2017/04/09 - 2017/04/09
62位(同エリア145件中)
でんきちさん
若柳駅と くりでんミュージアム とついでにレールバイクに乗ってきました。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
決算で死んでる頭でニュースを見ていたら…
「本日、栗原市の廃止になったくりはら田園鉄道旧若柳駅にくりでんミュージアムが誕生しました。」
いがねば!
いつもの道の駅三本木で朝飯のたまごかけごはんを食べて、いざゆかん! -
下道で走るとガソリンは食わないけれども片側1車線で走りづらいことこの上なし。
途中で休憩しつつ国道4号、398号を走っていざ到着、くりはら田園鉄道 旧若柳駅。
駐車場は広々楽々停車です。
よく考えたら国道4号からの県道4号の方が走りやすかったなと思いました。
さて、まずここで1つ目のアクティビティと行きますか!
栗原市のホームページには案内があるのですが、月一程度でレールバイク体験試乗があるのですよ! -
駅舎に入って右側に本日の案内と案内のお兄さんがいました。
「レールバイク乗りたいんですけど」
お値段は500円。
チケットとヘルメットの中にかぶる帽子を受け取り、再集合は乗車の10分前とのこと。
その際に動向調査なのかどこから来たのかも質問されまして、チラ見した感じ地元のキッズが多い印象。
到着したのが、10時半ちょい前くらいで、11時の回の4番目(5個中)でした。 -
一応、旧若柳駅はトイレ付き。
トイレットペーパーも完備で綺麗に整備されてましたが、ただし和式。
そんなトイレの壁にはくりはら田園鉄道時代の熱烈歓迎の看板が。 -
ちょうど集合時刻の10分前くらいに前の回の方が到着し、人力転車台でレールバイクを回転させ次の回の準備なう。
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レールバイクは割ときっちりした作りです。
前側の座席はペダルなしの普通の席で後側はペダル付きの座席が2席。
乗るときは前側の座席の下が荷物入れになっているのでそこに荷物を入れて軽装でスタート。
やる気になれば前側の手すりにアクションカメラ括り付けて良い動画撮れるんじゃないすかね? -
発車時刻になると…ホームのこの箱を操作して…
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ホームの端の出発信号が付くんだな。
構内踏切も鳴動するんだな。 -
集合して軽い説明の後にヘルメットかぶっていざ!
前の方が構内踏切渡ったらスタートだぜ!
ヘルメットは自転車用の軽いものでした。 -
くりはら田園鉄道の名前のとおり、田園地帯を進みます。
たのしー!!! -
ここらへんは車輪空転ぎみでしんどい!
ですが基本ギア比が良いのか車輪がでかいのか整備が良いのかわかりませんが漕ぎやすいです。京都鉄博は疲れたんね。 -
途中には腕木式信号機とか残っていてもう最高だぜ!
人力なので景色を楽しめながら進めますな。
なお、途中の踏切だったところは係員のおっちゃんが居て人力踏切制御していますので一時停車義務です。 -
片道約1kmをトコトコ行って、係員のおっちゃんがまた転車台でクルッと回して来た道を戻りいよいよゴールだ!
さすがにポイント部分は揺れますねー。
行きと帰りで風景違く見えるし最高だぜ!
