2017/01/07 - 2017/01/10
104位(同エリア418件中)
yukiさん
4日をお休みしたこともあり1月の三連休は自重して三連休完結で行先を探しているうちに浮上したのがハルビン。寡聞にも氷祭りの存在はまったく知らず、またマイナス10度を超えるような寒さにやや躊躇するものの、他の方の旅行記などを見ているとなかなか見ごたえがありそうで、行くべきと決断しました。最後にハプニングがありましたがそれもまた楽しからずや、です。
【FLIGHT DATA】
MU 576 Y 07JAN HNDPVG 0840 1020
MU5611 Y 07JAN PVGHRB 1410 1845
MU5616 Y 09JAN HRBPVG 0940 1350
NH 968 Y 10JAN PVGHND 0145 0525
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2017年1月7日(土)
羽田空港からMU576便で上海へ。
MUでも羽田発の場合サクララウンジを使えるのがありがたい。
今回の旅行は当初旅行記を書くつもりがほとんどなかったので前半は写真をあまりとっておらず、そのつもりで。 -
ちょうどこの旅行の前に、インターネットで、浦東空港のATMで現金が引き出せず困ったといった下川裕治氏の記事をみつけた。詳細は次のとおり。
「1階の到着階には、上海の浦発銀行のATMがある。しかしなぜか、このATMではキャッシングができない。それは知っていた。代わりに、2階地下鉄乗り場の切符の自動券売機近くにある、ほかの銀行のATMではキャッシングができる。
ところが今回、行ってみるとATMがない。インフォメーションで聞くと、ターミナルビル1階の浦発銀行のATMしかないという。そこに戻り、カードを入れてみたが、やはりだめだった。」
まあ嘘を書くとも思えないが、浦東空港は下川氏ほどではないものの何度も利用しており、ATMで金を下ろしたこともあると思うし、特段困った記憶もないので、意外な気がする。というわけで実験を兼ねてATMを利用してみる。
到着階には確かに浦発銀行のATMがあり、というかほかの銀行のATMは見当たらない。 -
記事どおり確かにエラーになって引き出せない。
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「2階地下鉄乗り場の切符の自動券売機近くにある…」というのがどこを指すのかは不明だが、出発階に上がると同じ浦発銀行のATMがありこちらで試してみると何ら問題なく出金できるじゃないか。
まあ下川氏の訪問時点ではたまたま2階のATMが工事か何かですべて撤去されていたのか、詳細は不明だが、キャッシングできないということはないという結論に。
いずれにせよ到着階のATMで下ろせないというのはかなり致命的で、是正されたい。 -
国内線のMUラウンジへ。
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いままで国際線エリアのラウンジしか利用したことがなく、国内線でのラウンジ利用は初めて。国際線のラウンジは搭乗ゲートを通り抜け下に降りたところにある(あった)かなり狭い小部屋のようなラウンジしか知らず、国内線の方がはるかに開放的で立派なラウンジじゃないか、とこのときは思った。
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食事も品数は多岐にわたる。肝心のお味はまあ可もなく不可もなくって感じ。
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こっちはいずれも口に合わず残念ながらパス。
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MU5611便は大連経由。以前西安から青島経由大連に行ったときは青島では機内待機だったのだが今回は途中降機させられる。空港によって取り扱いが異なるのかセキュリティ強化のため途中降機に替わったのかは不明。
写真はハルビン市内。気温マイナス二桁の世界ってどんなものかとやや不安を感じつつ到着。 -
ボーディングブリッジの窓も気温差の影響か曇っている。
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空港ターミナルを出てマイナス10度以下の厳寒の世界へ。もちろん寒いが数分程度ならさほどのことはない。
空港から市街へバスで移動。氷祭りの会場以外にも市内の随所に作品が展示してあり楽しめる。 -
バスの車内で名古屋から来た日本人男性とお話。
市街近くに氷祭りの三会場の一つ兆麟公園がありそちらに一緒に行きましょうということに。 -
ハルビンの繁華街、中央大街の入口。
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中国もここまでくるとロシアの影響も大きく街路表示はロシア語併記。
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兆麟公園会場入口に到着。
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入場料はお高く150元。
切符売り場の窓口が小さくくりぬいたような小窓になっており外気の侵入を極力抑えようとしていることからも当地の極寒さを窺い知れよう。 -
原色で毒々しくライトアップするあたり、いかにも中国という感じなのだが、暗闇とのコントラストが秀逸、また氷の透明感が際立つようなライトアップで文句なく美しい。
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寒さにおののき二の足を踏む向きも多いかと思われるが、こうやって寒中歩き回っていても寒くて耐えられないというほどではない。
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これだけのために防寒着など新たに買うのもしゃくで手持ちのものを重ね着することで対応したがそれで何とか事足りた。滞在中無風だったというのも大きい。風が吹こうものならまた違ったことになるだろうと思うが。
