2017/01/27 - 2017/01/28
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motogenさん
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山梨県の山道に入っています。
このあたりの道路は夜間は凍結していると推測されるが、太陽に照らされる現在の気温は7度もあって、初めてのスタッドレスタイヤの性能を試すことができません。
残念!
山の中に残る雪を見て雰囲気だけを楽しみます。
- 交通手段
- 自家用車
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三叉路を左に曲がると、精進湖が見えてきました。
-
道路に沿った長ひょろい精進湖です。
8ヶ月前は大きな川かと思ってしまいました。
このあたりで車を止め、写真を撮ったことを思い出しました。 -
前回は緑濃き初夏、今回は残雪残る冬枯れの精進湖です。
道路が二手に分かれていますが、幹線道路と思える右へ進路をとると、 -
長い、長い、真っ暗闇のトンネルに入ってしまいました。
細くて真っ暗・・・
走っても、走っても、出口が見えず、冥土に続く怪奇トンネルみたい。
「あれっ、こんな所に、こんなトンネルあったかなぁ・・・・」
心配になって、女房に声をかけますが、女房も覚えていません。 -
やっとのことでトンネルを脱出。
道路はぐんぐん登り坂になり、周囲の残雪の量も増えてきました。
でも道路は渇いていて、凍結などしていません。 -
行く先には険しい岩山が立ちふさがっています。
いよいよ今回の最難間の峠道だぞ。 -
と、覚悟を決めたのに、集落なんかが現れました。
拍子抜け。 -
立ちふさがる峠は、まだ先のようです。
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集落を抜けて坂道を登って行くと、山越えの最後はトンネルでした。
これも長い長いトンネルで、暗くて、車線もよく見えません。
壁にぶつからないように、対向車線をはみ出さないように、怖々と走ります。 -
次は、右へ左へ右へと繰り返す急な下り坂です。
凍結していれば最大の危険箇所ですが、残念ながら凍結なんてしてません。
途中から、甲府の街が見えてきました。 -
山道も麓近くになると走りやすいスロープとなり、滑るように下っていきます。
-
下り終わったこの信号を右折。
中央自動車道のガード下をくぐっていくと、 -
笛吹川の堤防道路にぶつかりました。
笛吹川・・・なんてロマンチックな名前なんでしょう。
幼い頃に『笛吹き童子』というラジオ番組があり、どんなストーリーなのか、笛吹き童子が何者なのか、さっぱり分かっていないのに、そのテーマ曲だけばしっかり覚えているのです。
ヒャラ~リ、ヒャラリコ♪
ヒャラ~リ、ヒャラリコ♪
どこで吹くのか笛吹き童子♪ -
ラジオ番組の笛吹き童子が、この笛吹川に関係あるのか、ないのか、定かではないけれど、川原の中を笛吹童子が歩いている気がして、車のスピードを落として川を見つめてしまいます。
でも、川の水はちょっぴりしか流れてない。
私の夢を砕く、あわれな笛吹川です。 -
前回はナビがあったのに迷ってしまった甲府市内です。
今回はナビに頼らず、事前に調べて頭の中にしっかりインプットしてきました。
南から北に市街をつっきると、 -
石和温泉街や山梨市街の丘陵を東西に走る、新しい道路ができています。
その入り口が見えてきました。
西関東道路の自動車専用道路です。 -
素晴らしい道路です。
山梨まで8kmとなっていて、現在はこの山梨市付近まてしか自動車専用道路は完成していません。
そこから一般道に降りると、30km先に雁坂トンネルがあって、埼玉県の秩父に通じているようです。 -
入り口のすぐ近くにトンネルがあって、その長さは1,8km以上。
こんな所で事故でもあったら大変だ・・・と不安になるような長いトンネルです。 -
トンネルを抜けると、右側に市街と田園が広がり、その奥に富士。
起伏に富んだ素敵な別世界です。
太平洋沿岸地域に住む私たちには、旅行気分がムンムンたかまっできます。 -
2つ目の長いトンネルが見えてきました。
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長さ1,4kmの、これまた長いトンネルです。
このトンネルを出たところで、自動車専用道路は終わりとなってしまいます。 -
国道140号に移って北東に進み、甲斐武田氏の菩提寺、恵林寺の脇を通り過ぎます。
恵林寺は前回訪れました。
今回の目的地は、1年ほど前に長女が結婚した相手の、お父さんお母さんの別宅です。 -
到着しました。
ご夫婦はTさんといい、平日は東京にお住まいになっていますが、週末はここ山梨でボランティア活動や地域活動に励んでいます。
世間の常識にうとく、堅苦しい親戚づきあいが大の苦手な私は、最初どんな人たちなのか、それはそれは心配で緊張したのですが、お会いするとすぐにそれが年越し苦労だったことが分かりました。
