2017/04/22 - 2017/04/23
295位(同エリア1264件中)
りんごさん
その存在はかなり前から知っていた大塚国際美術館。
行きたい行きたいと思いながら実行せずにいたら、両親が先に訪問。
なんとなく悔しいので、負けじと手配して行ってきました。
一泊二日でがっつりどっぷり両日とも美術館という贅沢旅。
【手配】
じゃらんのパック(航空券+ホテル)利用。
【4月22日】
08:55 羽田空港発、10:00 徳島空港着
10:40 徳島発(バス)、11:10 美術館着
17:00 美術館閉館、ホテルへ移動、鳴門泊
【4月23日】
09:00 チェックアウト、渦の道で渦潮見学
10:45 美術館着
16:45 美術館発(バス)、17:25 徳島空港着
18:55 徳島空港発、20:15 羽田空港着
表紙写真は宿泊ホテルロビーから、朝日と大鳴門橋。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス ANAグループ 徒歩
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いきなり徳島空港。阿波おどり空港というだけあって、なかなかの阿波踊り推しでした。ここで記念撮影する人多数。もちろん阿波踊りのポーズで。
徳島阿波おどり空港 空港
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こじんまりした機能的な空港という印象。滑走路側が全面ガラスで気持ち良いです。
徳島阿波おどり空港 空港
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記念スタンプがあったのでペタリ。うずぴーかわいい。
美術館のチケットは事前にコンビニで前売り券を購入。こうして見ると二人分ですが、残念、二日分ですw
美術館チケット 3,100円/枚
※通常価格は3,240円、日本一高いらしい。 -
空港から美術館まではバスで30分くらい。バスの券売機が空港にあったのでそこで購入しましたが、普通に車内で清算できます。電子マネーがどこまで使えるかは不明。ICOCAやPiTaPaはいけると思うけど…(自信なし)
バス(徳島空港→大塚国際美術館) 470円大塚国際美術館 美術館・博物館
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入口の前にチケット売り場がありますが、前売り券で華麗にスルー(笑) いろんな方の旅行記で見かけた長いエスカレーターで上へ上へ。到着した先は地下3階。美術館は山の一部をくり抜いて建てられているそうです。
スタート前に、旅の荷物はインフォメーションカウンター近くのコインロッカーへ。このロッカーは100円ですが、解錠時にお金が戻って来るやつ。良心的。両替機もあるので安心。ついでにセブン銀行のATMもあった。気が利いてる。 -
さて、通常ならば地下3階からスタートなんですが、先にランチをば。というわけで、いきなり順路無視でエレベーターにて1階へ。気持ちよすぎるお庭を横切ってレストランへ直行。
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レストラン・ガーデン。美術館内で食事ができるのはここと地下2階のカフェの2箇所。
レストラン・ガーデン グルメ・レストラン
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開店11時で私の来店が11時20分くらいだったかな、まだまだ空いてました。が、12時過ぎるとお客さんが増えてきた。
館内案内と展示作品リスト見ながらこの後の見学の準備。 -
さほど待つこともなくオーダー品登場。期間限定メニューのパレットランチ。ちょうど期間中だった春夏イベントに合わせたメニュー。大人のためのお子様ランチ、美味しく楽しくいただきました。
以下、美術館HPから引用。
大塚国際美術館では、2017年4月1日~7月30日までの間、春夏イベント「ノスタルジー 懐かしいあの日に帰る美術館」を開催いたします。過ぎ去った時代、離れた故郷、教科書や旅先でみたあの頃の思い出の絵など、世界25ヶ国1000余点の西洋名画の中に、懐かしいあの日が見えてくるかもしれません。大塚国際美術館で記憶をたどり“あの日に帰る”旅にでかけませんか。
パレットランチ 1,000円レストラン・ガーデン グルメ・レストラン
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腹ごしらえが済んだら、再びエレベーターで地下3階へ。そしていきなりのミケランジェロ。一番見たかったミケランジェロ。これのために鳴門まで来たんやで、ミケランジェロ。
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環境展示の凄さを存分に堪能。
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天地創造の天井画も大好きで、ついつい見入ってひっくり返りそうになること多数(上むいたまま視線だけ動かしてるからこうなる…) これを描いてたときの苦労と不満を垂れ流したミケランジェロの書簡があるそうですが、そらそうやわと同情。