なお一番寒さを感じたのが指先。特にこうやって写真撮影などをしていると顕著で、手の防寒対策は入念にされたい。 -
こちらは鋭意製作中。
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子供はやはり元気。
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公園内で大阪から一人旅の女性と偶然出会い以後3人で行動。
女性曰く、「氷雪大世界を見た後でこちらは物足りなく感じるのではないかと思っていたがこちらはこちらで人が少なくゆっくり見られるのがよい」とのこと。 -
21時30分閉園のようだが10分前近くから徐々にライトアップが消されていく。
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早く帰れと言わんばかりに次々に明かりが消されていき出口にと追い立てられる。
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閉園時間には完全に明かりが落とされもぬけの殻に。
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3人で夕食は鍋。
皆3日程度の短期間で格安チケットを見つけてたどり着いた先がここといった感じで、似た者どうし話は尽きない。
その節はお世話になりました。 -
2017年1月8日(日)
氷祭りは夜の方が見ごたえがあると思うので、それまでの間は市内観光に充てる。まずは中央大街に近いところにある聖ソフィア大聖堂からスタート。たまねぎ状のドームがいかにもロシアを思わせる。 -
この寒い中アイス食べてる。信じられない。
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内部は教会としての役割を終え芸術館として使用されている。
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ハルビンの歴史を伝える写真展示が中心。
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朝食はまだだし湯気の誘惑に負けて焼き芋を買ってみる。
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焼きすぎというかふかしすぎというか、ふにゃふにゃしすぎで思ったよりおいしくなく、失敗。
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寒冷地故二重扉は当然として左側の幕を取り付けることで外気の侵入をシャットアウトしている。そして上部のダクトより温風が強烈な勢いで吹き出ており、ここにいると暖かく一時の寒さしのぎになる。
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先ほどのアイスもそうだが氷点下の世界でやることとはちょっと思えない。
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ハルビン駅にも氷の彫刻が鎮座。
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予備知識はなかったが、駅の一角に紀念館があり入場無料とのことで入ってみる。
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伊藤博文が1909年10月26日、ハルビン駅で安重根により暗殺されたという史実は歴史で習ったとおり。展示の内容からして当然日本語での案内もあると思ったが意外にも中国語とハングルのみ(英語はあったかもしれないが記憶にない)。
「暗殺者」が「義士」かよといった見方もあるようだが、このあたりは支配者側から見るか、被支配者側から見るかで変わってくるわけで、仕方ないとは思う。 -
紀念館の奥がホームに面しており、窓越しに事件の起こったホームを見ることができる。
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ハルビン駅に来たのは駅を見るためではなく、バスに乗るため。
先ほどの安重根紀念館に続き歴史シリーズになるが、七三一部隊の資料館に向かう。
戦争、虐殺といった「負の遺産」が好き、というとかなり語弊があるが、ただ単に名所旧跡の類を旅するだけではなく、せっかく出かけるからにはこういう負の事実についても実際に目で見て少しでも何かを学びたいという思いがありこういうところには積極的に足を運ぶようにしている。
侵華日軍第七三一部隊罪証陳列館とその名もおどろおどろしい。 -
ここはしっかり見ておきたいというわけで日本語のイヤホンガイドも借りて見学開始。
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行為は凄惨を極めるが、展示自体はそこまで強烈なものはないという感じで、アウシュヴィッツ・ビルケナウまでのエグさはない。
展示物も写真撮影可能だが、こういうものの写真を撮るのは少し抵抗があるというわけで写真はなし。
さっきから少し日本語が話せる中国人が付きまとってきており、適当にあしらおうとするもしつこくついてきて自分のペースで見学できない。 -
さっきの中国人は韓国人男性にターゲットを変えたようで、ようやく解放されやっとゆっくり見学できる。
この類の史実は、特に南京大虐殺など、誇張だの捏造だのといった話も聞かれるが、この七三一部隊に関しては事実は否定できないだろうし数字もはっきりしているのか誇張といった意見も聞かない。展示内容も客観的といった印象を受けた。 -
一見遺跡の発掘現場のような感じもするが、「研究施設」などの建物の跡なんだろうか。こういうものは撤収時に証拠隠滅のため破壊するのがお約束で、そのこと自体が表にできない何かが行われていた証拠ともいえる。
