ルアンパバーンに行ってみた　「プーシーの丘」からメコンに落ちる夕日を眺めてみる　オッサンネコの一人旅

2016/12/27 - 2016/12/29

オッサンネコです。

ルアンパバーン、その名前の響きに何度クラっときたことか。
最初にこの町の存在を知ったのは、高校の時に見た世界史のグラビアで、
小乗仏教が今なお続く山間の古都として、托鉢の風景が紹介されていた事からでした。
元は14世紀に興ったラーンサーン王国の中心地として栄えた町であり、
1975年にラオス王国が消滅するまで、首都として機能してきた歴史もあるのです。
ラーンサーンが王権思想として取り入れた上座部仏教は今も町の至る所で根付いており、
変わるものと変わらないものの狭間で揺れる古都をのんびり見学してきました。

Simply Beautiful　ラオスはとにかく美しい！
その時の記録です。

エリア ルアンプラバン(ラオス)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 徒歩 バイク 飛行機

どうもどうも、オッサンネコことモリネコです。
ルアンパバーンまでの移動は恒例のエアアジア。
昨年からルアンパバーン-バンコク間が就航し、空路の旅が一気に楽になりました。

実はルアンパバーンにはちょっとヤバめのエピソードがあります。
それは10年以上前のこと、ラオスをふらっと旅していたヤングモリネコは
ビエンチャンからルアンパバーンまで陸路超え（13号線）で向かおうとしていました。

ちょうどその時分、13号線には山賊が出るというヤバい噂が流れていたのですが、
そこは当時お気楽パッカーだったヤングモリネコ。
俺は大丈夫じゃね (´ω｀ )~♪　みたいな、
何の根拠もないくせに、ホンキでそう思ってました。

ところが直前で13号線を走っていたバスが武装集団に襲撃されたらしく、
一時的にルアンパバーンへ向かう交通は全てストップ。
この時初めて一歩間違えれば自分が死んでたかもしれない恐怖に襲われ、
そっとバンコクへ退散したホロ苦の思い出があります。

後から聞いた話では、外国人を含め10名以上が犠牲になったそうで、
正に一寸先は闇、海外でのリスクとどう向き合うかを考えるきっかけにもなりました。

そんな想い出も昔の話。今は飛行機でビューンなのでホント便利な世の中になりました。
(´∞｀ ) ｼﾐｼﾞﾐ

この空港、イミグレまでの通路がなんと外付けされてます。
すごい珍しいパターンだな。

さて空港から市街までの移動手段は乗り合いバス、タクシーなど色々ありますが、
モリネコさんは歩いて行く事にしました。

あれっ…コイツさっき海外のリスクがどうとか能書きタレてなかったっけ、
そんな激しいツッコミはご勘弁ください。

歩きたかったんです。笑ってやって下さい。
市街までは40分ほど、こんな道を歩いているのはおいらだけだよ。ははは。

ここでルアンパバーンの名称について。

よく日本語ではルアンプラバンとも言われていますが、厳密には間違っております。
看板にも書かれていますが、ラオス語ではルアンパバーン（Luang Phabang）
ルアンプラバン（Luang Prabang）というのはタイ語を英表記に直したものです。

これはタイ人が「Pha（パ）」の発音を「Pra」とした事に端を発するのですが、
近年ラオスの方達は自分たちのアイデンティティを大事にする風潮が高まってるので
今後ラオス語での呼称を採用する流れが出て来るかと思われます。

市街に出る道はちょうど東西を貫いているので、西日に向かって歩いている事になります。
うーん、まぶしい…

只今の時刻16:00過ぎ、そろそろ道沿いの軒下では夕餉の支度が始まり、
大通りは学生さんたちの帰宅ラッシュで混雑していました。

この橋を渡れば市街はもうすぐです。
この橋はバイク・自転車のみ通行可。車の侵入は禁止でございます。
剥き出しの鉄骨に木の板を渡しただけというワイルドな代物…。
うーん、この脇の細い道を往けと…　合点承知 (*ﾟ∀ﾟ)b ｸﾞｯ

ワイルドだろ～　（古いか…）
足元の渡し板から完全に下の川が見えとるがな…
向こうから人が来ると、どっちかが金網ギリギリに寄らなきゃいけないのでかなり怖い。

でもこんな風景に出会えるので、このボロ橋はある意味アリかも。

市内に入ると学校帰りの小僧さんをちらほら見かけます。
敬虔な仏教国ラオスでは寺に小学校が併設されているケースが多く、
特に古都ルアンパバーンには地方から多くの子供たちが集まってくるようです。