天気良ければさらに良かったぜ!濡れたぜ! -
さて次なるアクティビティは車両の見学。
見てのとおり車両の上は屋根付き。
状態良くて感動。屋根って大事。 -
ホームの一番端にあるのはKD951形951号車。
たまーにやってる体験試乗で走ってる動態保存車。 -
車歴が浅いまま廃止になったこともあり、すごく綺麗な状態です。
特徴的な先頭のカンテラのような煙突のような部分もこのとおり。
まるっこくてめんこいねー! -
中に入って見学することも可能。
ホームとの間には隙間と段差があるのですがスロープ付き。なにこれめっちゃ優しいじゃないすか。 -
車内は在りし日のまま、保存。
さすがに木材のかおりはしませんが、この雰囲気良い。
結構地元民や元地元民の方が訪れているので「なつかしー」「そうそうこれ」のような会話が聞こえてきます。 -
座席に座ることも可能。
折りたたみのテーブル付き。
色合いと言い高い木材の使用度と言い、おらほのきしゃ感が強く、在りし日に乗ったことはなくともなんとなくノスタルジーに浸ります。 -
動態保存車だけあって運転席も綺麗なもので。
左側のタブレットキャリア掛けが最高だと思うのです。 -
メーター上部には復活運転時の手引きが貼っておりました。
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車内は追加のポスターはあるけども基本はそのまま保存なので、運賃表もこのとおり。
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くりでんってことで基本栗色してるから余計に優しく見えるんだろうと。
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懐かしいシルバーシートマークの優先席表示。
なぜか筆文字。 -
ポスターもむかしのまま。
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運転席横のかぶりつき席には小さな飾り。
愛され感半端ない。 -
そのお隣はリベット跡が特徴的なKD11。
こちらも車内に入れますが、長机で運転席近くには近付けません。 -
一番駅舎寄りにあるのはM15形M153。
栗原電鉄だった頃の「電車」 -
もう外から見ただけで良さしか感じないwww
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ツートンカラーの車体の真ん中には栗原電鉄の社章と車両番号。
昔の私鉄の車両そのものですな! -
もちろんこの車両、入れます。
中はくりでんの歴史のパネル展示中。
額縁等に入れてないのでへたってますが。 -
足を進めれば、木の床が軋みます。
ふかふかのシートに長い吊革、網の網棚、バス窓。
昭和の列車そのものがここにありました。 -
入れませんが運転席を眺めて。
機器類超シンプルです。
昭和の私鉄とかで見た風景そのもの。 -
なんとこの車両、昭和30年製。還暦以上でした。
昔のフォントに製造会社が3つ。
これは制御系は三菱、素材は住金、組立はナニワとかそんな意味合いなんですかねぇ?
車両製造会社一社単独表示が進んだ現代から見たら不思議に感じる表示がここにありました。 -
車内には栗原電鉄がくりはら田園鉄道に変わった時の記念乗車券の案内が。
パソコンやらデザイニングされたポスターでなく手書き。
1995年の片田舎だとまだまだ手書きメインだったんですかねぇ。 -
あっちを見てもこっちを見てもノスタルジー
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現代は非常ボタンですが、非常用の紐です。紐。
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網棚が網なのですが、それ以上にこの端の部分のディテールの細かさがなんとも懐かしい気分にしてくれるのでした。
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駅舎側の線路には細倉鉱山からの運搬用列車が展示中。
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ED203は電車より更に古く昭和25年製。
きちんと塗装を塗り直してるお陰か本当に保存状態が良いこと。 -
反対側はDB101に木製の車掌車やら貨車が繋がれてます。
木製の貨車はさすがにヘリがボロボロになっていましたが、きちんと屋根は付いているし定期的に塗装されているのかピカピカです。 -
駅名標は白地に筆文字。
いくつもあるAの文字がそれぞれ微妙に違っていますねぇ。 -
廃レール再利用の柱に裸丸電球。
その時代に生きてないはずなのになぜか感じる懐かしさ。 -
駅舎の壁には使われなくなったタブレットキャリアの再利用の一輪差し。
雰囲気最高かよ。 -
まるで映画のセットのような光景がタダで見れるんですよ。やばくないすか?
(実際に移設駅舎だし復元だしセットなんじゃ…とか言う野暮なことは言わないでおこう) -
基本、駅舎は木造なのですが補強材として廃レールが使用されているのが面白いなと。
ホームやら跨線橋の建材として廃レールは良く見かける光景ですが、なかなか木造駅舎に廃レールは木造駅舎自体残っているのが少ないので、見た記憶がないのです。 -
継ぎ目部分を拡大して。
良く乾燥された硬そうな木材にナット刺してるのかな? -
ホームにはこんな感じに木製ベンチが無造作に何台も置かれています。
それぞれ企業の広告入り。
このベンチの広告は七十七銀行の岩ヶ崎支店。
栗駒駅だったところの近くの銀行なのでもしかしたら栗駒駅から持ってきたものなのかも知れませんねぇ。 -
ホーム側より改札口を眺めて。
theむかしのえき。
色々かけてあったりするのはレールバイク用の道具。 -
駅舎の中に入りまして、まずは出札周辺を。
青地に白文字の看板がなおのこと良さを発揮してる感。
レールバイクのチケットは左側の低い窓口で販売中。
奥の事務所には裸電球に三角屋根の灯具。 -
すみませーん。石越まで1枚。
そんな声が聞こえてきそうな窓口。 -
おっと次の列車は…
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レールバイクのチケット売り場は元の小荷物受付。
なのでその頭上には小荷物案内の看板がかかっているのでした。 -
事務室の中に目を移せば駅長看板の下にはタブレットの閉塞機がありました。
おっきちんと電話機付きだ。 -
待合室の天井は昔の日本家屋の作りと同じ竿縁天井。
そして吊り下がる裸電球。 -
駅舎の中にも木製ベンチが4台ほどありまして、ストーブとのマッチングがなんとも素敵な空間作りに一役買っておりました。
-
電話番号がみじけえ!
