2015あこがれのオーストリア・ドイツ一人旅ーその7 ハルシュタット

2015/04/23 - 2015/05/02

6日目はザルツブルグからハルシュタットへ移動します。

この日は天気が悪そうなので状況によって臨機応変にルートを決めるつもりで、事前の手配はホテル以外は無し。
いろいろ下調べだけはしてありました。
まあ、まずはとにかくハルシュタットにたどり着くこと。
そして今日明日で行けたら
・ザンクト・ヴォルフガングで登山鉄道（ここも映画のロケ地）に乗る
・グムンデンの街によって湖の中のお城を見る
登山鉄道は天候が悪いとすぐに運行中止になるのと、ハルシュタットは日中アジア人で混雑するという情報があり、観光時間を出来ればずらしたい。

お天気が大丈夫そうならバスでザンクト・ギルゲン経由→船でザンクト・ヴォルフガングへ行き「サウンド・オブ・ミュージック」という映画に出てきた登山鉄道で山頂まで。その後街を少し散策しバスと電車で夕方ハルシュタットへ。
または、お天気が悪ければ電車でグムンデンに向かい、街を散策してそこからハルシュタットへ。
それも難しそうなら、バス乗り換えのバードイシュルで街を散策するか…などなど、往路のルートによって復路のルートも変更する予定なので、ここはなかなかのチャレンジどころです。

エリア ハルシュタット(オーストリア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 5.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 船 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

とっとと出発したいところですが、朝食会場＆朝食が素敵なので、これを逃すわけにはいきません。
はやばやと朝食会場のある本館へ。
昨日にぎわっていてのぞけなかったレストランの中はこんな感じ。

昨夜徘徊したすてきな朝食会場はまだ人がいなくて独占状態。
窓側の席をゲット。

パン・チーズ・ハム・ソーセージ・野菜・卵料理・シリアル・フルーツなどなど

いいホテルならありそうなものはたいていあり。
ディスプレイもかわいいし、品数豊富。

スパークリングワイン、Proseccoもあります。贅沢～。

陣取った席で食べ始めたら…

会場はガラガラなのに一人の人のよさそうなおじさまが近づいてきて、
「ご一緒してもいいですか？」と。
なにゆえ～！？（滝汗）
しかし、そういわれたら断れないし…。寂しそうに見えたのだろうか？
英語だよねぇ…、やっぱり。あんまりしゃべれないんだけどねぇ。

ということで、窓際の優雅な朝食タイムは急に緊張のひと時となりました。
謎のおじさまはドイツ人、ここで行われている泊りがけのフォトセミナーに参加しているとか。
出身地や旅行の話、日本料理のことあれこれ、「前から疑問に思ってたんだけど、日本人はどうしていつもマスクをしてるの？」なんてことをかなりいい加減な英語でおしゃべり。いや～、朝から変な汗が。
でも普段消極的だから、こんなことでもないとなかなか実地訓練もできないわけで、頑張りました。

が、実は後日宿泊する宿では、もっと大きな試練が待ち受けているのを、この時の私は知る由もなし。

しかしあまりゆっくりしているわけにも行きません。
今日はとにかくハルシュタットまで行かなければ。電車＆バスの本数少ないし。
おじ様に別れを告げて、チェックアウトです。

空はどんより、これから雨の予報。
登山鉄道はこの天気じゃ無理そうなので、グムンデン経由の方向でとにかくバスで駅へ。

すっかり気に入った途中の公園。色んな花が咲いていてきれいでした。

さて、ザルツブルグからは電車でウィーン方面に向かい途中駅アットナングプッハイムで乗り換えてザルツカンマグート方面に向かいますが、
なんと途中駅が工事中で電車が走っておらず…

雨はどんどんほんぶりに…

電車を降りて乗り換え電車の電光表示案内を見たら「バス」になっており、係りのおじさんが駅前に待機するバスへ誘導してくれました。
「ハルシュタットはこのバスにのれ」と言われ乗り込んだけど、…ということはグムンデンはどうなるんだ。
気づいた時にはもうバスに乗っちゃったし雨はひどいしで、
結局このまま流れに逆らわずハルシュタットまで行ってしまうことにしました。

あとから事前にプリントアウトしていた鉄道会社の乗換詳細をよく確認したらちゃんと書いてありました！あんまり真面目に読まなかった…。

バスは雨の中を走り、工事中の路線部分をさけて途中からまた電車に乗り換え。
途中で見えた湖もどこだかよくわからず。雨はザーザー厚い雲が垂れ込めて、
山に入ったら気温もだいぶ下がってきました。

そこからは順調に。

晴れていたらもっときれいだろうな～。

小さなハルシュタット駅に到着。駅の裏から湖へ続く坂道を降りると、
湖を渡るための小ぶりなフェリーがやってきます。
おじさんから往復券を購入し、乗り込むと間もなく出発。
噂通りフェリーの乗客は9割がアジア系。

