2017/02/23 - 2017/02/23
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ウェンディさん
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もうすぐ3月。
陽射しの色は温かそうなのに頬を切る風は冷たく、外を歩くと指先は感覚がなくなる程冷え切って切ってしまう季節。
春を待ち焦がれる気持ちが日一日と強くなり、春色に染まる景色が恋しくなる頃。
日本一早いお花見【FLOWERS by NAKED】へと出かけてきました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
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春色を探しに私が出かけた場所は、日本橋。
冷たい風の吹きぬけるオフィス街を足早に通り抜け、やってきたのはCOREDO室町1にある日本橋三井ホール。
ここには、日本一早いお花見が出来る花園がある。
花園の中へと足を踏み入れると、目に飛び込んでくるのは大きな絵本。 -
絵本の頁はゆっくりと捲られ、描かれているのは雪溶けの頃に姿を現すスノードロップの可憐な姿。
-
誰も本の頁をめくる人はいないのに、ひらり、ひらりと本は開かれていく。
お母さんと来ていた幼稚園位の女の子は、まるで魔法を見たかのようにその様子に立ちすくんで、でも、意を決し絵本の傍らに行き、自分で本の頁を捲ろうとしていた。
でも、この絵本はプロジェクションマッピングで投影された映像なので、本の端に触ってもそこには紙の触感はなく、そこにあるのは無機質のスクリーン。
自分の手元を見ながらこれが本物の本ではないと気付いた彼女は、納得できないという顔。
見ていた私は面白かったが、後にお母さんが彼女にどの様に説明したのかがちょっと気になる。
絵本の中では季節が冬から春へと変わっていき、描かれた花が舞い上がる様に絵本に外へと飛び出してくる。
まさに3D絵本だ。
これは子供でなくとも、心を掴まれてしまう。 -
絵本のラストは画面一面に桜の花が現れて、このデジタルアート展のタイトル【flowers】 の文字が浮かびあがってくる。
-
イチオシ
最後には画面いっぱいの切り絵の桜が画面から飛び出す・・・というシーンで絵本は終わる。
エキシビションの入口扉から歩いて5歩の場所。
思わずその場所でトラップされ、この絵本の映像を3回も眺めてしまった。 -
人間の背丈より大きな花のオブジェ【Big Flowers】 は、何となくテニエルの描くAlice in Wonder Worldの世界観を彷彿とさせる。
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Big Flowersを抜けると湾曲した壁があり、そこに現れるのはカラフルな花の姿。
これは現代版の花占い、【Mosaic Flowers】だ。 -
壁の傍に立つと体温か影が感応し、黒一色だった壁に花の画像と花言葉が現れる。
花の種類は27種類。
立つ人によって花の種類は変わっていく。
どの花が浮かび上がるのかは、誰にも分からない。
因みに私が3回チャレンジして浮かびあがってきたのは、アネモネ、チョコレートコスモス、アマリリス。
その花言葉は、
アネモネ:清純無垢
チョコレートコスモス:移り変わらぬ気持
アマリリス:輝くばかりの美しさ
うん、どれも私にピッタリ♪ -
花が消えていく時は、花火の最後の様に砕けるようにフェードアウト。
けっこう手が込んでいる.
