浜松と浜名湖弁天島温泉、思い出を懐かしみながら故郷を歩く

2017/03/27 - 2017/03/28

春のお彼岸の翌週、浜松にある私の母の実家に夫と立ち寄り、祖父母の墓参りをしました。そのときの浜松の街歩きと弁天島温泉の旅行記です。

もう両親も亡くなり、私の育った家はありませんので、故郷に帰る頻度も少なくなりましたが、テレビなどで浜松が紹介されると郷愁を感じます。街歩きも長いことしていません。

夫も父が転勤族でしたが中学、高校は浜松だったので、2人で懐かしみつつ浜松城まで歩きました。

宿は弁天島温泉のホテルにしました。浜松は舘山寺温泉が有名ですが、私は汽車通学だったので（浜松近辺の人は汽車通学といってました）、いつも見ていた弁天島の景色のほうが懐かしいのです。

エリア 弁天島温泉(静岡)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: タクシー 新幹線 JRローカル

新幹線で浜松駅に降り立つと、コンコースには、「おんな城主直虎」の展示がありました。今年の大河ドラマは浜松が舞台です。

ところで、浜松に止まる新幹線ひかり号は1時間に1本。これは少ないですね～もっと増やして欲しいです。

浜松駅 駅

駅前にあった花のタワー。
浜松にはフラワーパークがあり、浜名湖花博も行なわれたことがあり、園芸に熱心です。フラワーパークの広くて見事なフラワーガーデンは見る価値ありです。

駅前のバスロータリー

バスも出ていますが、それほど遠くないので夫と浜松城まで歩きます。

浜松駅前の「ダルマヤ」という衣料品店。
昔、よく利用した店ですが、「60年ありがとう完全閉店セール」となっていました。
商品が昔は若向きだったのに、いつの間にか中高年向きの品揃えになっています。
閉店とは寂しいです。

このダルマヤもそうですが、松菱百貨店も撤退してしまい、その跡地は数年来、まだ更地です。商業施設はもうできないのでしょう。西武デパートもずっと前に撤退してしまいましたから。

浜松も中心部がドーナツ化現象で、ショッピングは郊外のイオンモールなどになってしまったような気がします。

ヤマハミュージック浜松店。以前は「日楽（にちがく）」と言っていました。日本楽器製造（株）を略して。楽譜やレコードを買ったり、エレクトーンを習いに行ったりとよく通った店です。

駅前の繁華街・鍛治町です。
子どもの頃はここが都会だと思っていたけれど、今見ると、おだやかな地方都市の風景です。

「浜松出世の館」なるものがありました。

しばらく歩いて、連尺町の交差点。
高校の頃よく行った谷島屋書店がまだあったことに感激。

五社神社に立ち寄りました。私はこの神社の記憶がほとんどないのです。

五社神社 諏訪神社 寺・神社・教会

狛犬が大きくて立派。

きれいな本殿です。浜松に来たご挨拶をしました。

浜松市役所。今では浜松市中区区役所。

浜松城が見えてきました。

浜松城公園にある徳川家康像。

大小さまざまな大きさの石が積まれた石垣。野面（のづら）積みというそうです。

400年前の面影を残す石垣です。石を引き抜くって！？

天主門から入場します。入場料は200円。

手前の桜の木はまだつぼみです。3月末だというのに今年は遅い。桜が咲いていたら、城と桜の図、絵になる風景のはずです。

浜松城 名所・史跡

徳川家康が、29歳～45歳の頃、今川、武田、織田など戦国の世に名を上げた周辺諸国の名家、強大な戦国大名に囲まれ、戦い生き延びて、そして天下盗りの夢をつかんだ場所が浜松城です（パンフレットより）

