2017/04/14 - 2017/04/16
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nakaohidekiさん
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子供が結婚を機に市川市に引っ越しをした。そのとき僕がまず思ったのは”中山競馬場に近いじゃあないか”、ということ。関西在住の競馬ファンとしては千葉の中山競馬場は羨望の地なのである。これなら皐月賞や有馬記念もライブで観戦できると・・・・。
3月に孫が産まれたということで孫の顔を見ることを口実にして皐月賞に出向くことにした。とはいえ乳幼児と暮らす新婚家庭にころがり込むこともできず、市川市内のホテルに泊まった。市川グランドホテルである。そこに決めた理由は駅から徒歩3分という立地条件。なぜなら皐月賞当日は朝5時半には市川駅を出なければ中山競馬場の指定席は手に入らない。僕は指定席が取れなければ競馬場には行かない派だからである。人混みに捲かれて馬券を買いまくる芸当は体力のない僕には到底出来ないからである。よって当日指定席を取ることに便利なこのホテルにしたのである。もちろん孫の産まれたマンションにに近いということもあるのではあるが。いうまでもなくビジネスホテルである。新聞やアメニティは自分で部屋に持ち込むスタイル、寝るだけなら何も問題のないホテルである。掃除もよく行き届いて朝食も美味しい。ただし皐月賞当日は食べない。(土曜の朝は食べたのであるが。)
皐月賞前日の夜、運頼みに浅草へお詣りに行くことにした。
浅草の観音様に明日の幸運のお祈りをしっかりとして、その後、おみくじを引くことにした。浅草はいまや国際観光都市である。多くの外人観光客が大挙して押し寄せて来ている。おみくじ売り場に行くと、金髪の少年がおみくじの箱を持ってあれこれ悩んでいるのが見えた。僕は近寄り声を掛けてみた。
「メイアイ ヘルプ ユー? 」
そうすると、その金髪の少年がおみくじの箱からくじを引いて僕に見せてきた。クジ棒には「六十九番」と漢数字が書かれていた。そりゃあそうだ、こんなもの外国人に読める訳がない。そこで僕が、「ディスナンバー イズ シックスティナイン」と言って、六十九番のおみくじの箱を指示して「ディス ワン ボックス イズ シックスティナイン」、そうして「六十九番」の箱を指さした。子供は箱を開けおみくじを取り出すと「ワオー!」と大歓声を上げたのである。僕がそのおみくじを見てみると「GOOD FORTUNE」と書かれていた。少年が喜ぶのも頷けた。喜ぶ少年は「サンキュー」と言ってその場を立ち去ると、僕は次に自分のおみくじを引いてみた。今度は五十九番と出てきたではないか。少年とは十番違いである。これならきっとこれもいいだろうと思って、五十九番のおみくじの箱を開けてみると、なんと「BAD FORTUNE」と書いてある。日本語では『凶』である。『凶』などというおみくじがあるのか?!、と思ってしまった。これまで初詣や寺社参りなどで何度もおみくじを引いてきたが、”小吉”や”中吉”、たまには”大吉”もあったのである。しかし、こんな『凶』は初めてである。とたんに、皐月賞では嫌な予感がした。
翌日、勢い勇んで朝5時半にホテルを出た。中山競馬場に向かったのである。
競馬場には6時半に着いた。その頃、指定席にはまだまだ余裕があった。僕は2800円の3階A指定席を買うことにした。理由はここならパドックにも近いしコースもよく見える。僕はパドック派なのである。競馬新聞はパドックの当日の状況を埋めるための予備知識にしか過ぎないと僕は考えている。つまり新聞に書いているのは過去のデータ。当日の調子はパドックを見なければならないということである。
皐月賞のパドックでは、3番カデナ、8番ファンディーナ、13番サトノアレスが良く見えたのである。僕はこの三頭から大金を投入することにしたのであった。
しかし、結果は。
ファンディーナは7着、カデナは9着、サトノアレスにいたってはなんと11着と惨敗したのである。
嗚呼、あの浅草観音のおみくじは見事当たっていたのである。ちなみに、1着は9番人気のアルアイン、2着は4番人気のペルシアンナイト、3着は12番人気のダンビュライトであった。この3連単は106万馬券となってしまったのである。後で家に帰り録画で放送を確認すると、NHKのアナウンサーはゴール板を過ぎてから「アルアイン!」と絶叫していた。ゴールを過ぎてから1着馬を呼んでも、これではアナウンサー失格だろうと思った。それくらいの大穴だったのである。
僕にとっては、あの浅草観音のおみくじは観音様のお告げに違いなかった。おみくじ『凶』は『真実』だったのである。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 新幹線 JR特急 徒歩
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市川グランドホテルのフロントロビー
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僕が入った部屋はリビング付の和室。奥が和室の寝室である。
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各フロアーにあるアメニティグッズを持って部屋に入る。
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娯楽室には卓球台もある。
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朝食は和洋のバイキングである。僕はこんな感じ。美味しかった。
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夜の浅草寺。外国人観光客が多かった。
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僕が引いたおみくじ。なんと、「BAD FORTUNE」である。
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日本語で「凶」であった。こんな「おみくじ」あるのか!?、と思ってしまった。
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皐月賞のパドック。3階から見下ろします。
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中山競馬場、3階A指定席からの眺め。眺望は最高。コースもよく見える。
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プレゼンターはJRAのコマーシャルでお馴染みの松阪桃李。こんないい男、めったにいない。
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レースが終わってパドックでのトークショウ。圧倒的に女性が多かった。それにしてもこんなに美しい男がこの世にいるのかと思える松阪桃李であった。身長は180㎝以上。なんと足に長いことか!!
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中山競馬場のスタンド内部。まるで豪華なホテルのようである。
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地下一階のフードコート。朝はここで朝食のラーメンを食べた。それにしても競馬場の食べ物というのは何を食べても美味しいのである。
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