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中央のこの男性、ヨナさん。描かれている場所がアーチ部分で、カーブの形状に沿っていくとお腹の部分が鑑賞者の目から一番奥になるはずなんだけど、絵だと頭が一番奥に見える。絵と実際の形状の矛盾を全然感じさせないのがすごい。
もう私ここで丸一日過ごせるわー、と思いながらも、次の展示へ移動。 -
地下3階は環境展示(実際の空間ごと再現した展示)メイン。まさに「一歩中に入ると別世界」ってやつ。写真はエル・グレコの部屋の入口。
※ここから先、美術館内の様子や気に入った作品の写真が続きます。退屈かも。 -
こういう展示もすべて陶板で再現。陶板すごい。印刷技術すごい。
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いい顔。
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ヴィーナスの展示にさりげなく水瓶。こういう演出好きだわー。
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出ました顔ハメ、しかも最後の晩餐。この日本人的感覚好き。
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アンデレは手も出せる。細かい。
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全部埋めるには3人必要。
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順路に沿って次の展示へ。テーマは古代。ここで私はモザイク画の凄さを知りました…気が遠くなりそうな細かさ。山下清か。
もちろんこれも陶板で、実際にはモザイク画が印刷されてるだけの状態。でもそれを全く感じさせない再現度の高さに嘆息。 -
壺類の絵は伸ばして展示。なるほどなあ。
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じわじわ来た作品。タイトルは「飛び込む男」。解説によると、男が飛び込んでいる川は三途の川のようなもので、まさにあの世に渡る死の瞬間を表しているのだとか。日本だと三途の川は「渡る」ものだけど、ダイブしちゃうのね。
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拡大。いいダイブです。
古代展示だけですごい数の作品でした。案内によると「ギリシアの壺絵、ポンペイの壁画、モザイク画など約130点」とのこと。 -
ここから中世、「イコン、青銅の壁画など約100点」の展示がスタート。
まずは環境展示のスロヴェーニ礼拝堂。ここは結婚式もできるそうです。
とにかく美しい空間。さっきのミケランジェロは迫力の世界だけど、こちらは優美という単語がよく似合う。部屋の縦横高さのバランスも絶妙なんだろうなぁ。 -
天井のアーチとブルーがとても印象深かった。
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キリストが描かれた作品が集められたスペースから。
なんかポップでものすごく惹かれた作品。 -
12世紀初頭の作者不詳の作品。この線の感じとか表情とか色使いとか、なんかすごく現代的。
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ダ・ヴィンチじゃない最後の晩餐。主菜の魚がとても気に入ったので撮影。
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この表情。お魚さんにとっても最後の晩餐やもんな…。
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いろんな人が描いてるキリスト、当然いろんな顔をしているんだけども、出身地から考えて、どっちかっていうとこういう系統の顔だったんじゃないかなぁと個人的には思う。実家にあるイエス様の絵本はブロンドさらさらヘアの男性が描かれてるけど。
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続いてルネサンス。「ボッティチェリ、ダ・ヴィンチ、ラファエロなど約140点」、うおお。ちなみにここから地下2階。そしてゴールは地上2階。果てしない。
ラファエロの「アテネの学堂」。なんせ原寸大展示なのですごい大きさ。全体を見るのも一苦労。この中に描かれているラファエロの自画像が好き。
向かいの壁には「聖体の論議」で気分はヴァチカン。行ったことないけど。行かずに死ねないヴァチカン。 -
キリストと磔刑がモチーフの作品が集められた部屋。他に受胎告知ばかり集めた部屋も。受胎告知だけでどんだけ作品あるねんっていう数。それぞれ解釈や描かれ方が違ってて、本当におもしろい。
キリスト関係の絵画は本当に本当にたくさんあって、宗教と芸術の密接な結びつきを改めて感じた。 -
ボッティチェリ2作。館内でも屈指の人気作品らしい。ガイドツアーの団体さんなんかで混雑しがちなエリアだったけど、ちょっとタイミングずらせばこのとおり無人になる人口密度の適正さが素晴らしい。ゴールデンウイーク直前の週末だったから空いてたんだろうけど、それでも東京だとこうはいかん。
