2017/04/28 - 2017/05/06
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belleduneさん
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坂茂さんの設計が好きなので、近場にある成蹊大学情報図書館へ出かけました。坂さん独特のデザインを実際に目の当たりにして、感激しました。5月から乃木坂の「ギャラリー間」で、坂茂氏の展示をしているので、連休明けに行ってきました 。
多摩美術大学の図書館は、伊東豊雄さんの設計、武蔵野美術大学の図書館は、藤本壮介さんの設計で、其々目的に沿った素晴らしい図書館でしたが、内部は撮影禁止でした。
この成蹊大学情報図書館は、個人使用で、外部に出さなければ、写真撮影可でしたので、5階までたっぷりと撮らせて頂きました。しかし、この旅行記では、外部の写真だけアップします。
- 旅行の満足度
- 4.5
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坂茂氏の初めての図書館設計で、2006年に完成しました。
2012年成蹊学園創立百周年の記念事業の一環として、計画されました。高校まで成蹊学園に通っていた坂茂氏に、設計を依頼し、キャンパス計画を担当していた三菱地所設計と協力して行われました。蔵書125万冊、開架図書55万冊、閉架図書70万冊を収納しています。
外壁には、大学本館と同じ煉瓦タイルを使っていますが、構造とは、関係ないことを強調するため、各層毎にキャンティンレバー状に持ち出して、リボン・ウィンドウで完全に各階を分離し、浮かせるように見せています。 -
地上5階、地下2階で、構造種別は、PC造、RC造、SRC造、S造。
建築面積は、2,197.29平方m です。
「煉瓦タイル張りは、水平の目地を強調し、古典的な左右対称としてあります。
本館は、全体として、黄金比の長方形を2つ並べ、その中に3つの黄金比で、立面を3等分しているオーダーと、2つの正方形を黄金比の長方形3つが取れるようオーバーラップさせる平面の完璧なジオメトリーが発見できた。それを忠実に下敷きにして、この情報図書館の平面、立面を決定した。3分割された平面中央をガラス張りの大きなアトリウム空間として、正面から裏のケヤキ並木が見えるようにした。」と坂茂氏は言っています。
今は、お昼なので、太陽光線が眩しいため、ガラス内側にカーテンが引かれています。 -
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玄関脇にあった模型です。右の球体プラネットは拡大してあり、中央アトリウムに4つあります。
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私の撮った綺麗な写真は、ここでは公開できないので、パンフレットの写真を使っています。図書館内部から裏手のケヤキ並木が見えます。
内部には、5つのプラネットと呼ばれる球体型の部屋があります。丸形のものが4つと楕円形のものが一つあります。プラネットには、学生がこの場所で色々なプランを創造してほしいという想いが込められているそうです。丸型のプラネットは使用中ではなかったので、入らせて頂きました。とても面白い、宙に浮いているような、まさにプラネットだなぁ、という印象を受けました。 -
1枚だけプラネットに入った写真を載せました。この不思議な体感を皆様も是非体験なさってください。宙に浮いている訳ではなくて、床からキノコが生えているような構造なので、決して地に足が着いていない訳ではありません。ここで勉強してみたい!
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パンフレットの最後の頁に載っていた夜景の図書館は素敵ですね。これも是非見てみたいです。図書館に入館するのは、事前に許可が必要ですが、キャンパス内は大丈夫だと思います。
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5月の連休は、休館だったので、6日に「ギャラリー間」へ行きました。
7月16日まで「SHIGERU BAN PROJECTS IN PROGRESS]を展示しています。
現在進行中の建築物件のビデオや写真、建築模型などの展示です。3階は、現在パリでの「ラ・セーヌ・ミュジカル」のフロアです。 -
坂茂さんは、成蹊学園高校の時に、アメリカのジョージ・ヘイダックのニューヨーク・クーパー・ユニオンに憧れ、卒業後の1977年に渡米しました。科学と芸術の発展のためのクーパー・ユニオンには、南カリフォルニア建築大学で学んだ後、1980年から編入されて、2年間学びます。一時帰国して、磯崎新アトリエに在籍した後、1984年に再びクーパー・ユニオンに戻り、卒業しています。マイノリティー弱者の住宅問題に強い関心を持ち、数多くのシェルターを世界各地に提案、開発、試作を行なってきました。
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ルワンダ、トルコ、インド、スリランカ、ニュージランド、日本各地などでの津波や地震後の被災者に仮設住宅などを提供しています。
1985年に東京、1999年にニューヨーク、2004年にパリに事務所を開設し、世界各地のパートナー建築家とチームを組んで、個人住宅、大規模建築、被災地支援など様々の建築を行なっています。
ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク(VAN)は1995年の阪神・淡路大地震後の被災地支援のために立ち上げられた組織でした。2013年に特定非営利活動法人となっています。私が最初に見た坂さんの建築は、2007年のお台場に移築されたノマディック美術館でした。
それ以来、坂茂さんのファンになりました。 -
2つのコンサートホールがあります。
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館内の壁面の展示-1
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ビデオスクリーの前に、坂さんが設計して、コンサートホールに使われている紙菅の椅子。座ってみましたが、痛くなかったです。座席約 35cm X 36cm、背凭れ部分約 40cm X 35cm でした。長時間座ってみた場合の座り心地はどうか試してみたいです。
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3階テラス部分には、被災地で使われた展示があります。
屋根部分のように見える組み型は、「竹田市クアハウス」のレシプロカル構造の屋根部分です。 -
時計回りに重ねると凸面、反時計回りだと凹面になります。
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これは、熊本木造仮設住宅の一部分。
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ネパール復興プロジェクトのレンガと木枠の壁面
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4階からテラスから見たクアハウス屋根部分の展示
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4階の展示室へ
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竹田市クアハウス
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ネパール復興プロジェクト
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紙管を使った内部
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熊本木造仮設住宅
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ティームセブン新社屋 Team 6 World オーストラリア
木のスラブ断面サンプル -
現在進行中の由布院ツーリストインフォメーションセンターです。
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その建築模型
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横から見るとアーチの柱が並んでいますね。
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現在進行中のスイス時計会社本社の模型です。
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木造のドームは完成図が描かれています。
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進行中の富士山世界遺産センターの模型です。
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木組みの展示があります。
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