2017/04/04 - 2017/04/05
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kirinbxxさん
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皆生温泉を後にして、山陰路をさらに西へ。外国人に人気の日本一と評される庭園を見た後、出雲へと向かいます。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- JR特急
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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宿を早めに出たのは、始発の送迎バスに乗るためです。米子から安来まではJRローカル線で、そこからはこのバスに乗らなければなりません。始発だというのに結構な人がすでに待っていました。外国人に人気のある場所だけあり、外国語でのバス乗車の注意を書いたものも用意されています。
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足立美術館。個人が建てた陶芸と日本画の美術館ですが、アメリカの日本庭園専門誌やミシュランのグリーンガイドで高い評価を受けているのは庭園です。日本一の庭園、なんだとか。最近まで、しまねカードなるもので割引が受けられる、ということでカードを手に入れていたのですが、なんと今年度から提携をやめたのだとか。残念!
残念ながら庭を散策することはできません。また館内の展示物は撮影禁止です。陶芸では北大路魯山人、河合寛二郎、日本画はそれこそ明治以降の名だたる大家の作品が展示されていました。 -
見事に手入れされています。
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この苔も決して放任ではなく、いろいろな事を考えて手入れされているのでしょう。
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窓から見る庭を一幅の風景画に見立ててあります。
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心ない観光客が少なくない以上、立ち入り禁止は仕方ありませんね。仮にこの庭に庭石をおき、その上だけを歩いて下さい、と書いてみたところであっという間に荒らされてしまうのは目に見えています。
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駅からのバスは先着順ですが、帰路は整理券が必要です。この日は空いていて直前にとりました。土日やピークシーズンなどは入館と同時にとっておくのが安心でしょう。まぁ、土産物屋や食事をするところもありますから時間を潰すのは簡単そうですが。
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駅まで送って貰い、そこからさらに西へと進みます。松江駅でタクシーを拾い、宿に荷物を置いてから向かったのはこのお店。「ふなつ」という出雲そばの老舗だそうです。
以前出雲大社の前の店で食べた出雲そばは何の変哲もない黒っぽいそばでした。その後「そばもん」という漫画でこの店を知りました。それによれば「関東風になる事を意識的に拒否した出雲そば」だそうです。 -
昼時、街中、平日、ということで地元の人も含めて混み合っていますが何とか席がありました。お品書きはこんな感じです。混んでいる時に悪い気もしますがせっかくなので蕎麦前も。
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王禄という地元の日本酒をいただきましょう。母はかなり気にいったようす。
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お通しには揚げそばがきが出てきました。外はかりっとしていて、中はとろっとしています。なかなかいいお通しです。
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あまり甘くないよ、と言われて頼んだ玉子焼き。
かわった姿の玉子焼きです。 -
まいたけの天ぷらです。
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母は割子そば。どうやら初めてらしく食べ方に戸惑っていたら店の叔母さんが食べ方を教えてくれました。二皿食べてあとはいらない、ということで一皿いただいてみました。
なるほど、太く、みじかく、ざらつきがあり、もっちりとしていますね。どじょうそば、というのだそうです。 -
妻は思いきって釜揚げそば。このお店をとりあげた記事で必ずといっていいほどおすすめとされているものです。
そばは太く、弾力があり、釜揚げでもとろけたりはしません。想像していたよりずっと美味しいものでした。 -
品書きには「しなやかな蕎麦」としてざるそばも出ていましたので注文。他の2つよりはずっと江戸風そばに近いですね。
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そばを打つ部屋が見えます。石臼、たくさんの麺棒、ざるなどが置かれていました。そばを打つところが見えると楽しいでしょうがさすがにこんな時間にはやらないでしょう。ひっきりなしにお客さんが来るので、蕎麦を食べ終えたら退出です。
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酔いをさましつつ、腹をこなしつつ、てくてくと歩いて向かった先はこちら。
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できたて地ビールが飲めます。あらかじめ取り寄せてあった松江を観光するときにいろいろな特典を受けられる、しまねカードで20%引きです。
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小泉八雲にちなんでその名も「ビアへるん」、ペールエール、ピルスナー、ヴァイツェンと揃っています。
まぁ、格別旨いのか、というとそういうわけでもありませんでした。地ビール、一時は大変なブームでしたが突出して美味しい物はないような気がします。 -
この地ビールの店の奥が乗り場になっている堀川遊覧船に乗りましょう。お腹もいっぱいだし、結構暖かいし、あまり歩きたくありませんから。
一日乗車券を買うと何度でも乗り放題です。 -
築城400年という松江城の堀はなんとほとんど当時のまま、ぐるりと城を囲んで残っているのだそうで、これは全国的にも珍しいのだとか。堀の周辺には沢山の桜が満開です。歩かず動かず花見と行きましょう。
残念ながらペットボトル以外の飲食物の持ち込みは原則禁止だそうです。まぁ、もう飲み食いはしばらくいりませんが。 -
一番新米だ、と自己紹介した船頭さん。明るくおちゃめで元気でした。
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17の橋のうち4つは橋脚が短く、天井を下げて通過します。
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この堀には亀が沢山住んでいるようです。
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堀端の桜がいい感じで咲いています。ようやく春が来た感じがします。
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こういうものに乗ると、乗り合わせた人とも会話がはずみます。母は、姪と同じ年頃の子どもを見ると大喜びで話しかけています。年度初めで大人は大忙し、という人が多いはずですがまだ春休み中なので、子ども連れの女性をよく見かけます。「ブラタモリ」のファンで本を持ってタモリの足跡を辿っている、という少年と出会いました。好奇心旺盛ではきはきとして、いかにも聡明そうな少年です。我々がオーストラリアから来たと聞いてびっくりしていましたが、妻が本を見せてもらったので"Thank you"と言ってみるとはにかみつつも、"You are welcome"と。やるな、おぬし!