お昼前でしたがお天気のせいか混んではいませんでした。

ハルシュタット駅 駅

そしてあっという間にハルシュタットに到着！
まあ、とにかくチェックイン。

…と思ってホテルに行ったら。お部屋は3時からしか入れませんと。
なんですと！この雨＆寒空の下で、3時までどうやって過ごせと…
フロントのお姉さんの話だと、昨日はお天気が良くて暑かったのに、今日は雨で急にすごく寒くなっちゃったの～だそうだ。う～ん、残念。
某社のウルトラライトダウンがウィーンの夜に続きここでも役に立ちました。

ちなみに本日宿泊するのは写真正面、黄色のゼーホテル グュリューナー バウム Seehotel Gruener Baum
何でもそろった素敵なホテルでした。

とにかくありったけ着て、ホテルを出たものの、寒くてパワー不足。
なんとなくあてもなく歩いてみるけどテンションダウン…。そしてトイレに行きたい。ピンチ。
フロントのお姉さんがくれた地図をたよりに少し歩くと公共トイレを発見。
裏路地の目立たない場所なので若干警戒しながら入ってみると
有料ではあるものの、きれいでなによりあったかい！暖房ガンガン入ってる。
いや～、助かった～。もうこの暖かい場所から出たくなくて、10分くらいトイレ休憩。
さて、これからどうするか…

私のプランでは
晴れ―登山鉄道でお山へ＆町並みやザルツカンマーグートの景色を堪能する→×
小雨―グムンデンかバード・イシュルに寄り道し街を散策する→×
大雨―早目にチェックインしてお部屋でのんびりする→×

ということでことごとくかなわなかったため、現時点で目的を見失ってしまいました。

まあ、いつまでもトイレにいても仕方がないので、何か素敵なものがないか徘徊してみよう、せめてトイレじゃなくてCafeで座ったらいいんじゃないだろうか。
と、歩き出してみました。少し歩くと湖にせり出すように建てられたこじゃれた
Cafe発見。Cafe Bachts Polreich
おなかも空いたので、ごはんにしましょ。
なんと今旅初のレストランでご飯です。

しかし、メニューが良くわかんないんだよな～。
ランチメニューの肉料理（鳥か豚を選択）でフルーツのソース、ポテト添え？みたいなの
が判別できたのでそれをチョイス。
そしたらウィーンで食べそびれたカツレツ“ウィーナー・シュニッツェル”だった！（ほんとは仔牛肉らしいけど）作りたてのあったかいごはん、超おいしい！
普段だったらこんなに食べられない…というところですが、
久しぶりのまともなごはんの上にアツアツサクサクで美味しくてペロッと食べてしまった。
甘酸っぱいジャムのソースが美味しかった～。体もすっかりあったまり幸せ気分。

せっかく落ち着いたので、このままちょっとここで休憩。
コーヒーも頼んで日記を書いたり、ホテルでもらったいろんな町の案内を熟読してみる。
そういえばお姉さんが、ホテルのカードを見せると山頂へ行くロープ―ウェイと
塩坑ツアーが割引になるって言ってたっけ…
塩坑、BSでやっていた水紀行で伊藤歩ちゃんが訪ねて滑り台すべってたな。

あまり興味がなかったけど特に他にやることも思いつかず、雨にぬれなくていいし行ってみることにしました。

ロープ―ウェー乗り場に向かう途中に点在するかわいいおうち。こんなところで暮らしたい。

ロープ―ウェー乗り場。誰もいない…

ロープ―ウェー内。ここも誰もいない。

ロープ―ウェーから見ると崖と崖の間の小さなスペースに村ができているのがよくわかる。

下にちらっと見えるのがハルシュタットの街

雨がやまないかしら。

塩坑に行く道にはおじさんの看板が。

雨にぬれなくていいと思ったけど、塩坑までの道のりの事は考えてなかった。
ロープ―ウェー乗り場からけっこう歩きます。緩い上り坂をてくてくと。
山頂にも誰もいない…。

受け付けはちょっとしたロッジのようになっていて、お土産屋もあり。
ここのスティック塩は町中より安くなっていました。山頂なのに…

ツアー時間を確認すると、10分ほどで次の回が出発です、ラッキー。
でもこのままでは一人ツアー？と思っていたら中国から来たご夫婦が参加で
3人になりました。時間になってゲートから入場したら、まずはカウンターに荷物を預け、服の上から見学用のつなぎを着ます。

そして案内に従って進めというので展示室みたいなエリアを進んでいったのですが、
最後の部屋までたどり着いても人気がない。ここから塩鉱入口？という感じのところで
しばらくうろうろしていたけど誰も来ないので、ご夫婦の旦那様が受付に聞きに行ってくれました。