(当日券で1400円もとるのだから、当たり前か・・・) -
青く輝くオブジェは、Frozen Flower。
まだ生まれる前、生を得る前の植物の表している。 -
凍てつく冬。
小さな植物の子ども達はあたたかな春を夢見て眠っている。 -
煌めく氷の森。
種子は大きく膨らみ、クリスタルの花を咲かせる。 -
写真をちょっと遊んでモノクロに。
色のない世界にすると、冷たさを感じなくなるのが不思議。 -
クリスタルの森は、時折その色を変える。
寒色のブルーから暖色系へと色合いが変化すると、アイスブルーの森は春の雰囲気に包まれる。 -
透明なガラスとメタルを組み合わせたアイスフラワー。
電球型が可愛らしい。 -
イチオシ
クリスタルの花を弾けば、花が囁く高音域の声が聞こえてきそう。
コレド室町 ショッピングモール
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金魚鉢型のブルーの花。
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暖色系のライトも良いけれど、このクールな青いライトが素敵♪
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タンポポのオブジェの名前は【Dandelion Clocks】。
高さが6mの筒の中にタンポポの綿毛が閉じ込められている。 -
これは、ただのタンポポのオブジェではない。
ちょっとした魔法が掛けられている。
その魔法をアクティブにする方法は一つ。
綿毛の根元にある鳥の巣から突き出ているメタルの花。
そこに向かって、フッと息を吹きかける。 -
息を吹きかけると照明の色が変わり、タンポポの綿毛が舞い上がる様子が6mの透明の筒の中に映し出される。
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赤、オレンジと照明の色が変わっていく。
会場の空間にはそれぞれのオブジェに合わせた数種のアロマが漂い、その幻想的な雰囲気を盛り上げている。 -
和の竹を用いたオブジェは草月流第四代家元の勅使河原茜氏とNakedのコラボ作品【立春】。
草月を象徴する総数130本の竹を用いている。 -
竹の先端を竹が柔らかい内に割き、しなやかに曲線を作らせている。
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竹のある空間に漂うのは、清涼感のある香り。
10分~15分ごとに照明が変わり、侘び寂びの空間に光の世界が出現する。 -
プロジェクションマッピングが作り出す和の世界。
私が想像するトラディッショナルな生け花の世界とは大違いだ。 -
イチオシ
会場の床のところどころにあるのは蓮の花のような白い花。
ライトの色が変わると花びらがゆっくりと開いていく。 -
竹が作るトンネルを通り抜けると、淡い桜色の世界へと辿り着く。
この世界は桜のアート空間【桜彩(おうさい)】。
枝垂れ桜をイメージしたかのようなフワフワした桜の花びらが宙に浮いている。 -
手を伸ばしたら届きそう桜の花びら。
でも、これは本物の桜ではない。 -
ピンクのふわふわの正体は和紙で作られた桜の花びらで、連続する桜型の切り絵でできている。
数えきれないほどの桜の切り絵が連なる宙。 -
背景がダークカラーとなると切り絵の桜色が引き立つ。
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イチオシ
でも、フワフワ感が感じられるのは、桜色の中に存在する時かな。
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足元に視線を移すと、切り絵の花びらが作るモノトーンのシルエットが浮かび上がっている。
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会場にあるのは切り絵の桜だけではなく、山形の啓翁桜(けいおうざくら)も活けられていて、そのふくよかな香りが漂っていた。
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会場の奥にはカフェもあり、ソフトドリンクから日本酒、カクテルを提供中。
私は飲まなかったが、桜のワインや甘酒宇治抹茶などでその価格帯は900円~1200円位。
雰囲気で飲むものなのだろうが、ちょっと高いかな。
とは思うが、光が透ける桜の下で飲む桜のリキュールは美味しいのだろう。 -
今回のエキシビションで特徴的なのは桜の精の存在。
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30分おき位に会場の照明が暗くなり、ドライアイスが床を覆い、その幻想的な雰囲気の中を桜の精が舞い踊る。
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桜をイメージしたウェディングドレスはデザイナーの丸山敬太氏とNAKEDの共演だ。
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コレは黒い壁に桜の枝が貼り付けてあるオブジェ。
