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生憎天候が心配されたが、予定通りに出発。長崎空港で、予約しておいたレンタカーで、まず一般道を通り、島原城へ向かう。高速道路を通ると、その土地の状況がよくわからないので、視察を兼ねのんびりと走った。前を走っている車は、軽自動車が多い。途中から小雨模様となった。2時間ほどで、島原城の中にある駐車場へ到着。5階建ての正方形に近い天守閣である。1618年に築城され、明治維新までつづいたが、廃城となり解体された。地元の要望で、1964年には、天守閣が復元され今日に至っている。天守閣の中には、1階にキリシタン史料、2階には郷土資料、3階には民俗資料と、それなりに情報がわかるようになっていた。特にキリシタンに関しては、その当時の苦労がよく示されていた。あどけない天草四郎の像などが展示され、キリシタン弾圧をしのばせるものがあった。それにしても、遠路はるばる日本に来て布教活動をしていたとは、すごいエネルギーである。<br />丁度昼頃となったので、昼食と思って、車を走らせたが、それらしきお店がないので、カーナビで、あと25㎞で雲仙温泉(国道57号線)と出ていたので、我慢をした。山の方には、普賢岳などが見え隠れしていた。道路はかなり整備されていたが、かなりうねりくねった車道となっていた。箱根ほど続くことなく、雲仙温泉に入る。雲仙地獄の湯けむりが多々見えてきた。温泉街といっても、数件のホテル、旅館がある程度である。レストランもそれほど多くないので、ガイドブックに載っていた「グリーンテラス雲仙」に入る。この一帯は、再整備されたようで、新しい建物であった。おすすめはと聞いたところビーフシチューが、よく出ていますとのことで、お腹もすいていたので、迷わず注文。久しぶりにおいしいビーフシチューに巡り合った。窓の外を見ると、本日の宿の雲仙宮崎旅館の建物が見えた。<br />旅館にチェックインをして、すぐに地獄めぐりを行った。1時間弱で回れますというので、傘を借り、整備された遊歩道路と、説明看板を見ながら、硫黄のにおいがする蒸気を吸った。やはりこれが、温泉という感じである。入り口のボックスに、雲仙地獄散策セルフガイドブックがあり、100円をポストに入れ、これを頼りに見学。雲仙は、1934年に国立公園として最初に制定された。また古くは、700年代に開山したといわれている。まさに修行の場所でもあった。キリシタン殉教の場所として碑も建てられている。それが地獄という名前のもとにもなったのではなかろうか。お湯は、今でも滾々と湧き出ており、70~95℃の高温であり、これがホテル、旅館それぞれに引かれている。近場の源泉であることから、引いたとしても、温度がそれほど下がることがないので、最終的には水でうめ、42,3℃となっている。<br />地獄めぐりの後は、早速温泉である。大きな内風呂と、露天風呂があり、白濁しており、ふちには、湯の花成分が沈着している。かき混ぜると、それらが溶けてさらに温泉の効用が増す感じがした。日本人は、温泉とは切っても切れない関係がある。久しぶりにゆったりとつかり、疲れをいやした。<br />普段はホテルを利用するが、今回は雲仙温泉ということで、旅館を選んだ。天皇陛下をはじめ、皇室の方も宿泊されており、古き良き時代の旅館での風情があった。食事も部屋食でのんびり楽しむことができた。きめの細かいサービスであり、まさにおもてなしの心が残っていたので、嬉しかった。庭園にも、地獄があり、ここで1時間かけて、温泉玉子を作っていた。朝食の時にも、この温泉玉子をつけてもらい、硫黄のにおいのある玉子を頂いた。<br />部屋の窓からは、雲仙地獄の全容が見下ろすことができ、湯けむりが、常に出ていた。700年以来、滾々と温泉が絶えもせず湧き出ているのは、素晴らしいことである。温泉には、夕食後、起床すぐと合計3回も入り、温泉成分をたっぷり体にしみこませた。

島原・雲仙温泉(第一日目)

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2017/03/05 - 2017/03/05

277位(同エリア441件中)