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ビルケナウにも線路が引き込まれていて、ヨーロッパ各地からユダヤ人が列車で収容されていたが、ここでも同じように捕虜が列車で運び込まれていたのだろうか。
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こちらのボイラー棟は破壊工作を試みるも完全には破壊できなかった模様。
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毒ガス実験室は当時のままに残されている。
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帰りのバスで。
A-B-Cというバス路線で運賃区分がA-B、B-Cの2ゾーン制になっており、A-Bまでの区間では乗車時に収受(降車時はフリーパス)、B-Cまでの区間では逆に乗車時はフリーで降車時収受、2区間にまたがって乗車する場合は乗車時にも降車時にも1元ずつ払えばいいわけで、収受漏れのないよううまく考えたやり方だと思う。 -
中央大街に戻ってくる。
様々な氷の彫刻が陳列されているがやっぱり夜の方がかっこいい。 -
中央大街の北側を東西に流れる松花江は完全結氷しアイスリンクと化している。その気になれば対岸まで歩いて行けそうな勢い。
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夏季は観光遊覧船もあるようだが冬季は当然営業できず休業中。
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3つある氷祭りの会場のうち2つは松花江の北側にあるのでロープウェイで川を渡る。
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右手奥に白い雪像のようなものが見えるが、あれが三会場の一、太陽島公園なのだろう。
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一応入口までやってくるが、入場料の節約のため、ここは最初から入場する気がなくパス。というわけでいよいよメインの氷雪大世界を目指す。
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太陽島公園の駐車場にはタクシーも多数待機しているが、足元を見られるとの情報もあったので、自力での移動を試みる。
どうせバスがあるだろうと西へ歩くがバス停が全く見当たらない。タクシーをはじめとする車が多数通過していき、その多くが氷雪大世界に行くものと思われその流れに沿って進んでいく。 -
30分ぐらい歩いてようやくバス停発見。○○入口とか○○口というバス停は目的の○○からは遠いところにあるのが一般的なのだが…
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ここは本当に氷雪大世界の入口だった。というわけで図らずも太陽島公園から歩きとおしてここまで来てしまった。
30分くらいで歩けない距離ではないが厳寒の中歩くのはやはりつらく多少ぼられてもタクシー利用がおすすめ。というか臨時のシャトルバスを出すとかそういう発想はないんだろうか。 -
中国の観光施設の入場料は世界遺産を中心にかなり高額なのだがここもその例にもれず事前情報通りではあるが330元。旅行時のレートで1元17円弱だったから5,000円超とアミューズメントパーク並みの入場料を徴収される。
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こちらの扉からいざ会場内へ。
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入場前から感じていたがやはりその規模に圧倒。
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兆麟公園会場の展示をはるかに超えるスケールで一点一点の作品の規模がけた違いに大きい。
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氷の階段で上へ登っていける。
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硬貨がびっちり氷に張り付いていて剥がそうにも剥がれない。
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浦安の某アミューズメント施設をはじめとした人工的なテーマパークの類には興味がなく、「ヴァーチャルな世界よりリアルな世界が好き」などと思っているわけだが、こちらは単なる娯楽の域を超えもはや芸術の世界といっていいのではないか。
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氷の作品が中心だが一部雪を固めて作った作品もある。
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北京の天壇を模したものと思われる。
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三会場のうち二つを見てきたわけだが、やはり氷雪大世界は別格。人は確かに多いが会場自体が広いのでそれほど気にならない。
三会場全部見て回るとそれなりに高額だし氷雪大世界に絞るのもありかと思う。三会場制覇したい人は氷雪大世界を後に回した方がよいかもしれない。
帰りは中央大街までバスが頻発しており苦労なく戻ることができた。 -
2017年1月9日(月)
後は1日かけて帰るだけ。
行きに降りたところと反対側でエアポートバスを待っていたが同じく空港に向かう中国人とタクシー相乗り。寒いので早く行けるのならそれに越したことはない。バス代+10元程度で空港に到着。 -
昨日はずいぶん曇っており、ここハルビンも大気汚染の影響大かと思ったが本日はうって変わって冬晴れ。
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簡素な軽食が供される。
