2017/02/24 - 2017/02/26
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はなまりんさん
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雪に埋もれた銀山温泉!憧れの能登屋!
この冬、弥次喜多は東北の温泉目指して旅立ちました。
百年を経た木造三階建ての湯屋は、あの千と千尋の世界を見せてくれるに違いありません。
わくわく!!
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- JALグループ 新幹線 JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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2017年2月24日、福岡空港を09:15に飛び立ったJALは一路仙台に向かいます。約一時間半で仙台に到着。
一日目 福岡→(JAL)→仙台
二日目 仙台→(仙山線)→山形→(東北新幹線)→大石田→銀山温泉
北国では、必ず雪を頂いた峰々が遠くに連なって見えます。これが、九州からやって来た旅人にはたまらなく嬉しい!
なんて美しいのだろう! -
仙台空港は広々としておだやか。
仙台空港 空港
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空港直結の鉄道駅が待っていました。こんなの、以前来たときにはなかったよね!?
仙台空港駅 駅
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空港ビル2階から渡り廊下を通って、鉄道へは楽々アクセス!
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仙台駅まで約30分。
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ところで余談ですが、これは座席横の窓です。日光が眩しかったのでシェードを下ろそうと上の方を見たらなにやら取っ手らしきものがあったので、よいしょと引き下ろしました。
ところがその途端、ビューっと凄い風が吹き込んで来たではありませんか。驚くまいことか、慌てて取っ手を引き上げましたとも!
これはシェードではなくて、窓の開閉用の取っ手だったのです!
うっそ~! 列車の窓が開くの~~っつ!? こんな大きな窓が~??
東北、恐るべし! -
相変わらずのどたばた道中で仙台に着いた弥次喜多は、今夜はここで一泊。お昼は仙台お約束の牛タン定食に舌鼓。さすが本場の牛タンはめっちゃウマウマ!!
リッチモンドホテル仙台 宿・ホテル
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夕飯は仙台駅ビルの中のオイスターのお店で。宮城の美味しい牡蠣が食べられるぞ~!
っと・・・え? なにこれ? 香川に福岡に兵庫?? どうして? 宮城がないよ??!
お店の人に聞いたら、実は、今年、宮城の牡蠣はダメなんですって!
あら~ (>_<)
仕方なく、福岡は糸島のミルク牡蠣を選びました。これがとても美味しかったので、それなりに満足でしたが。
色々ありますねぇ・・
仙台駅 (JR) 駅
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翌25日、仙台と山形を結ぶ仙山線で山形へ。仙台発11:18。山形へは約1時間の旅。
途中、こんな駅がありました。“あやし”という駅ですが、漢字は
「愛子」
えええ~?JR仙山線 乗り物
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車窓にだんだん雪が多くなってきました。
わくわく! -
山寺駅を通過する時、窓の向こうに立石寺(りっしゃくじ)が見えます。
松尾芭蕉の 「静けさや 岩にしみいる 蝉の声」 の句で有名なお寺です。
800段とも1000段とも言われるあの魔の階段が思い出されます。苦しくて途中で息も絶え絶えにべそかいたっけ・・・
あれは何年前だったっけ・・・山寺駅 駅
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山形に近づきました。ここは北山形。
あらら、雪がないよ~~!!?北山形駅 駅
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雪がない雪がないと騒いでいるうちに山形に着きました。山形着12:33.
ここで山形新幹線に乗り換えます。
E3系のつばさ133号 12:46発山形駅 駅
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ぎょっ 中○語を話す20名ほどの団体さんとどうやら同じ車両のようです。 どないしよ!!
ところがところが
あれっ? きちんと一列に並んではるよ!?
車内でも全然物静かなこの方達。
荷物タグを見たら、なんとなんと 「台北」 と。 てことは 台湾から?!
