2017/04/30 - 2017/05/07
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1度目を載せてないので、2度目から、ですが、縁あってフィンランドでお仕事をする機会があり、昨年の10月に初フィンランド訪問。そのときに出会った街、人のすばらしさが忘れられず、今回は自費でもっとフィンランドを知るための旅へ。
そしてさらにフィンランドが好きになりました。
フィンランドといえば、ムーミン、マリメッコ、イッタラを始めとするデザイン等が日本では有名なのではないかと思いますが、この国の最大のすばらしいところは、「人」なのではないかと私は思います。
「フィンランド人ってどんな人たち?」と思ったらこちら→「マッティは今日も憂鬱」 http://amzn.asia/34Sss2P
もともとFinnish Nightmaresというマンガなのですが、フィンランド人が感じる「あるある」をコミカルに描いたイラストに思わずクスリとしてしまいます。そして、面白いのが、多くの日本人、あるいは私を含めた内向的な人にとっては、これって「私にもある!」と思えること。今回のフィンランド旅行でこの漫画の話をしたらかなり現地の人と盛り上がりました笑。
Finnish Nightmaresの画像↓
https://www.google.co.jp/search?q=finnish+nightmares&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjrgcfbn-3TAhUJvLwKHXx7DR0Q_AUICigB&biw=1445&bih=753
フィンランドの人は、実は日本人とかなりそっくり。フィンランドに初めて来たときにまずびっくりしたのはそのことでした。ヨーロッパの人、というと基本的にアグレッシブ、ダイレクト、自分の意見を言わないとむしろ「この人大丈夫?」と思われる、というのが私の中でのイメージだったのですが、フィンランドの人は結構この真逆だと思います。
基本的にシャイな人が多く、リーダーシップをとってグイグイいこうというよりは、まわりの調和を大切にし、きちんと相手の意見を聞いてくれることが多い気がします。そして、いつも謙虚。日本でほめられると「そんなことはないです。」と謙遜するというのは普通だと思いますが、フィンランドの人もそういう感覚を結構持っている気がします。とても真面目で働き者かつ几帳面で時間を守る、義理に篤いといったところも日本人に近い気が。
みんなシャイではありますが、でも、実はとってもフレンドリーで親切。たまに道に迷っていると、どこに行きたいの?と声を掛けてくれる人もいます。道を聞いても、みんな嫌な顔をせず、一生懸命いろいろ教えてくれます。
仕事を一緒にしていると、本当に相手が「外国人」であることを忘れてしまうくらいに働きやすいです。ムーミンの国だからというのは若干偏見ですが、人口もあの広大な土地に550万人くらいしかいないからか、ちょっと「ふわふわちゃん」。
フィンランドの人たち(特に女性)は、意外と身長が日本人の私と同じくらいの人も多く、ヨーロッパの割に小人感を感じません(笑)。
デザインにおいてもシンプルなものが多い北欧デザインですが、そういったシンプルさを貴ぶ文化というのも日本文化と共通するところだと思います。
また、国自体も、日本と同じレベルくらいに安全。私は背後が見えないバックパックは海外旅行ではあまり使わないのですが、フィンランドは日本とほぼ同じ感覚でバックパックを背負っていても大丈夫でした。あと、地図を広げてじっくり行先を見るということも問題なく行えます。さらに、どこもみんな清潔(トイレがいつもきれいなヨーロッパというのは初めてだった。。。)なので、初めての一人旅や女子旅には本当にうってつけだと思います。
と、日本人、日本との共通点を書いていきましたが、その一方で日本人と決定的に違うなと思ったのは、フィンランドの人の「しなやかな生き方」。日本だと、○○だから、こう生きていかなければいけないという変なプレッシャーがいろいろありますが、フィンランドの人と話してハッとさせられたのが、「やりたいと思ったらやればいい」という実にシンプルな生き方。誰がどう思うかということではなく、自分がどうしたいかということを基軸に生きるという実にシンプルな姿が、私には新鮮というか目から鱗でした。私が出会ったどの人も、「自分自身であること」を気負いなく、しなやかに実践していて、その生き方にすごく感化されました。いつか自分もこんな風に肩肘張らず、しなやかに生きていけたらと密かな「フィンランド・スタイルの生き方」を目標にしています。
そんなわけで、今回は、前回あまりきちんと回れなかった市内観光を満喫しつつ、フィンランドの人たちのそういった精神性の秘密を探りたいとの思いで、GWのお財布に一番痛い時期に行くことにしました(爆)。
