2017/03/26 - 2017/04/04
377位(同エリア1591件中)
azianokazeさん
- azianokazeさんTOP
- 旅行記450冊
- クチコミ0件
- Q&A回答12件
- 804,236アクセス
- フォロワー30人
2017年4月2日 ルクソールからカイロに戻り(フライト変更のトラブルはありましたが)、この日は一日フリー。
ややマイナーなスポットですが、古代エジプトの人々の生活を再現した“ファラオ村”へ。
夜は、ナイル川クルーズ船でカイロの夜景やベリーダンス・スーフィーダンス(旋舞)などを鑑賞するというメニューです。
翌3日昼には帰国です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
2017年4月2日 前編で紹介したようなフライト時刻変更のトラブルのため、カイロ到着は早朝になりました。
手配の空港送迎の車で宿泊先の「ベニス細川家」へ向かいます。
写真は市内のホテル界隈 出店、特に果物屋さんが多い場所です。 -
ホテル界隈
-
ホテルへの入り口・・・とは言っても、ホテル(いわゆるゲストハウスの安宿)は、4階だか、5階だか、延々と階段を上がったフロアにあります。
上りきるまでに休憩したくなります。もちろんエレベーターなんて便利なものはありません。
私の場合は荷物を運んでもらいましたのでまだいいのですが、一度フロントで見かけたバッグを背負った飛び込みの客は、部屋の交渉をする間、息が整わず肩で大きく息をしていました。 -
ドミトリーもありますが、一応バス・トイレ付きの個室で。
それにしても狭いです。スーツケースを開いた状態で置けるだけのスペースもありません。
まあ、日本語が使えて、個室(朝食付き)でも1泊1400円の格安料金ですから文句は言えません。
個人的には、WiFiさえ使えればホテルのえり好みはありませんので、ノープロブレムです。ホテルに使うお金があれば、ほかに回します。
ただ、インド・ニューーデリーの安宿もそうでしたが、シャワーを使うと水が部屋の中に流れてくるのは困りました。
それと、ドアのノブが使うたびに緩んでいき、最後はすっぽり抜けてしまったのには慌てました。たまたま居合わせたホテルの女性が、微笑んで「ノープロブレム」と言ってくれましたが。 -
荷物を置いて、再びホテル周辺を軽く散策 簡単な食事には困らないようです。
-
-
男たちは例によって、のんびりと・・・
-
ネコを見かけると、留守番をさせている私のネコを思い出します。
もうちょっとで帰るからね・・・・。(ネコの方は、そんなことは気にしていない・・・だといいのですが) -
パン屋さん
-
ホテルは裏通りにありますが、表通りに出ると、大きな店も並んでいます。
女性用のファッション関連のお店も。
黒一色と思われているイスラム・カラスファッションもいろんなアレンジがあるようです。 -
アスワンのスークでも紹介したように、カラスファッションは中年以上で、若い女性では殆どみかけません。
-
-
この日は翌日の帰国を控え、1日フリーにしてありましたが、さて、どこへ行くか・・・・。
カイロ市内のめぼしいスポットは10年前に回っており、壮大なイスラム建築などは「もう、いいかな・・・」という感じ。
主なスポットのなかで「エジプト考古学博物館」はまだ行っていませんが、アブシンベルやルクソールの実物を見た後では、これも「もう、いいかな・・・」
古代エジプト文明に関して言えば、博物館に展示されたファラオなどの“遺物”よりは、当時の人々がどんな生活をしていたかの方が興味があります。
そこで、やってきたのがギザ方面にある「ファラオ村」です。 -
「ファラオ村」は一種のテーマパークみたいなもので、ボートで遊覧しながら、当時の暮らしぶり再現したパフォーマンスを眺めます。
一定人数が集まらいとボートが出ないという情報があり、個人で行っても大丈夫か気になり、「ベニス細川家」にも確認をお願いしたのですが、結局は行ってみないとわからないとのこと。
迷ったのですが、ほかに行きたいところもないので、車の送迎をお願いして行ってみることに。
ボートは結構頻繁に出ているようで、10分ほど待って、私と写真の母娘と2組みだけ乗せた状態(ガイド女性が一人つきます)で出発しました。 -
2組しか客は乗っていませんので、船内はガランとしています。
ボートで遊覧したのち、十数箇所ある“展示館”のうちいくつかを見ますが、その展示室の数や食事付きかどうかなどで、コースは4つに分かれています。(このシステムを理解するまで大分時間を要しましたが)
私は一番安いコースを選択。料金は忘れましたが、【歩き方】によれば125ポンド~ということになっています。
