2017/04/20 - 2017/04/20
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belleduneさん
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無言館は、若くして戦死、または病死された芸術家たちの作品を収集して、展示された美術館。この建物も見たかったのですが、周囲の静寂と相まって、胸に響く時間を過ごすことができました。戦争は絶対にしてはならない。ですが、攻められたら、どう対処するかが問題ですね。
窪島誠一郎が1997年5月に設立しました。この後、丘を下りて、訪ねる「信濃デッサン館」は、昭和54年(1979)に開館しています。
無言館には太平洋戦争で亡くなった画学生たちの遺作や遺品を展示されています。戦没画学生の遺族を訪ね歩いて、彼らの遺作を集めたそうです。
下ったところにある「傷ついた画布のドーム」は、2008年9月に無言館第二展示館として開館しています。
- 旅行の満足度
- 4.5
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自問坂を上りながら、私は何を自分に問うのか...
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ここから上って行っても、無言館へ行けますが、緩やかな坂道を歩いて行きます。
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「傷ついた画布のドーム」が最初にありますが、先に上の無言館へ行きます。
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この方向指示プレートも目立っています。
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程なく、無言館へ
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小高い丘なので、周辺の景色も素晴らしい。
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無機質なコンクリートの建物に満開の桜がよく似合います。
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建物前の「記憶のパレット」
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反射して良く見えませんが、この無言館に収蔵されている画家達がパレット上に描いてあります。
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内部は勿論撮影禁止のため、内部の構造をしっかり見ておきました。敷地面積は約1650平方m、建築面積は約400平方m。
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窪んだ両側に入口があり、出口はこのやや左手奥になります。
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鑑賞後、右手の扉から出てきます。建物は十字型となっていて、扉のあるところには受付があるため、展示室の部分は、左手が3本の梁、右手の展示室は1本の梁があり、短くなっています。
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出口になっている扉の右部分は、休憩所になっていて、セルフサービスでコーヒーが飲めます。
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ここが休憩所の側面です。
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出口前の広場。下からの階段で上ってくると、この広場に出ます。
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裏手に廻ると、「時の庫」(くら)があります。遺作を収蔵してあります。
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六角形の庫。
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その入り口にはレンガに名前が貼り付けてあります。
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十字型の無言館裏手。
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無言館入り口横から。
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外観は十字型の長さは同じですが、内部は縦、横が異なります。
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正面入口
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入口から桜並木の通路を見ます。
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入口右手から回って見ますが、外観は同じですね。
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下にある「傷ついた画布のドーム」へ移動します。
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2008年9月21日に開館しました。
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「絵筆の椅子」椅子の背を飾る90本の絵筆は、現在画壇で活躍中の画家、美術学校等で勉強している画学生たちの絵筆だそうです。壁面を汚している赤いペンキは2005年6月18日、実際に「無言館」の慰霊碑に赤いペンキがかけられた事件を「復元」したということです。無言館が多様な意見、見方の中にある美術館であることを忘れないためであるとのこと。
裏面には、こう書いてありました。
画家は愛するものしか描けない
相手と戦い 相手を憎んでいたら
画家は絵を描けない
一枚の絵を守ることは
「愛」と「平和」を守るということ -
絵筆の椅子の横にあるグレーのポストは、平和への祈りなどメッセージを書いてここへ入れると永久に保存されます。
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入口前の正面に画布裏面が付けてあります。
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傷ついた画布のイメージでしょうか。
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いよいよ入ります。
窪田誠一郎の言葉
口をつぐめ、眼をあけよ
見えぬものを見、きこえぬ声をきくために -
内部のアーチ状の天井には画学生の絵やデッサン画が描かれていました。これは当美術館で買った絵葉書です。
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気に入った作品です。小野春男作 屏風絵「茄子」享年26歳
館内は撮影禁止なので、これも絵葉書を買いました。 -
見終わって、出てくるところは、オリーヴの読書館のスペースになっていました。ここで数枚の絵葉書を書いました。
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ここがその読書館の出口です。オリーヴの木が扉に付いています。ここの庭にはパレスチナから運ばれたオリーヴの苗が100本と沖縄・摩文仁の丘から採掘された約200トンの石が敷かれています。
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このレンガ畳は、デッサン館、槐多庵の収蔵書倉庫などを施工した「大型倉庫建築会社ーコロナ技建株式会社」によるものです。
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美術館裏手にある中庭に面したところは、オリーブの読書館になっています。
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ここがレストラン部分です。
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オリーブの読書館部分で、内部は絵画を除いて、建物部分は大丈夫とのことでしたので、この部分だけ撮らせて頂きました。正面には、
本の光をあびよ
そこに本がある
それだけでいい
それだけでホッとする
本の光をあびる
本の匂いをかぐ
本の鼓動をきく
読んでもいい
読まなくてもいい
今日一日を
書物浴の日にしてみないか
誠一郎 -
中庭に面した書棚
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左手の書庫
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丘を下って、信濃デッサン館へ
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今日は絶好の遠出の日となりました。
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こちらは、シルヴィア・ミュオ=バルウエルロ・保田&春彦記念展示室です。
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こちらみ現在開館していないようですね。
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入口にあったステンドグラス
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建物側面の窓あたりのステンドグラス
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現在、休館中の「槐多庵」
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「槐多庵」は、北川原温建築都市研究所の設計です。村山槐多のデッサン館別館。村山槐多は22歳で結核性肺炎のため死去しました。
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もう少し進むと前山寺があり、その手前が「信濃デッサン館」です。
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昭和54年6月に窪島誠一郎が自分のコレクションである素描などで作った小美術館でした。村山槐多、関根正二、戸張狐雁、靉光、松本竣介、吉岡憲、小茂田守介、野田英夫らの遺作が展示してあります。
窪島誠一郎の言葉から
美術館に「美しいもの」があるのではない
あなたが「美しいもの」を見つける場所が美術館なのだ -
デッサン館の前庭でコーヒーを頂き、暫し景色を眺めていました。
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長野県の八十二文化財団
内部に立原道造記念展示室があります。 -
デッサン館で気になった作品です。
野田英夫作 「ウッドストックの森」鉛筆・紙 1936
この絵葉書を買いました。 -
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信濃デッサン館の裏手にある前山寺前には古い枝垂れ桜が満開でした。
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前山寺は三重塔があり、境内はなかなか広いですね。
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