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今年の健康テーマは、昨年の琵琶湖一周260kmの比較的平坦な道のウォーキングから、少し山道に入り込んだ「京都一周トレイル」に挑戦します。京都市街を取り囲む東山36峰から北山、西山を渡り歩く京都観光局が定めた京都一周コースがあるので、これに「西山天王山コース」を加えた全長150km、最高標高838mの山道をマイペースで歩きます。<br />第1回目は「伏見コース」で、1ヵ月遅れの初詣と、このウォーキングの無事を祈願することも兼ねて、「伏見桃山城」から「伏見稲荷大社」のコース13kmです。見所は、伏見桃山城と大手門がある御香宮神社、桓武天皇から明治天皇まで京都で最も天皇陵が集中している御陵群、堂本印象の大岩神社、伊藤若冲の石峰寺、そして稲荷神社の総本宮・伏見稲荷大社です。<br />「伏見」は、京都、大阪、奈良、近江の中継地にあたり、木津川、宇治川、桂川、鴨川が流れ込んで、陸路、水路の要所となって、秀吉の「城下町」と神社仏閣の多い「門前町」と、豊富に湧き出る名水から月桂冠、キンシ正宗、キザクラ、宝酒造(松竹梅)など「酒蔵の町」で有名ですが、今回はこれに加えて京都の中でも最も多い「天皇陵」があり、平安京時代から皇室との関わりの深い町であることも分かりました。<br />「京都トレイル」で山深くまで歩くことで、京都の奥深い歴史に遭遇することが出来、健康のためだけでなく、これからどんな新しい発見に巡り合えるか、楽しみです。<br />

「京都一周トレイル」①伏見コース

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2017/02/25 - 2017/02/25

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旅行記グループ 京都一周トレイル

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Bach

Bachさん

今年の健康テーマは、昨年の琵琶湖一周260kmの比較的平坦な道のウォーキングから、少し山道に入り込んだ「京都一周トレイル」に挑戦します。京都市街を取り囲む東山36峰から北山、西山を渡り歩く京都観光局が定めた京都一周コースがあるので、これに「西山天王山コース」を加えた全長150km、最高標高838mの山道をマイペースで歩きます。
第1回目は「伏見コース」で、1ヵ月遅れの初詣と、このウォーキングの無事を祈願することも兼ねて、「伏見桃山城」から「伏見稲荷大社」のコース13kmです。見所は、伏見桃山城と大手門がある御香宮神社、桓武天皇から明治天皇まで京都で最も天皇陵が集中している御陵群、堂本印象の大岩神社、伊藤若冲の石峰寺、そして稲荷神社の総本宮・伏見稲荷大社です。
「伏見」は、京都、大阪、奈良、近江の中継地にあたり、木津川、宇治川、桂川、鴨川が流れ込んで、陸路、水路の要所となって、秀吉の「城下町」と神社仏閣の多い「門前町」と、豊富に湧き出る名水から月桂冠、キンシ正宗、キザクラ、宝酒造(松竹梅)など「酒蔵の町」で有名ですが、今回はこれに加えて京都の中でも最も多い「天皇陵」があり、平安京時代から皇室との関わりの深い町であることも分かりました。
「京都トレイル」で山深くまで歩くことで、京都の奥深い歴史に遭遇することが出来、健康のためだけでなく、これからどんな新しい発見に巡り合えるか、楽しみです。

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  • (工程)伏見桃山駅~0.5km御香宮神社~1.5km乃木神社~2.3km桃山御陵(明治天皇陵)・桃山東陵(明治天皇皇后陵)~桓武天皇陵~4.4km伏見桃山城~八科峠石碑~仏国寺~古御香宮~6.8km大岩山展望所~大岩神社~(大岩街道)8.6km仁明天皇陵~深草十二帝陵~(なだらかな竹林の坂道)~白菊ノ滝~青木の滝~10.1km弘法の滝~(竹之下道)~12.0km神宝神社~(千本鳥居)~石峰寺~12.8km伏見稲荷大社~13.0km伏見稲荷駅