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まだまだ寒風吹く4月の頭ですが、なかなかレールバイク盛況です。
500円でお手頃なので何回も乗ってる人も。 -
レールバイクで通るこちらの構内踏切、公園側はホーム降りて公園に抜けられるようになってますが、駐車場側はこのとおり閉鎖されています。
そんでもってホームの制御スイッチ扱う度にきちんと踏切が鳴動し、しゃ断かんが下がるのです。
もう列車がなくなったはずの地域に踏切の音が通る通る。 -
なお、踏切はホームの制御スイッチと同様に大同信号(で修理)製でした。
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そんな踏切を渡るとでかいアスレチックの付いた芝生の公園。
そしてその端にはかつて活躍した信通のなかまたちが展示されているのでした。 -
一番手前は腕木式信号機。
足元覗けば製作は峰製作所。
今も続くメーカーさんです。 -
広場の手前側には農産物直売所完備です。
その名も「くりでん」 -
中には野菜の他にパンや餅などそのまま食べられるものが所狭しと並んでいました。
お昼時は並んでいたのに夕方になれば結構売切のなかなかの人気。
餅にも心惹かれたのですが、外が寒くてたまらん!
奥を見れば軽食堂も完備されているようなのでそこで本日の昼飯とする!
うどんにするか、そばにするか、いや、これにしよう。
その名も「くりでん定食」
地元のマダムが並んでいるものと同じような、つまりは地元のものふんだんに使った定食を振舞ってくれました。
これで!汁付いて!600円!やす!
豚肉は厚めでうめぇ。煮物は田舎のばっちゃんが作るような懐かしい味。
少なそうに見えますが、煮物やらで噛んで食べるので満腹感が得られました。
そんでもって会計は後会計。
田舎の食堂ですな。 -
さて、いよいよメインに。
くりでんから出て道挟んで向かい側、くりでんミュージアムです。
つい先週できたばっかり。 -
若柳駅も公園にも同じような看板があり、ここら辺まとめて栗原市の鉄道公園エリアとして整備されているのです。
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さて入るぞー!
見るからに新しそうだ!
(わざと人が入らないように写真撮っているだけで実際はちらちらファミリーが入っていってます) -
入口入ってすぐ、受付。
マダムより入場券を買い求め左側の改札に向かいます。
なんと入場券、硬券。
厚紙硬券でなくマジの硬券の厚さです。
入場料は大人500円でした。
レールバイクと言いワンコインなので簡単で良いっすね!
このまま流れ作業で左側の改札くぐるとトイレは無いので、トイレ行きたい方は右側にお進みください。
できたばっかりなので、洋式の綺麗なトイレがあなたを待っています。
ジェットタオルは無いので入場券濡らさないためにもハンカチ必須。 -
なお、入場券はガチのダッチングマシーンでガチに日付を入れてくれます。
coooooool!!!!!!!!
(ダッチングマシーンはお願いして撮りました) -
入場口ではありません。改札です。
運が良ければ駅員さんじゃなくて係員さんが改札鋏をガチガチ鳴らしていますよ。 -
パチンっと言う音と共に入場券に鋏が入れられていざ進む。
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右の端がさっきの入口兼メイン展示室、次が車庫兼工場、詰所、実は繋がってる車庫兼工場となっているのですが、メイン展示室は一番最後、最初は車庫兼工場から見学です。
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車庫などはわりとありのままを活用してるのですが、増築やら改築した部分にはこのように板に焼印が入っていました。
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柱の部分も継手してありました。
これは、ミュージアム整備もありますが、東日本大震災やら宮城内陸地震での被災部分もあるのではと。 -
メイン展示室から車庫兼工場に向かうプロムナードはこんな感じ。
くりでん全駅駅名標展示!
