スリランカ、シーギリア再発見

2017/02/06 - 2017/02/12

冬のスリランカへ行ってきました。ツアーですが参加者は4人と少なく、同行者に恵まれ、穏やかなツアーでした。日本との温度差は大きいのですが、サラットした爽やかな暑さなので帰国日もさほどギャップを感じませんでした。
[気候]
2月でも半袖で十分です。汗をかく程の暑さではありません。
[雰囲気]
地理的にはインドに近いのですが、インドへ行った人に聞くと混沌さがインドとは随分違うそうです。ベトナムより綺麗に感じました。オートバイは少ないです。トゥクトゥクは多く走っていました。
[道路]
森の中、どこまで走っても信号がありません。都会へ入ると少しあります。走った道路の99%が舗装されていました。舗装の状態が良いので一般道でも高速で走ります。
[ホテル]
・コンセントは全ホテルBF型220Vでした。A型110Vが追加で付いているホテルもありました。
・トイレは全ホテル手動の洗浄器が付いていました。原則水ですが、中には温水のところもありました。
・WiFiは、全ホテル無料で使えました。ただし、ロビーでないと使えないホテルもありました。

エリア スリランカ

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 3.5
• ホテル: 3.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）

2/6
前泊したので、8:00前に成田空港第２ビルにある旅行社のカウンターに着きました。規定の集合時間は9:20なのですが待たずに手続きができて、eチケットが貰えました。スリランカ航空のチェックイン開始は8:20から。時間前には受け付けず、それまで待ちました。手荷物検査、出国審査を終わって、ラウンジへ着いたのが約9:00。出発ゲートは3階、ラウンジは2階なので、階段を降りなければならないのですが、そのエスカレーターを探すのに少し手間取りました。ラウンジは空いていました。エコノミークラスの安いツアーなのにラウンジの利用ができました。実用的なビジネスホテルのような、軽い朝食を採ることができました。
離陸時、携帯電話が鳴ったり、椅子の背もたれは倒したままだったり、今回たまたまそうだったのかもしれませんが、スリランカ航空は随分自由です。
スリランカ航空には"Upgrade to Business Class $50" www.srilankan.com/upgrade/ というオプションがあって、正規のエコノミーなら$50、ツアー料金でも約￥25,000でupgradeできるようです。
しばらくするとイヤホンが配られました。壊れていて使えません。交換するようCAに頼んだのですが音沙汰なしです。同行者のイヤホンを借りて映画を見ました。
スリランカ・バンダラナイケ国際空港へ着いて、飛行機から降りて最も近いトイレへ入りました。手を洗い終わると、中にいた黄色い制服を着た職員らしき人が、手拭き紙を3枚取って渡してくれて、捨てる場所を指差します。紙を捨てて出ようとしたら、「1ドル寄越せ」といいます。これで1ドルは高いし、空港内で清掃職員らしき者がそういうことをするとは予想していなかったので渡さずにトイレを出ました。
両替を済ませて先へ進むと、紙を持った現地ガイドと思われる人が数十人横に並んで叫んでいます。端から名前を探して見たのですが見つかりません。もう一度最初から探し直して、なんとか見つかりました。現地ガイドと運転手は"Karusan Travels"の人です。今回のツアー参加者は4人です。
建物を出ると暑さが襲ってきます。ワゴン車へスーツケースを乗せる時、3人で作業しています。現地ガイド以外の2人は誰？スーツケースを積み終わり、ワゴンへ乗ろうとしたら、黄色いベストを着た人が「チップを寄越せ」といいます。同行者の一人が払いました。スリランカというのは、こういうところだったのですね。到着早々教えられました。残りの一人はドライバーでした。
ネゴンボの"CAMELOT BEACH HOTEL"は古く、清潔ではなく、設備は整っていず、トイレットペーパーと石鹸とタオルがあるだけです。夜、蚊が出ました。マット式の蚊取り器があったのですがマットの包装紙が手では破けません。ハサミを使ってやっとのことで空きました(写真)。

2/7
朝食は充実していました。オーダーメイドのオムレツもあります。味も申し分ありません。従業員が多いように感じました。プールサイドでカラスを追い払うだけの係がいました。海がすぐ近くです(写真)。

