2017年日本縦断めし旅（６) 博多で天ぷら→長崎で鯛飯→熊本で麻婆豆腐

2017/03/30 - 2017/03/31

京都と大阪を堪能し、一路九州へと向かいます。主功目標は長崎の食事処「御飯」と熊本の「桃花源」。「御飯」は以前ランタン祭りの時期に昼食に訪れ、それはそれは美味しいものに出会えたお店です。そして熊本キャッスルホテル「桃花源」は予約せずに行き（なめていました）、席がなくて食べられなかった麻婆豆腐の名店です。

エリア 長崎市(長崎)

• 旅行の満足度: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 新幹線 JR特急
• 旅行の手配内容: 個別手配

翌朝はしっかり早起き、さくら５４７号に乗り込みます。

今回の旅行では、早起きできればどんどん早い列車に予約変更していましたが、今回はそうはいきません。それは何故かというと駅弁を予約してあるからです。この駅弁は予約しておくと座席まで届けてくれることになっているのです。

出発後１０分程度、ということでしたが出発するや否や届けてくれました。グリーン車だったので近かったのかも知れません。

頼んでおいたのはこれ、「ひっぱりだこ飯」という西明石駅の駅弁です。人気があるらしく、朝の新大阪駅ではすでに売り切れでした。予約のとき、ちょっと不愉快なこともありましたがまぁ、それはそれ。

以前、西明石の商店街で干しタコを買ったことがあります。それで作ったタコ飯の旨かったこと！

タコ好きとしてはこの駅弁はぜひ食べてみたかったのです。

能書きもなかなかですね。

うわーーー。
りっぱなタコが入っています。さっそくいただきましょう。
飲み物は当然ながら日本酒です。
朝っぱらから旨いタコと日本酒、こんなことは旅行中でなければできません。
いや、これは旨いです。ひっぱりだこなのは当然でしょう。1000円はまぁ（器も考えれば）妥当かな。あいにくこの器を持って歩くわけにはいかないので今回はポイ。
昔、北海道の豚丼の駅弁でひどいのにあたってから駅弁嫌いになっていましたが、初日の鰻重といい、これといい、選べば旨い物があることがわかりました。まぁ、そうでなければ駅弁マニアなんているわけもないでしょうが。
予約の電話がもっとてきぱきと処理してくれるようになることを祈ります。

妻はタコが好きではないので、前から興味があったというこれ。

日本に帰ったら必ず洋食屋のビフカツを食べる、という妻ですから当然の選択でしょう。２種類あるので半分ずつ入ったものを選んだようです。

1130円とはなかなかのお値段。

ビールと一緒に食した妻ですが、感想はといえば。。。

旨いもんじゃないなーーー。高すぎる。二度と買わない。

ということでした。私も食べてみましたが、1000円以上出す値打ちはありませんね。

１１時前に博多につき、そこからバスに乗ってお昼を食べに出かけます。

博多でお昼、というといつもなら博多ラーメンですが今日はちょっと面白い天ぷら屋さんに行ってみます。バスターミナルからバスに乗ってしばし、空港のすぐ近くにあります。幸い、バス停が目の前でした。

うーん、すごい行列ですね。

場所柄歩いてくる人は殆どいないようです。半分以上は会社勤めの人達がランチに来た、という感じですね。

並んでまで食べるべきものは余りない、というのが私達の考えですが隣の「牧のうどん」も似たような状態ですし、この雰囲気なら酒を飲んでのんびりという人も少ないので回転は速いはず。

店内にはいると券売機があります。安いですねぇ。。。

何が入っているか書いてあるので選びやすい。他にも単品がいくつもあります。

店内は３つのブロックに分かれていて、待っている客は後ろに一列にならび、奥へ奥へと進みます。一番奥までいくと店員さんにどのブロックに行くかを指示されて席につく、というシステムです。

テーブルの上にはいろいろなものがのっています。馴れているらしい人の食べ方をじっくり研究します。

席の上にメニューが出ていますが、これ、どうやって追加注文するのでしょうねぇ。。。

３０分ほどで席につけました。食券を渡して箸休めを皿にとり用意万端ととのえて待機です。

天ぷらは各自の前の金属バットに載せられます。定食ではメインの海老や魚介、単品が先に届きます。

そしてどんどんと、非常に早いペースで次から次へと揚げられて目の前に天ぷらが。。。。
冷めた天ぷらなんて食べたくない、熱々でなければ、という私達はもうこのあと写真なんて撮っているヒマはありませんでした。味は悪くありません。揚げたて天ぷらが７つの定食で６７０円から９４０円という値段を考えれば立派なもの、行列ができるのも無理はありませんね。私がこのあたりで働くサラリーマンだったらときどき来るでしょう。（アデレードでこの値段で食べられるものを考えると天国のようです）

再びバスで駅に戻り、かもめ２５号で長崎へと向かいました。

実は「御飯」でゆったりと夕食を、できれば時間をかけて食べることを考えてホテルはすぐ近くで選んでありました。思案橋のすぐ近くです。

近くには老舗のカステラ屋、福砂屋さんがあったり

明日の朝食になにか、、、と歩いていたらパン屋さんを発見しました。

ところが。。。

なんと煙草屋さんと兼業！

他のお客さんは別に何とも思っていないようですが。。。

いろんなパン屋さんに行きましたが、煙草屋さんと兼業、というのは初めて見ましたよ。

この思案橋横丁もなかなか趣のある繁華街ですね。何も決めずに来たような時は、この通りをぶらぶらとしてみるのもいいかもしれません。

実は残念なことに、「御飯」の本店はご主人が横浜の百貨店物産展に出品のため休業。数日前にメールをいただきました。代わりに支店の方で本店と同じ料理を、ということでした。