    (工程)伏見桃山駅~0.5km御香宮神社~1.5km乃木神社~2.3km桃山御陵(明治天皇陵)・桃山東陵(明治天皇皇后陵)~桓武天皇陵~4.4km伏見桃山城~八科峠石碑~仏国寺~古御香宮~6.8km大岩山展望所~大岩神社~(大岩街道)8.6km仁明天皇陵~深草十二帝陵~(なだらかな竹林の坂道)~白菊ノ滝~青木の滝~10.1km弘法の滝~(竹之下道)~12.0km神宝神社~(千本鳥居)~石峰寺~12.8km伏見稲荷大社~13.0km伏見稲荷駅

  • 伏見桃山駅からの参道

    伏見桃山駅からの参道

  • 「御香宮神社」表門はかつての伏見城大手門

    「御香宮神社」表門はかつての伏見城大手門

  • 久しぶりの晴天

    久しぶりの晴天

  • 伏見城の守り神としての痕跡

    伏見城の守り神としての痕跡

  • 極採色彫刻の本殿には菊の御紋や五七の桐紋、葵の御紋などが見られる。

    極採色彫刻の本殿には菊の御紋や五七の桐紋、葵の御紋などが見られる。

  • 日本第一安産守護神として崇められている神功皇后(じんぐう)を祀り安産の神社。

    日本第一安産守護神として崇められている神功皇后(じんぐう)を祀り安産の神社。

  • 平安期に境内から病気に効く香水が湧き出たのでこの名がつき、今でも沸き出る名水百選。

    平安期に境内から病気に効く香水が湧き出たのでこの名がつき、今でも沸き出る名水百選。

  • 本殿隣の書院の石庭は伏見奉行でもあった小堀遠州作で有名。<br />→http://shokyoto-kyoto.seesaa.net/article/124705261.html

    本殿隣の書院の石庭は伏見奉行でもあった小堀遠州作で有名。
    http://shokyoto-kyoto.seesaa.net/article/124705261.html

  • 日露戦争で陸軍を指揮した乃木希典(まれすけ)将軍を祀る勝負開運の神社。

    日露戦争で陸軍を指揮した乃木希典(まれすけ)将軍を祀る勝負開運の神社。

  • 日露戦争で多くの戦死者を出した罪を償いたいと申し出、明治天皇崩御1912年の後、即自害したことから、桃山御陵そばに建てられた。

    日露戦争で多くの戦死者を出した罪を償いたいと申し出、明治天皇崩御1912年の後、即自害したことから、桃山御陵そばに建てられた。

  • 天皇の大葬の際に、薩摩藩出身で京阪電車の代表として参列していた村野山人(さんじん)が乃木希典の話に感銘し、私財を投げうって1916年明治天皇に隣接する皇室の御料地を特別に譲り受け創建した。

    天皇の大葬の際に、薩摩藩出身で京阪電車の代表として参列していた村野山人(さんじん)が乃木希典の話に感銘し、私財を投げうって1916年明治天皇に隣接する皇室の御料地を特別に譲り受け創建した。

  • 勝負開運の神社

    勝負開運の神社

  • 「桃山御陵」(明治天皇陵)

    「桃山御陵」(明治天皇陵)

  • 明治天皇の遺言により伏見城の本丸跡地に埋葬された。<br />陵は上円下方墳で1辺60m、高さ6.3m。歴代天皇の陵(みささぎ)はずっと近畿以西で、大正から東京に作られている。

    明治天皇の遺言により伏見城の本丸跡地に埋葬された。
    陵は上円下方墳で1辺60m、高さ6.3m。歴代天皇の陵(みささぎ)はずっと近畿以西で、大正から東京に作られている。

  • すぐ東に皇后の桃山東陵がある。

    すぐ東に皇后の桃山東陵がある。

  • すぐ隣は桓武天皇陵

    すぐ隣は桓武天皇陵

  • 「桓武天皇陵」は、737~806年父は天智天皇の孫・光仁天皇で、平城京から784年長岡京、794年平安京遷都し、1200年におよぶ平安時代が始まる。(平城京は東大寺や興福寺など仏教勢力が強く政治に口出しするのを嫌がり長岡京へ、その後反乱の疑いで流刑した早良親王(さわら)のたたりを恐れ平安京に移ったという)平安神宮は1895年平安京遷都1100年を記念して桓武天皇を祀り創建された。