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好きな画家の一人、デューラーによる「三位一体の礼拝」。右下に本人の自画像が描かれているらしい。
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右下拡大。かわいい。画家が作品に紛れ込ませる自画像ってなんかツボで好きだわ。
余談ですが、デューラーはすんごい吝嗇家で、旅日記に経費類をものすごくこまめに記録してて、それが今では当時の物価を知るための貴重な資料となっているとか。おもろいやん。 -
近くにいたカップルの女性が男性に「なぁなぁ、上から垂れてるあの真ん中の紐引っ張ったらどうなるん?」と無茶振りのボケてを投げかけていた絵、「アレクサンドロス大王の戦い」。なお男性は無言でした…。
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ヒエロニムスの「快楽の園」、こちら自動で開閉。特に案内はないので、気付かずスルーする人もいて、あぁ勿体無い。
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来た来た、ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」。修復前と修復後が両方見られる贅沢仕様。思っていたよりもずっと大きい壁画でした。
椅子が写ってますが、ここに限らず割とあちこちに座る場所がある印象です。館内が広くてかなり歩くことになるので、歩きやすい靴必須。 -
「モナ・リザ」はさすがの人気。みんな写真撮ってくんよね。絵に近づいて下にある解説読んでたら、カメラ持ったオバサマに「ちょっといいですか(=写真撮るからどいて)」と言われてしまう(苦笑)
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全然混雑してないし、ほんの少し待てばこの通りなのに。心の余裕、大事。
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ふと気づくと吹き抜け部分からシスティーナホールが。下から見てた時とはまた違った感じで楽しい。天井画のひとつひとつを舐めるように見ていたいところですが、時間の都合上そうもいかないので後ろ髪を引かれつつ次へ。
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ルネサンスの次はバロック。こちら「レンブラント、ベラスケスなど約110点」とのこと。
私の中のザ・レンブラント、「夜警」。これ、翌日に音声ガイド聞いてたら「実は昼間の光景を描いたものが経年変化で夜みたいになった」との情報が。割と大事なことやと思うんですけど、絵の側の解説には書いてない(笑) -
大好きなベラスケスばっかりの部屋。天国か。
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「ブレダの開城」、解説には「後ろ姿の馬が素晴らしい」との文言。そしてその馬の側にはベラスケスの自画像が。
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拡大。ディエーゴって感じだな。若い。
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ベラスケスの自画像登場は「ラスメニーナス」が有名ですね。これこれ。このおっさんディエーゴも好きです。
この人、スペイン王家で宮廷画家をしているときに、イタリアへ修行の旅に出たままなかなか帰って来なかったという話があり。何かの本で「ビジュアルに恵まれなかったスペイン王家の人たちを描くのが嫌になったんでしょう」みたいな解説がしてあってウケた記憶がある。 -
ルーベンスの「キリスト昇架」、フランダースの犬ですね。とにかく大きくてすごい迫力。下の方に写ってるベンチの人たちから大きさが伝わるかなと。これと対になったキリスト降架も見てみたいなぁ。
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自販機があったのでちょっと休憩。中身はもちろん大塚製薬、ポカリでリフレッシュ。
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グロッタという洞窟仕様の展示スペース。暗い中に天窓からの光が差してて不思議な空間です。
写真は「巨人族の没落」、だいぶ下がって見ないと全体像が掴めないこのサイズ。 -
アンチンボルトの有名なあれ。4つが並んでるのって国内じゃありそうでないから嬉しい。
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地下2階はこれで最後、モネの「大睡蓮」。さすが陶板、屋外展示です。天気が良かったこともあり、とても気持ちのよい空間。
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大睡蓮を取り囲むように配置された池、夏にはここにリアル睡蓮の花が咲くそうです。
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エスカレーターで地下1階へ。ここにも少しだけバロック、ゴヤの作品が展示されています。
