カフェ」で昼食をとった(写真は夜撮ったものであるが)。
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「古民家カフェ」で「町家ごはん」という名前の付いたランチを食べた。昆布のおにぎりと氷見手延うどんの2種類の料理とコーヒーがセットになったものである。
昆布のおにぎりは高岡の名物だそうである。初めて食べた。 -
食後のコーヒーは和風の味に合う味で、大変美味しかった。
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店の様子を写真に撮らせていただいた。その後しばらく店内を見学した。
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2階にも足を延ばしてみた。ここはレストランではなく、インテリアと家具のショウルームになっていた。
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2階から見た向かい側の建物である。ここは「土蔵造りのまち資料館」である。後で見学予定である。
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富山と言うと、ブラックラーメンが知られているが、ここ高岡にも何軒かそのラーメン店があり、ある一軒で食べてみた。
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一方、変わったラーメンの店もあるということで訪れてみた。これが小生の注文した「グリーンラーメン」である。
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店内は新しく、最近開店したばかりのようであった。しかし、建物そのものは古い商家を利用していて、縦に細長く、天井がかなり高いのが目に付いた。
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夕方5時半過ぎに富山県で唯一国宝に指定されている「瑞龍寺」へ出かけた。ここでは4月29日から5月1日まで3日間「春のライトアップと門前市」というイベントがあった。
龍巖寺は、高岡を開いた加賀前田家二代目当主前田利長の菩提寺である。三代目当主利常は兄利長への深い恩から、寺は加賀120万石の威信をかけた一大事業として取り組まれ、藩の名匠山上善右衛門により20年の歳月をかけて建立された。 -
29日の夕方から「ライトアプト門前市」というイベントの開会セレモニーが行われた。
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瑞龍寺の入り口では門前市があった。
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夜7時過ぎると寺のライトアップが始まり、暗闇に歴史的な伽藍が浮かび上がった。
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「プロダクション マッピング」という映像が山門左右の壁に映し出された。
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2日目に食べた昼食は「あんしんごはん」という店で、自分が好きなものを選んでその分だけ支払うというシステムのところである。
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「高峰譲吉像」が彼の生誕の地(今は高峰公園)にあった。この方をご存知だろうか。
高峰譲吉は、タカジアスターゼの発明で知られた人物である。市民の誇りである。 -
レンガ造り「富山銀行」は周囲の古い商家の中で異彩を放っている。
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正面を見上げると、いかにも堂々とした姿に興味を覚えた。
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古めかしい街の中にキリスト教会があり、高岡の古さと共に新しさも感じさせられた。
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街を歩いていると、ところどころにこのような地蔵像を祀る小さな祠がある。
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ある店が観光客を対象に一般公開していたので、見させていただいた。
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障子にステンドグラス風の色ガラスがはめ込まれていて、天気が良い日は外の光を通して美しく輝いている。
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庭先にきれいな花が咲いていた。
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祭りのための飾り付けがどの家でも軒先につり下げられている。
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祭りを明日にひかえて、街中に飾り付けや提灯が掲げられていた。その前では地元の方々がのんびりお話をしている。
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明日繰り出される山車に宵祭りの飾り付けがなされている。
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もう明日への準備が出来たようである。
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「御車山会館」を見学した。名前の通リ、高岡の御車山祭を紹介する施設で、大変参考になッた。
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祭りの山車で使われる操り人形の模型が展示されている。
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大きな商店の前にはこのような灯篭(?)が置かれている。
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すっかり準備がなされた山車がライトアップ展示されている。
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展示所前では奉納舞踊が行われた。
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「関野神社」では祭りに合わせて夜店(まだ暗くはなっていないが)も開かれ、地元の人々で賑わっていた。
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たくさんの露店が出ていたが、飴細工を披露しているのは珍しい。
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正装した人々がいた。この方たちは明日どんなことをされるのだろうか。
朝からずっと見て回り、かなり疲れたので、夕飯をとった後はホテルに戻った。天気予報によると、明日は午前中が天気がよさそうではない。祭りの巡行が気になった。
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