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国宝になってから観光客だけでなく地元の人も多く訪れるようになったという松江城、建てたのはこの人です。私には馴染みのない人ですが歴女を自認する妻には旧知の人のようで。。。
堀尾吉晴さん、あだ名は「仏の茂助」、豊臣秀吉の最古参の家臣、関ヶ原では東軍、面倒見のよい人だった。まぁ、こんなところ。 -
お城の桜はまさに見頃でした。
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とても立派な天守閣です。当然登る事ができますが、誰も登るとはいいませんでした。
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ひとしきりお城まわりを見物したあと、母が王録を買いたいというのでちょっと有名な酒屋へ。
しかし王録はなく、店主も売る気があるのやらないのやら。説明にも余り熱が籠もりません。まぁ軽いのを一本買っていましたが。。 -
この日の宿は老舗旅館皆美館。
前回松江に来た時、鯛めしを食べようと思っていたのに定休日で食べられずに悔しい思いをしました。泊まれば食べ損ねる心配はありません。 -
やたらと広い部屋です。この手前に控えの間があり、さらに手前にも小さな部屋が。
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部屋からは宍道湖がよく見えます。また窓の下は小さな庭になっていました。
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お風呂は同じ階、近くて便利です。
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なかなか風情のあるお風呂場でした。
風呂上がりにビールを、と思ったのですが実際に飲めるまでに結構すったもんだ。。。松月でもそうでしたが、熟練した部屋係が不足しているようです。 -
ここは食事は一階の個室になった食事処で食べるようです。
例によって薄甘い食前酒からスタート。 -
地酒をいただきましょう。燗酒でいきたいので国暉といきますか。
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家伝料理鰻のしゃくもどき、だそうです。島根県の伝統料理ですが「しゃく」というのは昔このへんにいた鳥、いなくなったその鳥に似た味の鰻をつかったのだそう。澄んだ汁に色鮮やかな葱などといっしょに焼かれた鰻が入っていました。これはなかなか美味しい。
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造りはまぁ、こんなもんかな。
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なんだっけ、これ。甘かったことしか記憶にありません。
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鰆洋風菜種焼き、これはなかなか面白い。左のはモズクのスープです。もずくをスープ、それも暖かい仕立てにして食べたのも初めてで楽しかったですね。
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強肴と食事を3種類から選べます。食事は私はしじみ雑炊、妻と母がたけのこ御飯。
ところがこれがなかなか来ません。間が空きすぎて眠くなってきました。母はもういらない、と言いだし妻はおにぎりにして部屋に届けろ、といいます。どうにかこうにか雑炊だけは間に合いました。そうなるとどうしても。。。。 -
デザートのあと部屋にもどり、しばらくして届いたのがこれです。ま、冷やの茶碗酒にぴったりではありました。
それにしても、この旅館、いろんなところでちぐはぐな点が目立ちました。惜しいですねぇ。 -
さて、朝ご飯。前夜とは違う部屋ですが、これまた一悶着。下に降りると誰もおらず、あわててかけつけた黒服さんは要領をえません。やっとこさ窓際の席に案内されました。
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テーブルの真ん中に、どーんと存在感のあるお漬け物。自家製ではないような感じのお漬け物でしたが。。。
食前には緑野菜ヨーグルトジュースなるものがでました。 -
最初に松江の有名らしい豆腐店の茶碗豆腐。
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焼き物はサーモンの西京漬け。
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茄子の揚げ浸し。
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おかわりができます、というシジミの赤だし。赤だしにすると、シジミの香りが少し邪魔される気もしますが、これはこれで旨い。「熱々で」と念を押しておかわりしました。少し温度は上がりましたが熱々ではありませんでした。残念です。
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妻と私は、そもそもここへ泊まった目的である家伝の鯛めし。卵白、鯛、卵黄のそぼろです。母は和食を選んだので普通のごはんです。そのかわりにふたつばかりおかずが多かったようです。
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鯛めしと名のつく料理は、地方により家により店により、実に色々な種類があるものです。ここのはそぼろに出汁をかけるお茶漬け風。これはこれで美味しいものですね。
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最近の旅館では食後のコーヒーをセルフで、というのも流行かな。
ロビーでコーヒーを飲んでいて目にとまった著名人の揮毫です。これは妻が尊敬する湯川秀樹博士。いわずとしれた日本最初のノーベル賞受賞者です。 -
ご存じ棟方志功さんの作品。
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これまた妻の愛する国民作家、司馬遼太郎先生のお言葉。なるほど、松江きっての姪旅館なのですね。
残念ながら、係どうしの連携に難があり、何から何まで満足とはいきませんでした。一泊二食20500円のプラン、しっかり飲んで一人25000円弱ですからそれほど割高というわけではありません。タクシーで松江駅まで行き、母に広島行きのバス乗り場の場所を教えてお別れです。
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