2017/01/23 - 2017/01/23
194位(同エリア4761件中)
かっちんさん
からくり記念館は、幕末の科学技術者「大野弁吉」を中心とした からくり世界と、その人物背景や才能、人脈や活躍ぶり、彼の著述の中にみる技術等をパネルや実物資料で紹介するミュージアムです。
からくり人形の実演見学や、からくりパズルに挑戦することもでき、ゆっくり時間をかけて楽しめるところです。
東芝創業者の「からくり儀右衛門(田中久重)」は有名ですが、金沢の大野にも儀右衛門に匹敵する発明家「大野弁吉」がいたのです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
からくり記念館
パンフレットの表紙です。 -
アクセス
金沢市北西部に位置する金沢港の大野町に「からくり記念館」があります。
金沢駅近くの中橋バス停から「からくり記念館」まで、北鉄バスが走っています。 -
中橋バス停
金沢駅から400mほど離れた県道17号線の中橋高架下交差点に中橋バス停があります。 -
バス路線
からくり記念館行きのバスは、1日2本しかありません。
但し、大野または大野港までは1時間に1本の頻度でバス便があるので、終点から10分ほど歩いて、からくり記念館に行くこともできます。 -
からくり記念館行きバス
香林坊を経由してくるバスです。
金沢駅前には寄りません。 -
からくり記念館に到着
中橋からバスで36分ほどです。 -
からくり記念館
江戸末期に海防のために造られたお台場に、からくり記念館があります。
休館日は水曜日、入館料は300円です。 -
まわりは金沢港
-
展示・体験コーナー
記念館の入口から回廊でつながっています。
かつて北前船の寄港地だったので、船をイメージした建物です。 -
日本の近代化を支えた科学技術者たち
加賀のからくり師「大野弁吉」と、からくり儀右衛門「田中久重」は、1800年代に活躍した同世代の科学技術者です。 -
大野弁吉と田中久重
二人ともからくりの発明家ですが、性格がまるで異なっています。
大野弁吉は、多種多様な才能を持ちながらも、富や名誉にはまったく無関心。
田中久重は、ユーモアとアイデア、悪戯心を持ち、発明工夫で天下に名をあげ、東芝の創業者でもあります。 -
イチオシ
金沢市電の模型
大正8年~昭和42年(1919~1967)まで金沢市内を走っていた路面電車です。
左側が昭和26年(1951)製造のモハ2200形、右側が昭和4年(1929)製造の300形です。
金沢市の村田栄一氏が制作し寄贈された作品です。
もしかすると大野にも鉄道が走っていたのかと調べてみると
中橋~大野港間のバス路線は、昭和46年(1971)まで北陸鉄道金石線(かないわせん)の鉄道路線でした。 -
米林八十八がお出迎え
弁吉の弟子だった八十八が突然しゃべり出し、からくりに縁の深い大野町をビデオで紹介してくれます。
では、展示室に入ります。 -
イチオシ
南の方向はこっち!(指南車)
指南車は、中国の黄帝が、強敵が濃霧をもって来襲した時、常に南を指す人形を載せた車を作り、方向を誤らずに進むことができたという説話に端を発します。
その仕組みは磁石によるものと長い間思われていましたが、文献等から歯車の組み合わせによる機構を持つ指南車の存在したことが確認されました。 -
おむすび
からくりパズルです。
これから、おむすびを分解する謎解きに挑戦します。 -
おむすびの具
悪戦苦闘し、おむすびの中身をようやく出しました。 -
次はくじらのからくりパズル
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ふたの開いたくじら
引っ張ったり、逆さにしたりして、どうにか開けることができました。
からくりパズルはまだまだあるのですが、頭が付いていけないのであきらめます。 -
機械時計
日本に伝えられた西洋のからくり技術は、機械時計に代表されるメカニズム技術です。
日本の技術者たちはその原理・製法をたちどころにマスターし、さらに日本の生活に合わせ不定時法が表示できるよう、昼と夜とで自動的に切り替わる二つの周期を持たせたり、時刻の文字の間隔を変えられるようにするなどのユニークな工夫を試みました。 -
錘を利用した振り子時計
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ナガス鯨のヒゲ
和時計を生み出した感性と技術を素地に、やがて機械時計のゼンマイ動力を応用した からくり玩具が作られるようになります。
江戸時代のゼンマイは、弾力性のあるナガス鯨のヒゲで作られました。 -
からくり人形
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あっかんべ~!
下の紐を引っ張ると人形の顔が変わります。 -
茶運び人形
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茶運び人形の構造
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のぞきからくり「いもほり藤五郎」
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穴からのぞくと・・・
紙芝居のように絵が変わります。 -
イチオシ
電池式エレキテルの模型
オランダで発明された摩擦起電器。
1776年に平賀源内が模造製造に成功し、その後医療器具や見せ物として広まりました。
構造は内部に蓄電器があり、外付けのハンドルを回すとガラスが摩擦され、発生した静電気が銅線を伝わって放電される仕組みです。 -
エレキテルの体感
家内がハンドルを回して静電気を発生させ、かっちんが2本の棒を両手で握り放電を体感します。
「あまりビリッと感じないな」と言ったら、家内がハンドルを勢いよく回し出したので、思わず手を離してしまいました。
日頃の恨みかも・・・ -
采振(さいふり)人形
東海地方によく見られる祭礼山車様式の上段前部にあたる「前棚」に置かれ、山車運行の采配を振るからくり人形です。 -
采振人形
紐を引っ張ると、手が動いて采配を振り、顔の表情も変わります。 -
茶運びの実演
からくり人形の実演が始まります。
最初に人形のゼンマイを巻いておきます。 -
イチオシ
笑顔でお茶を運び・・・
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お茶碗をとると立ち止まります
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そして、お茶碗を載せると
向きを変え、さっさと戻っていきます。
動く仕組みはゼンマイを動力とし、歯車とカムなどで進みます。
戻る秘密は意外にも・・・ これは教えられません。 -
次は、段返り人形
逆立ちをしながら階段を降りていきます。
人形の胴体に手足が付いており、ゼンマイや歯車などを使っていません。 -
ヨイショっと
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イナバウアー
上を見ながら手をつき・・・ -
ハイ、逆立ち~
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イチオシ
ヨイショっと
動く仕組みは、胴体の内部に入っている水銀がゆっくりと動いて重心が移動し、曲芸を見せてくれます。
水銀は流れるスピードが遅く、最適だそうです。 -
次は、芋掘り長者
時間になると、自動で動く「からくり現代版」です。 -
何やら凄い電子機器
エアーを使い動かします。 -
眠そうな目で、はじまり、はじまり~
-
大丈夫、芋をちゃんと掘るから・・・
からくり記念館では、2時間で切り上げましたが、からくり人形やからくりパズルと共に半日いても十分楽しめるところです。
これから、醤油蔵と町家が連なる大野の町歩きに出かけます。
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