天保の改革で有名な水野忠邦も城主となりました。

桜は一分咲き程度。

武具などの展示があります。
鎧、兜の展示。

3階の展望室から見下ろす。この空きスペースにも建物が建っていたのかな。

天守閣から見下ろした天主門と市街。
天主門は平成26年に復元されたものです。

浜松城は浜松の中心です。

左の建物はコンコルド浜松ホテル。従弟がここで結婚式を挙げたことがあったっけ。

右奥の高い建物は駅前のアクトシティ。
ホテルオークラやコンサートホールが入っています。この建物が建った時は、浜松にこんなに高い建物！？とびっくりしたものです。

駅に戻ります。このあたりはきれいな道になりました。

静岡銀行浜松支店。重厚な石造りの建物。これも懐かしい。

浜松駅から東海道線に乗り、３つめの弁天島駅で降ります。今夜のお宿、開春楼は駅の目の前。私が住んでいた頃にはこのホテルはまだありませんでした。

浜名湖弁天島温泉 ファミリーホテル開春楼 宿・ホテル

チェックインすると、その場で現金の支払いでした。カード払いは不可でした。

帰ってから調べて知ったのですが、わりといい旅館だと思ったけれど、2009年に経営難で廃業し、経営者が変わって低価格ファミリー路線になったそうです。

東名高速が奥浜名湖（浜名湖の北側）を通ったので弁天島自体がさみしくなったようです。他にあった２～３の老舗旅館やホテルも残っていませんでした。

ロビーには足の角質をとるという魚の水槽。

聞いたことはあったけれど、この魚は初めて見た！

お土産コーナーには、井伊直虎にあやかった商品がたくさん積まれています。

茶そば。直虎のかっこいいイラストがついている。

富士山コーラ、静岡みかんサイダー。ご当地商品。見てると楽しい。

お部屋は１０畳の和室。

布団敷きなどはセルフです。

窓からの眺めは素晴らしい！これぞ、弁天島。
南向きで遠州灘が一望です。

この景色です！

ホテルの目の前がすぐに海。夏は海水浴にいいだろうな～

洗面所

あれ！これは直さないのかな。

トイレ

お風呂。ちょっと昭和を感じさせる浴槽。
石鹸、シャンプー類は置いてないので、大浴場に行こう。

夕食はバイキング。
あまり考えずに予約してしまったこの宿ですが、夕食バイキングが売りらしいです。

早々と５時からの夕食です。指定された時間に行ってみると、会場に入る前から行列ができていて、元気な家族連れの子どもたちが多くて騒然とした雰囲気。みんな真剣に料理を取ります（笑）。

もういい年をした私たちはたくさん食べなくていいので、ゆったりと静かに食事をしたかった。選択を間違えた・・・かな。

といいつつ、目玉のカニを取ります（笑）
たくさん食べて、カニの身をつるっと取り出すのがうまくなった。

ファミリー世代にはこの価格といろいろな料理のバイキングがぴったりのお宿です。でも、海のそばなのにお刺身類がほとんどないのは物足りない。

食事を終わって日没の時間。海に沈む夕日が見えるかなと浜まで出てみましたが、ちょっと遅かった。空はきれいな夕焼けです。気持ちのいい夕方。

この鳥居は海の安全を願う、観光鳥居なんだそうです。
子どもの頃はこの鳥居はなかったもの。
いまでは弁天島海岸のアクセントになっています。

翌朝に前の浜から撮った開春楼。

今日もいい天気。
朝は引き潮のようで、砂浜が昨日より多く見えています。

浜名大橋がくっきりと見えます。海の上を走る景色のよい道路。

漁に出て行く船が通ります。

海に向かって右手の遠方は新居弁天です。小さい頃、海水浴によく行きました。そのころはわからなかったけれど、この海の景色、すごく風光明媚な場所だったんですね。

新居弁天海水浴場 ビーチ

左手は舞阪町。舞阪漁港もあります。また、昔話ですが（笑）浜名郡舞阪町だったのが、いつの間にか浜松市西区舞阪町になっていました。

海辺にウミウシがいました。久しぶり！小さい頃はこのウミウシが気持ち悪かった～　今も気持ち悪いけどね。

ホテルの隣にレンタサイクルがありました。1日510円。これで海辺を走れば快適。浜名湖一周はちょっときついか。　

弁天島駅から見た駅前のホテル、リゾートマンション。

東海道線の線路を北側に渡って弁天島の住宅地、別荘地を歩きます。新幹線の車窓から、青い浜名湖と松の緑が見える場所です。

潮干狩りや釣りの貸し船。

こちらはモーターボート？同じ形の船が並んでいます。

松林がとても美しい。大切にしてほしい松です。

住んでみたいが台風の時は風雨が厳しそう。

東海道線に一駅乗って、隣の新居町で降りました。
ここは私の育った場所。実家の跡地やそのまわりをぶらぶらします。

新居町駅 駅

人けのない駅のホーム。

新居町駅の北側には浜名湖競艇場があります。競艇開催日には混み合います。

新居駅から南に歩いてすぐの関門橋から見える景色。
小学生のとき、いつも行き帰りにこの橋を渡り、下の水面を覗いて魚を見てました（笑）。ボーとした子だったのでしょうね。船が並んでいるこの景色が私の原風景。