    「桓武天皇陵」は、737~806年父は天智天皇の孫・光仁天皇で、平城京から784年長岡京、794年平安京遷都し、1200年におよぶ平安時代が始まる。(平城京は東大寺や興福寺など仏教勢力が強く政治に口出しするのを嫌がり長岡京へ、その後反乱の疑いで流刑した早良親王(さわら)のたたりを恐れ平安京に移ったという)平安神宮は1895年平安京遷都1100年を記念して桓武天皇を祀り創建された。

  • 「伏見桃山城」は、秀吉が592年朝鮮出兵の開始後に隠居後の住まいとして築城した。

    「伏見桃山城」は、秀吉が592年朝鮮出兵の開始後に隠居後の住まいとして築城した。

  • 1598年の死後、家康がこの城に入ったが、関ケ原の戦いで石田三成軍に攻められて落城し、1602年家康によって再建されたが1619年廃城となった。

    1598年の死後、家康がこの城に入ったが、関ケ原の戦いで石田三成軍に攻められて落城し、1602年家康によって再建されたが1619年廃城となった。

  • 建物や部材は二条城、淀城、福山城などに移築され、落城の時の建物の床板は養源院や正伝寺などで血天井として今でも見れる。廃城後は桃の木が植えられて桃山と呼ばれるようになり、今では伏見城は桃山城とか伏見桃山城と呼ばれる。1964年近鉄が、遊園地「キャッスルランド」開園に合わせて天守閣を6億円かけて建設したが、2003年閉園し、天守閣だけ無償で京都市に贈与され、運動公園として整備された。天守閣は耐震基準を満たしていないことから内部非公開。

    建物や部材は二条城、淀城、福山城などに移築され、落城の時の建物の床板は養源院や正伝寺などで血天井として今でも見れる。廃城後は桃の木が植えられて桃山と呼ばれるようになり、今では伏見城は桃山城とか伏見桃山城と呼ばれる。1964年近鉄が、遊園地「キャッスルランド」開園に合わせて天守閣を6億円かけて建設したが、2003年閉園し、天守閣だけ無償で京都市に贈与され、運動公園として整備された。天守閣は耐震基準を満たしていないことから内部非公開。

  • 「八科峠」(やしな)は、伏見城築城後、京都から宇治を経て奈良を結ぶ奈良街道に至る峠として開け、旅人で賑わった。急で険しい峠道の石碑の横には荷車のために敷かれたレール「車石」の碑がある。

    「八科峠」(やしな)は、伏見城築城後、京都から宇治を経て奈良を結ぶ奈良街道に至る峠として開け、旅人で賑わった。急で険しい峠道の石碑の横には荷車のために敷かれたレール「車石」の碑がある。

  • 「仏国寺」(ぶっこくじ)は、黄檗宗万福寺の高泉(こうせん)和尚が1678年開山した。境内にある高泉碑は中国風銅碑で重要文化財。

    「仏国寺」(ぶっこくじ)は、黄檗宗万福寺の高泉(こうせん)和尚が1678年開山した。境内にある高泉碑は中国風銅碑で重要文化財。

  • 江戸初期の作庭家で伏見奉行でもあった小堀遠州の墓がある。1647年伏見奉行屋敷で死去し仏国寺に分骨された。小堀遠州の墓は誕生地の近江浅井町孤篷庵(こほうあん)、京都大徳寺孤篷庵(遠州建立)、東京広徳寺(将軍家茶道指南役であった)

    江戸初期の作庭家で伏見奉行でもあった小堀遠州の墓がある。1647年伏見奉行屋敷で死去し仏国寺に分骨された。小堀遠州の墓は誕生地の近江浅井町孤篷庵(こほうあん)、京都大徳寺孤篷庵(遠州建立)、東京広徳寺(将軍家茶道指南役であった)

