2017/03/14 - 2017/03/16
164位(同エリア1523件中)
k.sさん
石手寺は51番札所である。道後温泉から約1キロ程のところにある。最終日の朝、道後温泉本館で朝風呂に浸かる前に、立ち寄った。
ろうそくと線香一束を買い求め、お供えしようと、本堂、大師堂、阿弥陀堂を回っていたら、本堂の前で数人のお遍路さんが声を揃えて般若心経を唱え始めた。その般若心経の読経に、突然目頭が熱くなり、燃えている線香の束をもったまま、立ち竦んでしまった。
松山では、明治時代に活躍した秋山兄弟にスポットライトを当て、「おらが村の英雄」と紹介している。司馬遼太郎の「坂の上の雲」をベースにしているが、その取り扱いは非常に難しい。彼等二人が軍人であるからだ。
秋山兄弟の生誕の地にも足を向けたが、中に入る気持ちになれなかった。入口近くの説明板には、「坂の上の雲」からの引用だが、二人を絶賛する説明文が掲げられていた。司馬遼太郎氏の文章の一部を取り出したものだが、そこだけを読むと、司馬遼太郎氏が国粋主義者と疑われても仕方がないと思う。
次に訪れた「坂の上の雲ミュージアム」では、下記の司馬遼太郎の言葉が紹介されていた。
「日清、日露戦争の勝利で人は狂気に走り、第二次世界大戦での敗北で理性を取り戻した」
時代を理解することがいかに難しいか!物事には、「陰」と「陽」の二つの側面がある。いや、三面も四面もあるときがある。それが物事をややこしくしている。
一旦、ホテルに戻り、預けてあった荷物をもらい、その日の午後、三津浜を訪ねた。明治時代、松山から東京に上京する際、三津浜から船に乗ったとのこと。正岡子規、秋山兄弟もそのルートで上京したという。また、戦火を免れたので、江戸末期から明治期にかけての古い建物も残っており、その叙情的な街並みのため、映画やドラマのロケ地として選ばれたりする。松山市内からそれ程遠くないので寄ってみることにした。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 私鉄 徒歩 Peach
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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石手寺 本堂
四国巡礼88ヶ所。人はそれぞれの思いを抱きお参りをする。私の場合、四国の霊場にお参りするには、もう少し時間が必要らしい。石手寺 寺・神社・教会
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石手寺 仁王門
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石手寺 三重塔
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石手寺 鐘楼
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石手寺 阿弥陀堂
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石手寺 納経堂
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石手寺 大師堂
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石手寺 護摩堂
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秋山兄弟生誕地の説明板
説明板に書かれている文章に拒絶反応を示した。1箇所だけを取り上げられた司馬遼太郎氏には気の毒だが、外から眺めるだけにする。 -
秋山兄弟生誕地
秋山兄弟生誕地 名所・史跡
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坂の上の雲ミュージアムと萬翠荘(ばんすいそう)への入口
路面電車の大街道駅から歩いて2~3分のところにある。 -
坂の上の雲ミュージアムと萬翠荘(ばんすいそう)の案内板
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坂の上の雲ミュージアム
松山城をいただく城山の麓に建つ、地上4階地下1階のミュージアム。正岡子規、秋山兄弟など、鎖国から目覚め明治という新時代を必死に生き抜いた青春群像、及び当時の日本の様子を紹介している。
館内は写真撮影は不可です。坂の上の雲ミュージアム 美術館・博物館
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萬翠荘(ばんすいそう)
1922年(大正11年)、旧藩主の子孫が別邸として建てたフランス・ルネサンス様式の洋館。
萬(よろず)翠(みどり)荘(やかた)で、松山城の麓の緑の森の中に佇む邸宅という意味であるとのこと。
開館時間は、9:00~18:00で、休館日は月曜日。萬翠荘 名所・史跡
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萬翠荘(ばんすいそう)外観
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萬翠荘(ばんすいそう)内部
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萬翠荘(ばんすいそう)内部
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レトロな港町 三津浜へ
路面電車で、古町(こまち)まで来て、そこで伊予鉄道高浜線に乗り換えた。高浜方面行き電車に乗り、三津駅で下車する。 -
三津駅
三津駅 駅
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三津駅舎
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三津浜の街並み
三津浜商店街。三津浜で一番賑わっていなければならない通りだが、シャッターの閉まった店が多い。 -
三津浜の街並み 三津浜商店街
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三津浜の街並み 三津浜商店街
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三津浜の街並み
三津浜商店街の脇道を覗く。 -
三津浜の街並み 旧銀行通り
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三津浜の街並み 旧銀行通り
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三津浜の街並み 旧銀行通り
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三津浜の街並み 三津で一番古い通り
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三津浜の街並み 三津で一番古い通り
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三津浜 港内風景
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三津浜 港内風景
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三津浜 港内風景
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三津浜 ”三津の渡し”
三津浜側から港山側までを結ぶ渡船。片道約80Mで、所要時間は約2分。無料で乗船できる。(松山市営渡船) -
三津浜 ”三津の渡し”
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三津浜 ”三津の渡し”
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三津浜 ”三津の渡し”
家の壁に ”三津の渡し”を描いたものもあった。 -
三津浜
三津浜から瀬戸内に浮かぶ島々を眺める。
三津浜及び高浜港から、「忽那七島(くつなしちとう)」へフェリー、高速艇が出ている。忽那七島の「中島」は、南北朝に活躍した水軍・忽那氏の本拠地。
一度、温暖な瀬戸内に浮かぶ島に1週間ほど滞在したい。島を散策し、疲れれば昼寝をする。夜は星空を眺め、潮騒に耳を澄ませる。贅沢な旅行だと思う。 -
忽那七島(くつなしちとう)への案内板
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三津浜 街並み
さて、ぼちぼち松山空港に向かいましょうか。
いろいろありましたが、今回もよく歩きました!
道後温泉本館の湯はいいですね!2回朝風呂を利用しましたが、湯冷めすることはありませんでした。温泉に入り、浴衣姿でお茶と煎餅をいただく。まさに至福の時でした。
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