私がいた一週間は奇跡の一週間で、何と最初の到着日以外はほぼ快晴に近い晴れでした。しかも、私がフィンランドを去ったら雪が降ったらしい。。。天気運は今までの旅行で群を抜いてよかったです。最近グレーなヨーロッパばっかりだったので、これは正直すごくありがたかったです。
日が落ちるのも21:30とかなり夜遅くまでいろいろな場所に行けました。ただし、気温は東京の感覚だとまだ冬で薄手のダウン、マフラーと手袋は手放せませんでした。晴れると日差しが案外強く、日焼け止めもあれば持っていくべきだったなと思います。
フィンランド政府観光局のHP → 実は日本語でかなり充実した内容です。写真がきれいなので、ベーシックなファクトを知るにはとてもよいです。
http://www.visitfinland.com/ja/
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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今回は安全策と快適性を重視し、JALの直行便を利用。Finnairよりはちょっと安かったですが、、、マジで料金が半端なく高かったです(1年で1番高い。)。。。本当は行くのをやめようと思っていたくらいですが、、、いろいろと考えた結果やっぱり今しか行けなかったので、泣く泣く身銭を切りました。
しかし、JALはやはり快適でした!今回は機体から降りてバスでターミナルへ。 -
ヘルシンキ(ヴァンター)空港。きれいな空港です。
ヘルシンキヴァンター国際空港 (HEL) 空港
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中国人観光客がなぜかパスポートコントロールで10分くらい連続二人で足止めを食らった都合で、到着ロビーまでたどり着くのがかなり遅れました。。。スタッフが、Google翻訳を駆使してまで、会話していましたが、、、どうして、そんなに時間がかかってしまうのか謎でした。ビザとか?私の時はあっさり終わりました。スタッフは暇だったのか、「英語上手だね。」と一言。
到着ロビーにようやく着。前回はここで待ち合わせのピックアップがあったため、初めて公共交通機関を使って市内へ。今回はAirbnbでフィンランド人のお宅に宿泊する予定だったので、Finnairのシャトルバスを使って中央駅へ。バスのターミナルは、到着ロビーの右手を出てすぐの場所にあります。私はバスの中で料金を払いました。
バスの時刻表:
https://www.pohjolanliikenne.fi/cs/pl/en/fcb_timetable
20分に1本くらいの頻度。
30分ほどで中央駅に着きます。その間にいくつかバス停がありますが、よほど郊外に宿がない場合以外は最後の中央駅で降りればよいので、この行き方はかなり快適だと思います。ヘルシンキヴァンター国際空港 (HEL) 空港
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中央駅着。この日は、曇りときどき雨(ていうか雪!)。なぜか晴れてるのに雨、とかなり空周りは悪い感じ。気温も、思ったより寒くはなかったものの、日本だったら完全に「冬」な気温でした。手袋、マフラーにウルトラライトダウン+セーターという出で立ちでしたが、この日はそれでも寒かった。。。
ここから、Airbnb宅へ自力で徒歩移動。しかし、方向音痴の私は、この駅のロータリーでどちらに行けばよいかわからず右往左往。。。 -
ようやく、Airbnbのお宅がある通りに辿り着く。。。そんなに中心部から離れていないとはいえ(中央駅から15分くらい)、でかいスーツケースをガラガラ石畳の中引いていくのはなかなかつらかった(汗)。
Airbnbの利用は私は初めてでしたが、1泊5,000円ほどで市内中心部に泊まれたので、ヘルシンキ価格では結構リーズナブルな気がしました。ホステルよりはやはり高くつきましたが、今回、私は地元の人と交流したいという意図もあったので、このエキストラ分はそれほど負担には思いませんでした。
ただ、いい物件はどんどん埋まっていくので、早めの確保が肝心のようです。
私の泊まったお家のホストは日本にも来たことがあり、日本語も勉強している人だったので、ちょこちょこいろいろな話ができてなかなか面白かったです。
部屋もお洒落にデコレートされていて(さすが北欧!)、外が寒くても中は暖かいので快適です。
フィンランドは他のヨーロッパの国と違って目を見張るようなランドマーク的建物があまりないのですが、冒頭でも述べたように、「人」と交流するとものすごく愛着が湧く国だと思うので、旅行をする際にAirbnbは結構お勧めだと思います。 -
近くにはきれいな公園と像も。
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さて、実はこの日はメイデーイブ。行く直前までメイデーがフィンランドで祝日であることすら知らなかったのですが、フィンランドではメイデーはVappuという呼び名で、春の訪れを祝う→Vappuが終われば夏気分、という結構重要な日だったようです。