家族連れの方が「これ!これ!」とワイワイしていました。 -
車庫に入り目に飛び込むのはこの景色。
鉄道の博物館やら車両保存施設で工場「を模した」施設はそれはそれなりにありますが、この空気感、周囲を、簡単に言うと工場まんまで公開してる施設はないんじゃないですかね。
高い天井、引込線、掘り下げ床、明るい窓
もう来て良かったこと確定。 -
田舎の私鉄らしく工具箱やら作業台やら手作り感あふれるモノにあふれていました。
もちろん中には使い込まれた道具たちが並んでいます。 -
現役時代に働いた道具たちが所狭しと並ぶ一方で、それを活かす用に説明用パネルも設置してあり、過去と今が良い具合にマッチングしてました。
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なにより大型機械類は軒並み古くて、頑張って維持していた当時が偲ばれます。
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細かい改札鋏やらの展示は机の上に綺麗に並べてありました。
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入口から見えたKD11。
車内にも入れるのですが…これ絶対通常使用してた台でしょー -
この少し埃っぽい空気感と合わさって、なんだか今にも走りそうな雰囲気が。
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博物館やらの展示でこのポジションからの見学を出来るところはそれなりにありますが、この空気感は使い込まれてた施設じゃないと出来ないなぁと。
そしてここまで入れるんだと。 -
なおこのKD11は実車の運転席を使用したシュミレーターも完備です。
500円払えば実車でGO -
車内には実際の制服の上着と帽子も準備されていて気分はホンモノですぜ。
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安全緑十字と安全確保の標識。そして神棚。
間違いなくここは鉄道会社の工場。 -
柱には「歩行禁煙」
場内禁煙でなく歩行しながらは禁煙と言う甘さに時代を感じますな。 -
場内の端には螺旋階段があって全体を鳥瞰出来るのです。
最高かよ… -
天井の梁ギリギリまで登れるのでなんだか新鮮な視点。
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工場は奥に続いていて、奥はミニシアターとKD952がいました。
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こちら側の扉はガラスなので、道挟んだ奥に若柳駅が見えます。
でももうレールは繋がってないので、これはあっちには行けません。 -
こちら側ももちろん下に潜れるわけで。
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ジャンパ線類もこのとおり。
大規模鉄博と違って余計なものがありません、 -
ジャンパ線にはJRマーク。
なぜに? -
なお車内はこちらも廃線時のまま。
記念きっぷの案内もそのまま。 -
さてふたつの工場に挟まれたこの詰所ももちろん見学可能。
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息を飲む。確かにここで仕事してた人達がいる。
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壁には安全綱領。
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3月31日で止まった交番表。
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2007年4月号の時刻表。
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使い込まれたヘルメット。
セットのように置かれてますが、このヘルメットの傷はホンモノの証。 -
工場をぐるーと回って最初の展示室に戻っていきます。
足元のタイルもくりでんのマーク。
めっちゃ付けたてほやほや感。 -
展示室どーん!
そんなに大々的な展示室ではなくこじんまりとしたものですが、中身は薄くないぜ、濃いです。 -
そんな展示室の隅には休憩エリアがあります。
M151って書いてあるよ! -
とりあえず中覗いてみるかー
と入ってびっくり
さっき若柳駅で見たシンプル運転台がここにwww
ハンドルは動かなかったですが、実車の部品がwwwさりげなくwww -
良いなっと思った展示は、くりでんの歴史のゾーン。
喋ってるおんちゃん達、めっちゃ訛ってますやん。 -
その反対側にはくりでんミュージアムが出来るまでが、綴ってあったのですが…
きちんと、岸由一郎さんと麦屋弥生さんのこと書いてありました。
役目を終えた鉄道の歴史を保存し後世に残す。
その意思、きちんと伝わっています。
このくりでんミュージアムとか若柳駅とか見ればわかります。 -
壁にかかっていた協力者一覧にもこのとおり。
意思は継がれてここに完成。
でもここから先ずっとこれが後世に残るようにしていかなくちゃならないのです。
伝えるのは今を生きてる人の役目なんじゃないですかね。 -
一通り見て、ふと駐車場を覗いて…
途切れたレールがここに。 -
その横にはとまれの標識。
きっとここには踏切があったんだろうなぁと。
役目を終えた鉄道の博物館と言うよりミュージアム。
なんだか新鮮な作りでした。
いつの間にか時計は15時。帰るんべや。 -
入口の横にはちょっとしたお土産売り場がありましたので、トートバッグを購入。
見ての通りでかい!
栗色のペイント、絵も可愛いんですぜ。
そしてここにもくりでんマーク -
見てる人がほとんど地元の人で、地元に愛されてるな、くりでんと思った1日でした。
大規模会社じゃ出来ないこの展示の良さ。また行ってみたいと思える展示の数々でした。
くりでんで売ってた「くりでんパン」
廃止になったあともこうやってなんらかの形で愛される鉄道って良いなと思っておしまい!
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