仏教国では出家する事（僧の修行を積む事）は最大の親孝行だと考えられてますが、
出家すれば無償で教育が受けられるという、貧しい家庭事情も裏に見え隠れするのです。

思春期に入ると何となくヤサグレ顔になるのは万国共通の様です(笑)

正面に見えるのが、ルアンパバーンで最も有名な夕日スポット、プーシーの丘です。
本日の夕日浴はあの丘の上にしましょう。

プーシーの丘。
高台に行くにはそれなりに階段をえっちらおっちら登る必要があります。
途中で料金所があり、20,000Kip（≒300円）お支払いします。ちゃりーん。

プーシーの丘の頂上に着きました～♪

が、ななな何、この人だかり (ﾟﾛﾟ;)ｴｪｯ!?
バラナシの沐浴場か、ここは！？

とりあえず写真を何とか撮れそうな場所を確保しました。
夕日がまぶしい、まぶしいんだけど、

夕日がまぶしいのか、前のオッサンの頭がまぶしいのか…
もうおいらには分かんねーや (ﾟ∀ﾟ *)…

メコンに落ちる夕日。
この光景は言葉には表せない、ただ静かに落ちていく夕日を眺めるだけ。

洛陽の瞬間。
レミオロメンの「太陽の下」がグルグル頭の中でリプレイ中。
今日この場所に立っている事を素直に神様に感謝します。

綺麗なお姉さんはホント絵になります Ψ(｀▽´)Ψ

シルエットでパシャリ (*ﾟ∀ﾟ)ﾉ

プーシーの丘のシンボル、タート・チョムシー（That Chomsi）
ライトアップされて妖美に輝いています。

夕日の名残。この瞬間が大好き。
今年見た夕日の中では一番スゴかったかなぁ。

プーシーの丘から市街の方に降りてくると、ナイトマーケットが開催されてました。
通り全体が露店で埋め尽くされとりますね。うーん、中々爽快 (ﾟ∀ﾟ *)
お土産は明日また買いに来るので、今日ナイトマーケットはスルーで行きます。

こちらルアンパバーンの目抜き通り。
狭い区間ですが、旅行代理店、両替屋、レストラン、バービア、マッサージ、
バンコクで言えばカオサン通りの様な、旅人天国のちょっとオサレな通りです。
と言ってもそこはラオスらしく、どことなく謙虚で控えめな空気が漂ってます (*ﾟ∀ﾟ)b

通りから外れたトコにあるレストラン。こういうテラス席には欧米人をよく見かけます。
いやーオサレな雰囲気だなぁ。

こちらはメコン川沿いのレストラン。
ここもいい感じ (っ´∀｀)っ

うん、やっぱオサレだわ (´ω｀ )~~~♪

メコン川沿いの通りを歩いていたら、野良犬に追っ掛けられるハプニングがありました。
いやマジ、野良犬はヤバいって　:(；ﾞﾟ'ωﾟ'）:
なまじビビって走っちゃったのが悪かったらしく、通りを全力で犬と並走するハメに…

教訓：夜歩きはほどほどに。（ってやめないケドね）

市街中心地にはトゥクトゥク（三輪）が至る所に待機しています。
まぁどいつもこいつも話しかけてくる内容は同じ。
「レディー？」
「ハッパー？」
ルアンパバーンに来る日本人の男（♂）は一体何をしているんだと不安になる…

こちらメコンの支流、ナムカーン川にかかる乾季限定の竹製の橋です。
対岸にレストランがあるらしく、そこと旧市街を結ぶショートカットになるのです。
夜はライトアップされて御覧の通り、中々幻想的な風景に仕上がってます (*´∀｀)b

もういっちょ。
どうやら橋を渡るのは有料になるみたいです。
わざわざお金を払ってまで渡りたくはないねぇ (‐ω‐｡*)