  • 「古御香宮」(ふるごこうぐう)は、秀吉が伏見城の築城にあたり、鬼門除けとして御香宮神社を移築したところで、伏見城の廃棄後、家康が現在の御香宮神社に戻した。

    「古御香宮」(ふるごこうぐう)は、秀吉が伏見城の築城にあたり、鬼門除けとして御香宮神社を移築したところで、伏見城の廃棄後、家康が現在の御香宮神社に戻した。

  • 「大岩山展望所」大岩山は伏見の水源になっている。

    「大岩山展望所」大岩山は伏見の水源になっている。

  • 展望所からは晴れた日には愛宕山から大阪のビル群までもが一望できる。

    展望所からは晴れた日には愛宕山から大阪のビル群までもが一望できる。

  • 大岩神社は大岩(男神)と小岩(女神)を祀り、江戸時代から結核などの治癒神として信仰されている。

    大岩神社は大岩(男神)と小岩(女神)を祀り、江戸時代から結核などの治癒神として信仰されている。

  • 熱心な信者であった日本画家の堂本印象が寄進した印象デザインの大小二つの石の鳥居がある。

    熱心な信者であった日本画家の堂本印象が寄進した印象デザインの大小二つの石の鳥居がある。

  • 「仁明天皇陵」(にんみょう)は、50代桓武天皇の孫、52代嵯峨天皇の第2子で54代天皇、850年深草山陵に葬られ、この後妃側の藤原氏全盛時代になる。平安期の皇位継承は親子だけでなく兄弟でも継承した。

    「仁明天皇陵」(にんみょう)は、50代桓武天皇の孫、52代嵯峨天皇の第2子で54代天皇、850年深草山陵に葬られ、この後妃側の藤原氏全盛時代になる。平安期の皇位継承は親子だけでなく兄弟でも継承した。

  • 「深草十二帝陵」は、鎌倉・中期89代の後深草天皇、92伏見、93後伏見、北朝後光厳、100後小松、100後小松、103後土御門から桃山・江戸初期107代後陽成まで北朝(持明院統)十二帝の遺骨が納められている。

    「深草十二帝陵」は、鎌倉・中期89代の後深草天皇、92伏見、93後伏見、北朝後光厳、100後小松、100後小松、103後土御門から桃山・江戸初期107代後陽成まで北朝(持明院統)十二帝の遺骨が納められている。

  • 「お滝行場」:稲荷山には白菊の滝、弘法の滝、末広の滝、青木の滝など全部で21ヶ所の信仰を集める滝があり、神聖な滝行の場。

    「お滝行場」:稲荷山には白菊の滝、弘法の滝、末広の滝、青木の滝など全部で21ヶ所の信仰を集める滝があり、神聖な滝行の場。

  • 弘法の滝

    弘法の滝

  • 「神宝神社」(かんだから)は、祭神「天照大御神」に拘わる神器の鏡、剣など「十種神宝」(とくさのかんだから)が奉安されている。神社には珍しい狛犬ならぬ狛龍が鎮座し、天龍、地龍と名付けられた阿吽の龍があり、付近は「竹取物語」のかぐや姫にあやかり願いが成就する「叶雛」(かなえびな)が並んでいる。

    「神宝神社」(かんだから)は、祭神「天照大御神」に拘わる神器の鏡、剣など「十種神宝」(とくさのかんだから)が奉安されている。神社には珍しい狛犬ならぬ狛龍が鎮座し、天龍、地龍と名付けられた阿吽の龍があり、付近は「竹取物語」のかぐや姫にあやかり願いが成就する「叶雛」(かなえびな)が並んでいる。

  • 「伏見稲荷大社」に到着

    「伏見稲荷大社」に到着

  • 今日も外国人観光客で大盛況。外国人人気№1の観光スポットになっているのは、ハリウッドのゲイシャ映画で話題となった「SAYURI」でロケ地に使われたかららしい。

    今日も外国人観光客で大盛況。外国人人気№1の観光スポットになっているのは、ハリウッドのゲイシャ映画で話題となった「SAYURI」でロケ地に使われたかららしい。

  • 「ぬりこべ地蔵」は、江戸時代から歯痛を封じ込める御利益があるお地蔵さんとして知られ、毎年6月4日の「虫歯予防の日」に法要が営まれ、全国から参拝者が絶えないという。

    「ぬりこべ地蔵」は、江戸時代から歯痛を封じ込める御利益があるお地蔵さんとして知られ、毎年6月4日の「虫歯予防の日」に法要が営まれ、全国から参拝者が絶えないという。

  • 「石峰寺」(せきほうじ)は、1704年に建立された黄檗宗の禅寺。

    「石峰寺」(せきほうじ)は、1704年に建立された黄檗宗の禅寺。

  • 入場料は300円しっかりとりますが、撮影とスケッチは禁止らしい。

    入場料は300円しっかりとりますが、撮影とスケッチは禁止らしい。

  • 残念!

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