「英語ガイドで?」と訊かれ、何も考えずに「イエス」と返事したのですが、園内で日本語ができるガイド女性も見かけましたので、「日本語ガイド」を頼むこともできたかも。ただし、待たされる可能性も。 -
岸辺にパピルスが生い茂り、水中にファラオや神々の彫像が建てられた水路を進みます。
-
パピルス
-
やがてボートは、古代エジプトの暮らしを再現したゾーンに入ります。
ボートがやってくると、当時の衣装を身に着けた岸のスタッフが「さあ、仕事だよ」って感じで、パフォーマンスを始めます。 -
もちろん、学術的にどの程度正しいのかは知る由もありませんが、個人的には、“少数民族の村”とか、この手のパフォーマンスは好きです。
山ほどの石のファラオ像や遺跡を見てきたあとですから、生身の人間に愛着を感じる・・といったところでしょうか。 -
-
「てこ」を使った、水の汲み上げの様子
-
脱穀
-
もみ殻の選別
-
養蜂も行われていたようです。
-
ボートづくり
-
水面を叩いて魚を追い込む漁
-
大漁です。魚もボートが来るたびに引き上げられて大変です。
-
ガラス細工
-
エジプトらしい・・・ミイラづくり
-
彫像
-
石細工
-
武器
-
花屋ではなく、たぶん染色でしょう。
-
糸紡ぎ
-
パピルスの紙
-
こんな感じで、水路わきにいろんな仕事の様子を再現した小屋が並んでいます。
ボートが近づくと作業をはじめ、通り過ぎると奥へ引っ込む・・・という具合です。
まあ、“子供だまし”のレベルではありますが、意味もわからない壁画を眺めているよりは・・・という感も。 -
ボートを降りて、「貴族の館」みたいなものを見学
-
-
ひとつ「なるほど・・・」と思ったのがこれ 穴があいた鉢ですが、水時計のようです。
-
かまどは万国共通です。
-
粉ひきでしょうか。
-
火おこし
-
食べさせて・・・はもらえません。
-
土産物センターでは、コスプレも。
同行の母娘に合わせるペースとなり、私は外で30分ぐらい時間を潰すような感じにも。かなり予定時間を超えそうなペースです。
やっとコスプレが終わったら、今度は女の子のお菓子を買いに・・・。
ガイド女性は嬉々として母娘の面倒をみていますが、その間私は広場の椅子に座って待つだけ。
ちょっとイラっとして、ガイド女性に「駐車場に車を待たせているので、携帯でドライバーに時間がかかっている事情など説明してほしい」と。
そんなこんなで、私が行く予定の展示館(チケット購入時点で選択するようになっています)の場所を先に案内してもらいます。
「ここと、あそこと、むこう。じゃ、あとは一人で回って。バイバイ」
最初からそうしてもらえば、待つこともなかったのですが。 -
ツタンカーメンの墓を再現した展示館
他にも、ピラミッド館とかクレオパトラ館、コプト教館などにも入りましたが、見るべきものはほとんどありません。 -
「ファラオ村」からカイロ中心部にホテル付近にもどってきました。
ドライバー氏に教えてもらったホテル付近のコシャリ屋さんへ。 -
-
今回旅行3回目のコシャリ
ホテルに戻って休息 夜はどうしましょうか? エジプト最後の夜をホテルでグダグダしているのももったいない気がして、迷ったあげくホテルに頼んで「ナイル川ディナークルーズ」へ出かけることにしました。
“お食事はビュッフェ形式で、ベリーダンスや、スーフィーダンスショーが楽しめます。お食事後は、デッキでナイルの風に吹かれてみるのもよいでしょう。”・・・というものです。
思いっきりベタというか・・・・まあ、気取っても仕方ありませんので。料金は専用車送迎付きで3200円 格安でしょう。 -
夜のカイロ市内
-
車の渋滞
-
クルーズ船
-
船内 どういう訳か、ドライバー氏も一緒に乗り込んで、一緒にクルーズするようです。私としては何かと安心できて助かりますが。
-
ビュッフェ形式の食事 ついつい食べ過ぎてしまいますので、控えめに・・・と言いつつも、超甘いデザートをいろいろ取ってしまいました。
-
デッキからのカイロ市街夜景
この時期、カイロの夜はかなり冷えます。長袖の上着が必要です。 -
-
室内に戻ると、なにやら賑やかです。
-
この子の誕生日のようです。
-
ほどなく“お目当て”のベリーダンスも。激しく動くのでなかなか撮影が・・・
中東独特のベリーダンスについては、女性が肌や髪を露出することを禁じるイスラム的な風習に反するもので、「どうして、こうした女性が肌もあらわに人前で踊るダンスが認められているのだろうか?」という疑問は誰しも抱くところでしょう。 -
***************
まだイスラーム世界に奴隷制が存在していた頃、金持ちや王侯貴族の館で美しい奴隷娘たちが踊りを見せたり、楽器を演奏して宴会を盛り上げていたことが文献などの資料から分かります。つまり、非ムスリム、あるいはムスリムだったとしても自由な階級よりも一段下の階級に置かれた女性たちの仕事だったのです。(中略)