二人のマハを堪能。ミュージアムショップには見る角度によってマハが服を着たり脱いだりするしおりがありました。ありきたりだけどそういうの好き。 -
ゴヤといえば「黒い絵」、ばっちり展示されています。かなり照明を落とした空間で、ちょっと怖い。
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「我が子を食らうサトゥルヌス」、そんなにめちゃめちゃ大きなサイズではないんだけど、展示空間の演出と相まって鬼気迫るものがあり。やっぱ怖い。
地下1階はこの先近代のエリア。見始めたものの閉館時間が近づいており、いまいち落ち着かないのですっぱり諦めて翌日に回すことに。しかしこの時点で約半分。先は長いぞ、明日も頑張ろう。 -
出入り口のある地下3階へ戻り、ミュージアムショップを見学。さすが閉館前はそこそこの混雑模様でした。
ムンクの叫びとダリ先生のぬいぐるみ、いいねぇ。 -
ミュージアムショップというものが大好きで、ここでも例外なくあれこれ欲しくなってしまった。明日も来るからとりあえず我慢。人気なのは陶板作品のミニチュア(ハガキくらいのサイズ)だそうで。館内のお手洗いにもさりげなく展示されてて購買欲をそそられました。
レジ休止中のお知らせひとつとってもセンスが光ってる。 -
閉館時刻は17時、まだ明るいのでホテルまで歩くことに。バスでもいいんだけど、本数が少ない&バス停からホテルまでそれなりに徒歩だったので。
海が見えるとついつい写真を撮ってしまう、山奥出身者だからでしょうか。 -
海が見えたと思ったら道は山へ続くのであった。明るいからいいけど、夜はあまり歩きたくない気がするなぁ。。。
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途中で見つけた「お茶園展望所」の文字に惹かれて石段へ。なにげに傾斜きつくて段数多くてちょっと息切れ。
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石段を登りきったところでまず展望所、なんだけど、これはお茶園ではないらしい。
※写真は翌朝撮影したもの -
それでもいい景色が見られたから、やっぱ来て良かった。はぁ海はいいなあ。
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地図を見るとお茶園展望所はもう少し先。そこからホテルの場所まで抜けられる模様。というわけで石段再び。このあたりは遊歩道が整備されているようなので、天気の良い昼間なら楽しめそう。
※写真は翌朝撮影したもの -
運動不足丸出しで石段にヒーヒーなりながらお茶園展望所着。先客一名のみでほぼ独り占め。大鳴門橋が美しいー。
今までずっと「鳴門大橋」だと思ってたんだけど、正式には「大鳴門橋」というそうで。大があるなら、というわけで「小鳴門橋」も存在。四国本土と美術館がある大毛島をつなぐ橋、バスで美術館に来る途中に通りました。お茶園展望台 名所・史跡
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お茶園展望所を後にして歩いていくと、いよいよ大鳴門橋のたもとへ。左に見える丸い建物は大鳴門橋架橋記念館エディ、橋と渦潮に関する資料館といったところでしょうか。今回は未訪問。
※写真は翌朝撮影したもの大鳴門橋架橋記念館エディ 美術館・博物館
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歩き続けて(というほどの距離でもないけど)千畳敷展望台までやってきました。橋が間近に見られて良いです。周囲には食堂+お土産屋さんが何軒かありますが、閉店時刻が早いようなので注意。
千畳敷展望台 名所・史跡
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今夜お世話になるホテル、めちゃめちゃ海近いやん。ロビーからの景色が自慢とのことでしたが、これは期待。
※写真は翌朝撮影したもの -
ホテル着、ベイリゾート鳴門海月。
※写真は翌朝撮影したもの鳴門潮崎温泉 ベイリゾートホテル 鳴門海月 宿・ホテル
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いそいそとチェックインして、全面ガラスなロビーからの景色を堪能。これはすごい。
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あまり人がいないのをいいことに、ロビーにあった美術館の図録を見ながらソファでのんびり。結局一時間くらいゆっくりしてた。
近くのテレビで鳴門の渦潮の解説DVDが流しっぱになってて、繰り返し聞いてるうちにすっかり渦潮メカニズムに詳しくなりました(笑)明日の朝見に行くつもりだったから、ナイス予習。 -
散々のんびりしてやっとこさ部屋へ。山側の部屋で素泊まりという素っ気ないプランですが、寝るだけだからいいのいいの。部屋の設備もビジネスホテル並みだけど、寝るだけだから(以下略)むしろ広々クイーンサイズのベッドが嬉しい。
晩ご飯はカロリーメイト(大塚だけに)で終了。もともと食べるところもコンビニも近くにないと注意書きがあったので、食料は持参で。こんなところでサバイバル。