もう少し待てと言われたそうで、みんなでぼーっと10分ぐらい待機。

ハルシュタット塩坑 史跡・遺跡

そしてやっとバナナを食べながら案内人のオジサマ登場。
「ちょっと待ってこれ食べ終わったらすぐ始めるから」と。
まあ、急いでないけどさ。

さてツアー開始で、いよいよ鉱山の中に入っていきます。

まずは徒歩でずんずん奥へ。中の気温は8度くらい？と言っていたような。
ちょっとどきどき。

岩塩のランプは含まれた成分によって色が違うんだそうで、すごくきれい。
これのキャンドルホルダーを買おうと思っていて、ハルシュタットでは小ぶりのと中くらいのがあったのですが、ザルツブルグに売っているのをみかけたので、ここで買わずに戻ったところ、ザルツブルグには中くらいのしか無くてさらに割高でした。
重くてもがんばって買っておけばよかった～。

肝心の塩鉱ツアーは予想以上に良かったです。
炭鉱夫が働いていた場所や、世界の塩の歴史、どうしてこんな山の中に塩鉱ができたのかという仕組みのVTRがすごく面白い。

実際に働いていた人たちの様子を再現したビデオも上映されて、これは老若男女楽しめる感じ。

映像があるので、英語が良くわからなくてもだいたいのことはわかると思います。

幻想的。でも紫のライトアップはちょっとなぁ。

とどめは滑り台2連チャンで楽しい～。
ディズニーランドのアトラクションのように、滑り台の途中で撮られた写真が出口で販売されています。
自分写真があんまりないので、これ買おうと思っていたのに、出口でおじさんの写真撮影に夢中になり、すっかり忘れて帰ってきてしまいました。

出るときはシーソーみたいな簡単なトロッコ？に乗って

ビューンと一気にお外まで。

ああ、楽しかった。雨の湖を眺めながら、ぶらぶら帰りましょ～。

カタツムリがいっぱい。

窓辺のかわいい置物。

中心部に戻ってお土産屋さんをひやかしながらさらにぶらぶら
お塩グッズやハーブソープなど女子が喜びそうなお土産が沢山の
Salzkontor
http://4travel.jp/overseas/area/europe/austria/hallstatt/shopping/10542158/tips/
はおススメ！家族や友達へのお土産を大量購入したら、かわいい飾りのついた石鹸をおまけしてくれました。
でも、自分用のお塩はパッケージはどうでもいいのでスーパーで買えばよかったなと、後から気付いたり。

Salzkontor und Benediktiner Seifenmanufaktur 専門店

壁に木がはりついるようなお家。

かわいい町並み。

せっかくのハルシュタットは終日どんよりでした。

ホテルは歴史のある建物で、全体的にセンス良くクラシカルにまとめられていて素敵。スタッフも感じ良し。

にゃんこも。

廊下にかごに入れたリンゴが置いてあって、自由に食べられます。

お部屋はこじんまりしたシングルルーム、バスタブやクローゼット、湯沸しポットなど欲しいものはだいたいある感じ。

トイレやバスタブの横にも窓があって光が入るのも心地よい。

アメニティーもいろいろ。

サービスのお水やコーヒーセットもついています。

荷物を広げているとノックの音。お兄さんがウェルカムスイーツを配って歩いていました。
早速コーヒーを入れていただきま～す。

カーテンレールが外れているのがちょっと…

窓からのぞき込むと目の前は壁だけど、左側に湖が。

お部屋の中はあったかくて窓を開けて雨の音を聞きながらしばしゆるりと。
夕食はザルツブルグで仕入れていたパンとブドウ。日本から持ってきたスープで済ませます。もうお部屋から出たくないしね～。

晴れていたら夜景も撮りに行きたいところだけど、雨もやまないので今夜はおとなしくしていましょう。

思い通りにいかないこと、予想外の出来事がいろいろあった一日。
それはそれで、なかなか面白かったな。

明日は晴れて朝の散歩ができることを願って、今日は早めに休みます。


2015あこがれのオーストリア・ドイツ一人旅ーその8 ハルシュタットとザルツカンマーグート
http://4travel.jp/travelogue/11221105

この旅行記へのコメント （2）

• sanaboさん 2017/04/14 23:56:28

  お久しぶりです！

  May822さん、こんばんは
  
  お久しぶりです^^
  ポルトガル旅行記をご覧いただき、ありがとうございました。
  
  私もハルシュタットでは同じホテルに泊まりましたよ〜
  クランベリーソース添えのウィンナーシュニッツェルも食べました。
  とっても美味しかったですよね(^_-)-☆
  
  オジサマとご一緒の朝食、笑ってしまいました。
  
  sanabo
  
  

  May822さん からの返信 2017/04/15 20:33:26

  RE: お久しぶりです！

  sanaboさん、こんばんは♪
  
  お久しぶりです、メッセージありがとうございます！！
  4trしばらくサボっておりまして、最近やっとやる気になり
  今更ながらおととしの旅行記を書いております。
  
  sanaboさんのページをのぞきに行ったらすごい素敵なポルトガル旅行記が！
  やはり写真おじょうずですねぇ。ポルトガルってこんな魅力的な国だったんだ〜と、楽しく読ませていただきました。
  
  ハルシュタット、同じホテルでしたか。猫ちゃんに会えましたか？やはりチョイスがにているのかしら（＾＾）
  オジサマは私にはハードルが高い…。でも、旅でもっといろんな人と交流できるようになれたらいいなと思ってます。