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写真は当時380Vの高圧電流が通っていた鉄条網。<br />人間が触れると即死したという。<br /><br />5月1日祝日<br />  駅の東隣のMDAバスターミナル、<br />  駅の東側バスターミナル20日前予約可<br /> www.moj-bus.pl/MDA発OSWIENCIM(アウシュビッツ)行き8:40発、<br /> 帰り16:10発はドライバーから買う(HPで表示有)。<br /> 行きはMDAのチケット売り場で前日にクレジットで買った。<br /> バス 2人分で820円 1時間位乗車。<br /><br /> アウシュビッツ12:30英語ツアーEチケット発券済み一人45 <br /> 二人で2、588円<br /> クレジットカード<br /> 日本語ツアーは満員で予約できず。<br /><br /> 持ち込みは30×20のバッグのみだが<br /> 預ける場所は左側の小屋にあった。<br /> セキュリティーチェックがあり<br /> バッグを開けさせられた。<br /><br />(夫の言葉)<br />○アウシュビッツ強制収容所を訪ねて<br />今回の旅の私の主要テーマは<br />ポーランドのアウシュビッツ強制収容所を<br />訪問することでした。<br />悲惨な歴史が現存する場所を訪問することに対し<br />心理的な抵抗感やためらいがあったのですが<br />私の人生最終ステップへのイニシエーション(通過儀礼)<br />と考えて実行いたしました。<br /><br />予想した通り悲惨な出来事の記録に強烈な印象を<br />受けてしまいました。<br />特に無慈悲に殺害された人達が履いていた無数の靴が<br />陳列されているところで<br />子ども達の小さな靴(3~4歳用か)が無造作に<br />陳列されているのを見た時<br />膝下の力が抜けて座り込みそうになりました。<br />またガス室へ送り込まれる前に刈り取られた<br />女性たちの髪の束がうず高く積み上げられているのも<br />見ました。<br />女性たちの無念さが変色した髪の山から立ち上っている<br />ようでした。<br />説明では毒ガスを作る成分として利用されたそうです。<br />人間は冷静なままでこんなにも冷酷で無情で残酷に<br />なれるのでしょうか。<br />その後もただただ悲惨な写真や陳列物の前で合掌し<br />こころの中で「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏・・・」と<br />唱えながら歩くことしかできませんでした。<br />その時の心情を私の拙い言葉ではとても表現することは<br />できません。<br /><br />アウシュビッツ強制収容所を訪問する前に<br />ヴィクトール・E・フランクルの<br />「夜と霧(ドイツ強制収容所の体験記録)」<br />< 霜山 徳爾氏訳みすず書房>を再読いたしました。<br />アウシュビッツ強制収容所訪問のために心の準備をするためです。<br />悲惨な環境下で約3年余りを生きぬいたフランクル精神科医の<br />深い体験に心が打たれました。<br /><br />本の中に書かれていた中で私が感動した部分を<br />一つ紹介いたします。<br /><br />「やがて一つのヴァイオリンが、あまり弾かれない、<br />限りなく悲しいタンゴを弾き始めた。<br />―ヴァイオリンは泣いていた。<br />そして私の中でも何かが涙を流した。<br />なぜならば丁度この日、ある人間は二四歳の誕生日を<br />迎えたからである。<br />この人間はアウシュヴィッツ収容所のどこかのバラックに<br />横たわっている筈であった。<br />従って私と数百メートルあるいは数千メートル離れている<br />だけだった。<br />―この人間とは私の妻であった。<br /><br />フランクルがアウシュビッツに送られることを知って比較的<br />安全な収容所を離れて彼と同行することを決意した愛妻ティリー<br />のことを書いた部分です。<br />フランクルの愛妻ティリーはその後ドイツのベルゲン=ベルゼンで<br />英軍による解放直後に亡くなりました(フランクルの回想録より)。<br /><br />今までに他のブログでも書かせて頂きましたが<br />私が好きなヴィクトール・E・フランクルの言葉を<br />ここでもう一度紹介いたします。<br />「どんな時も、人生には、意味がある。<br />なすべきこと、満たすべき意味が与えられている。<br />この人生のどこかに、あなたを必要とする”何か”があり、<br />あなたを必要とする”誰か”がいる。<br />そしてその”何か”や”誰か”は、<br />あなたに発見されるのを”待って”いる。」<br /><br /><br /><br /><br /><br />