旅行記グループ 九州旅行

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kabakabachanさん

生憎天候が心配されたが、予定通りに出発。長崎空港で、予約しておいたレンタカーで、まず一般道を通り、島原城へ向かう。高速道路を通ると、その土地の状況がよくわからないので、視察を兼ねのんびりと走った。前を走っている車は、軽自動車が多い。途中から小雨模様となった。2時間ほどで、島原城の中にある駐車場へ到着。5階建ての正方形に近い天守閣である。1618年に築城され、明治維新までつづいたが、廃城となり解体された。地元の要望で、1964年には、天守閣が復元され今日に至っている。天守閣の中には、1階にキリシタン史料、2階には郷土資料、3階には民俗資料と、それなりに情報がわかるようになっていた。特にキリシタンに関しては、その当時の苦労がよく示されていた。あどけない天草四郎の像などが展示され、キリシタン弾圧をしのばせるものがあった。それにしても、遠路はるばる日本に来て布教活動をしていたとは、すごいエネルギーである。
丁度昼頃となったので、昼食と思って、車を走らせたが、それらしきお店がないので、カーナビで、あと25㎞で雲仙温泉(国道57号線)と出ていたので、我慢をした。山の方には、普賢岳などが見え隠れしていた。道路はかなり整備されていたが、かなりうねりくねった車道となっていた。箱根ほど続くことなく、雲仙温泉に入る。雲仙地獄の湯けむりが多々見えてきた。温泉街といっても、数件のホテル、旅館がある程度である。レストランもそれほど多くないので、ガイドブックに載っていた「グリーンテラス雲仙」に入る。この一帯は、再整備されたようで、新しい建物であった。おすすめはと聞いたところビーフシチューが、よく出ていますとのことで、お腹もすいていたので、迷わず注文。久しぶりにおいしいビーフシチューに巡り合った。窓の外を見ると、本日の宿の雲仙宮崎旅館の建物が見えた。
旅館にチェックインをして、すぐに地獄めぐりを行った。1時間弱で回れますというので、傘を借り、整備された遊歩道路と、説明看板を見ながら、硫黄のにおいがする蒸気を吸った。やはりこれが、温泉という感じである。入り口のボックスに、雲仙地獄散策セルフガイドブックがあり、100円をポストに入れ、これを頼りに見学。雲仙は、1934年に国立公園として最初に制定された。また古くは、700年代に開山したといわれている。まさに修行の場所でもあった。キリシタン殉教の場所として碑も建てられている。それが地獄という名前のもとにもなったのではなかろうか。お湯は、今でも滾々と湧き出ており、70~95℃の高温であり、これがホテル、旅館それぞれに引かれている。近場の源泉であることから、引いたとしても、温度がそれほど下がることがないので、最終的には水でうめ、42,3℃となっている。
地獄めぐりの後は、早速温泉である。大きな内風呂と、露天風呂があり、白濁しており、ふちには、湯の花成分が沈着している。かき混ぜると、それらが溶けてさらに温泉の効用が増す感じがした。日本人は、温泉とは切っても切れない関係がある。久しぶりにゆったりとつかり、疲れをいやした。
普段はホテルを利用するが、今回は雲仙温泉ということで、旅館を選んだ。天皇陛下をはじめ、皇室の方も宿泊されており、古き良き時代の旅館での風情があった。食事も部屋食でのんびり楽しむことができた。きめの細かいサービスであり、まさにおもてなしの心が残っていたので、嬉しかった。庭園にも、地獄があり、ここで1時間かけて、温泉玉子を作っていた。朝食の時にも、この温泉玉子をつけてもらい、硫黄のにおいのある玉子を頂いた。
部屋の窓からは、雲仙地獄の全容が見下ろすことができ、湯けむりが、常に出ていた。700年以来、滾々と温泉が絶えもせず湧き出ているのは、素晴らしいことである。温泉には、夕食後、起床すぐと合計3回も入り、温泉成分をたっぷり体にしみこませた。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
ホテル
4.5
グルメ
4.5
交通
3.5
同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
レンタカー ANAグループ 徒歩
旅行の手配内容
個別手配
利用旅行会社
楽天トラベル

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  • 飛行機の中から

    飛行機の中から

  • 九州の畑

    九州の畑

  • 長崎の教会群を世界遺産に

    長崎の教会群を世界遺産に

  • 長崎空港

    長崎空港

  • 島原城の由来

    島原城の由来

  • 普賢岳など

    普賢岳など

  • 島原城

    島原城

  • 昼食は、グリーンテラスのビーフシチュー

    昼食は、グリーンテラスのビーフシチュー

  • 雲仙宮崎旅館ロビー

    雲仙宮崎旅館ロビー

  • 窓から雲仙地獄を見る

    窓から雲仙地獄を見る

  • 雲仙地獄散歩

    雲仙地獄散歩

  • 多くの説明があり、セルフ出回ることができる

    多くの説明があり、セルフ出回ることができる

  • 遠景

    遠景

  • 雲仙地獄の温泉神社

    雲仙地獄の温泉神社

  • 満明寺

    満明寺

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