そうだったのか、そういうことだったのか、道理でねっ!! -
山形から銀山温泉の最寄駅大石田までは約30分の道のり。
車内でお昼ご飯。駅のホームで買った駅弁を大急ぎで食べます。
たった30分しかないからねっ! -
この牛肉がとっても美味でした。米沢牛とか。
例によって食べかけで本当にごめんなさい。いっつも、食べ始めてから、あっ 写真!と気付くものですから (/_;) -
大石田13:17着。
わ~い 雪があるよ~!
でも、豪雪ってほどでもない・・・大石田駅 駅
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旅館のマイクロバスがお迎えに来てくれています。銀山温泉まで約30分。
台湾の御一行様は別の旅館のバスでした。 雪がお目当てかしらん、それとも温泉?それともおしんの里に?
日本の冬の温泉を楽しんで下さいね~~ -
こんな雪景色が九州の者には珍しくて…
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到着です!!
お天気がよくて、雪が光り輝いています。
お~ この風情! 来てよかった~ ヽ(^o^)丿
レトロなお宿、清く流れる川、昔にタイムスリップしたような街並み。 -
川を挟んで両側に十数軒の旅館が立ち並んでいます。
これが銀山温泉のすべて。
なんというか・・素敵! -
憧れの能登屋! 本日の宿です。
千と千尋の湯屋はやっぱりここで決まり! ここと道後温泉を足して2で割ったらあの湯屋になるんじゃない!?
能登屋は人気の宿で、土曜日は空いている日がなかなかなく、半年前に電話してやっとこの日に予約が取れたのでした。
だって、やっぱり本館の川側のお部屋でしょ!?能登屋旅館 宿・ホテル
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私達の部屋は二階の中央寄り、「こぶしの間」です。
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部屋からの眺め。左の方、温泉街の入口方面を望みます。
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右手の方。能登屋は温泉街の奥、かなり端にあります。
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前の川は結構水量が多く、勢いよく流れています。よく見ると魚が泳いでいるのが分かります。ヤマメとか、そんなのかな?
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お部屋です。
こぶしの間は純和室。床の間と違い棚がいい感じ!
昔は、たいていのお宅に座敷があって、こんなお部屋が当たり前だったのに・・・ 懐かしいです・・・
和の作りっていいな~ -
床の間も今は一般のご家庭では少なくなってしまいました。
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川側にはテーブルとイスがあります。
向かいの宿や道行く人を眺めながら、温泉街の情緒を満喫。 -
さて、夕飯まで街を散歩。
温泉街と言っても、銀山川の両側に十数軒の旅館が立ち並んでいるだけのこじんまりとした街です。
山間の地に忽然と姿を現したノスタルジックな湯の街は、江戸時代初めの開湯から数えて、なんと400年以上の歴史を誇るのだそうです。
現在の建物は大正時代の大洪水の後にいっせいに建て替えられたものだそうで、そこからでも既に100年を越えています。
木造の3階、4階建ては現在ではもう建てることは出来ませんから、とても貴重な建築群なのですね -
弥次は旅館で貸してもらった長靴を履いてます。滑り止め仕様になっています。これじゃないと雪道では転んでしまいます。
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喜多は通販で買ったスノーブーツ。はるばる九州から履いてきました。
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軒にはこんな雪の塊が今にも落ちてきそうにせり出しています。なにしろお天気が良くて暖かく、雪がどんどん溶けているのです。
案の定、無防備に歩いていた弥次は、直撃されました。襟首の所に、ドシャッと言う音とともにこの塊が落ちてきたのです。
ひゃーっっとのけぞる弥次! 気の毒とは思いながらも、つい笑ってしまった喜多なのでした (^◇^) -
ところが、次は喜多の番。 滝を見に行った帰り、雪の積もった斜面ですってんころりん滑って、凍った雪面に後頭部を思い切りぶつけてしまったのです。痛かったよ~ (ToT)
そら見たことか、人の不幸を笑ったバチが当たったんだと、弥次の喜ぶこと・・・