お風呂は大浴場へ。晩ご飯の時間帯だったせいか、最初から最後まで独占状態。明るい時間だったら橋が見える展望風呂なんだけど、夜は真っ暗でした。ライトアップはないのね、大鳴門橋。 -
翌朝は5時には起床、日の出を見るために早起き。無事に晴れてきれいな朝日が拝めました。昇る太陽をじっくり堪能。行き交う船のシルエットも美しかった。ほんまええロビーや。
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ロビーはこんな感じ。同じ目論みの宿泊客は数名のみで、ゆっくり見られてよかったー。
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部屋に戻ってベッドでごろごろしながら読書、気づいたら二度寝。贅沢な時間。山側の部屋ってことだったけど、窓からはこの景色で個人的には十分満足。
準備を整えたら9時にはチェックアウト。今日はまず渦潮見学からスタート。 -
というわけでやって来ました、渦の道。大鳴門橋の下に設けられた歩行者用通路から渦潮が見られるという施設。
徳島県立渦の道 自然・景勝地
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渦潮はいつでも見られるわけではなく、満潮・干潮の前後一時間くらいとのこと。この日はたまたまた干潮が午前10時で、しかも渦潮が現れやすいという大潮に当たりました。ラッキー。
渦の道チケット 510円 -
チケット買って入ったらこんな通路に出ます。橋の下なので上の道路を車が通るたびに微妙に揺れる。高所恐怖症の人にはちょっと厳しいかも。
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ところどころにこんなコーナーが。渦巻く海が下に見えてスリルあります。こういうの見つけたらまず乗らずにはいられない人。
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通路上は基本的に吹きさらしなので、風が強くて寒かったー。ストール持って行っててよかったです。
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通路の奥に展望室、渦潮鑑賞ポイントの案内あり。
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そしてこの人だかり。オープン直後でもこんな感じ。
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渦潮鑑賞船。かなり近くまで行けるようです。
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肝心の渦潮ですが、「これ!」というのはなかなか見えなくて。でもそれっぽいのはあちこちで発見。思うに、渦を巻いてもあっという間に消えちゃうのかな、と。とにかく潮の流れが速くて、あちこちで白い泡が立ってて、それだけでも迫力ありました。
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展望室内にも透明の床が。みんななかなか踏めないでいる(笑)
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流れの速い潮が岩にぶつかっては泡立つ様はいつまで見てても飽きなかったです。自然は偉大で雄大だなぁ、と月並みなことを思って過ごす時間。
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人もどんどん増えてきたので、そろそろ退散。昨日来た道を逆に辿って美術館まで徒歩で向かいます。
ゆうべは閉まってたお土産屋さんにて。いかにも~なお土産に微笑んでしまう。 -
お茶園展望所再び。大鳴門橋も見納めです。晴れて良かったー。
お茶園展望台 名所・史跡
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山側の景色もなかなか。左に写ってるのが美術館。
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展望所近くで出会った年配のご夫婦、奥様に「おねーさん一人で来たの?!」とびっくりされてしまった。手を繋いで石段を昇って行かれるご様子が素敵でした。
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てくてく歩いて美術館着。昨日は写せてなかった国旗をば。
大塚国際美術館 美術館・博物館
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今日はまずお土産を買うと決めていたので、ミュージアムショップへ直行。ついでに音声ガイドもレンタルしてみる。ちょこちょこ買って散財~。購入品は最後の写真にて。
音声ガイド 500円 -
購入品もろとも荷物をロッカーに預けた後は館内のレストランを再訪、早めのお昼ごはん。鯛飯と鳴門わかめのおうどんのセットをオーダー。昨夜はカロリーメイト、今朝もインスタントのお味噌汁とビスケットで済ませてきたから、ちゃんとしたご飯が染みたわ。
ランチ 1,000円レストラン・ガーデン グルメ・レストラン