還暦過ぎ夫婦2017年5月1日クラクフから『夜と霧』のアウシュビッツ強制収容所を訪ねて 

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2017/05/01 - 2017/05/01

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2013tomo

2013tomoさん

写真は当時380Vの高圧電流が通っていた鉄条網。
人間が触れると即死したという。

5月1日祝日
  駅の東隣のMDAバスターミナル、
  駅の東側バスターミナル20日前予約可
 www.moj-bus.pl/MDA発OSWIENCIM(アウシュビッツ)行き8:40発、
 帰り16:10発はドライバーから買う(HPで表示有)。
 行きはMDAのチケット売り場で前日にクレジットで買った。
 バス 2人分で820円 1時間位乗車。

 アウシュビッツ12:30英語ツアーEチケット発券済み一人45 
 二人で2、588円
 クレジットカード
 日本語ツアーは満員で予約できず。

 持ち込みは30×20のバッグのみだが
 預ける場所は左側の小屋にあった。
 セキュリティーチェックがあり
 バッグを開けさせられた。

(夫の言葉)
○アウシュビッツ強制収容所を訪ねて
今回の旅の私の主要テーマは
ポーランドのアウシュビッツ強制収容所を
訪問することでした。
悲惨な歴史が現存する場所を訪問することに対し
心理的な抵抗感やためらいがあったのですが
私の人生最終ステップへのイニシエーション(通過儀礼)
と考えて実行いたしました。

予想した通り悲惨な出来事の記録に強烈な印象を
受けてしまいました。
特に無慈悲に殺害された人達が履いていた無数の靴が
陳列されているところで
子ども達の小さな靴(3~4歳用か)が無造作に
陳列されているのを見た時
膝下の力が抜けて座り込みそうになりました。
またガス室へ送り込まれる前に刈り取られた
女性たちの髪の束がうず高く積み上げられているのも
見ました。
女性たちの無念さが変色した髪の山から立ち上っている
ようでした。
説明では毒ガスを作る成分として利用されたそうです。
人間は冷静なままでこんなにも冷酷で無情で残酷に
なれるのでしょうか。
その後もただただ悲惨な写真や陳列物の前で合掌し
こころの中で「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏・・・」と
唱えながら歩くことしかできませんでした。
その時の心情を私の拙い言葉ではとても表現することは
できません。

アウシュビッツ強制収容所を訪問する前に
ヴィクトール・E・フランクルの
「夜と霧(ドイツ強制収容所の体験記録)」
< 霜山 徳爾氏訳みすず書房>を再読いたしました。
アウシュビッツ強制収容所訪問のために心の準備をするためです。
悲惨な環境下で約3年余りを生きぬいたフランクル精神科医の
深い体験に心が打たれました。

本の中に書かれていた中で私が感動した部分を
一つ紹介いたします。

「やがて一つのヴァイオリンが、あまり弾かれない、
限りなく悲しいタンゴを弾き始めた。
―ヴァイオリンは泣いていた。
そして私の中でも何かが涙を流した。
なぜならば丁度この日、ある人間は二四歳の誕生日を
迎えたからである。
この人間はアウシュヴィッツ収容所のどこかのバラックに
横たわっている筈であった。
従って私と数百メートルあるいは数千メートル離れている
だけだった。
―この人間とは私の妻であった。

フランクルがアウシュビッツに送られることを知って比較的
安全な収容所を離れて彼と同行することを決意した愛妻ティリー
のことを書いた部分です。
フランクルの愛妻ティリーはその後ドイツのベルゲン=ベルゼンで
英軍による解放直後に亡くなりました(フランクルの回想録より)。

今までに他のブログでも書かせて頂きましたが
私が好きなヴィクトール・E・フランクルの言葉を
ここでもう一度紹介いたします。
「どんな時も、人生には、意味がある。
なすべきこと、満たすべき意味が与えられている。
この人生のどこかに、あなたを必要とする”何か”があり、
あなたを必要とする”誰か”がいる。
そしてその”何か”や”誰か”は、
あなたに発見されるのを”待って”いる。」





旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
5.0
グルメ
4.5
交通
4.5
同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
高速・路線バス
旅行の手配内容
個別手配

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