さてさてラオスお楽しみのディナータイムです。
本日の寝床の近く、いかにも欧米人が大好きそうな「RedBul Bar」に寄ってみました。

私は海外でメシを喰うと必ずお腹を壊すという「豆腐の胃袋」の持ち主ですが、
ラオスは非常にウマが合うというか、何喰っても平気なのです。

こちらラオスの神的存在、ビアラオ様。
あぁ至福の一時 キュ＝(*´∀｀*)⇒ン

この店一押しのブルーチーズ・ビーフバーガー。
うむ。めちゃうま！(*ﾟ∀ﾟ)b ｸﾞｯ

基本的に私は旅先で郷土料理より好きなモン（バーガー）を喰います。
個人的な主観ですが、ラオスのバーガーはどこで喰ってもウマ過ぎです (ﾟДﾟ　)ﾑﾊｧ

この肉ポテセット+ビアラオ様で350バーツ。（約1,200円）
私個人は安いと感じるのですが、さて皆様はいかがでしょうか。

この肉厚。タマンねッス。うめーッス。もう肉最高ッス。

12月のルアンパバーンは日が暮れるとかなり冷え込みます。
そりゃあもうテラスではたき火をして暖を取るくらいにね (´∞｀ ) ｻﾑｻﾑ

たき火を見るとホッとしますねぇ。（別に精神に異常は来しておりませんので）
お腹を満たしたらボチボチ寝床に帰るとします。

こちらが二日間お世話になるOYADO「Villa Luang Sokxay」
一泊3,500円ほどなので、ちょっとした中級ホテルです。
ネットの繋がりは良好、シャワーはお湯がちゃんと出る、ネコさんには全く申し分なし。
店番の若いにーちゃんが結構面白い奴で、1時間ほど話し込んでしまいました(笑)

11時過ぎに消灯。
この辺はバービア街がすぐ側にあるので、喧騒が苦手な方にはキツイかもです。

翌日の朝。
6時前に起床してルアンパバーンのハイライト、托鉢の風景を見に来ました。

一日目はジモティーと一緒に喜捨をする方に回ったのですが、
とにかく観光客のマナーがハンパなく悪い。
フラッシュは焚くわ、道を阻んで写真を撮るわ、集団で騒ぐわ、もうメチャクチャ。
なんとなくお坊さんがささくれ立っているのがちょっと分かる気がしました。

ルアンバパーンの街並みが世界遺産に登録された背景には、この托鉢の風景も大きく関わっています。
托鉢の本質とは、僧が必要最低限の食料を得る（乞う）ための修行であり、
人々は僧への施しをする事で徳を積むのです。
本来は神聖なる仏教の行事なので、最低限のマナーは心得ておく必要があります。

托鉢の風景。
よーく見るとお坊さんは全員裸足で歩いているのです。
観光客のいないエリアまで来ると、足を擦る音が聞こえるくらい町は静寂に包まれます。

こーんな小さい少年も。
この年で親元を離れて、僧侶のお勤めを果たしているんだから感服する (ﾟДﾟ　)ﾑﾊｧ

さて実は托鉢にはあまり知られていないハイライトがあります。
それがこちら。
托鉢を終えて寺に帰ってきたお坊さん達は、寺に入る前に経文を読経するのです。
朝の張り詰めた空気に響き渡る読経、いやー身が引き締まる想いッス (´ω｀ )

托鉢の見学はこれにてお終い。
今日は午前中クアンシーの滝に向かい、午後は世界遺産の街並みを見学予定です。
それではまた～。

この旅行記へのコメント （6）

• mistralさん 2017/02/28 13:06:25

  オサレ！

  morisukeさん
  
  こんにちは。
  いつもありがとうございます。
  
  メコンに落ちる夕日
  とってもオサレでした。
  いえいえ、感動ものです。
  托鉢の光景、
  もしルアンパバーンに行くことがあったら
  やはり見てみたい！と思いました。
  もちろんお邪魔にならないようにですが。
  托鉢僧が一列に勢ぞろいして、後ろ向きでのショット、
  おごそかで素敵です。
  
  mistral
  
  

  morisukeさん からの返信 2017/03/02 20:41:02

  RE: オサレ！

  mistral さん
  
  こんばんは。いつもどうもです(*^-^*)
  メコン川の河畔でオサレな一時に浸かってきました〜。ラオスは大好きな国の一つで、いつ行っても素朴な人の心に癒されてます。私も托鉢の後に一列になって感謝の念を唱えているところが一番好きなショットです。ホントに人の心が滲み出てるような瞬間で、見ていたこっちも清々しい気持ちに慣れました(≧▽≦)
  ASEANは一通り旅しましたが、やっぱレベル高いのは断トツでタイとラオスですね、病みつきになりそうです (ΦωΦ)ﾌﾌﾌ…
  