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さて、鑑賞開始。前日頓挫した地下1階の近代エリアから。館内案内によると「ターナー、ミレー、ルノワール、ゴッホ、セザンヌ、ゴーギャン、ムンクなど約330点」、この紹介だけで圧倒されるわ。
写真はターナーコーナー。いままで正直そんなに好きな作風ではなかったんだけど、右から二番目に写ってる「カルタゴ帝国の滅亡」、これはすごく気に入った作品。 -
ドラクロワの部屋。写ってないけど、かの有名な「民衆を導く自由の女神」もここにありました。
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所狭しとマネ&ルノワール。ゴージャス。
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ドガの踊り子シリーズ、クラシックバレエを習っていた子ども時代に好きだったなぁ。
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スーラの点描画。めちゃめちゃ大きいサイズでびっくりした。このサイズを点描で埋めるって何事。
右側の「グランド・ジャット島の日曜日の午後」は見るともれなく「びじゅチューン!」のあれが脳内に響きます。これに限らず中毒性あるわ、びじゅチューン。 -
しかしまぁそれにしても展示作品が多い…。通路の両側に展示された日にはどこから見ようかと目移り。
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しかも知ってる作品や好きな作品が多い。傾向として、「ついつい立ち止まる→近付いて凝視、なんなら気になる部分を写真撮影→解説を読む→解説の内容を確かめるように再度作品を見る」なんてことをしてたので、もう全然進めない。
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ゴッホのコーナー。右手前の「ひまわり」は現物は焼失、再現された「幻の」作品だそう。
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「旅の道連れ」というタイトルのこちら、添付の解説を要約すると「列車の窓の外には風光明媚な景色が広がっているのに、一人は寝ていてもう一人は読書に夢中、旅行ブームを皮肉った作品」とのこと。うーむ、今なら定めし二人が手にしているのはスマホでしょう。現代にも通じるおもしろさ。
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現代繋がりでもうひとつ。ギュスターヴ=アドルフ・モッサの「彼女」、全然知らなかった画家さんで1906年の作品だそうですが、ものすごく現代っぽくて思わず撮影。
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そしてよく見たら画面中央に猫。このふてぶてしい表情、たまらん。
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ムンクの部屋にやってきました。有名作品がずらり(ムンクに限ったことではないですが)
有名な「叫び」、今まで中央の例のポーズの人が叫んでいるんだと思ってたら、そうではなかった。叫び声が聞こえてきて、恐怖におののいて耳を覆っている人、が正解だそうです。 -
近代展示330点をなんとか終えたら次のフロアへ。ここから先は地上1階と2階を行ったり来たりする順路。まずは現代展示「ピカソ、シャガールなど約100点」。
正直なところ、私が一番好きなのはルネサンスとバロック、その次が近代でして。現代はあまり食指が…。と思いつつ、せっかくだからちゃんと見ますよー。でも写真は少なめ(笑) -
「預言者の報酬」。なんでか分からないけど、キリコの絵を見ると不安な気持ちになる…この絵は特に。謎。
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こっちは前から知ってて好きなやつ、「鎖につながれた犬のダイナミズム」。タイトルがまさに!って感じで秀逸。この犬のせわしなさがとても好き。そしてよく見たら飼い主さんの足もなかなかのダイナミズム。
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ウォーホルも展示がありました。迫力のサイズ感で迫り来るマリリンたち。
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迫力といえばこちら、ゲルニカ。想像してたよりもずっとずっと大きなサイズだった。これまで図録なんかで何度となく目にしてるにも関わらず、思わず背中がぞわぞわってした作品。陶板でさえこれだったら、実物はどんなにすごいんだろう。
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こちらは環境展示「ストゥディオーロ」、書斎のことだそう。天井も下の寄木細工部分もすべて陶板で再現されてる。ものすごい徹底具合、作り込み具合。
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楽しみにしていた騙し絵コーナー。これ写真の撮り方失敗したな。真正面からだと階段2段目くらいまでは本物に見える。実際は1段目だけが本物。