メイデーイブの4月30日(すなわち私が到着した日)は、フィンランド人が1年で1番弾ける日らしく、若者たちはお酒の瓶とプラスチックのグラスを手に街を歩き回っており、公園ではスピーカーでイケイケな音楽を掛けながら何をするでもなく、たむろっていました(笑)。
そして、メイデーイブとメイデーには、みな白い帽子をかぶります。これは高校卒業の時にもらう帽子だそうで(卒業後も、このVappuのためにみんなキープしておくらしい笑)、高校生以下の本当にヤングな子どもたちを除いて、老若男女みなこれをかぶって街を歩いていました。
結構その光景は不思議かつ壮観です。
若い子たちは写真のように、つなぎを着ている子もたくさんいました。このつなぎは大学ごとに色が分かれていて、街の中にはカラフルなつなぎを着た若者で溢れていました。また、つなぎにはそれぞれワッペンをつけてみんなカスタマイズしており、ちょっと面白かったです。よく見ると企業のワッペンもあり、面白い宣伝方法だなと思いました。 -
街の様子。左手に見えるのが市内中心部にあるストックマン。レンガ造りで老舗感があります。でも内部は普通のちょっと素敵なデパート。そこまで高級感はなかった気がします。
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つなぎの若者と白い帽子をかぶる人たち笑
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この日は日曜日だったのですが、人出はかなり多かったです。
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エスプラナーディもこの通り。公園や広場などの広いスペースはどこも人出溢れていました。
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エスプラナーディを過ぎて、港まで行きます。お目当てはというと…
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じゃーん。この後ろに写っている乙女の像(Havis Amanda(ハヴィス・アマンダ))。像の周りに人だかりができているのがわかるかと思いますが(楽しそうにセルフィーを撮っている人たちも!)、この辺まで来るとすごい人の数でごったがえしていました。なぜみんながこんなにこぞっているのかというと…
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こちら、この像が白い帽子をかぶっているのがわかりますか?実は、毎年このメイデーイブに、ハヴィス・アマンダの像にあの白い帽子をかぶせるセレモニーが行われるんです(Wikiに写真が載っていました。→ https://en.wikipedia.org/wiki/Havis_Amanda )。
しかもテレビ中継されるほどの一大イベントらしい笑。
ただし、私はちょっと出遅れたので、既にハヴィス・アマンダは帽子をかぶっちゃってました。像の近くには、ステージがあったり、みんな盛り上がっていました。 -
近くには屋台もいくつか出ていました。
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曇り。。。
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実は、フィンランドは今年でロシアから独立して100周年を迎えます(12月6日)!フィンランドに関わる仕事をするまで、フィンランドがそもそもロシアから独立したということすら認識していなかったのですが(汗)、フィンランドはスウェーデン→ロシアという2国からの支配の後、1917年に独立を果たしました。
フィンランドにはsisu(シスゥ)という言葉(英語だとgritと訳されているのを見ました。)があるのですが、逆境にも負けない根性だったり、粘り強さのような意味だそうで、特に戦争時代を知るおじいちゃん、おばあちゃん世代は、このスピリットをまさに体現しているような世代だそうです。
Sisuの説明(wiki英語)→ https://en.wikipedia.org/wiki/Sisu
sisuという言葉自体、フィンランド人のスピリットを現す言葉だよとAirbnbのホストの子が言っていました。こういうストイックに耐えてがんばるという部分も意外と日本の感覚と似ているかもと思ったりしました。
独立記念日自体はまだちょっと先ですが、100年紀として各地で催し物も開かれます。写真のOnneaはおめでとうの意味、Suomiというのはフィンランドのことなので、フィンランド100年おめでとう、という垂れ幕です。