ダンブッラへ向かう途中休憩所でスリランカへ来て初めての紅茶を頼みました。400ルピーです(写真)。
道路は森林の間を縫って走っています。民家は道路から5mくらい離れて建っていて、家と道路の間に木々が植わっているので、まるで民家は無いように感じます。しかし、学校の登下校の時間になると、大勢の生徒たちが道路を歩いていて、ここに人が住んでいることを感じさせます。一般道ですが、舗装がよく、混んでいないので、時速60km～80kmで走る区間もありました。トゥクトゥクが沢山走っています。道路脇に沢山止まっています。聞くところによると、エンジンは250cc、4人乗りで、150万円くらいするそうです。日本の軽自動車も走っていました。外国で日本の軽自動車を見たのは初めてです。スリランカは左側通行なので、右ハンドルです。道路脇で野良犬やサルを多く見かけます。ところによっては野生の像も出るそうで、「像に注意」の道路標識を見ました。

ダンブッラ石窟寺院(写真)へ入る前に靴を預けます。料金(チップ？)は帰りに払います。4人で100ルピー払いました。靴下を入れたレジ袋を開けていると、野良犬が２匹寄ってきました。餌にありつけると思ったようです。

15:00、"SIGIRIYA VILLAGE HOTEL"着。ホテルは森の中にあります。2部屋続きのコテージです(写真)。しかし、設備は古く、タオルはバスタオルのみ。シャンプーはありません。コンセントは3カ所中2カ所壊れていました。お茶のセット(コーヒー、紅茶、ポット、カップ、スプーンなど)はありません。ハンガーもありません。ロビーでWifiが使えました。ホテルの修理や、設備、備品に金をかけるか、従業員を多く雇い雇用確保に努めるか。人は少ないが設備が充実しているか、設備の不備を人手で補うか。スリランカは後者でした。
ホテルの近くに観光客相手と思われる商店が数件がありました。客が少ないせいか呼び込みがありました。夕食は19:30から。時間を持て余すほどゆったりできました。夕食は複数の団体で混雑していました。深夜、サルが屋根を上を２回走り過ぎました。自然が豊かで、動物と共存しています。

2/8
朝食は夕食と同じレストランです。夕食も朝食もバイキングですが、朝食の方が充実しているように思えました。シーギリヤロックがきれいに見えました(写真)。

シーギリヤロックの入場料を払うところの近くに博物館があります。シーギリヤ宮殿の全貌や、シーギリヤレディのレプリカがあって、予備知識として有益でした。シーギリヤロックの麓に広がる宮殿もかなりのものです(図)。

室内は写真撮影禁止ですが、室外にあるシーギリヤレディのレプリカは撮影可能です(写真)。

シーギリヤロック手前にも階段が多くあります(写真)。
介助の押し売りがしつこくまとわりつきます。1,000＄だそうです。介助を頼む人をみかけました。ここまで来て登れないよりお金を払ってでも登った方が良いとは思いますが、自力で登れればなお良いかと。

シーギリヤレディは螺旋階段を上った上にあります(写真)。
見学する場所の踏板は2人がやっとすれ違える狭さです。シーギリヤレディは撮影禁止です。螺旋階段を下って、元の通路に戻ります。

ライオンテラスの先の階段は一方通行で、狭くて、作りが雑で、スリル満点です。登頂者で混んでいるので、途中で休むこともできません(写真)。

シーギリヤロックの頂上は、涼しくさわやかな風が吹いていました。頂上は予想より広く、360度の眺望が望めます(写真)。

入口からシーギリヤロックへの道が真っ直ぐ伸びているのが見えます(写真)。
見渡す限り森です。自然が大切にされています。
階段を下る途中、サルや犬がいました。階段を降り駐車場へ行く途中、土産物屋が多く並んでいます。しつこい売り込みがありました。

キャンディのホテル"TREE OF LIFE"(写真)はゴミ箱あり、コンセント正常、スーツケースは無料(tipなしで)でポーターが運んでくれました。しかし、シャワーはあるものの使えませんでした。

環境への取り組みには熱心なようで、部屋の中にこのようなものがありました(写真)。
"ELECRICITY
DO YOU KNOW?
70% of our total energy production is generaed using fossil fuels...?
To provide 1kwh of electricity we are producing 2kg of Carbon Dioxide.
More electricity usage will increase your own Carbon Foot Print.
Carbon Dioxide is the player on Green House Effect/Grobal Warming.
Also we are a Contry which is having an energy crisis.
Please help us to save electricity to save our country and the environment.
HOW CAN YOU CONTRIBUTE...?
・Switch Off unnecessary bulbs.
・Use maximum day light during day time.
・Maintain the A/C set point at 23℃.
・Turn Off the A/C when you leave the room.
・Keep balcony door close when the A/C is ON.
LIVING IN AGREEMENT WITH NATURE"
と書いてあります。

