隣国より見ごたえあり、ミッションの世界を巡るパラグアイの旅

2017/03/20 - 2017/03/20

パラグアイに来たらこれを見るべし・・・というかこれしかない唯一の世界遺産、そして最高の観光地であるイエズス会の教会跡。その基地となるのはアルゼンチンのポサーダスから橋を渡ったすぐの所にあるエンカルナシオンという町。

町のバスターミナルからは遺跡を経由する公共バスが頻発しており、アクセスも良く、また車掌さんが降りる所をきっちり教えてくれるので助かる。

この2つの教会、トリニダードとタバランゲはパラグアイが国の威信を掛けて保存しているかの如く、遺跡を取り囲む公園は綺麗に整備され、しかもそれぞれの教会の保存状態も遥かに良い。

イエズス会の教会を中心とした共同生活施設の状況が手に取るようにして判る、そんな教会巡りであった。

エリア エンカルナシオン(パラグアイ)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 1.0
• グルメ: 3.5
• ショッピング: 1.5
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

■サンティスマ・トリニダード・デル・パラナ

パラナの聖三位一体教会の意味。1706年に建築され、1767年のイエズス会退去命令により廃墟となった。

ラ・サンティシマ・トリニダード・デ・パラナとヘスース・デ・タバランゲのイエズス会伝道施設群 史跡・遺跡

敷地内に入るとまず目に飛び込んでくるのはグアラニ族の住居跡。こうしたスペインの影響を受けたレンガ造りの住居で共同生活をしていたらしい。

トリニダー遺跡 史跡・遺跡

同じく、こちらも住居跡。アーチをつなぐ屋根の部分は崩れ落ちてしまってはいるが、今なお崩れること無く残るアーチ建築技術には目を見張るものがある。

トリニダー遺跡 史跡・遺跡

鐘楼の跡。上半分は無くなっているのであろうが、それでもかなり完全に近い形で残っている。

いよいよ教会に入ってきます。

朽ち果ててしまって誰の像か判る状態では無いが、聖人の像であったのであろう。

一つ一つ残されているニッチにもそれぞれ小さな像が置かれていた。

トリニダー遺跡 史跡・遺跡

教会を正面から見た様子。残念ながら屋根は落ちてしまっているが(木造であったらしい)、壁はかなりの部分が残っており、周囲を取り囲む回廊はアーチ天井であったようだ。

トリニダー遺跡 史跡・遺跡

教会から見ると入り口とは別の方向になるが、同じくグアラニ族の住居跡が残っている。教会を取り囲むように周囲にあったようだ。

トリニダー遺跡 史跡・遺跡

■ヘスース・デ・タバランゲ

続いて少し離れたタバランゲのほうに移動。1685年に建てられたが、結果として完成を見ることなく廃墟となってしまった。ただ現代になって政府の修復により、トリニダーよりもかなり完成度が高い形で残っている。

ラ・サンティシマ・トリニダード・デ・パラナとヘスース・デ・タバランゲのイエズス会伝道施設群 史跡・遺跡

身廊を取り囲む柱は多分未完成の状態であったのであろうが、柱の形そのものはしっかりと見られる。

ラ・サンティシマ・トリニダード・デ・パラナとヘスース・デ・タバランゲのイエズス会伝道施設群 史跡・遺跡

柱廊の上にある細かな彫刻と、三角形のデコレーションに注目

これが柱廊の彫刻

こちらは住居跡。

最後に残された教会の全容を・・・