100年だからといってすっごい盛り上がりというわけではないのですが(汗)、でもそこかしこにこういった100年記念のイラストを見かけることがあります。また、100年記念の展示なども市内でいくつか行われています。 -
ヘルシンキはやはり海、港の街。いろいろなフェリーが港を行き来します。
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フィンランドのかもめちゃん。かわいいというよりは、ずるがしこそうな感じに私には見えました笑。
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ウスペンスキー寺院。港のすぐ先の丘の上に佇んでいます(市内中心部からは少し離れた場所にあります。)。この日は既に遅かったので、中には入れませんでしたが、寺院の前の広場からは素敵な眺望を見ることができました。
ウスペンスキー大聖堂 寺院・教会
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といってもこの日は曇ってましたが。
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また来たいなあと思っていたのですが、結局この日しかこ来れなかった。。。
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ウスペンスキー寺院の丘を降りて今度は大聖堂へ。
普段も観光客でにぎわっているエリアですが、大聖堂の前の階段にはかなりの人数の人がメイデーイブを祝いにつどっていました。ヘルシンキ大聖堂 寺院・教会
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去年の秋に来たときは工事中でした。というわけでお決まりの写真をパシャリ。
ヘルシンキ大聖堂 寺院・教会
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階段を上りきったところ。こんな感じで、何をするでもなく、若者たちがアルコールを片手に音楽を聞きながら憩っています。
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通りもそうですが、こんな感じでこの日は路上に瓶がごろごろ転がっていました。カモメとのツーショット。でも、次の日にはみなごみは片付けられていました。すごい。
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ウスペンスキー寺院のさらに奥に行った港周辺。このあたりも晴れた日はすごくきれいでした。赤レンガの倉庫跡を利用したお洒落なレストランやカフェがこのあたりにはたくさんあります。でもこの日は曇り。色とりどりの建物がかわいいです。
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色とりどりの建物。
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ずっと曇りかと思いきや、なんと青空になりました。港のマーケット広場。
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しかし、日も落ちかけて気温がぐっと下がり、寒さに耐えかねたので、飛行機でご飯を食べたにもかかわらず、マーケット広場の屋台でサーモンスープをいただくことに。5、6ユーロだったかな。
これ、寒さで凍えていた体にはまじで染み込むスープでした。旅行中で一番記憶に残る味。本当においしかった。
しかし、フィンランドは本当に物価が高い。。。屋台でも1ユーロ=120円と考えると6、700円する計算。 -
Airbnbのお宅の近くの公園(Sinebrychoffin Puisto)。この日はやはり若者が憩っていました。ゲートボールみたいな謎の遊びをしていた。。。
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写真を撮りながらうろうろしていると地元のおじいちゃんがフィンランド語で話しかけてくれました。何か説明しているのはわかるのですが、フィンランドはちんぷんかんぷん。とりあえずニコニコしておいたら、おじいちゃん、Vappuで遊びに来ていた女の子を私の所に連れてきて、通訳をお願いし、わざわざ私にこの辺の建物の説明をしてくれました。この美しいレンガの建物は、かなり昔に監視塔として使われていた建物。夕日に照らされて美しかった。
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飛行機が割と早めに着かつ日が長かったこともあり、到着日にも思ったよりいろいろ楽しむことができました。
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