2017/04/30 - 2017/04/30
104位(同エリア1754件中)
ドクターキムルさん
- ドクターキムルさんTOP
- 旅行記7517冊
- クチコミ134件
- Q&A回答247件
- 6,192,806アクセス
- フォロワー38人
南谷戸の大わらじの奉納を見にでかけた。交番脇には人はなく、少し入った場所にテントが張られ、催事が催されていた。母親が小学生低学年くらいまでの子供を連れ、大勢押し寄せている。この子供たちにはお菓子袋や箱入りのお菓子が配られ、子供たちもはしゃいでいる。
会長の挨拶などが続き、太鼓や笛、鉦を奏でる人の他に獅子舞を舞う人が現れ、獅子舞を奉納する。これは正月に各家々を回っている獅子舞だ。最後に子供たちの頭を噛み一年の健康を祈る。中には泣き出す男の子もいて母親がなだめている。この後、萬松寺の住職がお祓いをして催事は終わり、和楽路(わらじ)会の人たちがこの大わらじを担いで運ぶ。この間もお囃子は鳴り止まない。
交番横でいよいよ大わらじを吊るす作業だ。準備万端、滑車を引いて引き上げる。上では鎖を4回ぐるぐる巻きにして大わらじを固定する。その後、萬松寺の住職の祈祷があって、お神酒が全員に渡り乾杯した。
大わらじを吊るす鉄柱の屋根は片流造りでそれらしい。これは亡くなった山仁の社長さんが自分の奥さんが下倉田の出だということもあり奉納したものだ。当時で130万円も掛ったのだという。
また、道祖神や庚申塔が並ぶ場所に大わらじが吊るされているのも似つかわしい。この大わらじを奉納するようになったのは大正に入ってからではあるが、すでに江戸時代にはわらじを交換できる場所であったようだ。そのために、携帯し易いようにわらじを重ねていたが、大わらじも同じスタイルで重ねて奉納してきた。私などは四半世紀の間、片足分だけを奉納しているものと勘違いしていた。横に並べて奉納しないのにはこうした訳があったのだ。
また、老婆が祈祷してもらったわらじも頂いたので冥途の旅路に履けるとも話していた。
大わらじ祭は福島や御殿場、伊勢志摩にあるようだが、これらは大わらじを街中で引廻す祭のようだ。南谷戸のように大わらじを取り換えるという素朴な形のものはここだけのようだ。
次回の予定は東京オリンピックがある2020年だ。
(表紙写真は大わらじの前での獅子舞の奉納)
PR
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ドクターキムルさんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
91