正直これにはがっかりです。最初伺った時のご主人の料理と客あしらいに惚れ込んでの再訪でしたからねぇ。でもまぁ、しかたありません。

基本的には蕎麦屋です。本店のご主人の息子さんがやっているそう。

こちらもいろいろお料理を出しているようです。

私達は本店で出している、酒の肴、刺身など8000円のコース料理をいただきました。新鮮な刺身や、そば味噌など美味しい物をいただきました。でもやはり次回はカウンターでご主人とお話しながら、もっと美味しい物をいただきたいですね。

でも、最後のこれがちょっとした不満を吹き飛ばします。

御飯名物の鯛飯です。いやー、旨し。満足です。

翌朝は、前日買って置いたパンとジュースでさくっと朝食をとり、市電でJRの駅へ。

朝早くだったので空いていましたが、朝まで飲んでいたとおぼしき若者が数名乗車。うちの女の子はまだ泥酔状態、下手をすると車内を汚しそうなほどでしたが運転士さんが次の停留所で「料金はいいから降りてくれ」と降ろして事なきを得ました。

かもめ１０号で新鳥栖へ、そこから熊本へ向かうのですが、かもめのトイレにこんな表示が。

「when I push」って。。。。。

これを読んで英語国の人達はどう思うのかしらん。。

早くついたのでさくらではなく「つばめ」にしてみました。

私達以外はたった一人しかお客がいません。。。

熊本駅にて巨大くまモンの首級を発見！

えーと。。。のこびきにでもされるのでしょうか？

このあと、広島の実家へ行く予定です。そこには４才の姪っ子がいますので何かお土産を買わねばなりません。となれば、もうくまモンしかないでしょう。観光案内所で聞くとなんとなんと、くまモンがお昼ごろに現れるというではありませんか！
これは見に行かねばなりません。さっそく一日乗車券を購入です。

この日はあいにくの雨、それもかなり強く降っています。ピンクの市電でお出かけです。

まずはこちら、市役所です。雨が降っているのであまり外を歩きたくはありません。こちらの１４階の展望ロビーから熊本城がよく見えると教えてもらったのです。

市役所の中に入るとそこには臨時のカウンターがいくつも。どうも震災関係のいろんな手続きがまだまだ滞っている様子。１４階の大ホールも丸々、何かの手続きの会場になっていました。

「政府軍に負けたのではない、清正公に負けたのだ」と大西郷に言わせたという名城ですが、遠目からでもわかる天守閣の損傷。。。。

完全に修復するには長い長い年月と莫大な費用がかかるそうです。

ですがすでに大がかりな修復作業に入っているようです。

それにしても被害甚大です。

私達には所詮、機会があるごとに訪れ、食事をしたり買い物をしたりするくらいしかできることはありません。

時間が来たので、くまモンセンターへ。

小さな子ども連れを中心に沢山のひとがすでに待っていました。とりあえず、いまは無人の営業部長室をパチリ。

くまモン登場です。

なんだ、あの入り口にいればよかったのか！

妻は実家近くの千里中央で毎秋開かれる熊本物産展でちょくちょく見かけるそうですが、私は生くまモンを見るのは初めてです。

この日は何やらダンス（体操？）を披露していました。

まだ少し時間があったので、せっかくだからとくまモンとタッチ！

妻はくまモンとハグ。

実はハグした瞬間を撮影しようとしたら、怒られちゃいました。うーん、子どもなんかと違って時間とらないんだからそのくらいいいだろう、という気分ですが。

さて、思いがけず生くまモンと会ったあと、おめあてのレストランへ。
熊本キャッスルホテルの中にある桃花源です。

前回はタカをくくって予約なしで来て振られてしまったので今回は予約済み。

到着するとまだ開店前、ロビーに一組先客がお待ちになっていました。

シェフは斉藤隆士さん。陳建民氏が息子を託した愛弟子だそうです。これまでいろいろな店の麻婆豆腐を食べてきましたが、いまひとつ満足できなかったのでここはどうかなぁ？

開店してしばらくはこんな風にガラガラでした。しかし１２時になると様相が一変。新入社員らしき若者を引き連れた管理職風、家族連れ、会社員同士、いかにも昼のご接待風、そして一人で来て「メニューはいらないわ、どうせいつものを頼むから」と宣う年輩の婦人客、あっというまに満席。

飲み物がビールですから、まずはこんなおつまみを。
揚げたてパリパリ、でもまぁ、旨いのは当たり前。

絶品はこれでした。

野菜の細切り炒め。なんの変哲もないはずの野菜の細切り炒めですが、なにがどうしてこんなに旨くなる？？

そして四川麻婆豆腐。甘みほとんどなし、しっかりとコクがあり、花椒がしっかり効いていて。。。旨い。。。。

これがいまのところわが家の麻婆豆腐ランキング第一位です。岩国の四川飯店で「四川風にしてください」といって出てきたものの上を行きました。わざわざ来た甲斐あり。

〆のチャーハンはもちろん美味しいけど、先の二つのあとでは平凡に感じますね。まぁ、仕方ないです。ビール三本飲んで7068円でした。ここはまた来なくっちゃ。

さて、これで熊本での予定は終了です。くまモンセンターにはいいのがなかったので、駅中ビルの売店でくまモンリュックを買って東へ向かいましょう。