そればかりか、こんな面白いご夫婦が日本にいるのかと、びっくりしてしまったのです。 -
小さな丘の上に別荘はあり、この門を見ただけで、Tさんご夫婦の生き方や魅力が伝わってきます。
テレビや、世俗の噂話、巷の商業主義から離れて、自然と共に生き、本物を追求する。
私の好奇心をビシビシと刺激する、仙人のようなご夫婦です。 -
門の屋根の下にはこんな守護獣が、「お前は誰だ!」と睨んでいて、
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柱の根元では可愛らしい妖精みたいなお地蔵さんが、「いらっしゃい」と迎えてくれます。
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草むらからは狛犬たちがひょっこり現れます。
初夏に訪問させていただいた時には、雑草の茂る中に作物が隠れるように育っていて、常識では畑とは見えませんが、
「こんな美しい畑はない・・」とTさんはご満足。
Tさんは未来の農業地域社会を模索しているのです。 -
ご挨拶早々、近くの温泉に案内されました。
ここ山梨は至る所から温泉が湧き出しているようで、ここも源泉掛け流しの温泉です。 -
観光客向けの豪華な温泉ではなく、地元と人たちが楽しむ素朴な温泉のようです。
近隣の野菜も売っています。
ああ・・・甲斐の山梨にやって来たんだ・・・
『日本紀行』を地で旅してます。 -
塩山の;朝を迎えました。
しんしんと冷える朝で、静岡とはその冷たさが違います。
2階から外をのぞくと、日陰には残雪が残っていました。
煙突からは薪ストーブからの白い煙がうっすらと出ていて、それが上に昇るのではなく、屋根に沿って斜め下方に漂っていきます。
静かな静かな朝でした。 -
広い居間には琴やら尺八が置かれ、専門書もたくさん並んでいて、Tさんご夫婦の質素でありながら優雅な生活ぶりが垣間見えます。
夕べもご夫婦は二人で演奏を楽しんでいたようで、琴と尺八の音が静かに聞こえていました。 -
朝食を済ませた後、私一人で散歩に出ました。
山梨には水平な場所はめったになく、ゆるやかな起伏ばかりで、散歩にはもってこい。
地形も変化に富み、道も複雑で、頭も目も楽しませてくれます。 -
南に富士山が見えます。
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裏から見る富士の、なんと美しく凛々しいことでしょう。
裏なんて言い方は失礼かな・・・ -
自動車もバイクも通りません。
周囲の山々に見守れながら、トコトコと足が勝手に動いていきます。 -
すごい家屋がありました。
私たちの田舎には、こんな立派なお屋敷はありません。
幼い頃はどこの家もボロボロの農家でしたが、今は○○ハウスのサイコロ型の家が多くなりました。
ところがここ山梨では、どっしりした石垣の上に、伝統的な重厚な建物があっちこっちに見られるのです。 -
さすが甲斐武田氏の故里です。
伝統が今なお根付いている地域なのだと、驚いてしまいました。 -
なんと豊かな地域なのでしょう。
どの家も大きく、がっしりしていて、大工や左官屋などの職人さんたちが、懇請込めて造作したお屋敷が続きます。
農村は疲弊し、過疎化に悩み、産業が衰退し・・・
と言われていますが、それは本当なのかな?
そうは思えなくなってしまいました。 -
それらの家々が、富士をバックに凛としています。
険しい山々に取り囲まれ、多彩な起伏と複雑な道筋を持ち、良き伝統が今なお守られている山梨塩山です。
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この旅行記へのコメント (2)
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- trat baldさん 2017/05/04 07:04:35
- アイスバーンは新品のスタッドレスでもヤバいよ!
- 昔はスパイクが許可されていたので凍結の有る地域は皆さんが使っていたけど、、、、積雪にはスノータイヤ(旧名)の方が長持ちだったよね。
さて本題、塩山は今は甲州市に属しているけど昔は一つの市だったんだよね、勝沼の葡萄やワインに代表される果樹農家が中心だけど観光の見どころも多いじゃあないかしら、ただ気候は厳しいと思う!
夏は40℃、冬はー10℃以下の内陸気候が美味しい果物を作る→高く売れる→農家は儲かる+土地はタダ同然+花崗岩の産地&山には木+厳しい気候=本格的な日本建築(^o^)
- motogenさん からの返信 2017/05/05 08:12:46
- RE: アイスバーンは新品のスタッドレスでもヤバいよ!
- ありがとうございます。
山梨塩山ってそんなすごい地域だったんですね。
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