花も咲いていない桜の枝。
桜の枝にそっと手を添えると、添えた枝の壁にはふわりと桜の花の映像が浮かび上がる仕掛けとなっている。 -
最後の展示は、今までとは趣向が異なる空間【The Secret of Secret Garden】。
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The Secret of Secret Garden:秘密の花園の謎 と名付けられた小さな部屋は、このエキシビション【Flowers by Naked】の心臓部との位置づけの場所。
アイスフラワーが花開き、桜が舞うこの空間の駆動部で、その秘密が詰まっている部屋という位置づけらしい。 -
室内には超巨大なフラスコや、試験管など科学実験器具が何の脈絡もない位置に置かれている。
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三角フラスコには花が活けられ、その中にはチューブが入り、水中置換の様に組まれている。
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顕微鏡も置かれ、その影も効果的に配置。
近くにいた女性たちは、試験管とかいいよね~、なんだか萌えるよね~と言っていたが、私にはその辺は良くわからない。 -
透明の試験器具に花が活けられている。
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イチオシ
…と思ったら、その花器はなんと分液ロート。
日本では有名なガラスメーカーが作っている結構高級品の部類に入るモノだ。
分液ロートをこんな風に生け花に使うとは、リケ女としてはかなり想定外ではあるが、その発想は素晴らしいと思う。 -
天井からぶら下がるのはリービッヒ冷却管かな。
ガラス試験器具がこんなオシャレな空間のオブジェに変身するとは目から鱗の状態。
これを真似して、明日からわが試験室もオシャレに変身させようかとも思うが、それを見た上司が心臓発作を起こすと悪いので止めておこう。 -
The Secret of Secret Gardenの小さな机の上には、丸底フラスコやガラス電球の枠に花を入れて水中花としたオブジェも置いてある。
光が当たると、その透け具合が女子心をくすぐりそうだ。 -
クランプで止められた三角フラスコも花器に変身していた。
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乱雑に置かれた試験器具が如何にも研究室っぽい雰囲気を醸し出している。
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会場には二階席もあり、そこから全体の様子を見下ろすこともできる。
そして、出口を出ると、そこは物販会場。
三段トレーにディスプレイされているのは、花の香りのするプチケーキ・・・ではなく、お菓子型の入浴剤。 -
先程、The Secret of Secret Gardenの中で見かけた水中花も置いてある。
展示物で素敵♪と思わせ、その先の売店で商品を売る手法。
女子心をくすぐる商品なだけに、結構、売れるのだろう。 -
初めて足を運んだ【Flowers by Naked】だったが、そんなに広くはない会場内で1時間半。
桜の精が舞い、竹の詫び寂びの広がるその空間には、生まれる前の種子の囁き、飛び立つタンポポの歓び、春を待ちわびる花たちの世界が広がっていた。
会場内を二往復し、映像、オブジェ、生花、匂い、触覚・・・と五感をフルに使って楽しめるエキシュビション。
春色を感じる Tokyo 花歩記(あるき)の第2弾としては、なかなかのチョイスだった。 -
イチオシ
☆ここで、これから訪れる方のために開催情報を纏めておく☆
【Flowers by Naked】は昨年から始まった春のイベントで、昨年は15万人が訪れたそうだ。
だから、2年目の今年も混んでいるかと思っていたのだが、夏のイベントである金魚の祭典【アートアクアリウム】と比較した場合、楽勝!で空いていた。
会期は3/20まで。
入場券はオトナ1400円、コドモ900円と昨年よりも100円UP。
規模の割にはちょっと高めの設定だが、まだ寒い立春の頃に春を愉しめるイベントということでその価値はあると思う。
会場はコレド室町1の5階、日本橋三井ホールで、2月に訪れた方が3月に再訪する場合には半券を持って行けば100円引きになるリピーター割引もある。
会場内はカメラ、ビデオの撮影は自由(ただし、フラッシュ禁止)なので、空いていることもあり、心置きなく撮影できた。
所要時間は、ざっと見る程度ならば30分。
写真をゆっくりと撮りたい場合でも、1時間を見ておけば十分だと思う。 -
Tokyo花歩き-1のお話は…
白き妖精と妖しき乙女の花歩き↓。
http://4travel.jp/travelogue/11219521
コンクリートジャングルの中でオアシスを発見した旅♪国立科学博物館附属自然教育園 公園・植物園
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