奴隷制が廃止された後も、宴会を盛り上げるためにこうした女性たちに対する需要があったことは想像に難くありません。そこで今度はお金をもらって踊る女性たちが登場します。
イランやサウジアラビアのような国は別として、世俗化した国ではイスラームを理由に彼女たちを取り締まることがありませんので、ベリーダンサーも職業の一つとして存在し得るのです。でもやはり、宗教的にまじめな人たちからの蔑視は受けるようです。(後略)【「イランという国で」 by sarasayajp】
**************
ネット検索すると、ほかにもいろんな解説があります。d -
まあ、いろんな事情はあるにしても、「男性が見たいと思っているから許されている」ということに尽きるようにも思われます。
ディナークルーズでの観客男性の盛り上がり様からも、そのあたりが窺われます。
男性だけでなく、女性も”男性の視線を釘付けにする大胆なダンス”にまんざらでもなさそうでした。
戒律の厳しいサウジアラビアからの観光客もいましたが、男性はもちろん、全身黒ずくめの女性たちも結構楽しそうでした。
宗教的な戒律を強制するだけでは社会は回らない、世俗的なもの、欲望を肯定するものがやはり必要ということでしょう。
そのあたりが原理主義者には理解されませんので、社会に軋轢・緊張をもたらします。 -
客席を回って記念撮影 もちろん、後で写真は販売されます。
-
続いて登場したスーフィーダンス(旋舞)のダンサー
それはともかく、この直前に退場したベリーダンス・ダンサーの手を係員みたいな男性が引っ張って通路を猛スピードで走り去り、ダンサー女性は前のめりに転びそうなぐらいでしたが、何かあったのでしょうか?
単に着替えのため(そのダンサーは別衣装で再登場します)急いでいただけでしょうか?妙なことが気になります。 -
休みなくグルグル回転しながら、何枚も重なったスカートみたいな衣装を上げたり下げたり、脱いだりと、アクロバティックな要素もあるスーフィーダンスです。
高速回転しますので、私のような下手くそにはベリーダンス以上に撮影は困難です。 -
-
電飾も。
-
-
-
衣装を変えて再登場したベリーダンスの女性
-
ベリーダンスは、ある程度体の肉付きがよくないと見栄えがしない・・・そうです。
そんなこんなで、カイロの夜も更け、今回のエジプト旅行も終了。
翌日4月3日 昼過ぎのフライトで、またアブダビ経由で成田へ。長時間のフライトですが、帰国後も成田→羽田→鹿児島空港→自宅という長旅が待っています。
当日朝はちょっと慌てました。旅行中の予約・確認・車の手配などすっかり現地旅行会社に任せたこともあってか、気も緩み、翌朝が帰国日だというのに、前夜は「まあ、10時ぐらいまでにホテルをチェックアウトすればいいから・・・・」と目覚ましもセットせずに寝てしまいました。
歳のせいもあって、普段は7時ぐらいには目を覚ますのですが、今朝は時計見ると9時を過ぎています。
「嘘だろう!」というか、てっきり100均で買った時計の具合がおかしくなったのだろうと、これまた100均で買った腕時計を確認するやはり9時を過ぎています。
一昨日はフライト変更を知らずにルクソール空港で一夜を過ごすことになって、体は非常に疲れていたのですが、せっかくエジプトに来たのだからと疲れを押して昨夜ディナークルーズに出かけ、戻ってきたのが11時過ぎ、それからPCをいじって・・・ちょっと夜更かししたのと、安宿なので窓もなく真っ暗なせいで寝過ごしてしまったようです。 -
「ベニス細川家」で働いている現地女性 実物は写真より美人です。
たどたどしい日本語で対応してくれます。
で、帰国日に寝過ごした件。
焦りつつもシャワーだけは浴びて(今日は長旅になるので・・・)バタバタで荷造りして、チェックアウトへ。
なんだかんだで空港送迎もホテル手配の車に任せることになりました。
安心・安全・手軽さをカネで買う形にもなりますが、最後の空港送迎はその価値がありました。
航空券のeチケットではカイロ空港ターミナル1になっていたのですが、ドライバーの話ではエティハド航空はターミナル2に移ったはずだとのことで電話で確認、やはりターミナル2が正しいということでターミナル2に向かいます。
もし、ひとりで移動していれば最近はほんとど使われていないターミナル1(ターミナル2とは別の場所)に着いて、訳がわからずパニクったところです。
そんなこともありましたが、無事帰国。猫も元気にしていました。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
azianokazeさんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
70