元地下鉄銀座線の01系に会いに行く九州の旅

2017/03/31 - 2017/04/02

プレミアムフライデーで勢い有り余って休暇を取ってしまいました。
せっかくの3連休。このまま家に居たら絶対に後悔するって思い、青春18きっぷが残り1回分あるコトから旅立ちを決意しました。
行きたい場所の候補はいろいろありましが、以前から行きたいと思っていた九州に行くコトにしました。熊本電鉄に渡った元東京メトロ銀座線の01系に会いたかったんです。

本来なら昨年の5月に計画していた旅でしたが、熊本地震など諸般の事情で、なかなか実現できず、1年越しの旅だったんです。

航空券
春秋航空日本
IJ603便 成田空港→佐賀空港
15840円（諸税込み）

ピーチ・アビエーション
MM524便 福岡空港→成田空港
16170円（諸税込み）


宿
3月31日 グリーンリッチホテル鳥栖駅前
4月1日 クラウンパレス北九州

エリア 熊本

航空券を予約して、荷物をまとめて成田空港にやってきました。
先ずは春秋航空日本で佐賀へと飛びます。

座席指定をしてなかったので、割り当てられたのは真ん中のE席。まぁ仕方ないです。

長い間、シートベルト着用サインが点灯し、少々揺れながらの上昇となりましたが、そのあとはほとんど揺れず快適なフライトとなりました。
ただ、椅子の詰め物がへたってきてるように感じます。

嬉野茶を注文しました。200円でおかわり自由です。
一回おかわりしたので、一杯100円だと思えば十分な味ですね。

徐々に高度を下げて、街の灯りが見えてきました。まもなく佐賀空港に着陸します。

佐賀空港に到着しました。これまで何度も飛行機に乗ってきましたが、その中でも一番雑な着陸でした。強い風が吹いてる訳でもないのに、どうした春秋？

佐賀空港から脱出する唯一の公共交通機関である佐賀駅行きのバスに乗って、佐賀駅にやってきました。ここから鳥栖行きの普通列車に乗って宿がある鳥栖へ向かいます。

佐賀駅だけでなく、もう少し他の街へ向かう選択肢も欲しいです。
大牟田などに向かう乗合タクシーもあるんですが、前日までの予約制なので、今回みたいに当日思い立っての旅では利用できないんです。

今夜の宿はグリーンリッチホテル鳥栖駅前です。

先ほど、佐賀空港から佐賀駅に向かうバスの中で予約しました。Booking.comの直前割引で6000円（税込み）でした。

窓から鳥栖駅に発着する列車を眺めながら、夕食を食べます。風邪をいて薬を飲んでいるので、ノンアルコールです。

鹿児島産カツオのたたき
がめ煮（北九州の郷土料理）
長崎のアジのたたき
ゆずもつ

佐賀駅前にあった西友で買ってきました。刺身には値下げのシールが貼ってあって、これでトータル700円です。アジのたたきが油が乗っていて美味しかったです。

翌朝、鳥栖駅で青春18きっぷに入鋏してもらい、熊本行きの普通列車に乗車して上熊本にやってきました。

以前来た時は地表を走っていた鹿児島本線ですが、高架化されたんですね。

上熊本駅で熊本電鉄に乗り換えます。
今回の旅の目的である元銀座線の01系こと、熊本電鉄の01形です。ようやく合う事ができました。

車内です。くまモンと整理券発券器を設置した以外は大きく変化してないですね。

運転席もワンマン対応機器を追加した以外は、大きく変化してないですね。

車内には東京メトロ10周年記念のシールが残っていました。
「あー。そう言えば、こんなのあったねぇ。。」

屋根上は、当たり前ですがパンタグラフを取り付けています。
本来、パンタグラフの搭載を考慮してない車両に乗り付けるのは、大変だったのではないかと思います。特に前位側のパンタグラフは、冷房装置がある事から台車直上に設置できなかったようで、台車から1メートル程後ろに設置されてます。曲線部においてパンタの位置が軌道中心からズレる（専門的には偏位と言います。）ので、偏位の計算を行う必要があったのではないかと思います。