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こういうのを壁に飾ろうという発想、そのセンスが好き。他にも半ば引かれたカーテンとか、壁のくぼみと静物とか、洒落たモチーフの作品がいろいろ。
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このあたりのエリアはテーマ展示が主体。「人間にとって根源的かつ普遍的主題など、時代を超えて古今の画家達の描いた代表的な作品を展示しました。それぞれの表現方法の違いを比較することができます。」以上館内案内から引用。
この部屋のテーマは「生と死」。部屋の照明が暗めで、どちらかというと「死」のウエイトの方が重く感じられるずっしりした空間でした。
写真はないけど、見ていて一番楽しかったのは「食卓の情景」というテーマ。こちらは陽光が似合う明るい雰囲気。なにより、「食べる」という行為からエネルギーが感じられていい。 -
こちらの部屋のテーマは「家族」。いわゆる肖像画から、日常を切り取ったスナップ写真みたいなのまでいろいろ。中には「懐かしいわが家での最後の日」と題された「競馬で破産し家財一切が差押えになった男とその家族」なんて絵があったり。
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「ヴィッカーズ家の娘たち」、作者のサージェントが「雇い主のあまり美しくない娘たちを描くことになりました」と言っていたらしい作品。雇われの身分は大変。
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最後はレンブラントの自画像部屋。自己愛…というのはさておき、一人物の風貌の変化を横並びで見ていくというのは興味深いです。
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やっと一通り見終わったので、地下2階のカフェで休憩することに。クリームソーダ「印象、日の出」でリフレッシュ。柑橘系シロップとサイダーが爽やか、中にたくさん入ってた寒天もさっぱりしてて美味しかった。
カフェ・ド・ジヴェルニー グルメ・レストラン
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ちなみにクリームソーダの元ネタはこちらです。
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休憩後は気に入った展示を再度見るため、一番好きなルネサンス~バロックのエリアを中心にぶらぶら。とは言ってもめちゃ広いから大して回れなかった。
写真のフェルメールの部屋は絵のサイズに合わせたような小さな空間。閉館間際になってやっと人がいなくなったので撮ってみた。 -
さて、後ろ髪を引かれながら退館です。二日間続けて通って、合計滞在時間10時間半。食事時間を除いても8時間以上かけて見学してたことに。じっくりゆっくり堪能できて大満足。でもまた行きたい。こんなん近所にあったら通うわ。
帰りもバスで空港まで。乗車したのは16時43分発のバス。美術館閉館が17時、かつ次のバスは1時間後だから、結構人が多かった。座りたい場合はちょい早めに来て並んでおくのが良いかと。
写真は小鳴門橋。大毛島と四国本土を繋ぐ橋。鳴門が島だったなんて、この旅行してなかったら知らないままだったと思う(笑)
バス(大塚国際美術館→徳島空港) 470円 -
徳島空港にて。時間があったので、展望台行ったりお土産屋さんのぞいたり。すだち推しで緑色率高め。そんな中で燦然と輝くオレンジの柑橘系さんと白色のUDONさん。
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空港にあった絵。これは陶板じゃなかった(笑)
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晩ご飯は搭乗ロビーでコンビニのサンドイッチ(笑)食にはこだわらなかった旅でした。その分絵画でお腹いっぱいです。名画に次ぐ名画×2日間で、うな重とフォアグラと霜降り牛のすき焼きを一緒に食べた気分よ。
定刻どおり離陸、バイバイ徳島。珍しく右翼側の席を取ったら夕焼けが綺麗でした。ラッキー。20時過ぎに羽田着、バスと電車で帰宅、パタッと就寝。充実の週末でした。 -
おまけ:ミュージアムショップでの購入品たち。
図録:載ってる絵は100作品だけだけど、A4判で写真も文字も大きいから気軽に見られていい。もう一種類、300作品掲載のB5判もあり。
最後の晩餐ゴーフル:実家へ。修復前後の絵それぞれが外箱の両面になってる。
最後の晩餐付箋:アニメタッチでかわいい。もったいなくて使えない。
スマホクリーナー:最近スマホデビューした母に。モネの睡蓮の絵柄を選択。他にあったのはムンクの叫びと、ゴッホのひまわり(うろ覚え)
ユダの銀貨チョコ:13枚入り。受け渡し時のポーズを指定するメモが置いてあった。
ダリ柄のポーチ:デフォルメされたイラストのダリ先生に惹かれて。出張のときに使うから…と言い訳しながら購入。
購入品総額 5,778円
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