九州の者は、雪に慣れていないんですぅ。 北国の方達から見たら、アホかいな、かもですね~ -
さて、改めて能登屋さんを眺めます。4階建ての堂々たる木造建築です。ガイドブックには3階建てとありますが、たしかに4階があったんですよ。
更に一番上には小さな塔までありますから、相当な高さですね。
右端に見えるのは、あの有名な鏝絵。十七世紀に石川県能登からやって来た山師 木戸佐左エ門 の名前です。この方が初代の当主。能登屋では代々の当主がこの名前を名乗るのだそうです。
現在のご当主は17代目。凄いですね~~ (+o+) -
二階の左端には富士山の鏝絵も。
能登屋は国の登録文化財の指定を受けています。 -
鏝絵も大切な文化遺産です。お隣の永澤平八旅館にも他の旅館にも、ユニークな鏝絵がたくさんあります。
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お隣の永澤平八旅館の梅の鏝絵。
銀山温泉 旅館 永澤平八 宿・ホテル
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もうちょっとお散歩。
うわ~ 懐かしいな~ 赤いポストだ! -
温泉街のはずれにある伊豆こけしさんのお店で、ご当地こけしを買いました。90代の二代目当主の作品だそうです。可愛いですね。
パッチリお目目が特徴の銀山こけし。子どもたちをしっかり見守るために大きく目を開けているんだとか。
NHKのドラマおしんのロケ地にもなった銀山温泉。このこけしも母親役の泉ピン子がおしんに買い与えるという設定で登場したのだそうです。
こけしたちはそれぞれの土地で、いろんな表情をしているのですね。 -
川のそばにお湯の湧き出ているところがありました。源泉でしょうね。
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その隣には足湯が。若い人たちが数人、足を浸していました。気持ち良さそう!
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さて、体が冷えたので、宿に戻ってお風呂タイム!
一番に地下の洞窟風呂を楽しみます。こちらは貸切。空いていればいつでもOK。 -
湯気もうもう。 いいお湯でした。
お湯は柔らかくて優しい感じ。 -
ここは 日本秘湯を守る会 のメンバーです。
秘湯の響き、いいですね~ (*^。^*) -
もう一つのお風呂。大浴場です。大浴場は山側の別館にあります。
外には露天風呂もあります。
雪景色を見ながらのお風呂は格別ですね! -
お風呂で温まったところで、待ちに待った晩ご飯。お部屋食。
どれも美味しかったのですが、何と言っても、この尾花沢牛のしゃぶしゃぶが絶品でした!贅沢な枚数です。
あ~ 山形に来たんだな~ 美味しいな~
芋煮も美味しかったし、つや姫と言う特産のお米も超のつくおいしさ!
つや姫は九州では見かけないようです。残念! -
館内を探索します。
こちらは4階の談話室。大正レトロな雰囲気。 -
翌朝、4階の談話室にはお雛様が飾ってありました。
そうか、もうすぐひな祭りなんですね! -
ここはたしか3階の突き当りの談話コーナー。各階にこんな場所があります。ほっと一息いい気分。
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景色を切り取る窓のデザインが斬新!
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大正モダン?
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素敵ですね~
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本館のフロントの辺り。
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こちらは山側に建てられた別館の廊下。
さすがに新しくて綺麗です。 -
日が暮れてきました。空の色がコバルトブルーに。
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とっぷり暮れて夕闇が温泉街を包みます。
そぞろ歩きの人影はまだまだ絶えません。 -
能登屋も一段と美しい。やっぱり 千と千尋の湯屋だよね~
タイムスリップした気分でいい夢が見られそう・・・ -
ところで、銀山温泉の成り立ちです。
歴史を遡ること約500年、能登からやって来た人が、尾花沢の奥地に銀の鉱脈を発見しました。これが銀山の始まりで、その後江戸時代の初めにやはり能登からやって来た5人の山師がこの鉱山を発展させ、ついでに温泉を見つけたのだそうです。そのうちの一人が木戸佐左エ門で、能登屋の開祖となったのです。
とまあ、こういう古い歴史を持つ温泉ですが、ここで喜多八は大疑問!