北熊本まで乗った後、とてもいい天気だったので歩いて坪井川公園～打越間に移動して、ウグイスの鳴き声を聞きながら列車を待って撮影しました。

銀座線の01系は、この熊本に渡った車両以外は廃車されてしまいましたが、末長く使って欲しいです。
もっとも現実問題として、改造にかなり金をかけてるように見えるので、長期間にわたり使わざるを得ないのでしょうけど。

上熊本から列車に乗り、鳥栖の一つ手前の肥前旭駅で列車を降りました。

そこから歩いて20分程、「牧のうどん」にやってきました。
ランチタイムは過ぎてたんですが、かなり混んでます。

肉ごぼうとかしわ飯を注文しました。固めで注文したので、最初はコシがあるうどんを楽しめたんですが、食べてる間に見る見る汁を吸って柔らかくなる＆増えていきます。
ゴボウの天ぷらが柔らかくて美味しかったです。

牧のうどんを食べた後、15分程歩いて新鳥栖駅までやってきました。
歩いてる最中、うどんがお腹の中で膨れてきて吐きそうになりました。牧のうどん、おそるべし。。

佐賀駅から唐津線に乗車します。
このキハ40シリーズって、日本中どこにでも居ますね。

沿線には黄色い菜の花や、ピンク色の何かが咲いていて美しい車窓です。

厳木と書いて「きゅうらぎ」と読む厳木駅には、明治時代に作られた給水塔が残されてます。
かつては炭鉱の街として栄えた厳木は、唐津港まで石炭を運び出す貨物列車の拠点だったそうで、蒸気機関車に給水する給水塔が作られたそうです。

鉄橋上がカーブになってる久保川橋梁を渡ります。河川敷には、菜の花が咲いていました。

鬼束駅に停車中です。目の前には松浦川が流れています。時間があれば、こんな駅で降りてのんびり川の流れを見てるのもいいですね。

唐津線の終点、西唐津に到着しました。西唐津駅は1面しかホームが無いので、降客したら唐津車両センターに入っていきました。

写真は、唐津駅から後ろを追いかけてきた筑肥線の103系です。地下鉄直通運用からは撤退しましたが、筑肥線の西側区間では、まだ103系が使われてるんですね。

これから乗る列車が唐津車両センターから出区してきました。
筑肥線の福岡空港行きの快速列車です。

玄界灘を車窓に見ながら、東へ向かいます。
海岸線を縫うように走る筑前深江までは、ほとんど直線区間が無い厳しい線形なんですね。

貝塚で西鉄に乗り換えて、やってきたのは会社の先輩のオススメのお店「赤のれん クーニャンラーメン」です。

注文したのはラーメン＆焼きめしのＢセット（900円）です。
シンプルな豚骨ラーメンで、トロッとしてる熱いスープに麺が絡んで美味しかったです。九州に来てると実感した瞬間でした。

翌朝、福岡空港にやってきたら、ターミナルビルが新しくなっていました。

帰りはピーチに乗ります。ピーチは大阪のイメージが強いですが、成田から福岡や札幌にも飛んでるんですね。

バスで飛行機へ向かいます。
写真は解体中の旧ターミナルです。確かに、とても狭くて出発便が重なる時間は座る場所が無く、使い勝手が悪かったですね。

福岡空港から北側に向かって離陸しました。

ウトウトしていたら、高度を下げて着陸態勢に入ります。
写真は千葉県の九十九里浜です。

成田空港に帰ってきました。
バスでターミナルビルへ移動します。
ふとシップを見ると、ケツメイシの特別塗装だったんですね。

今回の旅では、東京を離れ熊本で活躍する元銀座線の01系に会う事ができました。ちょっと姿は変わってしまいましたが、豊かな自然の中を走る01の姿が新鮮でした。
手頃な中古車が見つからなかったようで、台車を履き替え、パンタグラフとインバーターを取り付ける大規模な改造を施してのデビューとなりましたが、先代の5000形のように長く活躍して欲しいと思います。