  早くも3月に入りましたが、まだ寒い日が続いているとお聞きしています。季節の変わり目、体調など崩さぬ様くれぐれもご自愛下さいませ〜。
  それではまた〜。
  
  Mori Neko

• ラクパグさん 2017/02/17 16:55:42

  メコンに落ちる夕陽　美しく　ずっと　見ていたい〜

  
  　morisukeさん　ルアンパバーン　初めてお聞きしました。
  
  　夕日　ずっと　眺めていたいくらい　素敵な　映像です。
  
  　morisukeさん　最近　分かったのですが　ロマンチストですね〜（古い〜）
  
  　旅行記で　少しずつ　理解して　見方が変わってきました。
  
  　最初からだったのですね。失礼！！
  
  　コメントも　楽しく　さすがです〜
  
  　おじさまの　頭　ピカ〜と。夕陽が　おじ様の　頭を　照らして　まぶしさ
  
  　両方見れて　印象深いです。
  
  　食べ物　気を付けておられると。私も　身体が　弱いのが分り
  
  　日本で　３人　一緒に食べたのに　私だけ　サルモネラ菌が・・・
  
  　ハンバーガー　肉厚で　本当に美味しそうです。宿泊が　3500円位で
  
  　1200円の　ハンバーガーやはり　欧米人の　影響ですか？
  
  　ベトナム・香港で　食べても　大丈夫なのに・・・
  
  　おかしいですよね。お正月　帰れなかったのですね（涙）
  
  　子供さんは　待っておられたのでは！犬には　気を付けます。
  
  　　　　ラクパグ　
  
  　
  

  morisukeさん からの返信 2017/02/23 19:13:49

  RE: メコンに落ちる夕陽　美しく　ずっと　見ていたい〜

  ラクパグさん
  
  こんばんは〜。乙女モリネコです。
  そう、私はいつもロマンを追い求めています。私の職場は全員が女性（乙女＋おかま少々）なので、その影響を受けてでしょうか…　それとも元からでしょうか…　神のみぞ知る、ですね (ΦωΦ)ﾌﾌﾌ…
  ルアンパバーンって私の中ではすっごい人気急上昇中の場所だと思ってたんですが、まだまだマイナーな様ですね。ガックシ。日本から直行便はありませんがロマンチックな雰囲気に浸りたいならおススメの場所です(*^_^*)　
  コメを見てて気付いたんですが、宿泊が3,500円の安宿で、食事が1食1,200円のハンバーガー。あれ、なんか金銭感覚がおかしくなってる…？　まぁこれはうまいものには糸目をつけない性格だと解釈します！　基本私どこでも寝れるので、宿なんて虫さえいなければハッピーです(;^ω^)
  
  あと年末はちゃんと帰国してますよ〜(笑)　例年仕事の都合で暮れはギリギリまでお仕事なんですが、国王様が崩御されて年末イベントが全てなくなっちゃいました。チケットも予約変更不可なので、余った時間を利用して一人旅ってわけです(^^ゞ　ヨメには怖くて言えないのですが…（汗）
  
  またラクパグさんの旅行記にもお邪魔しますね。
  日本はまだまだ寒い日が続く様で、体長にはくれぐれもご自愛下さいませ〜。
  
  Mori Neko

• イメ・トラさん 2017/02/12 10:45:03

  いつもいいね！ありがとうございます。

  私は10年ほど前オーストラリアからの帰国直後、ひどい帯状疱疹になりまして
  後遺症の神経痛にいまだに悩んでいます
  それ以来、憑き物が落ちたように海外には行きたくなくなりましたが
  morisukeさんの美しい写真を見ていましたら
  こんな夕日を見たいと強く心を動かされます。
  
  いきたいなあ。いこうかなあと心揺れる写真です。
  
  また美しい写真を見せてください
  
  よろしくお願いします

  morisukeさん からの返信 2017/02/15 03:21:32

  RE: いつもいいね！ありがとうございます。

  イメ・トラさん
  
  こんばんは、いつもどうもです(*^-^*)
  私の先輩も帯状疱疹にヤラれてしまい、中々治んなくて大変だと言っておりました。一言では片付けられないと思いますが、お早い回復をお祈りしています。
  私も昔みたいな行動力が失われつつありますが、身体が元気なうちは色んなところを巡るつもりです。一番の原動力はこんな夕日が見れる事ですね(笑)　まだまだ未熟者ですが、海外の魅力を伝えられる様な写真がまた撮れるように精進します(^^ゞ
  
  今後ともよろしくお願いします。
  
  Mori Neko