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自然のままに流れる河川。
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イン口(正確な漢字は写真参照)なる都市でトランジット。機内誌にも掲載されていない都市でどこだよといった感じだが、遼東半島の西側付け根に位置する都市らしい。
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イン口でも途中降機となるが間もなく再搭乗。
イン口からの乗客とで機内は満席近くになり今度はちゃんとした食事も供される。 -
上海浦東空港に到着。
国内線搭乗時に、国内線のラウンジの方が立派じゃないかなどと書いたが、どうやら大規模にリニューアルが行われたようで、国際線ラウンジの位置が大幅に変わっていた。 -
こちらも国内線同様広々としたスペース。
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これもMU-DLの包括提携の影響だろうか。安かろう悪かろうと評価の芳しくないMUだがかなり立派なラウンジでポイントは高い。
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もう帰るだけだし必要ないが時間つぶしを兼ねてシャワー。
室内にクローゼットがあって脱いだ服の保管場所があるのは立派。 -
シャワーを浴びてさっぱりしたところでモニターを見るとなんとまあ搭乗予定のMU575便が欠航になっているではないか。ほんのちょっと前までそんな情報はなく、こんな唐突にドタキャンなんてあり得るのかよ。
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ラウンジの受付前で係員にどうなっているのかと詰め寄る。ラウンジ内にいた同じ便の客も集まりだし、最終的には10人程度が係員に先導され別の場所へと向かう。
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イミグレを逆行。出国手続きの取り消しは初めての経験。
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ほぼ同じ時間帯に成田行きのMU271便があり、こちらに振替になるのではなかろうかなどと他の客に講釈を垂れつつビジネスクラスのチェックインカウンターへ。やはりMU271便への振替のようで、羽田で携帯か何かを借りていた客などは困ったなどといっていたが、この際やむを得ないでしょ、などと思っていたらなんとまあ私だけ席がないなどとのたまうではないか。
他の客はビジネスなのか、皆代替便の搭乗券を手にして再度出国審査場に向かう中、私だけが取り残されてしまう。 -
以前九寨溝からの帰りにミスコネクションで上海で乗継できなかったときと同じようなシチュエーションになり、係員はある種順当に翌朝便を勧めてくる。九寨溝のときはまあそんなものだろうと翌朝の振替でOKしたのだが、無意味に仕事を休むのも気が引けるし、今回の欠航の原因は不明であるものの100%MU側の問題だろうから、ここはそう簡単には引き下がれず、強く交渉したい。
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東京には戻れなくても、大阪でも福岡でもとにかく今日中に日本に戻りさえすれば、翌日早朝の国内線で東京に早く着くことができ、本日の日本行き+翌日の国内線(+ホテルも)は出せないのかと問うもいい返事がもらえない。
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こちらも後には引けず、キャリアは不明だが確か上海東京の深夜便があったことを思い出しそちらに振替にはならないのかと申し出る。
そんなこんなで最終的に上海1時45分発のNH968便に振替が決定。NHに振替と聞いてから実際にこの券を手にするまでにかなり待たされたが、MUにしてはかなり頑張ったのではないかと好意的にとらえておく。まあそもそも欠航するなよって感じなんだが。 -
NH968便のチェックイン開始時刻は23時30分とまだまだ時間があり、それまでの間空港内を当てもなくさまよう。
関係ないがNH976便もずいぶん遅れているのね。関西空港着は2時前かよ、ホテルは出るのかなあ。
チェックインまで待ちきれず空港内のレストランで食事するもあまりのまずさにほとんど残してしまう。中国でここまではずれなのは珍しい。 -
チェックイン後は早々とラウンジにて今度はまともな飯にありつく。MUのラウンジもまあ及第点かと思うが食事の質などではこちらに軍配が上がる。スカイチーム各社は運賃が安いことが多いと思うし多用しているがラウンジはスタアラ各社などと比べると見劣りすることも多く、もう少し改善の余地があるのではないか。
搭乗までまだまだ時間があり、翌朝に備えて少しでも体力を温存したいが下手に寝てしまうと乗り過ごす恐れもあり、椅子に座って目を閉じて虚ろ虚ろ、と寝ているのか寝ていないのか中途半端な状態で搭乗まで過ごす。 -
最近はLCCを中心に日韓・中・台・港(香港)線などの短距離でも深夜便が運航されており、弾丸旅行にはうってつけといえ、何度か利用したこともあるが、行きはともかく帰りで帰国後そのまま出勤というのはかなりハードで、できれば避けたいのだが今回ばかりはやむを得ない。
LCCならともかくNHのようなフルキャリアでもこんな深夜に飛ばしていたのかとちょっと意外なんだが、機内はほぼ満員。それだけ訪日需要が旺盛ってことか。
レガシーらしく機内食もきっちり出してくるが当然パスして少しでも寝るのみ。
偏西風の影響を猛烈に受けたのか早くも4時58分羽田着。離陸~着陸までだと2時間切ってたんじゃないかという勢い。
帰宅後平然と何事もなかったかのように出勤するもやはり一日中眠い。何とか仕事をこなし一日が終了。
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