昔の漁船と形が違ってます。昔はもっと大きくてカラフルな大漁旗が翻っていることもあった。

私の育った場所はすっかり変わってしまって、大きな紡績工場もなくなって、図書館や文化公園になっていた。きれいな庭園のある広い工場だったのです。

駅近くの大黒屋で鰻をいただきました。浜名湖といえば鰻です。夫は蒲焼き定食。
小さな店で老夫婦がやっています。

私は鰻丼。1,600円です。ふんわり柔らかくてとてもおいしかった。このお値段は安いです。

さて、その後、東海道線で菊川市まで行き、両親の墓参りを済ませました。
東海道線で静岡駅に移動しました。

駅ビルに入っている「茶カフェ上辻園」のラーメン。夫の分です。和風のスープがおいしいとのこと。

上辻園の抹茶パフェ。抹茶わらび餅と抹茶アイスがおいしい～　女子なら誰でも好きなパフェ。こういうものを食べているときが一番幸せ(^^)。

静岡市内も見たかったけれど、時間が足りなくなったのでこれで東京に戻ります。
叔母や従弟にも会ったし墓参りはできたし、よかった。

私の故郷は海がきれいで、のんびりしたよい所だと改めて感じたのが収穫。

お読みくださってありがとうございました。

この旅行記へのコメント （2）

• rinnmamaさん 2017/05/03 22:54:01

  故郷は良いものですね！

  yoshieriさん、こんばんは
  
  中々コメントできなくて・・・中指が調子が悪いし・PCはおかしかったし・・
  次々に起こるアクシデントは仕方ないと思っていますが疲れますね！
  韓国までスケート観戦だったのですね！
  情熱的なんですね（＾＾）
  思い描いているyoshieriさんとは違っていたのかしら？なんって・ね！
  
  さて、浜松・・私も久しぶりに掛川までJリーグ観戦に行く途中下車しましたよ。
  何時も高速ですと時間が合わなくて、浜松餃子が食べれないので立ち寄ったのです＾＾
  こちらの餃子より大きくて、食べごたえありました。
  
  私は浜松自体の観光はした事がなかったので、浜松城があるんだと思いました。
  中田島の大凧は有名なので見に行った事があるくらいですので・・
  
  ご実家は菊川なのですか？
  私は実家に以前は菊川からバスで実家に帰っていましたが、最近は掛川駅に迎えに来てくれるので（甥のお嫁さんや義姉が）菊川も降り立つ事が無くなりました。
  
  明日、母の具合を見ながら、焼津の家の草刈りです。
  
  懐かしい風景もありましたので楽しませて頂きました。
  それでは、また。
  
  rinnmama

  yoshieriさん からの返信 2017/05/04 21:04:09

  RE: 故郷は良いものですね！

  > yoshieriさん、こんばんは
  >
  > 中々コメントできなくて・・・中指が調子が悪いし・PCはおかしかったし・・
  > 次々に起こるアクシデントは仕方ないと思っていますが疲れますね！
  
  rinnmamaさん、ご無沙汰しております。
  コメントありがとうございます！
  こちらこそ、書き込めなくてすみません。
  いい歳をして、シーズン中はスケート情報に振り回されていました（笑）。
  
  > 韓国までスケート観戦だったのですね！
  > 情熱的なんですね（＾＾）
  > 思い描いているyoshieriさんとは違っていたのかしら？なんって・ね！
  
  
  たぶん、rinnmamaさんの思い描いているとおりの私ですよ。いたっておとなしく真面目（笑）
  スケート友だちに影響されて、清水の舞台からバンジージャンプのつもりで観戦に行ってきました。
  
  > さて、浜松・・私も久しぶりに掛川までJリーグ観戦に行く途中下車しましたよ。
  
  rinnmamaさん、サッカーがお好きでしたね！
  静岡といえば、サッカーですものね。
  
  > 何時も高速ですと時間が合わなくて、浜松餃子が食べれないので立ち寄ったのです＾＾
  > こちらの餃子より大きくて、食べごたえありました。
  
  浜松餃子は最近の名物ですよね。
  まだ私の中には、浜松といえば「鰻」で止まっています。
  >
  > 私は浜松自体の観光はした事がなかったので、浜松城があるんだと思いました。
  > 中田島の大凧は有名なので見に行った事があるくらいですので・・
  
  私も中田島砂丘の大凧は数年前に見に行きました。勇壮でした。
  
  > ご実家は菊川なのですか？
  
  父の実家は菊川です。
  もう父の兄弟たちも亡くなっている人が多いので、お寺にお墓参りに訪れます。
  菊川も駅前が変わりましたね。大きなショッピングセンターができていてびっくりしました。
  
  > 私は実家に以前は菊川からバスで実家に帰っていましたが、最近は掛川駅に迎えに来てくれるので（甥のお嫁さんや義姉が）菊川も降り立つ事が無くなりました。
  
  車でお迎えとはいいですね。
  >
  > 明日、母の具合を見ながら、焼津の家の草刈りです。
  
  お母様がご健在なのですね。親孝行ですね。
  焼津も懐かしいです。大崩海岸はよく車で走りました。
  17年間、静岡市に住んでいたので焼津に友人もいましたから。
  
  最近、ことさら浜松、静岡に強い郷愁を感じるようになりました。
  風光明媚で穏やかな土地柄ですよね。今回、しみじみ実感しました。
  
  > 懐かしい風景もありましたので楽しませて頂きました。
  > それでは、また。
  >
  > rinnmama
  
  
  rinnmamaさんもお元気に旅行されていますね。
  今後も楽しく旅行記を拝見させてください。
  
  yoshhieri