庭の木にも自然保護のメッセージ"You lose 15 billion of me every year. HELP ME."が貼ってありました(写真)。

2/9
ヌワラエリアで紅茶工場を見学しました。2階で乾燥、1階で切断と選別(写真)です。見学用だから、かもしれませんが、古い設備です。

その後は、ショッピングです。高価なので、手がでません。しかし、あの国の方々はダンボール箱で大人買いしていました(写真)。ここでも爆買いです。日本には"made in あの国"の品々が溢れています。日本の一般peopleがあの国のお金持ちの爆買いの資金を支えています。
建物の外へ出ると、軽井沢もかくやと思われる爽やかな風が吹いていました。
昼食レストランには大勢のあの国の方々がいました。あの国の方々はどこでも見かけます。春節は終わったのですが、春節に関わりなく旅行しているようです。

市場(写真)とスーパー(Food City)へ寄ってからホテルへ。同じ物なら市場の方がスーパーより安く売っています。

ホテル"GALWAY FOREST LODGE"に16:00頃着きました(写真)。

周りは畑。のどかな場所です。畑の近くに民家が建っています(写真)。時間があったので洗濯しました。晴れていて、陽が当たっていたのですが、翌朝までに乾きませんでした。日本の冬の方が乾いているかもしれません。
これまで朝・昼・夕、全てバイキング形式でした。今回の夕食は初めてセットメニューです。

2/10
朝食もセットメニューでした。宿泊客が少ないからでしょうか。ホテルの近くの農家の庭先で、朝日に向かってお祈りしている人がいました。最初案山子かと思う程動きませんでした。ミレーの晩鐘の絵を見ているような雰囲気です。
ホテルを出てピンナワラの像の孤児院へ向かいます。
像の孤児院と像が水浴びする川を結ぶ道路の両側に土産物店が並んでいますその中に像の糞で作った紙を売っている店があります(写真)。小さいメモ用紙500ルピー、手帳サイズのノート1000ルピー。

夕食は「パラダイスロード・ザ・ギャラリー・カフェ」で(写真)。食べ始める前に蚊に2ヶ所刺されました。フルーツジュース750ルピー。これまでのレストランの倍近い値段です。観光客向けの価格設定？内容と値段が合っていません。

2/11
"Colombo City Hoel"(写真)の周りに店は少なく、あっても祭日(ポーヤ・デー)のせいか、閉店していました。ホテルを出た途端、トゥクトゥクのドライバーがしつこく声をかけてきます。都会のトゥクトゥクは悪質な者が多く、トラブルに巻き込まれることがよくあるそうです。

5分程歩いたところにある"Food City"が開いていました。8:30と朝早かったので、客は少なかったです。元は立派な建物であったであろう広い部屋の一部を使っています(写真)。品数は少ないのですが、他にスーパーがないので、やむをえません。

"Douch Hospital"(写真)は10:30～11:00ころ開くそうです。9:00過ぎに行った時は閉まっていました。
チェックインの時間短縮のため、事前にオンラインチェックインをしました。空港へ着いてカウンターへ行きました。オンラインチェックイン用のカウンターへ並んだのですが、前に並んだ人の処理に時間がかかっていて、一般のカウンターの方が早く進んでいます。空いているカウンターへ並ぶのが良さそうです。
出国審査後、待合室に店が多くあります。一説によるとスーパーがある、とのことで期待していたのですが、見つかりませんでした。店は全て＄表示。余ったルピーを使い切ろうとすると、その都度ルピーに変換して、買えるか買えないか考える必要があります。空港外の値段に比べるととても割高です。ルピーを使うなら空港へ来る前に使った方が良さそうです。荷物検査は3回あります。飛行機に搭乗する直前の手荷物検査が一番厳しく、靴を脱ぐ、ベルトを外す、上着を脱ぐ、です。反面、その前の2回はペットボトルを持ったまま通れました。ペットボトルを捨てようとゴミ箱を探したら、係の人が持ったままで良い、と言います。結局待合室まで持って入りました。
予定通り離陸し、予定通り着陸しました。