なんで山形の山奥で能登なの?? 能登と言えば石川県の能登半島。日本海側でしょうに!! 険しい山を越えて、こんな所まで苦労して辿り着いたというの!??
なんでなんでなんで?? 喜多八は考えます・・・そして、ピンと来ました!
そうだ、船だ! 今でこそ日本海側は裏日本などと言われることもありますが、昔はれっきとした表側。海運が盛んで、北前船と呼ばれる大型の船が物資や人を積んで日本海沿岸を往来していました。
そうだ、これに違いありません! 能登から船に乗り、新潟を経れば山形の酒田に来ることが出来るじゃありませんか! そこからもやっぱり船です!だって、かの大河最上川を上ればいいんです。そうすれば、尾花沢へまっしぐら! これだ、これに違いありません!
なんてったって、昔の日本の交通・交易は船だったんですから。水上交通こそ、キーなんですから!
わーい 謎が解けたぞ~! (*^^)v
って、喜多八の思い付きはただの妄想かも知れません・・・が、当らずとも遠からず、ではないかと本人は大得意・・・
いやいや逆に、もしこれが本当なら、分かってる人には、何を今さら、とあきれられるかもしれませんね・・・
誰か、知ってる方、教えて下さ~い! -
一夜明けて、夜のうちに降った雪が更に積もっていました。屋根の上の雪が重たそう!
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向かいのお店の前でも雪かき中。
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朝ごはんは4階の広間で。もちろん、つや姫をお代わりしました。
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広間の天井にはこんな小屋組みが露わに。大きな梁が天井を支えています。
う~ん これで100年超を支えてきたんだもんね! 凄いな~ -
こんな小屋組みが雪の重みに耐えて屋根を支えているのですね。
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朝食の後は1階のラウンジで、道行く人を眺めながらしばしのんびり。
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コーヒーのサービスがありました。
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チェックアウトの時、大おかみと女将が揃ってお見送りして下さいました。
現女将は17代。さすがの貫録ですね。
100年もの間、この宿では建物を維持するため、定期的に修理や改修を重ねてきたのだそうです。それには経済的な負担も含め、きっと大変なご苦労があることでしょう。殊に近年は古い造作をやり直すための材料が手に入りにくく、技術を持った職人さんもほとんどいないので、困っていると。
旅館の中には、修理が思うように出来ず、休業を余儀なくされているところもあるのだとか。
せっかくのこの歴史遺産を何とか守り続けていく工夫はないものでしょうか?
貴重な建物群を皆で大事にしていきたいものですね。 -
能登屋の滞在はあっという間に過ぎてしまいました。また宿のバスで大石田まで送ってもらいます。
あ~ この雪景色ともお別れ・・・ -
帰りは東京まで山形新幹線で直行。「やまびこ140号」です。
11:30 大石田発 -
車窓に見えるこの木々は何だろう? もしかして山形名産サクランボ??
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またまた米沢牛の駅弁。車内販売で買いました。このお弁当は米沢で積み込まれたんですよ。
下のは、つばさのチョロQ。可愛い! -
おっと~!? 新幹線なのに踏切があるよ~! 車が踏切待ちしてる!
そっか、新幹線なんだけど、福島までは在来線を利用してるんだったね!!
なんか面白い~ -
東京着 14:48 あ~あ、帰って来ちゃった。旅は終わり・・
☆ 銀山温泉は旅館街の他にはなんにもない静かな所でした。山深い川沿いにそこだけ突然現れる湯の街。とてもとても魅力的な温泉です。
千と千尋の湯宿かどうかはよくは分かりませんが、今はそんなことはどっちでもいいような気がしています。
雪の季節の銀山温泉、なんとも言えない風情のある湯宿。
あの姿をずっと保ってほしいものだと心から思います・・・
☆ 今回も、江戸時代に思いを馳せ、水上交通を考え、やっぱりタイムトラベルになりました。旅は平面移動ではありますが、同時に時間をたどる経験でもありますね。
☆ 日本には素敵な所がいっぱい!! 日本に生まれてよかったなぁ。。。東京駅 駅
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