太陽の塔にも春の訪れ

2017/03/04 - 2017/03/04

大阪に来て2年目。
一度は訪れたかったのが太陽の塔です。
人間の手を思わせる余地のない、宇宙の彼方から突如飛来して大地に降り立って動かなくなった異次元物体。
作り手の岡本太郎氏は人々に迎合することなく、それを見る人に感動を沸き起こさせる作品を創ることに力を注いだ芸術家。
出遭いは、ほんのりと梅の香りが漂う穏やかな一日でした。

エリア 茨木・摂津(大阪)

• 旅行の満足度: 4.5

• 交通手段: 私鉄 徒歩

太陽の塔へのアクセスは、阪急千里線とモノレールで。
梅田から北千里行きの電車で阪急山田駅まで30分程度乗り、モノレールに乗り換えること1駅。
今日は暖かかったので阪急山田駅からモノレールの下を1駅をテクテク歩きました。
約20分くらいの丁度良い散歩でした。

そして、突如万博公園駅の少し前で太陽の塔が視界に入ってきました。
噂通り、異様な大きさと形です。

建物に見え隠れしながら近づいてくる天頂に輝く金色の顔。

にょきっと顔を出すのが面白いですね。

万博記念公園駅 駅

万博記念公園駅からエキスポシティ方面に向かいます。

左側に太陽の塔への入り口がありました。
だんだんと近づいていきます。

太陽の塔への入り口。
ここから250円を支払って入場です。

万博記念公園 公園・植物園

順路は、太陽の塔を右から一回りと書かれていました。
正面の顔は現在、頭頂部は未来、そして背面には過去の顔があります。

腹部にわだかまる不気味なふくれっ面。
岡本太郎氏の気持ちが見る人の神経を緊張させます。

岡本太郎氏は生前、顔に拘っていました。
現代人の顔に笑みがないと嘆き、縄文時代のように生き生きとした笑顔を取り戻せと叫び続けました。

右側はまだ冬枯れです。
未来の顔をアップで。

今日は穏やかな一日でファミリーが芝生の上でのんびり過ごしていました。

右回りで後ろ側へ回ります。

今日は後ろ側のイベント広場でアウトドアフェスが行われていました。
この角度から見るとペンギンに見えますね。
何となく可愛らしくも見えます。

しかし、近づいていくと不気味で平面的な黒い顔。これが過去。
太陽の塔は真南を向いていますので、ここはいつまでも日陰なのです。
表があれば、必ず裏もあるということでしょうか。

太陽の塔の後ろ側では、アウトドアイベントは盛り上がっていました。

佐世保バーガーと。

過去をやり過ごして、ようやく梅の香りに包まれました。
春が始まっていました。

太陽の塔の向かって左側には梅園があります。

宇宙からはるばるやってきて大地に根を下ろした太陽の塔も、すっかり日本の土地に根差したということでしょうか。

梅の香りに包まれて未来を見続けている金色の顔。

太陽の塔は過去、現在、そして未来を行き交うタイムマシンなのです。

太陽の塔を一周してきました。何か力が沸いてきた感じがします。
過去、現在をやり過ごして、そして未来へ向けて。

エキスポシティで買い物をして万博公園を後にしました。

太陽が西に傾き始めました。
まだ3月のはじめなので、日が傾くと肌寒く感じます。これから梅田に戻ります。